アルミニウムの表面処理としてポピュラーなアルマイト。 塗料や塗装環境に関するビジネスを行うカーベックがこの分野を手がけることに違和感を覚える方もいるかもしれません。 しかし扱う製品の大半が素材の表面を改質をテーマとしていることを考えると、アルマイトもまた表面改質の一環としてとらえることができます。 なにより、身の回りの材料で電気化学的な反応を体験できるという手軽さと、鮮やかな色合いに仕上がる楽しさは、DIYキット製作の大きな動機となっています。 このキットでアルマイトの世界を知れば、新たな製品開発のヒントになるはずです。 開発ストーリー アルミニウムのカラーリングの定番 アルマイトでカスタムや個性をアピールできます 同じデザインの部品でも色の違いによってイメージは大きく変わるので、アルマイトの染色はカスタムに最適です。 染料を使わず電解処理だけ行うと、アルミ素材ならではの光沢仕上となります(シルバーのファンネルは染料を使わないアルマイトです) いろいろな方々とさまざまな塗料について話をする際に、どうしても受け入れられない表現のひとつが「あ、それってドブ漬けでしょ」というものです。 私たちの感覚では槽や液体に電気を流さない、たとえばペンチやニッパのグリップにゴムの皮膜を付けるようなディッピングや、無電解メッキはドブ漬けかもしれません。 しかし工程は同じように見えても、カチオン電着槽は塗料自体に電気を与えて、塗装する金属に対して電気的に密着しています。 同様にニッケルメッキやクロームメッキも、メッキ皮膜を形成するために電気を使っている点で、ドブ漬けではありません。 イメージの問題かもしれませんが、もう少し的確な言葉を選んで欲しいと思うことがあります。 塗装専門のカーベックがアルマイトキットの「Dr. アルマイトJr. 」を開発したことに、違和感を覚える方もいるかもしれません。 しかし上記のように、私たちは表面処理全般に興味を持っています。 手段として化学的、電気的、物理的を問わず、何か手を加えることで素材や表面が改質されることが楽しくてたまらないのです。 バレル研磨は物理的な表面改質ですし、サンドブラストも使い方次第で素材の表面を改質します。 その事例のひとつとして、アルマイトにも興味を持ったというのが、キット開発の大きな動機となっています。 12Vバッテリーひとつでアルミの表面に酸化皮膜を作れて、さらに塗装とは異なる染色ができるなんて、楽しいと思いませんか? 染料はすべてカーベックのオリジナルカラーで、定番の人気色である赤(パッションレッド)や黒灰(ターマックブラック)をはじめ、鮮やかで個性的な緑(グリングリーン)、桃(モンローピンク)など10色のバリエーションで効果的なカスタムを演出します。 もちろん単なる個人的な趣味だけではなく、普段はペイントを行っている方にとってもニーズと興味を持っていただける製品であると自負しています。 カスタム系のショップにとっては、ホイールナットやエアバルブ、自社で削り出したワンオフパーツを内製でアルマイトできるというのは、他社との差別化の点でも大きなメリットとなるはずです。 実際、このキットはカスタムカーやカスタムバイクショップから好評をいただいています。 アルミパーツはもとより派手な印象がありますから、そこに個性的な色を載せればカスタムにとっても親和性が高く、ユーザーに対しても効果的にアピールできるわけです。 知らなくても加工はできますが アルマイトの基礎知識も説明しましょう アルマイトはアルミニウム表面に酸化皮膜を形成する電気化学的な処理です。 電解槽のアルマイティーは酸性溶液で、鉄やステンレス素材では処理ができません。 染料で色を着けても着けなくてもアルミニウム素材ならアルマイトは可能ですが、鋳造品やダイキャスト製品は発色が良くないことが多いです。 これらを前提条件とした上で、アルマイトの原理や特長を紹介しましょう。 そもそもアルマイトとは、空気中で酸化しやすい=サビやすいアルミニウムの表面処理方法として考案された技術です。 金属のサビを防ぐには一般的には塗装が用いられますが、無処理のアルミニウムの表面に酸化皮膜を一層つけて、それ以上錆びさせないようにするのがアルマイトの役割です。 具体的な処理方法は、希硫酸やシュウ酸など酸性の溶液の中にプラス(陽極)の電極を付けたアルミニウムと、マイナス(陰極)の電極をつけた鉛板を入れて直流電流を流します。 アルマイトJr. では、このための電源として12Vの自動車用バッテリーを使います。 