ワールド エンド エコノ ミカ。 WORLD END ECONOMiCAとは (ワールドエンドエコノミカとは) [単語記事]

ワールド・エンド・エコノミカ 歌詞 岸田教団&THE明星ロケッツ ※ piojos.paranix.eu

ワールド エンド エコノ ミカ

のコメントより。 >最近「ワールドエンドエコノミカ」というノベルゲームをやってみまして、あまりの面白さに連日没頭して読み進めました。 シナリオはの著者である支倉さんが担当しており、内容は月面都市にある金融市場で生き抜こうとする少年のサクセスストーリーですかね。 文庫版はから3巻分出ています。 ゲームのほうと値段はあまり変わらないので、その辺は割と適当で良い気がします。 では、、、、 エピソード1に続き、エピソード2と3もまとめて読み終わりました。 本日は引き続き同人PCゲーム「ワールドエンドエコノミカ」よりお送りいたします。 おすすめありがとうなのです。 このゲームの紹介を見るとメインシナリオを書いたさんがやっぱり目につきますが、ゲーム中はイベントCGも沢山あるし主題歌も入ってるしでいろんな人の手間がかかっているのが分かる豪華な作りです。 わざわざ同人ショップに行かなくとも入手は簡単(さすがに流通在庫の絶対数は少ないかも)で、実にいい時代になったものです。 さてとりあえず前回、エピソード1の衝撃的な結末から続きが気になりますので、はやる気持ちを抑えつつプレイ再開をします。 お話はエピソード1の4年後、新たな生活を始めた主人公のハルくんたちの生活を描くところから始まります。 え、4年後!? ヒロイン交代!ヒロイン交代来ました! 主演女優だったハガナさんを押しのけ、エピソード1でちょい役だったおさげメガネことクリスさんがメインヒロインへと昇格されました。 実際のところ表舞台に参戦した瞬間から「どうみても将来負け確定ヒロインです…」的な雰囲気がまとわりつくクリスさんですが、4年後のエピソード2では彼女が舞台の主役を張るのです。 マジ良い娘なんですけど悪い男(主人公)に引っかかっちゃったのが運の尽きだったんすよ… しかしお話はいきなり4年後に飛んで驚いたなぁあれからどうなったのかなぁと気になる肝心な箇所はダイジェスト風味でさらりと触れられ、細々と暮らしている顔見知りのメンバーたちのその後が語られていきました。 正直一気に時間を飛ばさずに、エピソード1の直後の様子から見たかった気持ちもあります。 まぁ仕方ないね。 基本的にこのお話は株取引であーだこーだお金を稼ぐ物語で、舞台は月面で全ては架空の世界での出来事ですが、証券の取引や株による損益の出し方などは現実世界でのルールと同じように進んでいきます。 株や為替の世界はよく知りませんので作中で語られる内容は実のところよくわかっていませんが、登場人物からの丁寧な説明とお話の盛り上げ方のおかげで分かった気分になれて問題なくお話を楽しむことが出来ました。 よくわからないけど登場人物たちがなんか深刻そうなお話をしてる!これってヤバいんじゃない?ヤバいんじゃない?ってハラハラしながら、主人公がキュピーンってSEとともになんか閃くと、よくわからんが反撃の合図来た!これは行けるんじゃない?じゃない!?って楽しめます。 専門用語が分からなくても楽しめるお話ってのは良いお話です。 行方不明の前ヒロイン ハガナさんは名前こそ登場すれどなかなか姿を現さず、相棒の数学者ポジションはあたしの場所よと主張するようにクリスさんがおさまりました。 