銀河英雄伝説の登場人物は個性のある人物が多いです。 その人たちの台詞(ナレーションも含め、以下台詞)も、良い内容のものが多数あります。 なかには、多少毒のあるのも・・・。 でも結構人生の中で参考になるような味わい深い台詞がありますので、「名言集」としてまとめてみました。 この舞台の背景が、「長年の戦争状態」と言うこともあり言葉・単語は軍事に関するものが多数ありますが、ここで紹介した台詞を現在の実社会に置き換えて考えてみてください。 (私はけっして戦争を賛美するつもりも、今の日本の政治を批判するつもりもありません。 また、右翼でも左翼でもありません。 ) ただこの台詞について、下の「名言集」だけではあまりピンとこないものもあるかもしれません。 この台詞がどういう状況の時に使われたのかがわからないからです。 少なくともその前後がわかれば理解しやすいと思います。 ですから、できればこの作品を全て読むことをおすすめします。 はまるかもしれませんよ。 ちなみに私は、レーザーディスクで「わが征くは星の大海」を見て、はまってしまいました。 この作品は台詞の他にも、映像のきれいさ、音楽はクラシックを使っている所が魅力的です。 またこの映像と音楽がマッチしており、アニメについても素敵な作品に仕上がっています。 現在はレンタルDVDも有りますので、「本はちょっと」という方は、ぜひこちらをごらんになってみてください。 第1巻黎明篇 P42 下段 戦場に着くまでは補給が、着いてからは指揮官の質が、勝敗を左右する・・・・・・ヤン・ウェンリー P84 上段 よい上官とは部下の才幹を生かせる人をいうのです。 ・・・・・・パウル・フォン・オーベルシュタイン P117 上段 大樹の苗木をみて、それが高くないと笑う愚を犯しているかもしれんのだぞ・・・・・・アレクサンドル・ビュコック P123 上段 恒久平和なんて人類の歴史上なかった。 だから私はそんなもの望みはしない。 だが何十年かの平和で豊かな時代は存在できた。 吾々が次の世代に何か遺産を託さなくてはならないとするなら、やはり平和が一番だ。 そして前の世代から手渡された平和を維持するのは、次の世代の責任だ。 それぞれの世代が、後の世代への責任を忘れないでいれば、結果として長期間の平和が保てるだろう。 忘れれば先人の資産は食いつぶされ、人類は一から再出発ということになる。 (中略)要するに私の希望は、たかだかこの先何十年かの平和なんだ。 だがそれでも、その十分ノ一の期間の戦乱に勝ること幾万倍だと思う。 私の家に14歳の男の子がいるが、その子が戦場に引き出されるのを見たくない。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P167 上段 私は権力を持った人たちに、つねに問いかけてゆきたいのです。 あなたたちは何処にいるのか、兵士たちを死地に送りこんで、あなたたちは何処で何をしているのか、と・・・・・・ジェシカ・エドワーズ P169 下段 彼の傍にいるこの少年が、彼と同じ星を見上げる必要はいささかもない、とヤンは思う。 ・・・・・・ナレーション(ヤンの考え) P231 下段 人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。 生命以上の価値が存在する、という説と、生命に優るものはない、という説とだ。 人は戦いを始めるとき前者を口実にし、戦いをやめるとき後者を理由にする。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー 第2巻野望篇 P47 下段 マリーンドルフ家のためにお前が犠牲になる必要はない。 むしろマリーンドルフ家を道具にして、お前の生きる途を拡げることを考えなさい。 ・・・・・・マリーンドルフ伯フランツ P62下~ P63上 忠誠心というものは、その価値を理解できる人物に対して捧げられるものでしょう。 人を見る目のない主君に忠誠をつくすなど、宝石を泥のなかへ放りこむようなもの。 社会にとっての損失だとお考えになりませんか。 ・・・・・・フェルナー大佐 P140 上段 主義主張なんてものは・・・・・・(中略)生きるための方便です。 それが生きるのに邪魔なら捨てさるだけのことで。 ・・・・・・バグダッシュ P151 上~ 下 忠誠心ですか。 (中略)美しいひびきの言葉です。 しかし、つごうのよいときに濫用されているようですな。 今度の内戦は、忠誠心というものの価値についてみんなが考えるよい機会を与えたと思いますよ。 ある種の人間は、部下に忠誠心を要求する資格がないのだ、という実例を、何万人もの人間が目撃したわけですからね。 それを受ける者とは、当然、それなりの資格が必要であるはずだった。 ・・・・・・(ナレーション) P166 上 ブラウンシュバイク公の病理は、無意識の、傷つきやすい自尊心だった。 本人はそれと気づかないだろうが、自身をもっとも偉大で無謬の存在であると信じているため、他人に感謝することができず、自分と異なる考えの所有者を認めることもできないのだ。 彼と異なる考えを持つ者は反逆者にしか見えず、忠告は誹謗としか聞こえない。 (中略) 当然ながら、このような気質を持つ者は、社会に多種の思想や多様な価値観が存在することも認めない。 ・・・・・・ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ 「なるほど、ブラウンシュバイク公は不運な人かもしれない。 だが、その人に未来を託さねばならない人々は、もっと不運ではないのか・・・・・・」・・・・・・ベルンハルト・フォン・シュナイダー P178 上 人間は誰でも身の安全をはかるものだ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー 歴史を見ても、動乱時代の人間というものはそういうものだ。 それでなくては生きていけないし、状況判断能力と柔軟性という表現をすれば、非難することもない。 むしろ、不動の信念などというしろもののほうが、往々にして他人や社会に害を与えることが多いのである。 ・・・・・・(ナレーション) P193 下 政治の腐敗とは、政治家が賄賂をとることじゃない。 それは個人の腐敗であるにすぎない。 政治家が賄賂をとってもそれを批判することができない状態を、政治の腐敗というんだ。 貴官たちは言論の統制を布告した、それだけでも、貴官たちが帝国の専制政治や同盟の現在の政治を非難する資格はなかったと思わないか・・・・・・ヤン・ウェンリー P205 上 ・・・・・・あなたにとって、もっともたいせつにものがなんであるかを、いつも忘れないようにしてください。 ときには、それがわずらわしく思えることもあるでしょうけど、失ってから後悔するより、失われないうちにその貴重さを理解してほしいの。 ・・・・・・アンネローゼ(グリューネワルト伯爵夫人) P235 上~ 下 活気に満ちた時代が来そうね。 もっとも、少々騒がしいけど、沈滞しているよりはるかにましだわ。 ・・・・・・ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ 第3巻雌伏篇 P27 下 ヤン・ウェンリーの傍で、大艦隊どうしの会戦を至近に見たことはある。 だが、その時判断し洞察し決断するのはヤンであり、どれほど熱心で真摯であっても、ユリアンは責任のない傍観者であったにすぎない。 だが、傍観者としてではなく、当事者として戦うということは、自分自身と、そして敵に対して責任を持つということなのだ。 ・・・・・・ユリアン・ミンツ(ナレーションヤンからの教訓) P37 上~ 下 体制に対する民衆の信頼をえるには、ふたつのものがあればよい。 公平な裁判と、同じく公平な税制度。 ただそれだけだ。 ・・・・・・ラインハルト・フォン・ローエングラム P60 上 簒奪(さんだつ)が世襲より悪いなどと、誰が定めたのか。 それは既得権を守ろうとする支配者の自己正当化の論理にすぎないではないか。 簒奪や武力叛乱による以外、権力独占を打破する方法がないのであれば、変革を志す者がその唯一の道を選ぶのは当然のことである。 ・・・・・・ラインハルト・フォン・ローエングラム(ナレーション) P66 上 「とんだ贅沢だ。 三十歳を過ぎて独身だなんて、許しがたい反社会的行為だと面わんか」「生涯、独身で社会に貢献した人物はいくらでもいますよ。 四、五百人リストアップしてみましょうか」(ヤン)「おれは、家庭を持った上に社会に貢献した人間を、もっと多く知っているよ」・・・・・・アレックス・キャゼルヌ(ヤン・ウェンリーとの会話で) P67 上 ・・・・・・ヤン、お前さんは組織人として保身に無関心すぎる。 そいつはこの際、美点ではなくて欠点だぞ。 (中略)お前さんは荒野の世捨て人じゃない。 多くの人間に対して責任を持つ身だ。 自分を守るため、すこし気を配ったらどうだ。 ・・・・・・アレックス・キャゼルヌ P70 上 保護者との差はね、保護者は悪い友人を持っているけど、あいつには友人がいないってことです。 ユリアンの場合は、周囲が成人、それもひねた成人ばかりですからねえ。 ちょっと問題です。