ゼラニウムは、南アフリカ原産の育てやすい花で、別名テンジクアオイとも呼ばれます。 花の色はよく見かける赤色だけでなく、ピンクや白、黄色などの色もあります。 花弁は、一重や八重、細長い形などがあり、葉の形や模様も様々です。 花が咲いた後に枯れる一年草もあれば、植えっぱなしで毎年花が咲く多年草もあり、小さな木ぐらいに成長することもあります。 園芸業界では、一季咲きをペラルゴニウム、四季咲きをゼラニウムと呼ぶこともあります。 虫の嫌がる香りがあり、ヨーロッパでは家の窓枠などにハンギングバスケットで吊るしているのをよく見かけます。 日本では幕末に輸入され、葉の形が徳川家の「葵の御紋」に似ているということから大人気になりました。 ゼラニウムは、妊婦には禁忌の香りといわれますが、それは何故なのでしょうか? ゼラニウムの女性ホルモンに働きかける効能が、妊娠中には母体に悪い影響を与えることも考えられるからです。 ゼラニウムに限らず、精油は植物の香り成分を凝縮した高濃度の液体であるため、肌が敏感になっている妊婦がマッサージオイルなどに用いるとトラブルが起こることがあります。 そのため、妊婦は香りを楽しむ芳香浴のみにとどめるべきだという意見もあります。 また、ゼラニウムには子宮収縮作用があり、陣痛を促す効果もあるといわれているので、出産の際にタオルなどに精油を含ませて妊婦さんに持たせる産院もあるそうです。 出産直前になったら、積極的に使うことができそうですね。
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Contents• ゼラニウムとは ローズゼラニウムの特徴・歴史 花の色や形にバリエーションが多く、育てやすいことから園芸植物としても人気のあるゼラニウム。 Pelargoniumというのはテンジクアオイ属の属名ですが、本来ゼラニウムという呼び名はフウロソウ科フウロソウ Geranium 属の植物の総称として使われていた言葉。 かつてはテンジクアオイ類もこの属にまとめられていたため、現在でもゼラニウムという呼び方が定着して園芸植物としては紛らわしい事になっています。 ゼラニウムオイルの場合はさておき、園芸植物としては呼称だけではなく学名まで確認しないと品種がわからない事も多いのだとか。 ゼラニウム精油には シトロネロール・ゲラニオール・リナロールなどローズと共通の成分が含まれており、香りにもローズっぽさがあるため「バラの香り」の演出にも使われています。 ローズ精油は薔薇の花びら4000kgから1kg程度と言われていますが、ゼラニウム精油は葉や茎800kgから約1kgと採油率が高く安価なことも特徵。 しかし近年はゼラニウムの香りそのものの評価も高まり、芳香剤や入浴剤などで「ゼラニウムの香り」という表記も多く見かけるようになりました。 ゼラニウム精油は香味剤として食品・飲料にも使われていますし、化粧品・香水での需要も高い存在と言えます。 そんなゼラニウムの原産は南アフリカで、原産地付近の人々には古くから傷の手当などに取り入れられてきたと伝えられています。 古代エジプトやギリシアでは 皮膚トラブルの改善に良いハーブとして、現代のスキンケア用品のような感覚でも利用されていたのだとか。 また治癒力と同時に悪霊を祓う力もあると信じられており、家の周りに植える花として人気があったという説もあります。 スペインやフランスなど本格的にヨーロッパに導入されたのは17世紀ころのようですが、ヨーロッパで窓辺に赤いゼラニウムを飾る風習があるのも厄除け・疫病除け効果があると信じられた名残ではないかと考えられています。 ゼラニウムは虫が嫌う香りを持つことが認められていますから、防虫や虫を介する病気予防に役立った可能性はあるかも知れませんね。 現在は世界各地でゼラニウムの栽培・採油が行われていますが、産地によって成分比率と香りが異なっていることも認められています。 マダガスカル島のレユニオン島 旧ブルボン島 で採れたものは他の産地に比べゲラニオール含有量が高く、バーボン ブルボン タイプと呼ばれます。 とは言え 単体で精油 エッセンシャルオイル を香らせた場合は、っぽさを微かに感じる程度。 ローズよりもシャープなグリーンさが強く、ハーブオイルにローズを少量加えたような印象です。 香りの好き嫌いが分かれる精油ですが、成分や働きはローズ近く特に女性へのサポートに適していると考えられていますよ。 香料原料データ 通称 ゼラニウム Geranium 別名 ニオイテンジクアオイ 匂い天竺葵 、トゥルー・ローズゼラニウム true rose geranium 、センテッドゼラニウム Scented geranium 、ペラルゴニウム Pelargonium など 学名 Pelargonium graveolens syn. ゼラニウムから発見された成分で、 ゼラニウムが「バラに似た香り」を感じさせるのはゲラニオールの持つ芳香が元となっています。 優雅なフローラル調の香りを持つゲラニオールには抗うつ作用が期待されていますし、 ゼラニウムに多く含まれているシトロネロールとリナロールにも鎮静作用や抗不安作用などが期待されています。 これらの成分が複合して働くことで鎮静と高揚・リラックスと活性化など様々な働きを持ち、精神面のバランスを整えることに繋がると考えられています。 ゼラニウムは躁鬱状態のような感情の振り幅が大きい時はもちろんのこと、ストレスや神経疲労・不安・抑うつ感 気持ちの落ち込み ・イライラなど様々な心の不快感を和らげ、心を安定させることで前向きさや活力を取り戻すサポートをする精油と考えられています。 研究でも妊婦の分娩中の不安の軽減・閉経後の女性の鬱病を改善に役立つ可能性が示唆されており、気持ちの落ち込みや不安を緩和してくれる香りとして注目されていますよ。 