ジャレド ダイアモンド。 「農耕――人類最大の誤ち」ジャレド・ダイアモンド

新シリーズ「世界の知性」に聞く第1回『銃・病原菌・鉄』の著者ジャレド・ダイアモンド「中国は日本には追いつけません」(週刊現代)

ジャレド ダイアモンド

学校では、ギリシャ語とラテン語を学び始め、60歳になるまでに12ヶ国語を習得しています。 ケンブリッジ大学を卒業後、ジュニアフェローとして研究員で1965年までハーバードに戻り、1968年にUCLAメディカルスクールの生理学の教授になりました。 20代の間に、進化生物学・生物地理学のキャリアも築き、特に鳥類学の研究のためニューギニアと近隣の島々でフィールドワークをしました。 また、人類の発展についても興味を持ち、ダイアモンド氏を有名にした『銃・病原菌・鉄』の著書に記されています。 amazon. 上下巻で800ページはあるので、たっぷり時間をとってゆっくり読んでいくのがオススメです。 その後、50代に環境史で 3番目のキャリアを築き、現在も教鞭をとっているUCLA で地理学の教授になりました。 この多様性学問研究のためダイアモンド氏は博学者と呼ばれています。 主な受賞歴• 1992年 ロサンゼルス・タイムス サイエンスブック賞• 1998年 ピューリッツァー賞(一般ノンフィクション部門) 『銃・病原菌・鉄』• 1998年 コスモス国際賞• 1999年 アメリカ国家科学賞• 2001年 タイラー環境功労賞• 2002年 ルイストーマス科学賞• 2006年 ディクソン賞科学部門• 2013年 ウルフ賞農業部門• 2016年 アメリカヒューマニスト・オブ・ザ・イヤー ジャレド・ダイアモンドの両親 父親・母親 ダイヤモンド氏の両親は二人共、米国に移住したアシュケナージ系ユダヤ人のでした。 父親であるルイ・ダイアモンドはルーマニアのキシナウ市の医師であり、 母親であるフローラ(カプラン)は教師、言語学者、ピアニストでした。 ダイヤモンド氏は母の影響で6歳からピアノの勉強を始めています。 また幼い頃から、数学、生物、科学に深い興味を持っていましたが、父親と同じ医者になることを目指していました。 ジャレド・ダイアモンドの結婚した妻と子供 ダイヤモンド氏は、ポーランドの政治家エドワードヴェルナーの孫娘である マリーコーエンと結婚しています。 二人は知人の紹介で知り合い、出会った頃はお互い自分の理想とは全く違う人だと感じたとか。 二人には1 987年に生まれた双子の息子、マックスとジョシュアがいます。 ダイアモンド氏はそれぞれの息子の興味に合った教育を施し、常に出張先にも一緒に移住する仲の良い家族です。 sponsored link 高齢者の社会的価値とは ジャレド・ダイアモンド氏は「TED」の講演で、「よりよく老いる社会」について高齢者の社会的価値について語っています。 多くの高齢者は余生をのんびり過ごし、生きるための熱い情熱をもっている人は少なく、社会も高齢者の扱いに重点をおいてません。 これは、科学、技術の発達により高齢者の得てきた情報は役に立たないものになっており、その上高齢者は知力、体力も衰えています。 活発に活動する若者が優先される社会の仕組みは、高齢者の価値は低いと示しているでしょう。 しかし、高齢者には若者を凌ぐ優れた技能があります。 それは、人間関係を理解する能力、大量の情報をもとにした学際的な思考です。 この技能を使えば人を助けたりまとめたりすることを、非常に要領よく有意義にでき、社会での高齢者の価値を上げることができると言っています。 ニューギニアや定住性の高い伝統的社会では、高齢者は尊敬され家族と死ぬまで住むそうです。 それは高齢者が伝統的社会で価値のある存在だからです。 現代の高齢者の扱いを変えるには、社会的価値をあげることが必要であり、伝統的生活様式から、学ぶこともできるというダイアモンド氏の考えを、日本でも少し試してみてもいいのではないか、と感じます。

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ジャレド・ダイアモンドの妻や子供、家族について。経歴や賞歴も紹介!