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P70 下 子供は完全な親を見ながら育ったりするものじゃないさ。 むしろ、不完全な親を反面教師にして、子供は自主独立の精神を養うんだ。 ・・・・・・アレックス・キャゼルヌ P71 上 「人間にとって最大の義務はなんだ?。 人間にかぎらん、生物全般にとってだが、そいつは遺伝子を後世につたえて種族を保存することだ。 あらたな生命を産み出すことだ。 そうだろう?。 」「ええ、ですから、人間にとって最大の罪悪は、人を殺すことであり、人を殺させることなんですよ。 軍人ってのは、職業としてそれをやるんです。 」(ヤン)「そういうふうに思考を進めんでもいいさ。 だが、罪を犯したとしてだ、五人も子供を持てば、ひとりぐらいは人道主義を奉じて、父親の罪をつぐなう奴が出てくるかもしれん。 ・・・・・・アレックス・キャゼルヌ(ヤン・ウェンリーとの会話で) P71 下 お前さんの保護者は昨日のことはよく知っている。 明日のこともよく見える。 ところが、そういう人間はえてして今日の食事のことはよく知らない。 ・・・・・・アレックス・キャゼルヌ P77 下 同盟の権力者たちは、同盟それ自体を内部から崩壊させる腐食剤として使えます。 およそ、国内が強固であるのに、外敵の攻撃のみで滅亡した国家というものはありませんからな。 内部の腐敗が、外部からの脅威を助長するのです。 そして、ここが肝腎ですが、国家というものは、下から上へ向かって腐敗が進むということは絶対にないのです。 まず頂上から腐りはじめる。 ひとつの例外もありません。 ・・・・・・アドリアン・ルビンスキー P87 上 一流の権力者の目的は、権力によって何をなすか、にあるが、二流の権力者の目的は、権力を保持しつづけること自体にあるからだ。 ・・・・・・ナレーション P97 下 現在、宇宙が必要としているのは、ラインハルトの建設者としての能力であって、征服者としての能力ではないと思う彼女である。 ・・・・・・ナレーション(ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ) P104 上 いたずらに兵を動かし、武力に驕るのは、国家として健康なありようじゃない・・・・・・ウォルフガング・ミッターマイヤー P132 下 国家が細胞分裂して個人になるのではなく、主体的な意志を持った個人が集まって国家を構成するものである以上、どちらが主でどちらが従であるか、民主主義社会にとっては自明の理でしょう。 (中略)人間は国家がなくても生きられますが、人間なくして国家は存立しえません。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P152 上 政治権力とジャーナリズムが結託すれば、民主主義は批判と自浄の能力を欠くようになり、死にいたる病に侵される。 ・・・・・・ナレーション P153下~ P154上 忍耐と沈黙は、あらゆる状況において美徳となるものではない。 耐えるべきでないことに耐え、言うべきことを言わずにいれば、相手は際限なく増長し、自己のエゴイズムがどんな場合でも通用する、と思いこむだろう。 幼児と権力者を甘やかし、つけあがらせると、ろくな結果にならないのだ。 ・・・・・・ナレーション P154 下 人間の行為のなかで、何がもっとも卑劣で恥知らずか。 それは、権力を持った人間、権力に媚びを売る人間が、安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場へ送り出すことです。 宇宙を平和にするためには、帝国と無益な戦いをつづけるより、まずその種の悪質な寄生虫を駆除することから始めるべきではありませんか。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P159 下 目上?政治家とは、それほどえらいものかね。 私たちは社会の生産に何ら寄与しているわけではない。 市民が納める税金を、公正にかつ効率よく再配分するという任務を託されて、給料をもらってそれに従事しているだけの存在だ。 私たちはよく言っても社会機構の寄生虫でしかないのさ。 それがえらそうに見えるのは、宣伝の結果としての錯覚にすぎんよ。 ・・・・・・ホワン・ルイ P192 上~ 下 先行投資の重要さというものが。 人間には現在はむろんたいせつですが、どうせなら過去の結果としての現在より、未来の原因としての現在を、よりたいせつになさるべきでしょうな。 ・・・・・・ルパート・ケッセルリンク P197下~ P198上 何も全人類社会が、単一の国家である必要はなく、複数の国家が併存していてかまわないのだ。 問題は、政治をおこなう手段である。 歴史の進歩またはその流れの回復を、ローエングラム公ラインハルトのように傑出した一個人の手にゆだねるか、自由惑星同盟のように、能力も徳性も平凡な多くの人々が、いがみあい、悩み、妥協と試行錯誤を繰り返しながらも責任を分けあって遅々たる歩みを進めていくか。 どちらの手段を選択するかなのだ。 専制君主を打倒した近代市民社会は、後者の道を選んだ。 それは正しい選択だった、と、ヤンは思う。 彼は現在、銀河帝国の全権力を一身に集中させている。 帝国宰相にして帝国軍最高司令官!それはよろしい。 彼にはその双方の責務をはたす力量がある。 しかし、彼の後継者はどうか? 何百年かにひとり出現するかどうか、という英雄や偉人の権力を制限する不利益より、凡庸な人間に強大すぎる権力を持たせないようにする利益のほうがまさる。 それが民主主義の原則である。 ・・・・・・ナレーション P206 下 戦争を登山にたとえるなら・・・・・・(中略)登るべき山をさだめるのが政治だ。 どのようなルートを使って登るかをさだめ、準備をするのが戦略だ。 そして、与えられたルートを効率よく登るのが戦術の仕事だ。 ・・・・・・ユースフ・パトロウル P211 下 自由惑星同盟という国家が消滅しても、人間は残る。 「国民」ではなく、「人間」が、だ。 国家が消滅して最も困るのは、国家に寄生する権力機構中枢の連中であり、彼らを喜ばせるために、「人間」が犠牲になる必要など、宇宙の涯(はて)までその理由を探しても見つかるはずがない。 ・・・・・・ナレーション P224 下 これが名将の戦いぶりというものだ。 明確に目的を持ち、それを達成したら執着せずに離脱する。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P234 上 奪ったにせよ、きずいたにせよ、最初の者は賞賛を受ける資格がある。 それは当然だ。 (中略) ・・・・・・だが、自分の実力や努力によることなく、単に相続によって権力や富や名誉を手に入れた者が、何を主張する権利を持っているというのだ?奴らには、実力ある者に対して慈悲を乞う道が許されるだけだ。 おとなしく歴史の波に消えていくことこそ、唯一の選択だ。 血統による王朝などという存在自体がおぞましいと私は思う。 権力は一代かぎりのもので、それは譲られるべきものではない、奪われるべきものだ。 ・・・・・・ラインハルト・フォン・ローエングラム P242 上 自由と平等を守る軍人になりたいんです。 侵略や圧政の手先になるような軍人ではなくて、市民の権利を守るための軍人にです。 ・・・・・・ユリアン・ミンツ P243 上~ 下 ヤンは自らを顧みる。 どれほど多くの敵と味方を殺し、どれほど多くのものを奪い、どれほどの回数にわたって敵をあざむいたことか。 それが現世において免罪されているのは、単に、国家の命令に従ったから、という一時によるにすぎない。 まことに、国家というものは、死者をよみがえらせる以外のことは、すべてなしうる力を有している。 犯罪者を免罪し、その逆に無実の者を牢獄へ、さらに処刑台へと送りこみ、平和に生活する市民に武器を持たせて戦場へと駆り立てることもできるのだ。 軍隊とは、その国家において、最大の組織された暴力集団なのだ。 「なあ、ユリアン。 あんまり柄にない話をしたくはないんだが、お前が軍人になるというのなら、忘れてほしくないことがある。 軍隊は暴力機関であり、暴力には二種類あるってことだ。 」 「いい暴力と悪い暴力?」(ユリアン) 「そうじゃない。 支配し、抑圧するための暴力と、解放の手段としての暴力だ。 国家の軍隊というやつは・・・・・・」(中略) 「本質的に、前者の組織なんだ。 残念なことだが、歴史がそれを証明している。 権力者と市民が対立したとき、軍隊が市民の味方をした例はすくない。 それどころか、過去、いくつもの国で、軍隊そのものが権力機構と化し、暴力的に民衆を支配さえしてきた。 昨年も、それをやろうとして失敗した奴らがいる。 」・・・・・・ヤン・ウェンリー(ユリアンとの会話で) (上に続き) P243下~ P244上 剣よりペンが絶対に強い、と信じるヤンであった。 真理などめったに存在しない人間社会で、これだけは数すくない例外だと思っているのだ。 「ルドルフ大帝を剣によって倒すことはできなかった。 だが、吾々は彼の人類社会に対する罪業を知っている。 それはペンの力だ。 ペンは何百年も前の独裁者や何千年も昔の暴君を告発することができる。 剣をたずさえて歴史の流れを遡行することはできないが、ペンならそれができるんだ。 