「プリン体」は聞いたことあるけど、それが何なのか意外と知られていません。 プリン体の多い食品 (100gあたり300mg以上) 食品名 100g中の含有量 mg 干し椎茸 380 鶏レバー 312 マイワシ干物 306 かつお節 493 煮干し 746 イサキ白子 306 アンコウ肝(酒蒸し) 399 ビール酵母 2996 クロレラ 3183 ローヤルゼリー 403 プリン体の多い食品 (100gあたり200〜300mg) 食品名 100g中の含有量 mg 豚レバー 285 牛レバー 220 カツオ 211 マイワシ 210 大正エビ 273 オキアミ 226 マアジ(干物) 246 サンマ(干物) 209 痛風の原因としてプリン体がとても有名ですが、正確にはそれが原因ではなく、プリン体から生成される尿酸が痛風の原因となります。 プリン体と聞くとついついデザートの「プリン」を想像してしまいますが、プリン環と呼ばれる化学構造を持つ物質であるためにそのように呼ばれており、尿酸もプリン体のひとつと言えます。 痛風の原因となる悪者のイメージを強く持たれていますが、実は細胞の遺伝子である核酸(DNAやRNA)を構成する非常に重要な物質です。 体内のプリン体は細胞が生まれ変わる過程や、細胞のエネルギー代謝の過程で発生し、それが代謝されることで尿酸がつくられます。 つまり、痛風の原因となる尿酸は体内の老廃物と言えます。 牛や犬、魚などは尿酸分解酵素を持っているため、尿酸はさらにアラントインやアラントイン酸に代謝されて体外に排出されますが、人間は尿酸を分解することができません。 尿酸は無味無臭の白い物質で、水に溶けにくいために体内で過剰に増えると尿酸ナトリウムとして結晶化しやすくなります。 体内のプリン体量が多くなると尿酸も多く生成されてしまい、過剰になると尿酸が結晶化して炎症反応を起こし、激痛を伴う痛風発作を引き起こします。 そのため、尿酸値の高い人は尿酸の原料となるプリン体の摂取が過剰にならないよう注意する必要があります。 痛風の治療と言えばプリン体の摂取制限が有名であるため、食事から摂取されるものというイメージがあります。 しかし、食事から摂取する量は全体の2〜3割に過ぎず、残りの7〜8割は体内でつくられています。 体内における産生ルートは2つあり、1つは細胞の分解でできるもの、もう1つはエネルギー代謝でできるものがあります。 細胞の核にはDNAやRNAなどの核酸が存在していますが、例えばDNAの場合はアデニン、グアニン、シトシン、チミンと呼ばれる4つのプリン体からつくられています。 そのため、新陳代謝によって古い細胞が壊されると、プリン体も放出されることになります。 また、体内の細胞がエネルギー代謝を行う場合、高エネルギー物質のATPが分解されてADPが産生され、通常はADPにリン酸が結合してATPに戻ります。 このようなサイクルをATPサイクルと呼びますが、急激に多くのエネルギーが必要になった場合は、大量に発生したADPがATPに戻ることができず、分解されてプリン体となります。 つまり、激しい筋肉運動(無酸素運動)を行うとエネルギー代謝が活発になり、体内でプリン体がたくさん生成されてしまい、結果として尿酸値の上昇を招いてしまうので注意が必要です。 プリン体は細胞の核酸に含まれているため、細胞分裂が盛んな組織や細胞数の多い臓器に多く含まれることになります。 例えば、脳や肝臓、腎臓などの臓器、筋肉組織、造血組織のある骨髄などがあげられます。 つまり、動物の内臓(レバーなど)や肉類は含有量が多い食品と言えます。 レバーは細胞一つ一つが小さく細胞が密集しているため、牛や豚、鶏などすべてのレバーは含有量が多くなります。 また、食品のうまみ成分の多くがプリン体であり、カツオ節や肉類のうまみ成分であるイノシン酸もその仲間です。 干物やかつお節などは水分を飛ばしているためにプリン体が濃縮されており、結果として含有量は多くなる傾向にあります。 プリン体の多い食品はとにかく避けるべきと思っている方もいますが、決してそうではありません。 食品中の含有量と実際の摂取量は異なるため、「多く含まれている食品=食べてはいけない」ということにはならないのです。 例えば、かつお節は100gあたり493mgと高い値ですが、実際の食事でかつお節を100gも食べたりはしません。 パラパラかけたのが1gとすると、摂取量は5mgくらいとなります。 乾燥食品は重さが軽くなるため、100gあたりの含有量も多くなりがちです。 実際の食事で食べる量と比較して、摂取量が多くなる食品を避けることが大切です。 