一方負けのショックで株取引から距離を置いていたハルくんが新たな相棒とメンバーを携えて再びお金稼ぎを始めます。 その新チームを発足したお金持ちのスポンサーが、金髪美女のエレノアさんだとか都合の良い展開歳ですね。 なにこれギャルゲー?このゲームに選択肢がないことが悔やまれます。 フラグ立てもフラグ解消もフルオートで進んでいきますのでどう頑張っても個別ルートには進みません。 とても残念です。 ただ女性陣の性格が清楚系でちょろそうなのばかりなのは、書き手の趣味がよく出ていて大変よろしいかと思います。 とても優しい世界だと思います。 それぞれ得意分野を持った5人の少数精鋭部隊で再度大きな壁に立ち向かう姿に胸が熱くなるエピソード2。 しっかりとラスボスもキャラ立てして山あり谷ありのお話でしたが、そこで終わりなの!?ってところでエピソード3へ続くとなります。 これ、エピソード毎の発表日って1年おきぐらいなんですよね…。 毎回毎回きっつい幕引きばかりで、完結後にプレイ出来て心底ほっとしますわこれ…。 ハガナさん名前はいっぱい出てきたけど結局出てこなかったし!というわけで続けてエピソード3へレッツゴー。 舞台はまた4年後へと飛びます。 え、4年後!?エピソード2のラスボス倒してないじゃん!? なんと大事なところはすっ飛ばして、全ての決着がついてしばらく後からスタートのエピソード3。 正直あの決着をダイジェストで済ますとか無茶しすぎだろう…と気持ちに大ダメージを負いましたがなんとか耐えました。 [ エピソード2では全く出てこず、エピソード3でも後半になってようやく姿を現す超じらし系ヒロイン ハガナさんが戦線に復帰しました。 ここまでのヒロイン候補のクリスさんとエレノアさんはご丁寧にも振られた宣言が出されていますから、完全にハガナさんの独壇場です。 作中では喧嘩別れしてから8年もかけてていろいろ気まずい再会となりましたが、びっくりするくらいの速度でハガナさんのツンツンな態度が女の子堕ちするので問題ありませんでした。 マジ早かった。 そんで物凄い甘かった。 死ぬかと思った。 というかこのルのせいで月面経済が死にそうになってて笑いました。 イチャイチャラブラブの舞台装置にされてたまったもんじゃないな月面の住人たちは!お話は順当にインフレしていきまして、10万100万とやっていたエピソード1と比べて現在では100億1000億の世界へと突入していっています。 思えば遠くへきたもんだ。 物語の盛り上がりも最高潮へ!と面白さも加速ってなもんです。 ちょっとだけいうなら、ハルくんが月面の英雄として月のために奔走する姿にイマイチ乗り切れなかったですかね。 だってわたくし小市民ですもの。 経済が破綻した時の失う財産が、ハルくんと比べて桁違いに少ないですもん。 そりゃ破綻したら私だって大変な目に遭いますけど、やっぱりハルくんは大金持ちなわけで金持ち同士勝手にやってくれって気がしなくもなかったです。 税金の話とか綺麗ごと過ぎて笑いも渋い笑いへと変貌です。 そういうことなら喜んで払うぜ!って税金を歓迎する小市民って存在しないだろ…。 たぶん私でも払うけど。 しかしハルくん主人公側には勝利のBGMが流れて素晴らしい未来へと驀進する、超力技の盛り上げ方で細かけぇことはいいんだよ!とばかりに面白くしてくれるので問題なし!お話としての面白さは十分に楽しむことが出来ました。 ただ作者さん、最後のセリフにワールドエンドエコノミカはちょっとキメ過ぎぃ!狙いすぎて悶えるぅ!でもそんなところも同人ゲームの良い所だ! honokajimon.

