城西学園高等学校の朝。 高校2年生の杉本瞳はその日、少しだけ朝の点呼に遅れました。 担任の先生に訊かれ、「人身事故です」と答えます。 担任は点呼を続けますが、他の教諭に呼び出されました。 担任はやがて訪れた刑事2人に連行され、それを見た生徒たちは騒然とします。 担任は、淫行容疑と児童ポルノ違反で逮捕されたのでした。 瞳たちのクラスは、大騒ぎとなります。 放課後。 女子友だち、美咲、七海、萌らとともに、女子トイレで身だしなみを整える瞳は、なぜバスケ部を辞めたのか訊かれます。 バスケ部を辞めた直接の原因は、母親に「受験に専念しろ」と言われたからでした。 女友だちに彼氏と付き合うからかと訊かれて、瞳は否定します。 しかしその後、ヒロキとランドでデートしました。 (ディズニーランド) 交際して3か月になる瞳は、ヒロキとのデートが楽しいころです。 クリスマスが楽しみだと言って、その日は別れました。 瞳の家は、母子家庭でした。 母は離婚し、瞳と明日香は母と集合住宅の一室で暮らしています。 娘2人を抱えて母親は仕事で忙しく、そのため、夕飯は冷凍チャーハンであることがよくありました。 帰宅した瞳は、妹の明日香に話をします。 その日の話題はやはり、担任が逮捕されたというものでした。 明日香も驚いて、瞳の話に聞き入ります。 放課後にヒロキとデートした瞳は、DVDのレンタルショップへ行きました。 瞳はどの映画を見たいかという話をしていますが、ヒロキがふざけて瞳を、アダルトのDVDコーナーへ連れ込みます。 2人で見ていると、そこでヒロキが先輩の西島、東川という男性と会いました。 西島と東川はアダルトコーナーで、JKものを見ていました。 ヒロキは瞳を先にコーナーから出して、西島と話をします。 ヒロキは西島に、頭が上がらないようでした。 「もうやったのか」とからかわれたヒロキは、適当にことばを濁します。 担任の先生の動画が、流出したという噂が、学校で広まっていました。 担任と関係を持った少女が「先生、撮ってるの? やだー、濡れちゃう」と発言しているのが、動画ではっきりと聞き取れます。 それだけではなく、少女は「ひとみ」と呼ばれていました。 このことから、瞳は同級生たちに「担任の相手ではないか」という噂を立てられます。 瞳は否定しますし、動画に映っているらしき映像は、瞳とはまるで違います。 しかし噂だけが先行して、どんどん広まってしまいます…。 放課後。 瞳は制服のまま、ヒロキとラブホテルに行きました。 ヒロキはスマホで、シャワーを浴びるために洗面所で服を脱ごうとする瞳を、撮影しようとします。 ヒロキは瞳と「下着がチェック柄でおそろい」と言い、録画をし続けました。 行為を撮影しようとしますが、スマホは倒れて天井しか映せていませんでした。
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C 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia 「LION ライオン 25年目のただいま」時間の挟み撃ちに遭って七転八倒する主人公を、デヴ・パテルが深い洞察力を以て好演 駅に停車中の列車内に身を潜め、ついつい居眠りしてしまった5歳の少年が、運悪く、その車両が回送列車だったためにノンストップで遙か遠くの町まで運ばれてしまう。 さらに運悪く、降り立った町の人々が話す言葉が少年の方言とは異なっていたために、彼は孤児となって都会を流離うことになる。 インドから始まる実話を検証する映画は、数多あるホームカミングもののフォーマットを踏襲するかと思いきや、主人公が再び家路を辿るのは何とそれから25年後のこと。 そのタイムラグにこそ物語の鍵がある。 その後、オーストラリアのタスマニアで暮らす養父母の元に引き取られ、今はメルボルンの大学で経営学を専攻する主人公のサルーは、近頃、記憶の中に浮かんでは消える故郷の村の残像に苦しんでいる。 いったい自分は何者なのか!? 不明瞭な過去に否応なく引き戻されるサルーと、未来に向けて共に時間を紡ごうとする養父母や恋人たちのせめぎ合いは、まるで人生そのもの。 今という時間は、過去と未来、その2つの空間に挟まれているからこそ、均衡を保てているという意味で。 サルーが未来はおろか現在与えられたあり余る幸福をも拒絶して自室に閉じ籠もってしまうのは、過去の喪失によって行場を失っているからだ。 この一見身勝手にも思える、時間の挟み撃ちに遭って七転八倒する主人公を、デヴ・パテルが深い洞察力を以て好演している。 自らもインドにルーツを持ちながら、ロンドンで生まれ育ったパテルが、熱望してサルー役を手に入れたのは、恐らく似た喪失感を味わってきたからではないだろうか。 一方、養母は、自分の思いとは裏腹に手元から離れていこうとする息子に対して、決して、医学的理由や単なる同情から養子縁組に踏み切ったのではないことを、渾身の言葉で伝えようとする。 ある日、雷に打たれたように啓示を受けたからだと! そんな生まれながらに神のような女性を、ニコール・キッドマンが演じてパテルと並んで今年のオスカー候補に名を連ねた。 恐らくキッドマン自身も、かつて自らも実践したハリウッドセレブによる養子縁組の深層に潜む、真のボランティア精神とは何かを、この役を通して伝えたかったのではないだろうか。 ラストに訪れる25年目のホームカミングが圧倒的な感動と共に語られがちな本作からは、劇中の人物と同じく、自己の証明に真摯に取り組んだ俳優たちの切実な思いが伝わって来るようだ。 (清藤秀人) (外部リンク) 2017年3月30日 更新.
