口臭の原因が胃からくるなんてこともある? 口臭は、口で呼吸をした際に発生します。 人は会話をするときは口呼吸になっています。 また、普段から口呼吸をしている人は会話のとき以外でも口臭を発します。 しかし、このときに胃の「内容物の臭い」が上がってきているかというと、それは通常ありえないと言われています。 それはなぜかというと、人間は呼吸をする時や話をする時、口から胃につながるルートは閉鎖される仕組みになっているからです。 <胃になんらかの異常がある場合は、口臭の原因になる> しかし、胃になんらかの異常がある場合には胃が原因で口臭につながることがあります。 口臭のほとんどは口の中からくるものですが、口の中に何も問題がないのに口臭を指摘される人で、胃の調子が芳しくない場合にはもしかしたら胃が原因の口臭なのかもしれません。 胃が原因で起こる口臭の特徴 一般的に、胃の病気が原因で起こる口臭の特徴として、 「卵の腐った臭い」を放つ また、 歯磨きをしたばかりなのに、口臭が全く改善しない という場合も、胃が原因である可能性があります。 身体の内部から出てくる臭いなのですから、歯磨きがあまり効をなさないのも頷けます。 他の病気が原因である場合の特徴 口臭だけでこれらの病気を判断できるわけではもちろんありません。 病気がある場合には、他の症状も出るはずですから、異常な症状を感じたら医療機関を受診してください。 <呼吸器が原因の口臭> 肉が腐った臭いがします。 <糖尿病が原因の口臭> 「アセトン臭」という、甘酸っぱい臭いがします。 例えると、りんごが腐ったような臭いです。 <腎臓病が原因の口臭> アンモニア臭(おしっこの臭い)がします。 <肝臓病が原因の口臭> 動物臭いにおいがします。 胃からくる口臭で考えられる病気はある? 胃からくる口臭といっても、胃の病気には様々あります。 その中でも代表的な胃の病気を挙げてみましょう。 以下の病気はピロリ菌によって引き起こされる「ピロリ菌感染症」であることが多く、これこそが胃の口臭を引き起こす原因であると考えられています。 日本人の50歳以上の7割以上がピロリ菌に感染していると言われています。 胃炎・胃潰瘍 胃と口はつながっており、胃酸がたくさん出たり炎症を起こしたりすると、口の中にも影響が現れます。 例えば、胃が酸性になると口の中も酸性になったり、胃腸障害があると舌苔(ぜったい)が多く付着して口臭が強くなります。 また、消化不良により胃の中のものが消化されず発酵し、そのガスがゲップとなって口の外へ出るときに臭いを発します。 逆流性食道炎 健康な状態では胃酸は喉に上がってくることはありませんが、逆流性食道炎を起こすと、胃酸が口のほうに上がってきて、そのすっぱい臭いが外に出ることがあります。 十二指腸潰瘍 胃から小腸につながる部分である十二指腸に潰瘍を起こすと、消化不良を起こします。 それによって発生した臭い物質は血液の中を巡って、肺に最終的に達しますが、その際に肺から吐く息に混じって、その臭い物質が出てきます。 胃がん がんには細胞が死ぬ「壊疽臭(えそしゅう)」と呼ばれる特有の臭いがあると言われています。 がんが進行すると、その臭い成分が血液中に入り、肺でガス交換される際に呼気となって出てきます。 もしも口臭が気になる場合、まずは何科の病院に行けば良い? もしも胃からくる口臭を疑ったら、消化器科や内科を受診しましょう。 もちろん、胃が原因の口臭であるならば、何かしら胃の症状があるはずです。 胃の異常がなくて胃から口臭が起こる、ということはまずないと言っていいでしょう。 何よりも胃の不調を放っておくのはよくありません。 まずはしっかりと胃の病気を治すことが大切です。 原因を探り、それぞれに合った治療を受けることになりますが、口臭を起こす元になっているピロリ菌を除菌することもできます。 ピロリ菌の除去治療は保険で受けられる? 平成25年2月より、内視鏡検査で胃炎の確定診断がなされた人、また内視鏡検査または造影検査において胃潰瘍または十二指腸潰瘍の確定診断がなされた人においては、ピロリ菌の除菌治療が保険で受けられるようになりました。 3割負担の場合、検査、除菌にかかる費用はだいたい5000円〜6000円くらいです。 また、除菌にかかる期間は約一週間です。 ただし、胃カメラをやらずにピロリ菌検査だけをやりたい場合には保険外診療になります。 胃からくる口臭の対処法を教えて! 胃から口臭がきているのであれば、歯磨きをどんなに一生懸命やっても、効き目はありません。 胃の病気を予防、軽減させるために自分でできる対処法としてはどんなことがあるでしょうか。 