気持ちや神経の興奮を落ち着けることは自律神経やホルモンバランスを整える事にも繋がるため、更年期障害や月経前症候群 PMS など女性特有の精神的に不安定な期間を乗り越えるためのサポートとしても取り入れられています。 自分で感情のコントロールが上手く出来ないと感じている時に取り入れてみても良さそうですね。 肉体面への作用と効果 ゼラニウム精油は循環系への刺激作用を持つ精油として、血液やリンパ液などの体液循環を良くする働きが期待されています。 循環が整うことで利尿作用へと繋がり、体内の余分な水分や老廃物の排出を促すことでむくみ・水太りの予防や軽減にも役立つと考えられていますよ。 この実験はマウスに経口投与したものですし、有効性を確認するにはまだ研究データ不足の段階ではあります。 しかしゼラニウムの精油には鎮静作用や神経系のバランスを調整する働きもあることから、神経痛・関節痛・リウマチなどの軽減に取り入れられることもあるようです。 また ゼラニウムに含まれている精油成分の大半は、抗菌作用や抗ウィルス作用を持つことが報告されている物質でもあります。 このため利尿作用と相乗して膀胱炎や尿道炎などの尿路感染症予防・軽減に、抗炎症作用と合わせて風邪やインフルエンザの予防や初期症状ケアにも効果が期待されています。 研究段階ではありますが、急性気管支炎や副鼻腔炎の軽減に役立つ可能性も示唆されています。 呼吸器系の不調が出やすい方であれば、ルームフレグランスも兼ねて香らせてみると調子が悪くなる予防にも繋がるかも知れません。 女性の体への働きかけ ゼラニウム精油は精神面への働きかけから 自律神経のバランスを整える働きが期待できるため、間接的に女性ホルモンのバランスを整える作用があると考えられています。 副腎への刺激作用がありホルモン分泌を促すという説もありますが、こちらはどの成分がどう働くのかハッキリと分かっていないので疑問もあるようです。 そのため ゼラニウムに女性ホルモン様 エストロゲン様 作用をもつ成分は含まれていないという見解も多いそう。 精神面への働きかけや循環を促す働きによってPMS 月経前症候群 ・更年期障害の諸症状軽減に、鎮痛作用と合わせて生理痛の軽減などに役立ってくれるでしょう。 自律神経が整うことで、同じく視床下部が司っている女性ホルモンの分泌リズムも整いやすくなりますから月経不順の改善にも効果が期待できます。 ただし 妊娠中の使用は避けるべき精油とされていますので注意しましょう。 その他に期待される作用 肌への働きかけ ゼラニウムオイルはスキンケア用としても人気の高い精油。 皮脂分泌調整作用や抗炎症作用があるとされ、乾燥肌・脂性肌両方のケアに適した精油と考えられています。 皮脂量のほか 肌の水分バランスを整える働きや血行促進・細胞成長促進作用なども期待できる精油として、肌を柔らかく若々しく保つ目的で用いられることもあります。 肌のくすみや乾燥・角質化など様々なお悩みのケアに取り入れられており、化粧品原料としてもよく配合されていますよ。 また殺菌消毒・抗ウィルス作用があることから火傷や小さな傷、口唇ヘルペスなどのケアにも有効とされています。 抗炎症作用があり虫刺されや湿疹などの皮膚炎症ケアに良いとも言われていますが、 EUからは強い感作性 アレルギー誘発性 を持つという評価もされていますので使用には注意が必要です。 天然の虫よけとしても ゼラニウムに含まれているシトロネロールやゲラニオールには防虫作用があります。 このためゼラニウムは昆虫禁忌特性がある精油として、天然の虫よけ剤としても利用されています。 ゼラニウムの香りは特に蚊が嫌う香りと言われていますから、フレグランスを兼ねた蚊よけアロマスプレーを作る方もいらっしゃいます。 ただしシトロネロールやゲラニオールなどのモノテルペンアルコール類はダニや蜂を誘引する可能性が高いと考えられている成分でもありますから、使い所には注意が必要という指摘もあります。 ゼラニウムが利用されるシーンまとめ ゼラニウム精油の利用と注意点について 相性の良い香り 柑橘系、オリエンタル系の香りと相性が良いとされています。 特にレモンなどさっぱりとした柑橘系とのブレンドはゼラニウムが持つ重さを中和し、全体的な香りの印象をライトにしてくれるため、よく利用されています。 ゼラニウムのブレンド例• 妊娠中は使用を避けましょう。 肌を刺激する可能性があります。 敏感肌の方は注意してください。 アロマテラピーは医療ではありません。 効果や効能は心身の不調改善を保証するものではありませんのでご了承ください。 当サイトに掲載している情報は各種検定とは一切関わりがありません。 参考元• Advertisement 関連する記事• 2015. 21 ローズマリーは地中海沿岸地域で古くから大切にされてきたハーブで、精油にはいくつかケモタイプ。 カンファー ボルネオン タイプは1,8-シネオールとカンフ[…]• 2015. 15 スペアミントはペパーミントよりも甘い、ハッカ菓子を連想させるマイルドな清涼感が特徴。 精油成分についてもカルボンが主成分で、ストレス対策やリラックスした[…]• 2017. 10 シベリアモミは名前の通りシベリア原産のモミ属樹木。 2018. 15 インドの伝統医術アーユルヴェーダで用いられるハーブで、神聖なハーブとも称されるホーリーバジル。 近年はアダプトゲンの一つとしても注目されて、精油もストレ[…]• 2015. 14 ヘリクリサムは香料としてはイモーテルとも呼ばれるキク科植物。 精油は甘さを含んだウッディーな香りが特徴で、温みのある香りからストレスケアにも使われていま[…].