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経済系ラノベの傑作!ワードエンドエコノミカ

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ワールドエンドエコノミカってなに? 年末年始は 『ワールドエンドエコノミカ WEE 』というゲームをやってました。 たぶん30時間以上かかっているので、3日は費やしたかと 苦笑 ただ、それだけの価値はあったなと思っています。 『WEE』というのは、『狼と香辛料』を書いた支倉凍砂氏が作った同人ゲーム。 『狼と香辛料』も商取引を話の軸にした資本経済ストーリーなのだが、『WEE』はより現在に近く、 「株式投資」を話の軸にして、「経済」「不動産」「メディア」「企業」「政府」そして「人との繋がり」へと話が広がっていく。 経済用語や投資用語というのを知らないとちょっと取っ付き難い印象を受けるが、非常にスンナリと話に入っていける。 例えば昔にあった「ギリシャが経済破綻するかも~」からの「EUやばくなるかも~」からの「日本はどうなるの~?」というマクロの繋がりについて、どうもイメージしにくいという経験があった人などは、個人的にはやっといた方がいい作品だと思う。 3000円くらいだし。 『WEE』の簡単なあらすじ 人類が月面都市に暮らす時代。 地球の長い歴史のしがらみから独立したフロンティアとして、自由な経済活動の保障された経済特区・金融特区のような都市を形成していた。 まだまだ地球からの移民が多い中で、月で生まれ月で育った少年ハル。 彼はデイトレードを生業にし、一晩で何百億と稼ぐ投資家達が一堂に会するシュレーディンガストリートでの活躍を目指していた。 そんなある日、神も仏もなく金が全ての月面としてで神の教えを説く理沙と、ある事情により心を閉ざした数学の天才少女ハガナと出会い、そこからハルの新しい生活が始まっていく。 『WEE』のEP1の簡単なお話 物語中盤で5万ムール おそらく日本円で500万円くらい のお金がないと理沙たちは生活を失うという危機に陥ります。 そこでハルはシュレーディンガストリート主催の投資コンテストに入賞し、その賞金で彼女らを助けようとします。 また天才であるハガナの協力を得て、数学 数式 から確実性の高い銘柄を見つけるプログラムを作り出し、コンテストの上位に駆け上がっていきます。 そこでハルは気づくのです。 「機械 数式 が自分の感覚や思考を全て反映させ、計算から合理的に答えを導きだせたとしたら、自分は必要なくなるのではないか?」と。 稼ぐ額が大きくなっていくに連れてその恐怖も大きくなってくるハルに、シュレーディンガストリートでヘッジファンドを経営するバートンから「コンテスト上位者の中でもより興味のある存在」とメールが送られ、意気揚々と彼に会いに行くのでした。 その彼との出会い、そして科学・数学・数式への恐れ。 そして、 「考える頭を持って取引したかね?」というメール。 それが心を通わせたハガナだけでなく、ハルや理沙たちを最悪の結末へと導くのでした。 『WEE』のEP2の簡単なお話 EP1から4年後の世界。 4年前の最悪の結末の精神的ショックにより、右手と左足が麻痺してしまいます。 またハガナは姿を消してしまっていません。 投資の世界からも距離を置き、悶々とした生活を送っていたハル。 そんな彼に何百年の歴史を持ちながら先日買収されてしまった投資銀行の代表だった少女・エレノアが訪れ、もう一度投資の世界へ戻るよう依頼します。 一方、地球と同じ過ちを繰り返すような発展を突き進む月面都市は、貧富の差の拡大とバブル経済が日に日に増しているのでした。 そこには「巨大企業の不正」「詐欺会社の上場」「メディアと企業の癒着」「見るに耐えない買収劇」などが渦巻き、そのターゲットになったのがエレノアの投資銀行でした。 エレノアは自分の持つ「正義」のため巨大企業の不正を暴こうと孤軍奮闘しており、そのためハルの力を借りたい。 二転三転しながらも巨大企業の不正を暴くというところまで来て、4年前の最悪の結末の記憶を呼び覚ますある男から電話が入ります。 「考える頭を持って取引したかね?」と。 ハルたちが行おうとしている巨大企業の不正を暴くということは、何千人何万人という数の人たちを4年前の自分達と同じ状況へと突き落とすことになる。 それに気づいたハルは「正義」というものを試され、「正義を貫くこと」の過酷さを問われるのでした。 