」 「ええ、でもそれは結局、過去を確認できるというだけのことでしょう?」(ユリアン) 「過去か!いいかい、ユリアン、人類の歴史がこれからも続くとすれば、過去というやつは無限に積みかさねられてゆく。 歴史とは過去の記録というだけでなく、文明が現在まで継続しているという証明でもあるんだ。 現在の文明は、過去の歴史の集積の上に立っている。 わかるかい?」・・・・・・ヤン・ウェンリー(ユリアンとの会話で) 第4巻策謀篇 P18 上 暗殺とは過去の清算とはなりえても、未来の構築とはなりがたい・・・・・・ナレーション P73 上~ 下 恩を売り、こちらの立場を強化するには、相手が窮地に立ったとき救援の手をさしのべることである。 順境にある相手に恩着せがましく接近したところで、歓迎されるはずがない。 ・・・・・・ルパート・ケッセルリンク P103 上 盗賊に三種類ある、とは、誰が言ったことであっただろうか。 暴力によって盗む者、知恵によって盗む者、権力と法によって盗む者・・・・・・。 ・・・・・・ナレーション P105 上 組織のなかにいる者が、自分自身のつごうだけで身を処することができたらさぞいいだろうと思うよ。 私だって、政府の首脳部(おえらがた)には、言いたいことが山ほどあるんだ。 とくに腹だたしいのは、勝手に彼らが決めたことを、無理に押しつけてくることさ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P123 下 絶対的な善と完全な悪が存在する、という考えは、おそらく人間の精神をかぎりなく荒廃させるだろう。 自分が善であり、対立者が悪だとみなしたとき、そこには協調も思いやりも生まれない。 自分を優越化し、相手を敗北させ支配しようとする欲望が正当化されるだけだ。 ・・・・・・ナレーション P124 下 彼らの正義と私たちの正義との差を目(ま)のあたりに見ることができるとしたら、それは、たぶんお前にとってマイナスにはならないはずだ。 それに比較すれば、国家の興亡など大した意義はない。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P125 上 どれほど非現実的な人間でも、本気で不老不死を信じたりはしないのに、こと国家となると、永遠にして不滅のものだと思いこんでいるあほうな奴らがけっこう多いのは不思議なことだと思わないか。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P125 下 国家なんてものは単なる道具にすぎないんだ。 そのことさえ忘れなければ、たぶん正気をたもてるだろう。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P125 下 人類の文明が生んだ最悪の病は、国家に対する信仰だろう、と、ヤンは思う。 だが、国家とは、人間の集団が生きていく上で、たがいの補完関係を効率よくすすめるための道具であるにすぎない。 道具に人間が支配されるのは愚かしいことだ。 いや、正確には、その道具のあやつりかたを心得ている極少数の人間によって、大多数の人間が支配されるのだろう。 そんな連中にユリアンが支配される必要はない、と、ヤンは思う。 口にこそ出さないが、ユリアンがフェザーンのほうに住み心地のよさを覚えたら、同盟など捨ててフェザーンの人間になってしまってもよいのだ、とさえ考えるヤンだった。 ・・・・・・ナレーション(ヤンの考え) P130 上~ 下 軍事が政治の不毛をおぎなうことはできない。 それは歴史上の事実であり、政治の水準において劣悪な国家が最終的な軍事的成功をおさめた例はない。 強大な征服者は、その前に必ず有為の政治家だった。 政治は軍事上の失敗をつぐなうことができる。 だが、その逆は真でありえない。 軍事とは政治の一部分、しかも最も獰猛で最も非文明的で最も拙劣な一部分でしかないのだ。 その事実を認めず、軍事力を万能の霊薬のように思いこむのは、無能な政治家と、傲慢な軍人と、彼らの精神的奴隷となった人々だけなのである。 ・・・・・・ナレーション P135 下 君には、他人を信頼させる何かがある、ということだろうかな。 おそらくヤン提督も他の連中も、君にはいろいろなことを話していると思う。 そういうところを、君は大事にしていくことだ。 きっと今後の財産になるだろう。 ・・・・・・ムライ P138 上 自分でコントロールできる範囲の金銭は、一定の自由を保障する。 ・・・・・・ヤン・タイロン(ヤンの父親) P138 下 いいか、ユリアン、誰の人生でもない、お前の人生だ。 まず、自分自身のために生きることを考えるんだ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P156 上~ 下 私が思いますに、どのような上着をまとおうとも、政治の実相はただひとつです。 (中略)少数による多数の支配です。 (中略)全体を100として、そのうち51を占めれば、多数による支配を主張できます。 ところがその多数派がいくつかのグループに分裂しているとき、51のうち26を占めれば、100という全体を支配できます。 つまり、四分の一という少数を占めただけで、多数を支配することが可能となります。 ・・・・・・ハイドリッヒ・ラング P162 下 私としては、虎の児を猫と見誤る愚は犯したくないな。 ・・・・・・アドリアン・ルビンスキー P167 下 権力の座というものは、それ自体が精神上の病巣であって、そこに安住しているかぎり、視野の狭窄と思考の利己化とは必然の病状となるのだろうか。 ・・・・・・ナレーション P169 上 民主制共和国が、軍人の権限を制限するのは正しい、と、わしは思う。 軍人は戦場以外で権力や権限をふるうべきではない。 また、軍隊が政府や社会の批判を受けずに肥大化し、国家のなかの国家と化するようでは、民主政治は健全でありえんだろう。 ・・・・・・アレクサンドル・ビュコック P183 上 人間がさだめた規則なら、人間の手で破ることもできると思います。 帝国のラインハルト・フォン・ローエングラム公爵のやりかたが、万事、旧習にのっとったものとは、ぼくには思えませんし、今上の皇帝が祖国を捨てて亡命したという前例も、ぼくは知りません。 (中略)あのローエングラム公なら、勝つため、征服するためなら、伝統や不文律など平然と破ってのけるのじゃないでしょうか。 ・・・・・・ユリアン・ミンツ P199 上 人望は実績によってつちかわれるものである。 ・・・・・・ナレーション P199 下 指揮官は、ときとして演技者でなければならなかった。 ・・・・・・ナレーション P210 下 予言者より実行者のほうがはるかに意味のある生をいきているのは、自明のことではないか。 ・・・・・・ナレーション P213 下 吾々はただ戦い征服するためにここにあるのではなく、歴史のページをめくるためにここにあるのだ。 ・・・・・・ウォルフガング・ミッターマイヤー P216 下 一世紀余にわたって不可侵とされてきた聖域が、まさに侵されようとしているのだ。 (中略)安逸になれて危機を忘却しさった人間と組織の脆弱さをさらけだした。 ・・・・・・ナレーション 第5巻風雲篇 P25 下 わしに誇りがあるとすれば、民主共和制において軍人であったということだ。 わしは、帝国の非民主的な政治体制に対抗するという口実で、同盟の体制が非民主化することを容認する気はない。 同盟は独裁国となって存続するより、民主国家として滅びるべきだろう。 (中略)だが、実際、建国の理念と市民の生命とが守られないなら、国家それ自体に生存すべき理由などありはせんのだよ。 ・・・・・・アレクサンドル・ビュコック P40 下 吾々は戦略的にきわめて不利な立場にあるし、戦術レベルでの勝利が戦略レベルでの敗北をつぐなえないというのは軍事上の常識だ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P57 下 戦略および戦術の最上なるものは、敵を喜ばせながら罠にかけることだろうね。 (中略)種をまいた後、ぐっすり眠って、起きてみたら巨大な豆の木が天にむかってそびえていた、というのが最高だな。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P77下~ P78上 フロイライン・マリーンドルフ、私は覇者たろうと志してきたし、それを実現するためにひとつの掟を自分自身に科してきた。 つまり、自ら陣頭に立つことだ。 かつて戦って倒してきた能なしの大貴族どもと私が異なる点はそこにある。 兵士たちが私を支持する理由もだ。 ・・・・・・ラインハルト・フォン・ローエングラム P79 下 フロイライン、どうせ宇宙をこの手につかむなら、手袋ごしにではなく、素手によってでありたいと思うのだ。 ・・・・・・ラインハルト・フォン・ローエングラム P108 下 個人が勝算のない戦いを挑むのは趣味の問題だが、部下をひきいる指揮官がそれをやるのは最低の悪徳である。 ・・・・・・ナレーション P114 上 愛国心が人間の精神や人類の歴史にとって至上の価値を有するとは、ヤンは思わない。 とくに権力者がそれを個人の武器として使用するとき、その害毒の巨大さは想像を絶する。 ・・・・・・ナレーション P130下~ P131上 ユリアン、戦っている相手国の民衆なんてどうなってもいい、などという考えかただけはしないでくれ。 (中略)国家というサングラスをかけて事象をながめると、視野がせまくなるし遠くも見えなくなる。 できるだけ、敵味方にこだわらない考えかたをしてほしいんだ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P151 下 ……人間なにかとりえがあるものだ・・・・・・ワルター・フォン・シェーンコップ P159 下 エミールよ、それはちがう。 名将というものは退くべき時機と逃げる方法とをわきまえた者にのみ与えられる呼称だ。 進むことと闘うことしか知らぬ猛獣は、漁師のひきたて役にしかなれぬ。 ・・・・・・ラインハルト・フォン・ローエングラム P168 上 部屋で寝ている(コーネフ)くだらんことを堂々という奴だな(ポプラン)くだらないかね(コーネフ)ジョークだったらくだらんし、事実だったらいっそうくだらん(ポプラン)お前さんはジョークのほうが好きだからな(コーネフ)(中略)ジョークだけでは生きられないが、ジョークなしでは生きたくないね、おれは(ポプラン)お前さんは存在自体がジョークだろうが(コーネフ)……このところ悪意の表現にみがきがかかったのとちがうか、コーネフさん(ポプラン)いやいや、もてない男の嫉妬にすぎませんよ、気にしないでください、ポプランさん(コーネフ)・・・・・・オリビエ・ポプランとイワン・コーネフの会話から P198 上 失われたものの何と巨大なこと、失ってはならぬものを失った愚かさの何と深いことであろう。 ・・・・・・ナレーション P203 上 軍需用ならともかく、ここに集積された物資はすべて民需用のものだ。 支配者や政治体制がどう変わろうと、民間人の生活を破壊するわけにはいかない。 ・・・・・・オーブリー・コクラン P205 下 良将だな。 よく判断し、よく戦い、よく主君を救う、か。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P213 上 おそらくヤン・ウェンリーは、権力より貴重なものがあるということを、理念でなく、皮膚で感じている人物なのではないかと思います。 それは賞賛すべき気質とは思いますけど、卑劣を承知で、この際は利用するしかありません。 ・・・・・・ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ P217下~ P218上 これでいいでしょう。 権力者というものは、一般市民の家が炎上したところで眉ひとつ動かしませんが、政府関係の建物が破壊されると血の気を失うものです。 ・・・・・・ウォルフガング・ミッターマイヤー P223下~ P224上 「・・・・・・だが、ハイネセンにはおれの家族がいるんだ。 もし降伏を拒否して無差別攻撃をうけていたら・・・・・・政府が降伏してくれたからこそ、家族は助かったんだ。 」それ以上の発言は不可能だった。 周囲の戦友たちが血相を変えて立ちあがったからで、一市民としての人情を口にするにはおびただしい勇気が必要であることを彼はさとったのである。 ・・・・・・一兵士~ナレーション P224下~ P225上 お気持ちはよくわかります。 でも、もしそんなことをしたら、悪い前例が歴史に残ります。 軍司令官が自分自身の判断をよりどころにして政府の命令を無視することが許されるなら、民主政治はもっとも重要なこと、国民の代表が軍事力をコントロールするという機能をはたせなくなります。 ヤン提督に、そんな前例をつくれると思いますか。 (ユリアン)(中略) それでは聞くがな、もし政府が無抵抗の民衆を虐殺するよう命令したら、軍人はその命令にしたがわねばならんのかね。 (シェーンコップ)(中略) そんなことは、むろん許されません。 そんな非人道的な、軍人という以前に人間としての尊厳さを問われるようなときには、まず人間であらねばならないと思います。 そのときは政府の命令であっても、そむかなくてはならないでしょう。 (中略)でも、だからこそ、それ以外の場合には、民主国家の軍人としてまず行動しなくてはならないときには、政府の命令にしたがうべきだと思います。 でなければ、たとえ人道のために起ったとしても、恣意によるものだとそしられるでしょう。 ・・・・・・ユリアン・ミンツ(ワルター・フォン・シェーンコップとの会話で) P225 下 自分自身を納得させることは、他人を説得するよりはるかに困難な事業だった。 ・・・・・・ナレーション (上に続き) P225 下 でも、トリューニヒト議長は市民多数の意志で元首に選ばれたんです。 それが錯覚であったとしても。 その錯覚を是正するのは、どんな時間がかかっても、市民自身でなくてはいけないんです。 職業軍人が武力によって市民の誤りを正そうとしてはいけないんです。 そうなったら二年前の、救国軍事会議のクーデターと同じです。 軍隊が国民を指導し支配することになってしまいます。 ・・・・・・ユリアン・ミンツ P229 上 わたしにはわかりません。 あなたのなさることが正しいのかどうか。 でも、わたしにわかっていることがあります。 あなたのなさることが、わたしはどうしようもなく好きだということです。 ・・・・・・フレデリカ・グリーンヒル P238 下 人民を害する権利は、人民自身にしかないからです。 言いかえますと、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム、またそれよりはるかに小者ながらヨブ・トリューニヒトなどを政権につけたのは、たしかに人民自身の責任です。 他人を責めようがありません。 まさに肝腎なのはその点であって、専制政治の罪とは、人民が政治の害悪を他人のせいにできるという点につきるのです。 その罪の大きさにくらべれば、100人の名君の善政の功も小さなものです。 まして閣下、あなたのように聡明な君主の出現がまれなものであることを思えば、功罪は明らかなように思えるのですが・・・・・・。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P239 上 ・・・・・・私は、あなたの主張に対してアンチ・テーゼを提出しているにすぎません。 ひとつの正義に対して、逆の方角に等量等質の正義が必ず存在するのではないかと私は思っていますので、それを申しあげてみただけのことです。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P239 下 私がきらいなのは、自分だけ安全な場所に隠れて戦争を賛美し、愛国心を強調し、他人を戦場にかりたてて後方で安楽な生活を送るような輩です。 こういう連中と同じ旗のもとにいるのは、耐えがたい苦痛です。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー 第6巻飛翔篇 P18 上 公正さに背いても既得権を確保したい、と望み、反対者を抑圧することによってその確保を絶対のものとしようとする精神のどこに、向上と進歩への余地が残されているであろうか。 ・・・・・・イブン・シャーマ P34 下 彼女に言わせれば、ワインにも宝石にも専門家がいるので、蘊蓄(うんちく)は彼らにまかせておけばよい、自分たちに必要なのは信頼にたる専門家を見ぬく目だ、というのである。 ・・・・・・ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ P57 下 特定宗教に対する狂信ほど、それと無縁な人間の反発と嫌悪をそそるものはない。 ・・・・・・ナレーション P72 上 過去の実例が未来を全面的に保証するわけではない。 ・・・・・・ナレーション P81 上~ 下 専制君主の善政というものは、人間の政治意識にとってもっとも甘美な麻薬ではないだろうか、と、ヤンは思う。 参加もせず、発言もせず、思考することすらなく、政治が正しく運営され、人々が平和と繁栄を楽しめるとすれば、誰がめんどうな政治に参加するだろう。 しかし、なぜ人々はそこで想像力をはたらかせないのか。 人々が政治をめんどうくさがるとすれば、専制君主もそうなのだ。 彼が政治にあき、無制限の権力を、エゴイズムを満足させるために濫用しはじめたらどうなるか。 権力は制限され、批判され、監視されるべきである。 ゆえに専制政治より民主政治のほうが本質的に正しいのだ。 ・・・・・・ナレーション P82 上 だが、何かをなそうとするときには、思考停止が必要なようだった。 多くは、人が「信念」と呼ぶものである。 自分は正しく、反対する者は悪だと思いこまねばならないとすれば、ヤンは大事業などできそうになかった。 (中略)・・・・・・ナレーション 「信念とは、あやまちや愚行を正当化するための化粧であるにすぎない。 化粧が厚いほど、その下の顔はみにくい。 」 「信念のために人を殺すのは、金銭のために人を殺すより下等なことである。 なぜなら、金銭は万人に共通の価値を有するが、信念の価値は当人にしか通用しないからである。 」・・・・・・ヤン・ウェンリー P88 上 圧倒的な武力とは、人間のもつ本能の最悪の部分と共鳴して、その濫用をうながす。 ・・・・・・ナレーション P117 上 この世でもっとも醜悪で卑劣なことはな、実力も才能もないくせに相続によって政治権力を手にすることだ。 それにくらべれば、簒奪は一万倍もましな行為だ。 すくなくとも、権力を手に入れるための努力はしているし、本来、それが自分のものでないことも知っているのだからな。 ・・・・・・オスカー・フォン・ロイエンタール P136 上 道を切りひらく者とそれを舗装する者とが同一人であらねばならぬこともなかろう。 ・・・・・・パウル・フォン・オーベルシュタイン P149 下 法にしたがうのは市民として当然のことだ。 だが、国家が自らさだめた法に背いて個人の権利を侵そうとしたとき、それに盲従するのは市民としてはむしろ罪悪だ。 なぜなら民主国家の市民には、国家の侵す犯罪や誤謬に対して異議を申したて、批判し、抵抗する権利と義務があるからだよ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー (上に続き) P149 下 彼は闘争のすべてを否定はしなかった。 不当な待遇や権力者の不正を受けいれ、それに抵抗しない者は、奴隷であって市民ではなかった。 自分自身の正当な権利が侵害されたときにすら闘いえない者が、他人の権利のために闘いうるはずがない。 ・・・・・・ナレーション P167 下 おとなになるってことは、やりたいこととやらねばならぬことを区別することさ。 ・・・・・・オリビエ・ポプラン P174 上~ 下 だが、結局のところ、あなたたち権力者はいつでも切り捨てるがわに立つ。 手足を切りとるのは、たしかに痛いでしょう。 ですが、切り捨てられる手足から見れば、結局のところどんな涙も自己陶酔にすぎませんよ。 自分は国のため私情を殺して筋をとおした、自分は何とかわいそうで、しかもりっぱな男なんだ、というわけですな。 『泣いて馬謖(ばしょく)を斬る』か、ふん。 自分が犠牲にならずにすむなら、いくらだってうれし涙が出ようってものでしょうな。 ・・・・・・ワルター・フォン・シェーンコップ P183 下 長生きするにしても、おもしろい人生でなくては意味がありませんからな。 ・・・・・・ワルター・フォン・シェーンコップ 第7巻怒濤篇 P20 下 名君にとって最大の課題は、名君でありつづけることなのである。 名君として出発し、暗君または暴君として終わらなかった例は、ごく珍しい。 君主たる者は、歴史の審判を受ける以前に、自らの精神の衰弱に耐えねばならないのだった。 立憲君主であれば、憲法や議会に責任の一部あるいは大半をゆだねることができるが、専制君主がたのみうるものは自分自身の才能と器量と良心のみであった。 最初から統治者としての責任感を欠く者ならかえって始末がよい。 名君たろうとして挫折した者こそ、往々にして最悪の暴君となるのである。 ・・・・・・ナレーション P87 下 ヤン・ウェンリーは何かと欠点の多い男ですが、何者も非難しえない美点をひとつ持っています。 それは、民主国家の軍隊が存在する意義は民間人の生命を守ることにある、という建前を本気で信じこんでいて、しかもそれを一度ならず実行しているということです。 ・・・・・・チュン・ウー・チェン P96下~ P97上 単一の、しかも個人の資質によりかかった安易な政体が全宇宙を支配するのが、許されるべきではないのである。 唯一絶対の神に唯一絶対の大義名分を押しつけられるより、群小の人間がそれぞれのせまい愚劣な大義名分を振りかざして傷つけあっているほうが、はるかにましだ。 すべての色を集めれば黒一色に化するだけであり、無秩序な多彩は純一の無彩にまさる。 人類社会が単一の政体によって統合される必然性などないのだ。 ・・・・・・ナレーション P97 下 冬には冬の服、夏には夏の服、どれを着ても中身は変わらないさ。 ・・・・・・オリビエ・ポプラン P109 下 ユリアンはもうすこしむほん気を持つべきだ。 むほん気は独立独歩の源だからな。 ・・・・・・ボリス・コーネフ P113 上 問題はカリンが不幸なことじゃない。 自分は不幸だとカリンが思いこんでいることさ。 ・・・・・・オリビエ・ポプラン P126 下 敵に対する尊敬は、ヤンからくりかえし教えられたところだった。 ・・・・・・ナレーション P153 下 民主主義とは対等の友人をつくる思想であって、主従をつくる思想ではないからだ(中略)わしはよい友人がほしいし、誰かにとってよい友人でありたいと思う。 だが、よい主君もよい臣下も持ちたいとは思わない。 だからこそ、あなたとわしは同じ旗をあおぐことはできなかったのだ。 ご好意には感謝するが、いまさらあなたにこの老体は必要あるまい。 ・・・・・・アレクサンドル・ビュコック P154 上 つまるところ、みごとな死というものはみごとな生の帰結であって、いずれか一方だけが孤立することはないように思える。 ・・・・・・ナレーション P168 下 たぶん人間は自分で考えているよりもはるかに卑劣なことができるのだと思います。 平和で順境にあれば、そんな自分自身を再発見せずにすむのでしょうけど・・・・・・。 ・・・・・・ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ P179 上 当然です。 あなたが自分ひとり地位を守って友人を見すてるような人なら、私はとうに離婚していましたよ。 自分の夫が友情にうすい人間だったなんて子供に言わなきゃならないのは、女として恥ですからね。 ・・・・・・キャゼルヌ婦人 P191 上 つまるところ彼らも、ヤンがラインハルトを戦場に倒し、民主国家が宇宙を統一するという夢を素材にして、ヤンに料理させようとしているのだった。 そして自分たちはナイフとフォークを手に、刺繍入りクロスのかかったテーブルで待っている。 民主主義とは政治という名の高級ホテルの賓客になることではない。 まず自力で丸太小屋を建て、自分で火をおこすことからはじめなくてはならないのに。 ・・・・・・ナレーション P194 下 ユリアン、吾々は軍人だ。 そして民主共和政体とは、しばしば銃口から生まれる。 軍事力は民主政治を産み落としながら、その功績を誇ることは許されない。 それは不公正なことではない。 なぜなら民主主義とは力を持った者の自制にこそ神髄があるからだ。 強者の自制を法律と機構によって制度化したのが民主主義なのだ。 そして軍隊が自制しなければ、誰にも自制の必要などない。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー 第8巻乱離篇 P34 下 専制政治おける権力悪が、民主政治におけるそれより兇暴である理由は、それを批判する権利と矯正する資格とが、法と制度によって確立されていないからである。 ・・・・・・ナレーション P37下~ P38上 運命というならまだしもだが、宿命というのは、じつに嫌なことばだね。 二重の意味で人間を侮辱している。 ひとつには、状況を分析する思考を停止させ、もうひとつには、人間の自由意志を価値の低いものとみなしてしまう。 宿命の対決なんてないんだよ、ユリアン、どんな状況のなかにあっても結局は当人が選択したことだ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー (中略) ヤンは、自分の選択を「宿命」という便利なことばで正当化したくなかったのだ。 自分が絶対的に正しいのだ、と思ったことはヤンは一度もない。 いつも、もっとよい方法があるのではないか、より正しい道があるのではないか、と思いつづけてきた士官学校の一学生だったころも、大軍を指揮する身になってからもそうだった。 彼を信頼してくれる人、彼を非難する人は多く存在したが、彼にかわって考えてくれる人はいなかった。 だからヤンは、自分の才能と器量の範囲内で考え、思い悩まなくてはならなかったのだ。 「宿命」と言ってすませられるなら、そうしたほうがずっと楽だった。 だがヤンはまちがうにしても自分の責任でまちがいたかったのだ。 ・・・・・・ナレーション P39 上 半数が味方になってくれたら大したものさ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P74 下 おれは皇帝ラインハルト陛下にもおとらぬ貧乏貴族の家に生まれて、食うために軍人になったのだ。 何度も無能な上官や盟主にめぐりあったが、最後にこの上なく偉大な皇帝につかえることができた。 けっこう幸運な人生と言うべきだろう。 順番が逆だったら目もあてられぬ・・・・・・。 ・・・・・・アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト P94 上 つまりは、人は人にしたがうのであって、理念や制度にしたがうのではないということかな。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P134 上 こんな自分でも、いるだけで彼女は喜んでくれるのだから、なるべく健康で、いっしょにいてやりたい。 ・・・・・・ナレーション(ヤンの想い) P139 下 戦争やテロリズムは何よりも、いい人間を無益に死なせるからこそ否定されねばならない。 ・・・・・・ナレーション P149 下 ユリアン、これはあなたの責任であり義務ですよ。 あなたはヤンご夫妻の家族だったんですからね。 あなた以外の誰が話すというの。 もし話さなかったら、話したとき以上に後悔するわよ。 ・・・・・・キャゼルヌ婦人 P152 下 人間は主義だの思想だののためには戦わないんだよ!主義や思想を体現した人のために戦うんだ。 革命のために戦うのではなくて、革命家のために戦うんだ。 ・・・・・・ダスティ・アッテンボロー P154 下 誰でも、英雄になるのであって、英雄として生まれるのではない。 ・・・・・・ナレーション P162 下 60歳近くまで、わしは失敗を恐れる生きかたをしてきた。 そうではない生きかたもあることが、ようやくわかってきたのでな、それを教えてくれた人たちに、恩なり借りなり、返さねばなるまい。 ・・・・・・ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ P212下~ P214上 いい人間、りっぱな人間が、無意味に殺されていく。 それが戦争であり、テロリズムであるんだ。 戦争やテロの罪悪は結局そこにつきるんだよ、ユリアン。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P216 下 戦術は戦略に従属し、戦略は政治に、政治は経済に従属するというわけさ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー 第9巻回転篇 P14 下 こうやって、想いというものは受けつがれていくのだろうか。 ヤン・ウェンリーの想いを、自分が受けついだように。 すべてではないにしても、いや、ほんのわずかだけにしても、彼の想いを分かちあたえられたように。 年長者から年少者へ、先人から後継者へ、想いのたいまつはリレーされていくのだろうか。 その火を貴重に思う者は、それをたやすことなく、つぎの走者に手わたす責任があるのにちがいなかった。 ・・・・・・ナレーション P25 上 わたしは、たしかにあなたを失いました。 でも、最初からあなたがいなかったことに比べたら、わたしはずっと幸福です。 あなたは何百万人もの人を殺したかもしれないけど、すくなくともわたしだけは幸福にしてくださったのよ。 ・・・・・・フレデリカ・グリーンヒル P27 下 あんたより年齢がずっと若くて、ずっと重い責任を負わされた相手を、口ぎたなくののしるような人間が、周囲の目に美しく見えるかどうか。 ・・・・・・オリビエ・ポプラン P62 上 集団のエネルギーが一定の方向へ、理性をともなわず流出し、奔騰(ほんとう)していくありさまは、集団の外にいる人間にとっては不気味であり、圧迫をおぼえずにいられない光景であった。 ・・・・・・ナレーション P66 下 偉大な敵将と戦うのは武人の栄誉だが、民衆を弾圧するのは犬の仕事にすぎぬ。 ・・・・・・オスカー・フォン・ロイエンタール P76下~ P77上 いや、ユリアン、そうではないと思う。 何かを憎悪することのできない人間に、何かを愛することができるはずがない。 私はそう思うよ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー (中略) ただ、ヤンのことばを拡大解釈してはならない。 ヤンは憎悪を奨励しているのではなく、「愛がすべてを解決する」という思考の基本的な矛盾を指摘しているのだ。 それを見あやまってはならなかった。 ・・・・・・ナレーション P108 下 物理的利益より心の利益がだいじさ・・・・・・ボリス・コーネフ P193 下 「(前略)ヤン・ウェンリーの若い後継者が、衝動に駆られて理性より野心を優先させることのないように、と」 メックリンガーの願望に感応したわけではないが、ユリアンは自制した。 ひとたび帝国軍の要請に応じた以上、派生した信頼関係をそこなってはならないことを、亜麻色の髪の若者は知っていたのである。 ・・・・・・ナレーション P196 下 生涯の最後、全期間の1パーセントに満たぬ時期の行動によって、それまでの生涯と功績がすべて否定されてしまうという、不幸な人間たちの群像に、彼も加わることになるのだ。 ・・・・・・ナレーション P227 上 ケスラーは、人間にそなわった双つの面の落差に思いを致さざるをえなかった。 公人と私人の、ふたつの顔。 ・・・・・・ナレーション 第10巻落日篇 P36 下 正確な判断を下すには、豊富で多面的な情報を収集し、それを感情を排除して分析しなくてはならない。 もっとも忌むべきは希望的観測であり、勘と称して思考を停止することだった。 ・・・・・・ナレーション P45 下 戦いによってもたらされる犠牲を承知して、なお目的を達しようとするか、その手前であきらめ、現実と妥協し、さらには現実に膝を屈し、自力で状況を改善する努力をおこたるか。 どちらが人として認められる行きかたか。 ・・・・・・ナレーション P54 下 アンネローゼの表情も声も静かだった。 激流よりも、静かな淵のほうがはるかに水深が深いことを、凡庸な人間は、けっして知ることはないであろう。 ・・・・・・ナレーション P100下~ P101上 もっとも卑劣に感じられる手段が、もっとも有効に流血の量を減じえるのだとしたら、人はどうやって正道を求めて苦しむのか。 オーベルシュタインの策謀は、成功しても、それによって人々を、すくなくとも旧同盟の市民たちを納得させることはできないだろう。 納得できないということ。 まさしく、それが問題なのだ。 ・・・・・・ナレーション P157 下 相手の予測が的中するか、願望がかなえられるか、そう錯覚させることが、罠の成功率を高くするんだよ。 落とし穴の上に金貨を置いておくのさ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P195 上 ありがとう、あなた、わたしの人生を豊かにしてくださって。 ・・・・・・フレデリカ・グリーンヒル P198下~ P199上 人間の集団という奴は、話しあえば解決できるていどのことに、何億リットルもの血を流さなきゃならないのかな。 ・・・・・・ダスティ・アッテンボロー P203 上 生き残った者にとって、旅はつづく。 いつか死者たちと合流する日まで。 飛ぶことを許されず、その日まで歩きつづけなくてはならないのだ。 ・・・・・・ナレーション P204 上 まあ、何にしても、良質の製品を売って信用をえて事業を拡大するのは、いいことです。 ・・・・・・マリネスク P234 上~ 下 「ね、ユリアン、とにかくバーラト星系は民主主義の手に残るのね」 「そう」 「たったそれだけなのね、考えてみると」 「そう、たったこれだけ」 ユリアンは、かすかに笑った。 たったこれだけのことが実現するのに、500年の歳月と、数千億の人命が必要だったのだ。 銀河連邦の末期に、市民たちが政治に倦まなかったら。 ただひとりの人間に、無制限の権力を与えることがいかに危険であるか、彼らが気づいていたら。 市民の権利より国家の権威が優先されるような政治体制が、どれほど多くの人を不幸にするか、過去の歴史から学びえていたら。 人類は、よりすくない犠牲と負担で、より中庸と調和をえた政治体制を、より早く実現しえたであろうに。 「政治なんておれたちに関係ないよ」という一言は、それを発した者に対する権利剥奪の宣告である。 政治は、それを蔑視した者に対して、かならず復讐するのだ。 ごくわずかな想像力があれば、それがわかるはずなのに。 ・・・・・・ナレーション P237 上~ 下 あれらの星々は、いずれも数億年、数十億年の生命を閲している。 人類が誕生するはるか昔から輝きつづけ、人類が死滅しきった後も輝きつづけるだろう。 人の生命は、星の一瞬のきらめきにもおよばない。 そんなことは古来からわかりきったことである。 だが、星の永遠と、人の世の一瞬とを認識するのは、人であって星ではない。 お前もいつか感じるようになるだろうか。 凍てついた永劫と、一瞬の燃焼と、人はどちらを貴重なものと見なすのか、ということを。 一瞬だけかがやいた流星の軌跡が、宇宙の深淵と人の記憶とに刻印されることがあるということを。 ・・・・・・ナレーション P242 よい人が何の罪もないのに無惨な殺され方をするからこそ、戦争や独裁政治は否定されなければならないのではありませんか?・・・・・・田中芳樹 管理人より一言 本編10巻の「名言集」が、一応出来上がりました。 ・・・見落とした言葉もあるかも知れませんが・・・。 長かったようでいつの間にか、また10冊読んでしまいました。 何かよい言葉、心にしみる言葉はないか、と気にして読んでいたら、いつの間にか読み入ってしまっていたことも幾度となくありました。 何度読んでも、おもしろい作品ですね。 今度は「外伝」の方に手を付けたいと思います。 さらに、ウィットや、毒の効いた言葉も選びたいと思っています。 ポプランやシェーンコップは、そう言うたぐいの言葉を残しています。 早く取りかかれるとよいのですが。 外伝1星を砕く者 P21 下 敵将が誰かは知らぬが、理論を無視することが奇策と思っているような低脳らしいな。 それにかきまわされている奴らも情けないかぎりだが・・・・・・。 ・・・・・・ラインハルト・フォン・ミューゼル P32 上 英雄など、酒場に行けばいくらでもいる。 その反対に、歯医者の治療台にはひとりもいない。 まあその程度のものだろう、というのさ。 ・・・・・・アレクサンドル・ビュコック (ビュコック中将(当時)が、ウランフ中将に言った台詞であるが、もともと「ヤン・ウェンリー」が言ったものである。 ) P89 下 彼は気持ちのいい男です。 ああいう男がひとりいなくなると、その分、世の中から生気が失せてしまいます。 ・・・・・・オスカー・フォン・ロイエンタール P90 上~ 下 五世紀にわたった、ゴールデンバウム王朝という老いさらばえた身体には、膿がたまりつづけてきたのです。 外科手術が必要です。 (中略) 手術さえ成功すれば患者が死んでもやむをえないでしょう、この際は。 ・・・・・・オスカー・フォン・ロイエンター P194 下 ラインハルトさまにはおわかりのはずです。 10人の提督の反感など、100万人の兵士の感謝に比して、とるにたるものではありません。 ・・・・・・ジークフリード・キルヒアイス 外伝2ユリアンのイゼルローン日記 P12 上 自分の人生の転機も他人から通告されることが多かった、と、ヤン提督は言う。 親父が事故死したときも、士官学校に入学してときも、エル・ファシル方面に配属されたときも、他人からそう告げられたんだからね。 逆に言うと、私自身、他人に人生の転機を告げたことが何度もあるし、人生はたがいに宣告しあうことで成立しているんだな。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P21 上~ 下 このような書物が出版されねばならない、ということは悲しむべきである。 同時に、このような書物が出版されえたということ、それを禁止する法律がないということは、ともに喜ぶべきである。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P35 上 不安ってやつは恐慌(パニック)と猜疑の卵だからな。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P37 上 口の悪い奴は信用するが、口のうまい奴は信用しない。 個人と個性というものがどれほど貴重なものか、ぼくは提督に教えられた。 ・・・・・・ユリアン・ミンツ(ヤン・ウェンリーの言葉を回想) P70 上 そうだな、おれがヤン・ウェンリー以外の司令官の下で、おれ自身でいられると思うかい?。 ・・・・・・オリビエ・ポプラン P96 上~ 下 ユリアン、基本的なところを復習しておこうよ。 戦争はなぜ悪なのか、ということだ。 それは何よりもまず、無意味な死、無益な死、犬死を大量生産するからだよ。 そうじゃないかい?。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P96下~ P97上 国家、法律、社会制度、コンピューター、そういったものはすべて道具にすぎない。 人間がなるべくたがいに迷惑をかけずに生きていくためのね。 同時に人間が人間を支配するための手段にもなる。 法律やコンピューターが人間を支配することはない。 そういった道具の使用法を熟知した少数の人間が、多数の人間を支配する。 古代には、神の声を聞いたと称する人間が、一国すら支配した。 神とは、そういった支配者が自己の権力を正当化する道具であり、人民を思考停止させるための麻酔薬でもあったわけだ。 後には、近代主権国家が神にとってかわった。 だけど、つねに変わらなかったのは、そういう道具を聖なるものとして強制的にあがめさせるためのもうひとつの道具、つまり軍隊というものの存在だ。 (中略) ユリアン、軍隊は道具にすぎない。 それも、ないほうがいい道具だ。 そのことをおぼえておいて、その上でなるべく無害な道具になれるといいね。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P102 上 戦略は構想だ、と私は言ったけど、あるいは価値判断だというべきかもしれないね。 戦略の段階で最善をつくしておけば、戦術レベルでの勝利はえやすくなる。 なあ、ユリアン、私は奇跡を生むとか一部で言われているけど、それは戦術レベルでのこと。 戦略レベルでは奇跡も偶然もおこりっこない。 だから戦略こそ、ほんとうに思考する価値があるんだよ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー P109 下 ぼくと反対側の宇宙にいるこの人にも、息子がいて、憎らしい上官がいて、帰るべき故郷がある。 ただ、生まれ育った場所がちがうだけなのだ。 ・・・・・・ユリアン・ミンツ P116 上 おとなになるということは、訊ねていいことと悪いことの区別をつけるということだ。 ・・・・・・ヤン・ウェンリー 私はこの言葉が好きで、少し変えた言葉を常々思っています 「おとなというものは、出来ることと、やっていいことの区別がつく人のことである」 近年、若者が自分の力(物理的にも)を使い、遊び半分で人を殺すことが増えました。 年齢は大人でも、精神は成熟していない、限度が分からない、そして自分の力が強いことさえも知らない人が多くなったように思います。 P165 上~ 下 ヤン提督が問題にしているのは、「無名の市民に対する公共サービスの劣化」なのである。 有名人や特権階級に対しては、どんな社会体制においても充分以上の公共サービスがおこなわれることになっているのだから。 (中略) 市民に対する公共サービスの均質化の進みぐあいは、社会の民主性の度合いに正比例する。 ・・・・・・ユリアン・ミンツ(ヤンウェンリー語録を顧みて) 外伝3千億の星、千億の光 P56 上~ 下 地位の向上と権限の拡大とに耐えるだけの、精神的な骨格を持ちあわせていなかったのだ。 そうシェーンコップは判断している。 大隊長以下の地位であれば、器(うつわ)に応じた有能さと人望とを維持しえたであろう。 栄達も、富も、人間をかならず幸福にする架空の方程式の解答ではないようであった。 ・・・・・・ナレーション 外伝4螺旋迷宮 P15下~ P16上 特権を与えられるということは、自分の器量をつねに試されることだ。 諸君が下級生の人望をえられるか否か、それは士官となって後、兵士の信頼をえられるか否か、に直結する。 私としては、上級生諸君が、厳格さとサディズムとを峻別できるものと期待する。 ・・・・・・シドニー・シトレ P194 上 同時代者は、しばしば主観と感情の深みにはまって、分析や解析をおろそかにする。 「その場にいなかった者にわかるものか」という台詞は、人間の理性や洞察力を否定し、思考停止を助長する一語で、すくなくとも歴史が学問として成立するのをさまたげるものだ。 ・・・・・・ナレーション 管理人より一言 この「名言集」のページも、外伝4巻目まで出来ました。 これで全ての巻を見たことになります。 本編と外伝14冊を一度、名言集めとして読んだだけなのに、これだけの言葉が集まりました。 情報量が多いことは確かですが、作品として奥が深いと言えると思います。 実生活で活用できる、常に心がけることにより真実を見誤らずにすむと確信しています。 テロなど、きな臭い話を見聞きします。 みんなが上に掲げた言葉を意識していれば、もっと良い世界、社会になるのではないかと思います。
次の
作品概要 [ ] 遠未来のを舞台に、数多くの英雄たちによる攻防とを、とのふたりを軸に描く。 対立する陣営の、人物像、権謀術数、、人物模様などの群像劇の流れを前面に出し、「後世の歴史家」の観点から叙述することで、架空の歴史小説のような体裁をとっている。 作者はのちに架空の歴史小説『』を発表することになるが、この『銀河英雄伝説』においても、作者の歴史・文学の知識は色濃く反映されており、をはじめとする歴史上のエピソードがしばしば顔をのぞかせている。 架空の要素としては、「」「」「」「」「」などが登場するが、運用法は地上の戦線や陣形などの概念の延長上にある。 「」や「未知のエネルギー」「戦闘用ロボット」「」といった世のありかたを大きく変える要素や、「」を登場させなかったのは、史実、あるいはそれを基にした過去の文学作品を念頭に、人間同士の営みから生み出される歴史ドラマとしての構成を意図したためである。 出版歴 [ ] 本作の原形となったのは、の末に当時は李家豊(りのいえ ゆたか)名義であった田中芳樹が、の「幻影城ノベルス」からとして出版する予定で書き進めていた『銀河のチェス・ゲーム』である。 この作品は幻影城の倒産によって未完のまま中断したが、のちにの編集者がその原稿を読み、本編より数世紀前のエピソードを描いた序章の部分を膨らませて描くよう勧めた。 、徳間書店のより『銀河英雄伝説』が刊行された。 これは本編第1巻「黎明篇」に当たるが、 本作に先立ち同社から刊行された著作『白夜の弔鐘』の売り上げ不振 [ ]、その時点では2巻以降を出すかどうかは未定(売れ行き次第)だったため、初版には巻数及びが入っていない。 結果的には第1巻が増刷されるに至り、第2巻も刊行されることとなり、以後は第1巻も含めてで巻数表記が付くようになった。 当初はさほどの売れ行きではなかったものの、3巻を皮切りに人気に火がつき、までに本編全10巻が書き下ろし刊行された。 