胃炎・胃潰瘍 暴飲暴食を避け、油っこい物をとりすぎない、消化の悪い物をとりすぎない、よく噛んで食べる、など胃に負担をかけることを控えるようにしましょう。 また、ストレスやタバコも自律神経の働きを狂わせ、胃に負担をかけやすくなりますので注意しましょう。 逆流性食道炎 逆流性食道炎は甘い物や油っこいもののとりすぎ、アルコールのとりすぎ、ストレスなどが原因になって起こります。 また、妊娠後期に子宮底が上がって胃が持ち上げられることによっても起こりやすいものです。 胃液が上がってきやすい人は、食生活を見直し、ストレスを溜めないようになるべくリラックスする時間をとりましょう。 十二指腸潰瘍 胃潰瘍と症状が似ていますが、お腹が空いている時や夜間に痛みを出しやすいのが十二指腸潰瘍の特徴です。 この病気はストレスが大きく関係していると言われていますが、ストレスのみが潰瘍を起こすことは少ないとされ、ピロリ菌がいる場合にストレスがかかると十二指腸潰瘍を起こしやすくなります。 ストレスを溜めないようにすることが大事です。 胃がん 症状としては他の胃の病気と重なりますが、体重が急に減ったり、食べ物が喉を通らない、などの症状が見られたら、早めに医師に相談しましょう。 胃がんの原因は食生活や喫煙などです。 健康的な生活習慣、食習慣を送るように心がけましょう。 その他、げっぷが頻繁に出る場合 また、胃が病気でなくても、「げっぷ」がよく出る人は周囲にも匂いを放っている可能性があります。 げっぷは食事の時に空気を多く取り込んでしまうことにより、出やすくなります。 げっぷがたくさん出てしまう、という人は次のことに注意してみてください。 早食いをしないでゆっくり食べる• 口をきちんとしめて噛む(くちゃくちゃ音を立てない)• 少量ずつ食べる 胃からくる口臭で、効果のある食材やサプリはある? 胃からくる口臭のもとになるピロリ菌を減らすのに有効な食べ物として、人に対しての効果が認められているものには次のようなものがあります。 とり続けることでピロリ菌を減らしてくれる効果が期待できます。 プロバイオティクスのヨーグルト(LG21など)• フコダイン(もずく、わかめ、昆布などのぬめり成分)• ブロッコリースプラウト サプリ• 乳酸菌サプリ;悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす。 酵素系サプリ;消化を助ける酵素を含有。 カテキンサプリ(緑茶に含まれる成分);強い殺菌作用がある。 メチオグリオキサール(MGO ;蜂蜜に含まれる成分。 強力な殺菌作用がある。 食後の口臭も胃と関係ある? 胃から臭いがくるのは、げっぷだけ ニンニクやネギ、納豆など臭いの強いものを食べた後は口臭が気になりますよね。 でもその臭いは口の周りや口の中に残っている食べ物の成分が原因となっていることがほとんどで、胃から臭いがくるとしてもげっぷが出てくる時だけです。 血液中に取り込まれた臭い成分がにおっている!? ニンニクやネギの臭いは歯磨きや舌磨きをしても、また、翌日になっても臭いが残っていることがよくあります。 しかも胃の中の内容物はもうとっくに消化されています。 それではこの臭いはどこからきているのでしょうか? じつはこの臭い、食べ物の臭いの成分が血液中に取り込まれることにより、それがやがて肺でガス交換をされる際に肺から吐く息の中に排出されているのです。 それゆえ、時間がたってからも臭いが残るのです。 ちなみに、 食後16時間たっても他人がわかるほどの臭いを放つ と言われています。 ですから、ニンニクなどを食べた後は翌日くらいまでは臭っている、と思って大切な用事がある前日からは臭いの強い物を食べるのは控えた方がよいかもしれません。 胃からくる口臭について まとめ 最後に、胃と口臭の関係について重要な点をおさらいしておきましょう。 胃が原因で起こる口臭の特徴• 「卵の腐ったような臭い」を放つ• 歯磨きをしたばかりなのに、口臭が全く改善しない 胃からくる口臭で考えられる病気と、対処法• 最後までご覧頂きましてありがとうございました。 口臭についての関連記事:• 関連カテゴリ• この記事に関連した診療•
次の