『WEE』のEP3の簡単なお話 ハル個人の株式投資やハルの周りの人間関係から始まったこの物語は、ついに月面都市というある種の国家にまでその影響を広げ、そして最後は人との繋がりに帰結していきます。 さて本編について。 政府の介入がなく、自由に経済活動を行える月面都市。 4年前の出来事で「月面の英雄」と呼ばれるハルだったが、投資市場に対してある疑問が浮かんでいた。 それは「度を越えた熱狂ぶり」であり、「リスクなきリターンは存在するのか?」である。 多少のネタバレ覚悟でいうなら、サププライムローンだったりリーマンショックだったり金融工学が今回の話の前半部分になります。 なので、多少の知識があれば「あー、あの話か」となるのですが、その説明が本当にわかりやすい。 と同時に、わかりやすいからこそ「その狂気がよくわかる」のです。 話を元に戻すと、結果的にハルの予想通りこの月面都市のバブルは崩壊してしまうのですが、ハルが予想していなかったのはそのダメージが月面都市の機能すらも崩壊させるものだったということ。 たった1つの投資会社の倒産が、シュレーディンガストリート上位のヘッジファンドの倒産に繋がり、そこから月面都市のインフラを担っている企業の倒産に繋がり、しいては月面都市そのものの崩壊に繋がるという危機に見舞われます。 強欲と利己主義が渦巻く月面都市、果たしてその運命は? そういえば、行方がわからなくなっていたハガナも登場しますよ。 『WEE』の感想 僕は元々、経済の話とか大好きなんで「おもしれぇぇぇ!」と思ってプレイしていました。 まぁ、どんな3部作でもEP2って繋ぎの作品ということで中途半端になったりして、何かと評判悪いんですけど個人的にはEP2が一番面白かったですね。 二転三転四転五転とするので、ドキドキとロマンティックが止まらない 笑 逆にEP3はリーマンショックの仕組みとかがよりわかりやすく、そしてゲームなのに「楽観的な発想の怖さ」を感じました。 おそらく当時のウォール街にいた人も同じことを考えていたと思います。 なにせ「100年1000年に1度しかミスが起こらない、それが金融工学」なんていう風に言っていたんでしょ? それがあの結果ですから。 その説明が本当にうまい。 この作品は「経済」や「投資」や「ビジネス」と「人間の心理」がどう密接に繋がっているかをうまく描写しています。 変なセミナー受けるくらいならこれやればいいのにって思いますわ 笑 セミナーは2~3時間で概要がわかるから便利だけど、リアリティを持って、疑似体験できるのはゲームの方だと考えています。 結局のところ、 セミナーは頭で理解するものでしかなく、その点ゲームは心で理解するので、忘れない知識となってその後の人生にも生きてくると言えますね。 小説版もあって、そっちの方が読みやすく場所を選びませんが、個人的にはゲーム版が一番オススメです。

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【感想】ワールドエンドエコノミカをやれば、ビジネス書は不要になる

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ストーリー 「WORLD END ECONOMiCA Episode. 1 」は、 月面都市を舞台に金融冒険青春活劇を描く、テキストアドベンチャーです。 人類のフロンティアを埋め尽くす摩天楼で、 多くの者たちが見果てぬ夢を追いかけている時代。 月で生まれ、月で育った少年ハルもまた、 見果てぬ夢を見ている一人だった。 彼の夢は、前人未到の地に立つこと。 そのためには、資金が必要だった。 圧倒的な資金が必要だった。 少年ハルが向かったのは、百年の昔から人類の欲望を呑みこみ、 時には叶え、時には無慈悲に打ち砕いてきた場所だった。 そこを支配する重要なルールは、たったの二つ。 一つ、損をしないこと。 二つ、一つ目のルールを絶対に忘れないこと。 このルールを守れた者のみが、 莫大な富を手にすることができた。 株式市場。 今日ではアニメ化もされた電撃文庫『狼と香辛料』の作者として知られる支倉さんですが、創作活動はいつごろからなさっていたのでしょうか? 支倉凍砂:創作……まだ物を作り始める前ですけど、本当に小さい頃は漫画家になりたかったんです。 でもよくあるパターンで絵がちっとも上手くならないという現実を突きつけられていて(笑)。 そんな中、中学生の頃に『セイバーマリオネット』 発行元:富士見ファンタジア文庫 のノベル版を読んだんです。 