体内のプリン体には、細胞が生まれ変わる過程やエネルギー代謝の過程で生成するものと、食物から摂取されるものの2種類があります。 かつて痛風の食事療法と言えば、プリン体の摂取量が厳しく制限されていました。 しかし、その後の調査・研究で食事から摂るプリン体よりも体内で生成される方がはるかに多いことがわかりました。 正常な人が一日に体内で産生する量が700mgくらいであるのに対し、通常の食事で体内に取り込まれる量は200mgとされています。 そのため、以前に比べれば痛風治療での摂取制限は緩和されています。 食品に含まれるプリン体は腸内で分解されたり、吸収されずに排泄されるのもあるため、摂取したプリン体すべてが体内に取り込まれるわけではありません。 ただし、いくらプリン体摂取が緩和されたといっても過剰摂取をすれば少なからず尿酸値に影響を与えてしまいます。 多く含むレバーや干物などの食品は避ける、もしくは食べた翌日の食事は含有量の少ない食事内容にするなどの配慮が必要です。 どのような食品にプリン体が多く含まれているのかを把握し、摂取量が 一日あたり400mgを超えないようにしましょう。
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お好きなところからどうぞ• プリン体とは何か? よく、『プリン体』の摂り過ぎは体に良くないという話を聞きますが、そもそも、プリン体とはどんな物質で、人体にはどのような影響があるのでしょうか? プリン体とは、細胞の核を構成する物質で、主に旨みの成分にあたり、穀物、野菜、肉、魚など、ほとんどの食品に含まれています。 通常、プリン体は体内で分解されて尿酸へと変化し、その後尿や便と一緒に排泄されます。 しかし、尿酸が増えすぎると血中で結晶化してしまい、関節などに沈着し炎症を起こしますが、これが痛風の症状と言われ、激痛が走るとか! 痛風にならないためには、原因となる尿酸の量を抑えるため、プリン体の摂取を適量に抑える必要があるのです。 また、食事によって血糖値が急激に上がると、血糖値を抑えようと多量のインスリンが分泌され、尿酸値上昇の原因となることがありますから、糖質も抑える必要がありますね。 尚、プリン体の摂取制限は『1日あたり400mg』が目安とされています。 食品はプリン体の含有量に応じて、以下の4つに分類されていますので、参考にしていただけたらと思います。 プリン体が極めて多い(300mg以上/100g) 煮干し、鰹節、干し椎茸、鶏レバーなど• プリン体が多い(200~300mg/100g) 豚レバー、牛レバー、大正エビ、マアジの干物、カツオなど• プリン体が少ない(50~100mg/100g) カリフラワー、貝割れ大根、ブロッコリー、豚ロース、ベーコン、ウナギ、ホタテなど• プリン体が極めて少ない(50mg以下/100g) 白米、もやし、オクラ、そら豆、冷奴、魚ソーセージ、イクラ、チーズなど 以上となりますが、 ビールや発泡酒、第三のビールは、『プリン体が極めて多い』や『プリン体が多い』食品に入っていませんね。 では、実際にはプリン体がどのくらい含まれているでしょうか? その前にビールと発泡酒、第三のビールの違いについて解説してみたいと思います。 ビール、発泡酒、第三のビールの違いをわかりやすく解説 ビールに似た発泡酒や、第三のビールと呼ばれるアルコール飲料がありますが、どう違うのかご存知ですか? 普段、何気なく飲んではいますが、その違いは意外と知られていないのが現状です。 まず、ビールと発泡酒、第三のビールの違い、これらは「酒税法」における酒類の種類・品目という分類の違いによるものがあります。 麦芽が多い分、濃いイメージがあり美味しいですよね。 価格も高いので、筆者はお祝い事の時や、頑張ったご褒美として飲んでいます。 また、外国産ビール(例えば、コリアンダーやオレンジピールなどが使われたベルギー産ビール等)は、 その国の法律でビールとされていても、酒税法でビールの原料として認められていない副原料が 使われている日本では『発泡酒』の扱いとなる。 第三のビール(新ジャンルのビール) 麦芽や麦をまったく用いないで、穀類などを原料としてつくられたものは『その他の醸造酒』に分類される。 また、従来の発泡酒に麦由来のスピリッツや蒸溜酒などを加えた製品は『リキュール』に分類される。 第三のビールは価格もお手頃ですが、麦芽が少ない分、個人的にはビール本来の味とは違う感じがします。 しかも、筆者は第三のビールを飲むと、なぜは悪酔いしてしまいます。 いかがですか? わかりやすく言えば、 原材料に何を使うかで酒税が決まっているため、それを区別するためにビールや発泡酒、第三のビールと呼び方を決めて分類しているわけですね。 