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何がこうした差をもたらしているのですか。 「単一の要因では説明ができない。 少なくとも五つの理由があると考えています」 「第一に、海外からの渡航をどれぐらい制限できたか。 第二に、感染者に対する隔離をどの程度行っているか。 第三に、感染者の行動をたどり、感染者と接触した人々も強制的に隔離しているか。 で感染拡大が抑えられているのは、それを行っているからでしょう」 「そして第四に、人口密度が高いかどうか。 米国でも、人口密度が高いニューヨーク市では深刻な状況になっていますが、密度が低いモンタナ州ではさほどの感染者は出ていません。 第五に社会的な接触の頻度。 韓国における最悪の感染拡大は、人々の来訪を許した教会から起こりました。 「現時点で日本の感染者・死者が少ないのは、早期に海外からの渡航制限をしたからでしょうが、感染拡大のペースが止まらないのは、政府の対策の弱さが原因です。 危機にあたって重要なポイントは何ですか。 「第一は、国家が危機的な状況にあるという事実、それ自体を認めること。 危機の認識がなければ、解決へと向かうことはできません。 中国はが蔓延(まんえん)し始めた当初、危機自体を認めなかったためにを防げなかった。 米国でもミシシッピ州やテキサス州、フロリダ州の知事、そしてはを否定し、それが裏目に出ました」 「第二は、自ら行動する責任を受け入れること。 もし政府や人々が祈るだけで行動しなければ、問題は解決できません。 中国は自らの責任を受け入れ、厳しい対策に踏み切るまでに1カ月を要しました。 は米国がなすべきことをする責任をいまだに認めず、中国批判に多くの時間を費やしています」 「第三は、他国の成功例を見習うこと。 第四は他国からの援助を受けること。 「欧州には『有益な助言であれば、例えそれが悪魔からのものであっても従うべきだ』という言葉があります。 が韓国を見習うのを嫌がっているのが事実なら、の委員長は幸せな気持ちになるでしょう」 「私からへの助言は『韓国が嫌ならでもでも他の国でもいい。 も明に変化をもたらしますか。 「このは、私たちに『世界レベルの』をもたらす可能性があります。 私たちには『米国人』『日本人』といった国レベルのはあっても、『この世界の一員』というはありません。 世界中の人々がその存在を認識し、かつ脅威となるような危機が、今まで存在しなかったからです」 「で人がすぐに死ぬことはありませんが、は違う。 誰にとっても明らかな脅威です。 私たちがなすべきことは、が全世界への脅威だと認識し、このを通じて世界レベルのを作り上げること。 それができれば、この悲劇から望ましい結果を引き出せます。 や資源の枯渇、格差、そしての問題の解決に向けて協力することも可能になるでしょう。 「現実に起きているのは『対立と協調の混合』です。 米国が中国への非難を強める一方、米国で使われているマスクの大半は中国から輸入されています。 科学の世界では米中欧の研究者たちが共同論文を続々と発表しています。 「やはり、政治的なリーダーシップです。 例えば米国には様々なリーダーがいます。 私が住むロサンゼルスのエリック・ガルセッティ市長は、勇気と有能さを備えたリーダーで、必要とあらば、人々の不評を買う政策でも実行をためらいません。 カリフォルニア州の知事も素晴らしいですが、フロリダ州の知事はひどいし、ミシシッピ州の知事はさらに悪い。 そして私たちの大統領は最悪です。 団結こそが必要な時に、彼は世界中に不統一、不和をばらまいているのです」 「11月の大統領選は非常に重要です。 すでに、が優勢な州や自治体では、有権者登録に様々な制約を課して、反対派の人々の投票を妨げようとする動きがあります。 トランプ氏は今後、そうした動きをさらに強めるでしょう。 彼が再選されれば、米国における民主主義は終わるかもしれない、と危惧しています」(聞き手 ) 国家的危機の結果を左右する12の要因(「危機と人類」から) 1. 危機的状況への合意 2. 責任の受容 3. 課題を定めるための枠組み作り 4. 他国からの物的、財政的支援 5. 他国を問題解決のモデルとすること 6. 国家的な 7. 公正な 8. 危機の歴史的経験 9. 失敗への対応 10. 状況に応じた柔軟性 11. 国家の基本的価値観 12.