それで「ああ、こういう文字で表現するオタクの世界もあるんだ」と知って小説を書き始めました。 なので14歳の頃です。 まさに中二病ですね。 いわゆる二次創作ではなく、最初からオリジナル作品だったのですか? 支倉凍砂:そうです。 ジャンル的には今で言うライトノベルですね。 その頃は「ザ・スニーカー」(発行元:角川書店)というライトノベル雑誌があって、購読して自分の書いたものを投稿したりしていました。 それからいろいろ書き続けて、22歳のときに応募した電撃小説大賞で賞をいただいて、初めて書籍化されたのが『狼と香辛料』で、そこが僕の小説家デビューになりますね。 支倉凍砂:そうですね。 賞に応募したりしたものだと3、4本くらいは書いていると思います。 大学生の時は二次創作の文章もやっていました。 支倉凍砂:そうですね。 アーケードゲーム『怒首領蜂大往生』(開発元:ケイブ)の同人誌を作っていました。 シューティングゲームの世界観を扱った二次創作なのですね。 支倉凍砂:ええ、あの膨大なコミケのスペースの中で6サークルしか同ジャンルが無かったです。 どちらのサークルさんもほぼ全員知り合い、みたいな(笑)。 支倉凍砂:そうですね。 就職活動しなきゃやばいな、って思っている頃にちょうど受賞の連絡が来たので、いわゆる会社勤めみたいな時期は無いです。 支倉凍砂:同人ゲーム制作を意識しはじめたのは、僕が二次創作をやっている頃に登場したTYPEMOONさんの『月姫』ですね。 実は初めて『月姫』を見たときに、どこかで見たことあるなって思ったんですね。 で、なんだろうって思い返してみたら、僕はたまたま、奈須きのこさん、武内崇さんたちが『月姫』以前に参加していた同人誌を買っていたんです。 それもあって、ああこんなブームになっているすごい作品が本当に同人作品なんだ、って実感して。 それからですね、いつか自分でも同人ゲームに挑戦してみたいなって思うようになったのは。 支倉凍砂:本当にそうだと思います。 二次創作ではないオリジナル作品があんなに受け入れられることも無かったですし、そもそも同人ゲームが売れるなんて誰も思ってなかったんじゃないですかね。 それまでもブラウザ上で動くちょっとしたノベルゲームはありましたけど、あそこまでしっかり売ってみせたのは無かったと思います。 なので、メンバーを集めるところで何度も挫折して。 知り合いに声をかけて「ゲームを作ろう」って集まったとしても、やろうやろうって言っているうちにいつの間にかなし崩しになってしまうことが多い。 具体性をもってプロジェクトが走り出すところすらも、なかなかたどり着けなかったです。 プロットだけ作って終わり、みたいなことが多かったですね。 支倉凍砂:そうですね、僕自身が忙しかったというのもあり、結局『WORLD END ECONOMiCA』に着手できたのは『狼と香辛料』を書き終える少し前かな……2010年くらいになったかと思います。 支倉凍砂:それでも1年間でエピソード1、2年目にエピソード2と、三部作なので足掛け3年は作っていましたけどね。 それから僕の知人を介して、ゲームを完成させた経験のあるサークルさんに開発をお願いするという方法をとりました。 「一緒にやろうぜ」じゃなくて「作ってください」というやり方ですね。 小説家からゲームサークルさんに、シナリオはもうあるから、これをゲームにしてください、とお願いする形ですね。 支倉凍砂:そうです。 そこでこちらから製作費もお支払いしているので、形式としてはもう発注ですね。 そうすればなあなあに立ち消えちゃうことはないですからね。 こういう形をとるメリットがもうひとつあって、当然なんですけど制作を進めていくうちに、ここはこうしたほうがいい、いやこうだろう、みたいな形でメンバー内の意見が割れるときが出てくるんですよ。 そういう時は往々にしてどちらの意見にもそれなりの理由はあって、決定までにすごく時間がかかってしまう事も多いんです。 ですが、そういった場合には発注側である僕の意見を尊重してください、というのを最初に約束して進めることができました。 支倉凍砂:最初に開発費ありきなので、国内の一般的な同人ゲームの作り方とは少し違うと思いますけどね。 というより、やっぱり商業では自分の好きにできるところが限られてくるじゃないですか。 全部自分でこうした方がいい、って思ったことがやれるのはインディーズゲームの魅力ですよね。 小説も思い通りと言えば思い通りですけど。 支倉凍砂:そうですね、やっぱりここぞというときに音楽と効果音を合わせて演出できるのは強いです。 