材料が違う訳ですから、もちろん、含まれるプリン体の量も変わってくることになります。 すべて100mlあたり) 〇ビール• 『アサヒスーパードライ』 材料:麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ カロリー:42kcal 糖質:3g プリン体:5~6mg(自社測定)• 『キリン一番搾り生ビール』 材料:麦芽、ホップ カロリー:41 kcal 糖質:2. 7g プリン体:7. 『ザ・プレミアム・モルツ』 材料:麦芽、ホップ カロリー:47kcal 糖質:3. 8g プリン体:約9. 5mg• 『サッポロ生ビール黒ラベル』 材料:麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ カロリー:40kcal プリン体:約7. 5mg 〇発泡酒• 『アサヒスタイルフリー』 材料:麦芽、ホップ、糖類、カラメル色素、酵母エキス、大豆たんぱく カロリー:24kcal 糖質:0g プリン体:3. 6mg(自社測定)• 『淡麗 極上』 材料:麦芽、ホップ、大麦、コーン、糖類 カロリー:45 kcal 糖質:3. 2g プリン体: 3. 『クリア アサヒ』 材料:発泡酒(麦芽、ホップ、大麦、コーン、スターチ)、スピリッツ(大麦) カロリー:45kcal 糖質:3. 2g プリン体:4. 4g(自社測定)• 『キリン のどごし』 材料:ホップ、糖類、大豆たんぱく、酵母エキス カロリー:37 kcal 糖質:2. 6g プリン体:2. 『金麦』 材料:発泡酒(麦芽、ホップ、糖類)、スピリッツ(小麦)、炭酸ガス含有 カロリー:43kcal 糖質:3. 2g プリン体:約3. 5mg• 『サッポロ 麦とホップ<黒>』 材料:発泡酒(麦芽、ホップ、大麦)、スピリッツ(大麦) カロリー:48kcal 糖質:4. 2g プリン体:約10mg 実は、ビールに含まれるプリン体は、他の種類の食品に比べてそう多くはないことが分かります。 ビールに含まれるプリン体は多くはありませんが、『酒類の中ではプリン体が高い』のです。 他のお酒のプリン体の含有量は、焼酎0. 03mg、ウイスキー0. 12mg、ブランデー0. 38mg、日本酒1. 21mg、ワイン0. 39mg(いずれも100mlあたり)となります。 全体的に、酒類のプリン体含有量は多くないようです。 ビールやお酒が好きな方は、少し安心されたのではないでしょうか? そんなビールや発泡酒、 第三のビールの中では、麦芽とホップが使われているビールのプリン体が多めになっているようですが、同じビールでも、米やコーンが使われた場合は、プリン体が少しだけ少なくなっているようですね。 発泡酒と第三のビールについては、プリン体の量は様々のようです。 酒類の中ではプリン体が多いビールや発泡酒、第三のビールですが、食品の中ではプリン体が少ない食品に分類されます。 ですが、気をつけたいのは飲む量となります。 アルコール度数の少ないビールは、比較的、量が多くなりがちですよね? いくら、プリン体含有量が多くないとはいえ、大量に飲んでしまえばプリン体摂取量は増えてしまいます。 【関連記事】 【関連記事】 ビールは500ml程度なら尿酸値を上昇させることはあまりないようですが、やはり飲み過ぎは禁物です。 これは、ビールに限らず、他のアルコールも同様ですので、気をつけたいですね。 尿酸値が気になる方は、飲酒は適度に抑えることが大切かもしれませんね! さいごに 今回は、プリン体が多いと言われるビールについて、各社が提供しているプリン体の含有量を比較してわかりやすく解説しました。 発泡酒や第三のビールの違いがスッキリとクリアになっていただけたのなら幸いです。 プリン体とは、食品に含まれる旨味の成分ですが、体内で分解されると尿酸という物質になり、通常であればそのまま体外に排出されます。 しかし、尿酸が増えすぎてしまうと結晶化してしまい、痛風などの病気の原因となってしまうようです。 痛風などの病気にならない為には、プリン体の摂取を控えるのが一番です。 そこで今回は、プリン体が多いと言われるビールについて、発泡酒や第三のビールの違いについてご紹介してきました。 意外と知られていないようですので、出来るだけわかりやすく解説するとともに、各社が提供しているプリン体の含有量を調べてみました。 ビール、発泡酒、第三のビールの中で、プリン体が多いのは麦芽やホップを使用したものでしたね。 しかし一方で、ビールや発泡酒、第三のビールは、プリン体の含有量が多くないことがわかりました。 ただし、それは、あくまでも食品全般の中でのことであって、酒類の中では、ビールや発泡酒、第三のビールに含まれるプリン体は多いようです。 このため、ビールや発泡酒、第三のビールをはじめ、 アルコールなら何でも飲み過ぎには気をつけたいところですね。