溶液中に電流を流すと、酸性溶液中で電気分解が起こってアルミニウムの表面に酸化皮膜が形成されます。 この反応は電気化学的に進むため、使用する電圧や反応時間(電解時間)によって、酸化皮膜の厚さが決まります。 アルマイトによる酸化皮膜はアルミニウムの表面に重なるだけでなく、素材に浸透するように成長するのは、塗装やメッキとの相違点です。 そのため、一度処理された部品のアルマイトを剥離すると、元の母材寸法から若干マイナスする特性があることは考慮しておきたいポイントです。 酸化皮膜の厚さや寸法の変化はアルミニウム合金の種類によって変化するためその影響を一概に判断することは難しいのですが、寸法精度が厳しい部品の再アルマイトには注意を払った方が良いでしょう。 自社でアルマイト工場を構えた経験から あらゆる疑問や質問にもお答えできます アルマイトにおける酸化皮膜のユニークなところは、この皮膜には目に見えない小さな孔が空いていることです。 孔といっても底があるので、アルミニウムの表面に貫通しているわけではありません。 そしてアルマイト処理直後にこの孔に染料を染み込ませることで、最終的にカラーアルマイトとして仕上げることができるのです。 細かく解説すればどこまででも深く掘り下げることができるのですが、ざっくりといえば 「希硫酸溶液中で、無処理のアルミニウムの表面に電気を使って酸化皮膜を形成する」と捉えておけばよいでしょう。 アルマイト処理をすることで、アルミニウムには酸化が進行しなくなる「耐食性向上」、酸化皮膜によって表面硬度が上昇することによる「耐摩耗性向上」、染料で着色することによる「装飾性・美観性向上」、酸化皮膜が電気を通さないことによる「絶縁性」といったいくつもの特長が付加され、価値が上がります。 アルマイトについて深く興味を持った私たちは、DIYユーザー向けの販売キットの開発と並行して、本格的な量産も可能なアルマイト工場を自社内に設置しました。 そのためにスタッフは毒物劇物取扱責任者の資格を取得し、万が一でも有害物質が敷地の外に流出しないよう工場には回収設備も備えました。 現在はアルマイトの施工業務は終了していますが、この時に蓄積した経験とノウハウにより、Dr. アルマイトJr. で起こり得るあらゆる事象と対策方法を把握していることは、自信を持ってこのキットを販売できる裏付けとなっています。 かつては自社内に本格的な設備を持ち、工業系アルマイト処理の経験もあるカーベックでは、アルマイトに関して膨大なノウハウを蓄積してきました。 そのためDIYユーザー向けにも分かりやすい施工説明書を用意できる上に、作業上の疑問や質問に対しても的確にお答えすることができます。 バッテリーに繋いだアルミパーツから小さな気泡が立ち上り、電解処理が進んでいる様子を実感し、鮮やかな色が着く染色処理を体験すると、アルマイトはドブ漬けなどではなく「電気化学的な反応」であることが理解できると思います。 最初は「色が変わるのが面白い、楽しい」という感想でも良いですが、自宅や自社ブースでさまざまな機能性のあるアルマイトができることが分かれば、目端の利く方ならきっと事業への活用方法が思い浮かぶに違いありません。 施工例• アルマイトとは? アルマイトとは、アルミニウムの表面に電解処理による人工的な酸化皮膜を生成させる表面処理のことで、一般には陽極酸化処理と呼ばれます。 アルミニウムの表面はほかの金属に比べ、柔らかく、傷が付きやすいため、それらを防ぐために表面処理を施す必要があります。 その表面処理のことをアルマイト(陽極酸化処理)と呼びます。 『Dr. アルマイトJr. 』は、酸化皮膜を着色するいわゆる「カラーアルマイト」を施工するためのキットです。 電解処理により酸化皮膜を生成すると、皮膜には目には見えない無数の小さな穴が開きます。 カラーアルマイト施工では、この穴に染料を染み込ませ、最後の封孔処理において穴を塞ぎます。 アルマイトの特徴• アルミニウム素地の状態より、耐腐食性が向上します。 表面硬度が固くなり、耐摩耗性が向上し傷防止になります。 アルマイト処理されたものは電気を通しません。 装飾性が上がるので、お洒落な質感が得られます。 アルマイト処理が不可能&不向きなもの• アルミニウム以外の金属。 アルミ以外の材質が圧入されており取り外しが不可能な物。 アルミダイキャスト製品や鋳造品など、アルマイト加工に向かない場合があります。 アルマイト処理の流れ.