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アカデミー賞やゴールデングローブ賞などで作品賞にノミネートされ、世界中で関心を集めている映画『LION/ライオン 25年目のただいま』が、とうとう日本の映画館にも登場しました。 C 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia 「涙が止まらない!」と注目されている作品ですが、実は感動映画があまり好きではない人でも絶対に『ライオン』を観るべき理由があります! 「ライオン〜」は、2012年に世界を驚かせた実話に基づく映画です。 5歳の時にインドで迷子になり、養子としてオーストラリアで育った青年サルーが、Google Earthを使って25年ぶりに故郷を見つけ出したという話です。 この物語を語るためにガース・デイヴィス監督が無理矢理にフラッシュバックを使うのではなく、丁寧にサルーの人生を遡ります。 【ストーリー】 1986年、インドのスラム街で暮らす少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけます。 そこで兄を待っているあいだに、停車中の電車で眠り込んでしまい、気づいた時には、家から遠く離れた大都市カルカッタに。 カルカッタの道で危ない目にあいつつも、家族を探し続けるサルーは、やがて養子としてオーストラリアで新しい家族に育てられます。 それでも自分のルーツ、そしてインドの家族を忘れることができなかったサルー。 25年後、Google Earthを使うことで地球上のどこへでも行くことができる、と友だちから教えられます。 そこでおぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、サルーが失った故郷を探す旅を始めるのです。 あらすじを読むだけでも、「ライオン〜」が感動映画とされている理由はわかるでしょう。 しかし、この作品を鑑賞すべき理由はほかにもありますよ! 1:ドキドキしながら少年サルーを見守る C 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia 「ライオン〜」の前半は、サルーが迷子になってから養子に出されるまでの人生を遡るのですが、カルカッタの道をさまよう少年が次々に危ない目にあってしまいます。 最終的に命が助かり、オーストラリアで新しい家族に迎えられることを知りながらも、少年サルーがどうなるかを見守りながらドキドキが止まりません。 2:型にはまっていないラブストーリー C 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia 作品の後半では、オーストラリアで暮らすサルーと恋人のルーシーのラブストーリーにも焦点が当てられています。 しかし、二人の関係は甘ったるい雰囲気を漂うような恋愛物語ではありません。 暗い過去を背負い、その苦痛を決して分かち合うことができないサルーは、家に引きこもり、ルーシーとの関係も絶つほど自分が抱いている悲哀から逃れられないのです。 恋人を支えたいものの拒否されているルーシーと人生の羅針盤が狂っているサルーとの関係はどうなるのでしょうか? 3:旅したくなる絶景に出会う C 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia 「ライオン〜」は、インドとオーストラリアに設定されていますが、映画を観ながら息を吞むほど美しい景色が目の前に広がり、思わず旅に出たくなる気持ちが湧いてきます。 特にサルーが暮らしているタスマニアの海や山などの絶景に心を奪われるはずです。 4:養子について学ぶきっかけを与えてくれる 特別養子縁組があまり普及していない日本では、養子について学ぶ機会があまり多くないでしょう。 「子どもを生むことができない夫婦がやることでしょ?」と、漠然とした知識しかもっていない人も少なからずいます。 「ライオン〜」は、インドにおけるストリート・チルドレンの事情を見せてくれるだけではなく、その子どもたちを助けるために、養子として迎え入れるという選択について教えてくれるのです。 5:ユニセフの支援にもつながる C 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia サルーのように毎年8万人の子どもたちがインドの道で迷子になると言われています。 また、貧困によって児童労働、人身売買やストリート・チルドレンといった状況に置かれ、養育者から適切な保護を受けられていない子どもたちが世界中にたくさんいます。 ユニセフ(国連児童基金)によると、児童労働に従事する5~17歳の子どもの数が最も多い地域であるアジア・太平洋諸国だけでは、その数が7,800万人(子ども全体の9. 「ライオン〜」を通じてインドをはじめ、世界中の子どもたちのための活動を支援することができます。 詳しくはの公式サイトをご覧下さい。 さいごに C 2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia 「ライオン〜」は、『スラムドッグ$ミリオネア』のデブ・パテル(サルー)、『キャロル』のルーニー・マーラ(ルーシー)、ニコール・キッドマン(サルーの育ての母親スー・ブライアリ)など、豪華なキャストが出演しています。 この傑作を絶対に見逃してはいけません! (文:グアリーニ・ レティツィア) 関連記事.
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