誰でも気になる口のイヤなニオイ。 じつは、口臭のレベルは時間帯によって変化しています。 なかでも一番臭いのが朝の起床時。 なぜかというと、寝ているときに口内細菌が増殖してしまうためです。 日中は、食事をすることで唾液が出るので、口の中の細菌は洗い流されます。 また、歯みがきをすれば、さらに細菌はいなくなります。 その後、細菌は増えていくものの、食事をとったり歯をみがいたりすることで、口臭は少なくなっていきます。 口臭が強くないのに口臭を気にしすぎる人もいますが、一方で、口臭の検査と治療を行う口臭外来を受診する人の60%以上は実際に口臭があります。 口と鼻はつながっているため、鼻は常ににおいにさらされているため、慣れが生じて実際に口臭があるのに自分では気づかない場合もあるのです。 口臭が気になる人は、歯科医に相談することをおすすめします。 口臭の原因は、大きく分けて2つあります。 1つめは、内臓など体に原因がある場合で、消化不良、肝機能低下、糖尿病などが考えられます。 消化不良の場合は、食べたものが胃や腸で停滞し、異常発酵することで腐ったような臭いの口臭が発生するのが特徴です。 肝機能低下では、毒素が分解されないためにアンモニア臭がし、糖尿病では、アセトン臭という甘酸っぱい臭いが特徴的です。 内臓など体に原因がある場合は、歯科医ではなく内科医の受診がおすすめです。 2つめは、口の中に原因がある場合で、 「舌苔(ぜったい)」という舌の汚れや、歯の汚れ(プラーク)、虫歯、歯周病などが考えられます。 「舌苔」とは、舌の表面に溜まった細菌の塊のことで、なかなかとれません。 舌の表面は、舌乳頭という凸凹の組織で覆われていて、ここに口や舌の表面からはがれた古い細胞や食べものが溜まると、それを栄養源とする細菌がどんどん増殖していきます。 そうして細菌が臭いを出しながら、しかもネバネバとした物質を出し、ますますとれにくくなってしまうのです。 口臭の治療は、まず原因を特定することが第一です。 歯周病が原因であれば、歯科医院で治療を受けながら、歯磨きをしっかり行って汚れを除去します。 歯間ブラシやデンタルフロスを使うと、より効果的です。 唾液の減少が原因の場合は、 しっかり噛んで食事をするように心がけましょう。 また、耳やあごの下あたりを優しくなでたり、ガムを噛んだりすることで、唾液の分泌をよくすることができます。 ガムには、一時的に口臭を抑える効果も期待できます。 口の中が乾燥すると口臭が出やすいので、鼻呼吸を心がけることも大切。 また、こまめに水分をとるようにすれば、口の中が潤うため、細菌が繁殖しにくくなります。 舌苔の除去も大切です。 1日1回舌ブラシを使ってケアを行いましょう。 鏡で見ながら、ブラシで汚れをこすり取ります。 舌苔は舌の奥に多くあるので、念入りに奥を掃除します。 このとき息を止めると、吐き気を抑えることができます。 口臭が一番強いのは朝なので、朝食をとる前にケアするのが効果的です。
次の
写真=iStock. com/Tharakorn たしかに、腋臭(わきが)の割合は少ないので、体臭は比較的弱いと言えるかもしれない。 しかし、外国人からすれば、日本人の「口臭」が残念らしい。 自分のにおいは、自覚しにくいものだから、他人からの指摘は、素直に受け止めたい。 実際に、パナソニック株式会社の調査(2017年)によると、日本人同士でも、72%のビジネスパーソンが、「他人の口臭が気になったことがある」と回答している。 また、29%は「他人に自分の口臭を指摘されたことがある」との厳しい状況に直面していた。 口臭の一番の原因は、口腔(こうくう)内環境の悪化だが、口腔内環境に「自信がある」人は、たった27%。 現在のケアでは「十分にケアできていると思わない」という人は、61%だったという。 日本人の成人の80%は、なんらかの程度の歯周病だと報告されている現状である。 しっかりケアを行いたい。 日本人が口腔ケアに関心が低いワケ 先進国であるにもかかわらず、日本人の口腔ケアに対する意識はかなり遅れている。 なぜなのだろうか。 この理由は、文化的に見ると、日本人は、欧米人のように、日常的にキスをしたり、ハグをしたり、他人と密に接近することがないからではないかと考えられている。 あいさつ代わりに、初対面の人とでも顔や体を寄せ合う文化であれば、第一印象のために口臭ケアは欠かせないだろう。 一方、日本人は、よほど親しくならないと、他人のパーソナルスペースには侵入しないし、自分も侵入されたくないと思っている。 また、危機感の問題もあるだろう。 アメリカでは、子どもの頃から、虫歯にならないよう口腔ケアをしっかり教育される。 歯ブラシだけでなく、フロスなどを使ってしっかり歯間ケアもする。 「どうせ、意識高い系の高所得クラスだけだろう?」と思うことなかれ。 アメリカは、日本のように国民皆保険ではないため、歯の治療のためには、自主的に医療保険以外のデンタル保険に加入しなければならない。 なかなか全額カバーもされないので、虫歯や歯周病になってしまうと、思わぬ高額出費になりかねない。
次の