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アルマイト処理初める。。。 鉄の表面処理は塗装。。。 ステンレスの表面処理はヘアラインかバフ。。。 アルミの表面処理はアルマイト。。。 そんなイメージをオヤジは抱いています。 アルマイトとは アルマイトとは陽極酸化処理のことをいいます。 陽極酸化処理とはアルミニウムを陽極 +極 で電解処理して、人工的に酸化皮膜 アルミの酸化物 を生成させる工程です。 アルミニウムは酸素と結びつきやすく、空気に触れていると非常に薄い酸化皮膜を作ります。 この自然に作られる皮膜で保護されているので一般的に錆びにくい、いわゆる耐食性が良いといわれています。 しかし、この皮膜は非常に薄いので、環境によっては化学反応で腐食してしまいます。 そこでアルマイトをかけると耐食性が増すと共に色をつけたりとデザイン性がいい製品になります。 勿論色を入れないクリアアルマイトもあります。 アルマイトについて勉強したところで自宅でアルマイトをするための道具を集めます。 値段も安価なのでこれを買っておけば楽です。。。 現在品切れ中。。。 現在アマゾンで購入可能なのはだけのようです。。。 キット以外で必要な物 あると便利だった物 DC12V電源 これは車のバッテリーでいいとキットの説明書には書いてありますが、別に購入した方がいいと思います。。。 アルマイトを実際にやればわかると思いますが結構電気使います。 充電を気にしながらアルマイトをかけるのは結構なストレスです。。。 使用電源はAC100VからDC12Vに変換できる物なら何でもいい訳ではなくよくある安価なスイッチング電源ではすぐ壊れるようです。 必要なのはトランス式の物! この電源を使用してみた所容量が多いのでバイク部品などは楽勝です。 容量だけ見ればかなり大きな物もアルマイトをかけることが出来ます。 この機械のスペック 入力電源:AC100V 50,60Hz 出力電圧:DC1~15V可変 連続最大出力(13. 8V時):連続30A 13. 30Aという電流を使えるのでアルマイトをしていてストレスをまったく感じません。。。 実際バイク部品くらいの大きさであれば5Aもあれば十分染まります。 バッテリーを買い充電器を購入するならこの製品を購入した方が良い気がします。。。 温度計 温度計はキットに付属されていますが温度管理をするのに普通の温度計では個人的に面倒でこれを使いました。 です!これはレーザーを温度の測りたい場所にあてれば瞬時に温度が表示される優れもので現在は結構安価になってきたのでホントにおすすめです。。。 放射温度計は一家に一台持っておいて損はないです。 是非購入を。。。 アルマイト前の処理剤 とが必要です。 これも専用に売っていますが、剥離剤はパイプユニッシュ、スマット除去はサンポールで代用が効きます。。。 ですが混ぜるな危険なので使用は自己責任で。。。 個人的な感想ですがやはり専用剤の方が落ちがよかったです。 ですがパイプユニッシュで出来ないことはないので私は初めの頃しか使いませんでした。。。 現在パイプユニッシュ 笑 アルミの針金 これは重要です!アルマイトをして一番気にするのが通電で、この通電が上手くいかないと上手く染まってくれません。。。 そこで発見しました。 針金は太い方がいいということを。。。 キットに入っているものでもいいのですが太いの使うと楽です。 これは100円ショップで色つきのアルミの針金を購入し剥離剤で剥離して使用します。。。 試しておどろいてください 笑 ここで注意太い針金を使うと言うことは電流に余裕のある電源が必要だということです。。。 残すはカセットコンロ 鍋二つ 保冷剤 コンロは必須です 笑 必要な物が揃ったら始めよう 初めに剥離材でアルミの酸化皮膜をはがします。。。 ここで汚れも一緒に落とします。 そうすると黒くなるんです。 軽く水で洗いこの黒くなったものをスマット除去材で綺麗にしていきます。。。 ここの状態がアルマイトのかかりに影響するのでしっかり綺麗にしましょう!