紙の小説でできる演出は限られていますから。 支倉凍砂:でもこれがアニメになると、今度は文章表現による面白さはなくなってしまう。 同じシーンを描くのでも、文章には映像では描き出せない深みもありますから。 そういう意味ではノベルゲームは文章の深みと絵や音の演出が両立する、独特のメディアだと思います。 経済書なんかも読んだりするんですが、ある時読んだ本にリーマンショックについて書かれていて、それが本当にものすごく面白くて。 それで今回の話を書こうと思いました。 それまでのライトノベル業界を見渡しても金融をテーマに据えたものは『波間の国のファウスト』とか、至道流星さんの一連の作品くらいで、すごく少なかったんですね。 だったら僕もいつか書いてみたいなという気持ちはあったんですけど、リーマンショックが決め手になりましたね(笑)。 支倉凍砂:はい。 莫大なお金が一度に動くと何が起きるのか、その本では説明されていて。 戦争以外の理由で国がひとつ無くなりかけるなんてことがあり得るのか! と、かなり現実味を持った危機感として感じました。 3部作になる『WORLD END ECONOMiCA』の作中でも、そういった大規模な事件が起きたりもしますし、身近な視点から描いているので、普段ニュースで聞こえてくる「日経平均」だとか「NYダウ」が動くとどういう意味で大変なのか、読みながら覚えてもらえるんじゃないかと思います。 支倉凍砂:リーマンショックの話を描きたかったんですけど、お金の動きが現実に及ぼす影響を書こうと思った時に踏まえなければならない前提の知識がありすぎるので、3部作でエピソードを分けて描くことにしました。 少年ハルの目を通して株取引自体の話から始まり、株を発行している会社の話をして、すべてを取り巻く事件の話へと展開していきます。 各エピソードの間は4年ごとの間隔が開いているんですが、その4年ごとに登場キャラクターたちが成長と変化をしていきます。 支倉凍砂:読んでいてつまらないんじゃ話にならないですからね。 株取引を覚えて、動かせるお金が大きくなって駆け上っていく無敵感あり、問題にぶち当たる葛藤あり、それを乗り越える成長ありのエンタメになっています。 支倉凍砂:株取引って怖いもので、始めた当初はお金という意識があるんですけど、扱う数字が大きくなってくると現実とのリンクがだんだん無くなっていくんです。 自分の手元にある数字が、現実にどういう影響を及ぼすのかがわからなくなる。 なので、単なる勝利に向かう物語じゃなくて、その怖さ、重さみたいなものを読み取ってもらえるとうれしいですね。 そりゃ10代くらいの子では3兆円が現実にどういう効果をもって表れるかなんて想像できないですよ。 人間ひとりの生涯収入が約2億円だとすると、2兆円あったら一万人を一生働かせることができるわけです。 一生ですよ。 夢に燃える熱血少年vs一万人の生涯賃金。 現実で考えちゃうとファンタジーの怪物と対峙するより怖いかもしれないです。 支倉凍砂:物語は個人の視点で描かれますから、ハルもどこかで自分の決断が現実的に持っている意味と向きあうことになるんです。 3部作を読みながら勉強させてもらいます! お話しをうかがっていて聞いてみたくなったのですが、ご自身もトレーディングをなさっている支倉さんにとって、お金とは何なんでしょう? 支倉凍砂:うーん……。 実際に株を運用してても、勝ったらうれしい、負けたら悔しいんですけど、じゃあ勝ったらそのお金で何買うの?って言われても特に思いつかない。 次に負けるまで使い続けるんです。 始めたばかりの頃はお金っていうイメージだったんですけど、最近はそうなってますね。 これも現実とのリンクが甘くなってきているということかもしれないです。 支倉凍砂:でもそこは比べたらいけないというか、労働で得たお金とマネーゲームで得たお金は意味合いが違います。 僕の好きな小説のワンシーンで、トレーダーをやってる主人公が息子に「パパは何の仕事をしてるの? 友達のパパは本を作っててカッコいい。 パパの仕事は何なの?」って問われるシーンがあって。 本を作るよりも何百倍も稼いでる主人公ですが、息子に何を生み出しているかを説明できなくて悩む、というシーンがあるんです。 小説のひと幕ですけど、ある種の真理を突いてますよね。 ちゃんと働いた方が偉いのは子供でもわかることだと思います。

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