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こんにちは。 はじめまして。 糸井です。 来日でさまざまな取材を受けていらっしゃると お聞きしているのですが、 ぼくは今日、きっと、 子供のような質問をしてしまうと思います。 ほかの取材のあいまの 休み時間のようになるかもしれません。 それもいいですね。 ありがとうございます。 今日はよろしくお願いします。 よろしくお願いします。 こんな話題からはじめさせてください。 ぼくは、ダイアモンドさんの本を読むたびに、 毎回ダイアモンドさんご自身の テーマに対する強い好奇心を感じるんです。 そこから思うのが、 おそらくダイアモンドさんは 「好奇心」を一番の原動力にして 本をお書きなのではないかと。 なんだか「自分の心が動かないテーマ」には まったく触れていない印象があるんです。 とてもいい質問から はじめてくださったと思います。 はい、そのとおりです。 私は自分の興味や好奇心から ひとつひとつの本を書いています。 興味のないテーマは、ひとつも扱っていません。 本を出すと多くの方々から 「どうしてこの本を書いたのですか?」とか 「なぜ今、このテーマなんですか?」 といったことを、かならず聞かれます。 ですが、私にとっては、 それぞれの本を書いている何よりの動機は 自分の中から出てきた興味や、好奇心なんです。 今回の本(『昨日までの世界』)を書いた理由も、 「前の本を書きあげたあと、 いちばん興味を持ったテーマが これだったから」 という説明が、私としてはいちばんしっくりきます。 興味のもてないテーマを、 何かほかの理由で本にすることは、していません。 やはりそうですか。 そして実のところ私は、 いつも本を書きはじめるときに 最終的に本がたどりつく先を知らないんです。 「これは面白い問いになりそうだ」 「だいたい答えはこうなるかな」 というイメージは持って書きはじめます。 ですが、研究をすすめるうちに、 たいがい想像していた答えとは 違う方向に本が進んでいくのです。 なるほど。 たとえば『文明崩壊』という本は 「歴史から消える文明には、 共通する原因があるのではないか」 という興味から生まれた本なのですが、 最初は私、 「原因は『環境破壊』ではないか」 という仮説のもとに書いていたんですね。 でも、書きはじめるとすぐ、 それだけではないということがわかりました。 たとえば 「その文明の体制に問題があった」とか 「リスクへの向きあい方が悪かった」など、 環境の変化以外にも、 いくつも関係している要素が見つかりました。 はい、はい。 そして、最終的には ひとつの文明が崩壊するとき、 「環境破壊」 「気候の変動」 「近隣の敵対集団」 「近隣の友好集団からの支援減少」 「その社会の持つ問題対処能力」 のどれか、 もしくは複数が関係している、 という結論にたどりついたんです。 そうしたことを、 本を書きながら見つけていくんですね。 そうなんです。 ふと思ったことですが、私の本の書き方はもしかしたら、 バードウォッチングと似ているかもしれません。 バードウォッチングでは 出かける前に、どんな鳥が見られるかわかりません。 そして「ここは面白そうな鳥がいそうだな」とか、 「こんな鳥が見えるかもしれないな」という 予測をもって、森や山を訪れます。 事前に準備はしますが、いざその場所に足を運んだら、 起こる流れに身を任せます。 予想どおりの鳥を見つけて喜ぶこともあれば、 予想もしなかった魅力的な鳥に出会えることも、ある。 私はそんなふうに本を書いていると思います。 なんだか、昆虫や鳥を追いかける 子供たちのやりかたのようですね。 まさにそのとおりだと思います。 というのも実際に私は子供のころ、 鳥や虫を観察するのが大好きだったんです。 そして見たものをリストにし、 同時に、浮かんださまざまな疑問について、 「この理由はこうじゃないか」なんて、 自分で説明を考える習慣がありました。 加えてもうひとつ。 私には1歳半下の妹がいるのですが、 子供のころの私は、 自分が考えた説明を妹に伝えることを いつも楽しんでいたんです。 もしかしたら私は、子供時代の私が 昆虫や鳥を見て、説明を考え、 妹に説明する行為を楽しんでいた延長で 今、研究をし、本を書いているのかもしれません。 ええ、ええ。 ぼくにはもうひとつ、ダイアモンドさんの本を読んでいて よく感じることがあります。 ダイアモンドさんとぼくは、 まったく違う人間だと思うのですが、 本を読んでいると、ダイアモンドさんの興味の持ち方が、 自分ととてもよく似ているように感じるんです。 たとえば、 ダイアモンドさんが本を出されてきた 「チンパンジーと人間はどこから違う?」とか、 「どうして人はセックスが好きなんだろう?」 といった疑問って、ぼくも考えたことがあり、 今でもよく考えたりするようなことです。 そして本を読みながら、 「あ、これは自分も興味はあったけれど、 考えるのをやめていたことだった」 と気づくんです。 なるほど。 ただ、それについては実は、 私があつかう疑問がとくに珍しいものではない、 というのが理由かもしれません。 あ、なるほど。 たとえば『銃・病原菌・鉄』という本のテーマは 「どうしてヨーロッパ人種が 世界を征服するにいたったのか?」です。 難しいテーマに聞こえるかもしれませんけど、 実はこの疑問というのは、 いろんな人種の住んでいるアメリカで暮らしていると、 ごくごく自然にわき起こってくるものなんです。 はい、はい。 なぜかというと「納得いく答え」が見つからないから。 たしかに、 「答えが見つからない」という理由で、 考えをやめてしまうことって、ありますね。 そうなんです。 その『銃・病原菌・鉄』という本の問いでいえば、 私が考え続けるきっかけになったのは、 ひとりのニューギニア人から問いかけられた こんな質問です。 「あなたがた白人は 我々のもとに多くの文化を 持ち込んだけれど、 あなたがたに我々の文化は ほとんどもたらされていない。 そして、そのことがきっかけとなって 私は本を書いたんです。 ええ、ええ。 (つづきます。 ) 2013-03-04-MON.

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