綺麗になったら水で洗いこれで材料の準備はできました! 電解液を容器に入れ鉛板をセットします。 鉛板も厚い物を使用すると良かったです。。。 そして多めに針金を括り付け 多ければ多いほどいい スイッチオン よく泡が出てくれば成功。。。 このまま30分待ちます。。。 2017 ジュラルミン は特に気にしましょう!待っている間に染める液を準備します。 30分たったので水で洗い染め液にいれ30分漬けます。 この間に次は封孔液を沸騰させておきましょう。 最初の1分でほぼ染まりそこからゆっくり染まるようです。。。 気長に待ちましょう。。。 30分たったら水で洗い沸騰している封孔液にいれ15分ほど煮込み。。。 笑 水で洗えば完成。。。 ですが一応通電確認をし、電気が通らなければ間違いなくアルマイトはかかっています。。。 アルマイトで使う水はカルキの少ない物がいいようです。。。 別に普通の水道水でも染まりますが一応カルキの少ない物を使いましょう。。。 綺麗にアルマイトかかっていますが。。。 艶が出ていません。。。 自宅で出来るアルマイトの艶は切削面の粗さによって決まるようです。。。 上の製品は切削面がフルバックだと思います。。。 切削面が荒いのであまり艶が出ていないですよね。。。 以前バフをかけたジオン軍はバフをかけてあるのでしっかり艶が出ています!アルマイトにこだわるのであれば切削面を綺麗にしましょう!!!このあと剥離し。。。 色を変えてみます。。。 ジオン軍と言えばゴールド。。。 なかなかの艶と色です。。。 是非アルマイト処理の前加工をおすすめします。。。 アルマイトはキットに付属の説明書を見てやれば間違いなく誰でも出来る簡単な作業です。 失敗しても簡単にまた新たにアルマイト出来ます。。。 ぜひ自分の好きなアルミ製品をアルマイト処理していきましょう。。。 クリアアルマイトは染液に入れず封孔液にいれ15分ほど煮込めばいいです。。。 この部品は旋盤の生爪です。 切削面が綺麗なのでキレイなアルマイトがかかっています。。。 この記事、アルマイトで気になる点ございましたらお気軽にコメント、お問合せお願いします。。。
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アルムーバ アルミ製品のアルマイト剥離処理剤 アルムーバはアルマイト処理されたアルミ製品のアルマイト皮膜を剥離する製剤です。 バイク、車、自転車、RCなどの着色アルミパーツの脱色処理が出来ます。 アルカリ剤にキレート剤と界面活性剤を配合しており、均一に剥離処理が行えます。 アルムーバで剥離処理したアルミ部品はアルミ素材が腐食しやすい状態になっています。 弊社製品「スマトリン」で表面処理していただくか、塗装やコーティングなどで防錆処理を行って下さい。 容器が溶ける恐れがあります。 ) アルムーバが入った容器にアルマイト製品を浸漬します。 (漬け込み時間が長い場合、アルミを侵す恐れがあります。 ご注意下さい。 ) 徐々に反応が進み泡が出始めます。 必ずこまめにチェックをしながら剥離処理を行って下さい。 この時にブラシ等で軽く擦るときれいに剥離できます。 途中で水洗しながら様子をみて浸漬を繰り返します。 流水での水洗も可能です。 また、素材がアルミ合金などの場合、スマット(黒色異物)が付着する事があります。 スマットは洗浄や研磨できれいにすることが出来ます。 または、弊社製品「スマトリン」をご使用いただくと簡単に除去出来ます。 さらに「スマトリン」は不動態化処理することで簡易の保護皮膜を形成します。 アルマイト剥離用途以外には使用しないで下さい。 皮膚、粘膜または着衣に触れたり、目に入らないようにご注意ください。 作業の際にはビニール手袋、ゴム手袋を着用してください。 子供の手の届くところに保管しないで下さい。 取扱いに当たっては「製品安全データシート」をよくお読みください。
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