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かつて、痛風の食事療法では、プリン体を多く含む食品は厳しく制限されました。 しかし現在では、食事で摂取されるプリン体よりも体内で作られるプリン体の方が多いことがわかってきため、極端なプリン体の制限は行われません。 (尿酸を作るプリン体の80~90%は体内で作られ、食事によって体内に入るプリン体の量は10~20%です) 食品を制限しすぎるとかえって栄養のバランスが悪くなることになりかねないからです。 とはいえ、プリン体を多く含む食品を大量に、連続して食べ過ぎてしまうことは避けたいですよね。 ということで、日常普通に口にするのにあまり目にしない、 納豆、豆腐、チーズ、卵、牛乳、バナナのプリン体量についてを調べてまとめました。 プリン体を多く含む食品の一覧も合わせてご参照ください。 スポンサーリンク プリン体を多く含む食品一覧 プリン体の摂取量は1日400mgを超えないことが目安となります。 特に、100g当たり200mg以上の高プリン体食品は、多量に食べない、続けて食べ過ぎないことが大切です。 以下の食品は摂り過ぎないようにしましょう。 また、上記をご覧いただくと感じられると思いますが、煮干し、かつお節、干し椎茸など、和食のだしにもプリン体は含まれます。 ただし、1日お椀1杯に対して煮干し1、2匹程度の量ならば、プリン体量はわずかなので問題はありません。 (かつお節の場合はさらに少なくなります) プリン体の少ないだしは、昆布だしです。 プリン体 納豆は多いの?少ないの? 豆腐や豆乳は? 納豆のプリン体は、意外にも少なくありません。 納豆100g中の総プリン体量は、113. 9mg。 通常は1回に1パックの納豆を食べますが、 1パック40gとすると、プリン体量は45. 6mgとなります。 以下に挙げる豆腐と比較すると、納豆のプリン体の量は多目です。 豆腐、豆乳はプリン体量の少ない食品です。 なお、豆腐は冷奴と湯豆腐ではプリン体量は違います。 1mg。 同量の湯豆腐の場合は、21. 9mgです。 豆乳のプリン体量は、100g中22. 0mgです。 1カップ200gの豆乳を飲むと、43. 9mgのプリン体摂取となります。 スポンサーリンク プリン体 牛乳は? チーズは? 卵は? 牛乳、乳製品はプリン体がきわめて少ないアルカリ性食品です。 アメリカの疫学調査では、乳製品の摂取量が多い場合、痛風の発症リスクは低下するとのことです。 高たんぱく食品で、カルシウムも豊富なので1日200mlを目安に、できるだけ低脂肪の牛乳を選んで飲みましょう。 牛乳が苦手な人は、無糖のヨーグルトもおすすめです。 牛乳のプリン体量は、200g(1カップ)で0. 00mgです。 チーズのプリン体量は、20g1枚で1. 1mgです。 (チーズ100gでは5. 7mg) また、 卵(鶏卵)1個(50g)のプリン体量は0. 00mg。 卵にはプリン体はほとんど含まれません。 が、 卵は尿を酸性化する食品のトップです。 尿をアルカリ化して尿酸の排泄を促すためには、アルカリ性の食品を積極的に摂る必要があり、また、動脈硬化予防の面からも、プリン体がきわめて少ないからといっても卵の摂り過ぎはよくありません。 プリン体 バナナは多いの少ないの? バナナはアルカリ性? バナナはカリウムを含むアルカリ性食品。 高尿酸血症の食事指導でも、1日に1本の摂取はすすめられるそうです。 バナナのプリン体の量ですが、痛風のガイドラインでは果物のプリン体含有量の表記がありませんでした。 果物はおそらく影響がないためでしょうね。 とはいえ、ビタミン・ミネラルが豊富な果物にも尿酸値を上昇させる作用のあるとされる「果糖」が含まれているので、摂り過ぎないことが肝心です。 良く読まれている記事• - 313,435 views• - 297,297 views• - 268,603 views• - 263,248 views• - 132,815 views• - 122,014 views• - 104,035 views• - 97,793 views• - 90,467 views• - 87,552 views• カテゴリー• メタ情報•
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