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Contents• ゼラニウムについて バラのように甘く優雅な香りのするゼラニウムは心身をリラックスさせる働きがあるだけではなく、多くの効果効能があります。 ギリシャ語の「pelargos コウノトリ 」に由来しますが、これは種子の形がコウノトリのくちばしに似ているためです。 古代エジプト人は、肌の調子、ホルモンバランス、不安や疲労の緩和、気分の改善など広い範囲で使用されてきました。 ゼラニウムは古くからヨーロッパでは、魔除けとしても伝えられており、家の周りではゼラニウムを植える習慣があります。 1819年にゼラニウムの葉が初めて蒸留され、香水の成分となりました。 実際にローズの成分と共通しているところもあり、ローズの代替品としても使用されることがあります。 2013年に行われた研究ではゼラニウムオイルが 抗炎症薬としての安全な有効成分であることがわかりました。 顔の肌を引き締め、老化を遅らせ、しわを軽減します。 あなたが使用している洗顔フォームのゼラニウムオイルを2適加えて、顔を洗ってください。 ゼラニウムオイル5滴とホホバオイル大さじ1杯を混ぜ合わせ、筋肉痛の部位をマッサージしてください。 ゼラニウムオイル3適とココナッツオイル大さじ1杯を混ぜ、痛みのある場所にぬりマッサージしてください。 有害な体内毒素として、重金属、砂糖などがあげられます。 マウスを用いた研究では、マウスの膣内にゼラニウムオイルを投与したところ、カンジダの量が減少しました。 ゼラニウムの主成分である ゲラニオールがカンジダの増殖を抑えたことを示しました。 にきびや肌のトラブルの治療に使用する際は、ゼラニウムオイル5適とココナッツオイル小さじ1杯を混ぜ、患部に1日2回ぬってください。 ゼラニウムオイルを安全に使用するため、原液で使用するのではなく、必ずキャリアオイルで希釈して使用してください。 1日2回ディフューザーでゼラニウムオイルを吸うか、鼻や鼻の下にオイルをぬります。 ゼラニウムオイルのローズのような甘い香りは、心身共にリラックスすることができます。 研究では、ゼラニウムオイルが閉経後の女性のうつ病を改善することが示されています。 ローズのようなフローラルな香りを持つゼラニウムオイルは天然の香水になります。 ゼラニウムオイル5適と水大さじ5杯を混ぜ、スプレーボトルに入れれば、肌に優しい天然の香水の出来上がりです。 ゼラニウムオイルと水を混ぜ、体にスプレーしてください。 市販されている虫除けスプレーは、化学物質が多く含まれていますので安全ではありませんが、この天然の虫よけスプレーは安価で安心して使用できます。 ゼラニウムオイルの副作用と注意点 ゼラニウムオイルは皮膚にぬった後に、発疹がでる場合があります。 必ずパッチテストを行ってからぬるようにしてください。 キャリアオイルで希釈してから使用してください。 顔にぬると目の炎症が起こる場合がありますので、目の周辺は避けて下さい。 妊娠中、授乳中、乳幼児は避けて下さい。 薬の相互作用があまり知られていないため、投薬中の方は、使用する前に必ず医師に相談してください。 セラピーグレードの精油や、治療レベルで使用できる精油を選んで使用してください。 最後に ゼラニウムオイルのその優雅な香りは心身をリラックスさせる効果があります。 私はこのゼラニウムオイルを精油の中では一番使用しているかもしれません。 柔軟剤を手作りする時に、ゼラニウムオイルを使いますが、洗濯が仕上がったときの、ほのかに香るローズのようなニオイがとても心地よく感じます。 柔軟剤を手作りする方法は下記を参考にしてください。
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