には読者の支持を得て、第19回日本長編部門を受賞した。 本編以外にがあり、からにかけ、徳間書店『』に連載または同誌増刊号に一括掲載された長篇が4本(いずれも新書ノベルス1冊分)、同誌読み切りの短篇4本に、漫画の原作になった短篇『黄金の翼』がある。 短篇の方は長らく単行本未収録であったが、版で1冊にまとめられた。 外伝は全6冊の執筆が予告され5冊が刊行されているが、最後の1冊分は未だ書かれていない。 本作はラインハルトの死をもって完結しており、最終巻あとがきで著者は後日談も含めた続編を書かないことを宣言している。 実際、前述の外伝は全て、本編以前あるいは本編では描かれなかった隙間を埋めるエピソードとなっている。 本作はベストセラーかつロングセラーとなり、刊行以来増刷が繰り返されてきたトクマ・ノベルズ版の第1巻は初刊からほぼ20年目にして100刷の大台を超えている。 新書ノベルス版以外に、箱入りの愛蔵版、版、からにかけて「ファイナルバージョン」と銘打って刊行された本編全20巻、外伝全9巻、これにを加えた全30巻の版(巻数が増しているのは、向けに従来の1巻分を2分冊にしているため)など、様々な版が刊行されている。 各版の主な違いについてはの項を参照のこと。 2013年6月にはの朗読・版も株式会社アールアールジェイのサイト「キクボン」にて発売され、更に2015年12月に唯一アニメ化されていなかった『銀河英雄伝説 外伝 ユリアンのイゼルローン日記』が、アニメの声優陣が再集結して制作された。 1988年から2000年にかけて及びシリーズ『』が制作されるなど、アニメを筆頭に関連作品も数多く制作されており、数多い和製スペースオペラ作品の中でも、最も商業的に成功した作品のひとつと言える。 あらすじ [ ] 遥かな未来、銀河に進出した人類は、二大陣営に分かれて戦っていた。 とが支配すると、帝国から脱出した共和主義の人々が建国したである。 戦争は150年間膠着していたが、ラインハルトとヤンという若き英雄が相次いで両陣営に登場することで、歴史は大きく動き始める。 帝国の貧しい貴族に生まれたラインハルトには母代りの敬愛する姉と、無二の親友キルヒアイスがいた。 しかし、彼が10歳の時に、姉が皇帝の後宮に収められたことを契機として、ラインハルトは軍人の道を歩み始める。 それは、いつか皇帝から姉を取り戻す力を得るためだった。 彼はキルヒアイスと共に戦場で武勲を重ね、後に"常勝の天才"と呼ばれることになる軍事的才能と、皇帝の寵姫となった姉の後ろ盾により、20歳の若さにして帝国元帥の地位を手に入れる。 皇帝はラインハルトが倒す前に病死するが、その後に起きた争いのにもラインハルトは勝利する。 憎んできた大貴族達を滅ぼし、新皇帝を傀儡として、ついに彼は帝国の最高権力者にまで登りつめる。 しかし、その内戦でラインハルトはキルヒアイスを失い、それにより姉も彼と距離を置くようになる。 ラインハルトは心の渇きを感じるようになり、まるでそれを満たそうとするかのように、亡き親友と約束した宇宙の統一へと邁進して行く。 一方、同盟に生まれたヤンは、歴史家を志す青年だったが、経済的事情により学費が無料のに入学する。 軍で思わぬ功績を立てたヤンは宇宙艦隊の幕僚となり、ラインハルトが指揮する帝国軍との戦いで、劣勢な味方の全面的な崩壊を防いだことにより、若くして艦隊司令官に抜擢される。 ヤンは、帝国軍の前線基地であるを無血占領し、それに続く戦いで、またもやラインハルトの完全勝利を阻止したことで、"不敗の魔術師"と呼ばれるようになる。 戦争を嫌い、安全な場所にいる主戦論者が戦争を煽り立てる現在の政情を憂うヤンであったが、を信奉する彼は一軍人としての職務を全うしようとする。 その一方で、独裁者のラインハルトが清廉な政治を行い、戦場では常に陣頭に立つことを高く評価して、その矛盾に悩むのだった。 元戦災孤児であり、今はヤンの養子として学ぶユリアン少年は、そんなヤンの姿を見て少しずつ成長していく。 同盟軍の戦力はラインハルトとの戦いで著しく損耗し、国防はイゼルローン要塞とそこに駐留するヤン艦隊に託されるようになる。 しかし、宇宙統一を目指すラインハルトは、要塞とは別方面から、圧倒的戦力で同盟領に侵攻する。 ヤンは劣勢を覆すためにラインハルトとの直接対決を望み、彼を戦場に引きずり出すために、帝国軍の艦隊を各個撃破していく。 ラインハルトはヤンの意図を見抜いたが、ヤンへの勝利に拘ってヤンと直接対決し、敗北寸前にまで追い込まれる。 ところが、帝国軍の別働隊が同盟の首都を包囲したことにより同盟政府は停戦命令を出し、宇宙はラインハルトによって統一されることになる。 ヤンは後日の帝国への抵抗活動の核とすべく、一部の部下に僅かばかりの艦艇を託して逃亡させる。 また、ラインハルトはこの同盟領侵攻中より、不意の発熱を繰り返すようになっていく。 ラインハルトは傀儡としていた幼帝を廃して自ら皇帝に即位し、ヤンも軍を退役する。 しかし、同盟領に進駐した帝国軍の司令官は潜在的な脅威としてヤンを排除しようとし、その意を汲んだ同盟政府までもがヤンの殺害を謀ったので、ヤンは同盟首都からの脱出を余儀なくされる。 ヤンと彼の部下たちは帝国から分離独立を表明した地方政府に身を寄せ、イゼルローン要塞を再奪取し、宇宙に民主共和制の種を残そうとする。 ラインハルトはこのことを口実に、同盟を完全に廃し、ヤン一派を討伐するために出兵するが、ヤンは圧倒的な大艦隊を相手に善戦を続ける。 やがて交戦中にラインハルトは発熱して倒れ、その最中に亡きキルヒアイスの優しい姿を思い出したことで、ヤンとの会見を望むようになる。 だが、ヤンは会見に向かう途中でテロリストに暗殺されてしまい、ラインハルトは好敵手の死に失望して、そのまま軍を引き上げる。 ヤンの死後、その薫陶を受けたユリアンが若くして後継者に選ばれ、イゼルローン軍の軍事指導者に就任する。 ユリアンは、ラインハルトの本性が"戦士"であり、戦うことによって相手の意志の重さを測る人物であることを見抜き、帝国と対等に交渉するには何らかの軍事的成果が必要であるとの結論を導きだす。 イゼルローン軍はラインハルトに最後の決戦を挑み、艦隊戦の最中、ユリアンはラインハルトの旗艦に乱入する。 多くの味方の死と引き換えにラインハルトの前にたどり着き、最後には力尽きて気を失ったものの、その姿に心を動かされたラインハルトは全軍に停戦を命令し、戦いは終結する。 しかし、謎の発熱に苦しむラインハルトの肉体は、もはや死を避けられないまでに衰えていた。 ユリアンと数回の会談を重ねたラインハルトは、イゼルローン要塞の返還と引き換えに、旧同盟首都での共和主義者の自治を認めた後、崩御する。 その時、ラインハルトは25歳。 皇帝に即位して、わずか2年余りのことだった。 登場人物 [ ] 詳細は「」を参照 ラインハルト・フォン・ローエングラム 本作の銀河帝国側の主人公であり、物語全体の主人公。 最愛の姉アンネローゼを皇帝の寵姫として奪われた反抗心から銀河帝国(ゴールデンバウム朝)の打倒ひいては銀河を統一してすべてを手に入れることを志す野心家の青年将校。 同盟側の主人公ヤンと並ぶ天才的な軍事の才能を持ち、下級貴族の出ながら数々の武功を挙げて本編開始時点で20歳の若さながら既に上級大将・伯爵の地位にいる。 物語序盤のリップシュタット戦役を経て帝国の全権を手に入れ事実上の最高権力者となった後は、銀河統一のために対同盟との戦争に力を入れるようになり、好敵手である同盟側の主人公ヤン・ウェンリーと熾烈な戦いを重ねる。 同盟を降して銀河統一を果たした後には新銀河帝国初代皇帝となりローエングラム朝を開闢する。 その後は独立勢力となったヤンに手を焼きつつ、地球教やラングといった佞臣の陰謀にも対応を追われる。 作中最後の戦いとなるシヴァ星域会戦においてヤンの後継者となったユリアンの実力を認め、自治政府という形での民主共和制の存続を許す。 物語終盤で体調を崩すシーンが目立ち始め、やがてこれが未知の病かつ不治の病と判明し、25歳で崩御したところで物語は閉じる。 詳細は「」を参照 ヤン・ウェンリー 本作の自由惑星同盟側の主人公。 民主共和制の理念を第一とする共和主義者の青年将校であり、帝国側の主人公ラインハルトと並ぶ作中屈指の軍事の天才。 「魔術師ヤン(ヤン・ザ・マジシャン)」、「奇蹟のヤン(ミラクルヤン)」などと呼ばれる。 士官学校を卒業したばかりの21歳の時に任地の惑星エル・ファシルで活躍したため、「エル・ファシルの英雄」と呼称される。 本来は歴史家を志し、経済的問題で軍人の道を歩むこととなったために、およそ軍人らしくない性格・態度をしており、そのために上官受けが悪く、その活躍や能力に比して本編開始までは重用されずにいた。 物語序盤のアスターテ会戦において完全な敗勢の状況から代理で艦隊指揮を執ることとなって戦果を挙げ、その後に新設の第13艦隊司令官に任命されて作中で活躍する。 選挙対策を目的とした腐敗した同盟政府や、軍上層部の政治劇などに翻弄される理不尽な展開にも、あくまで民主共和制の軍人として振る舞い無敗を重ねるが、結果的にラインハルト率いる帝国に同盟自体は蹂躙されていく。 同盟滅亡後も民主共和制の理念を守るために、エル・ファシル独立政府の事実上のリーダーとして強大な新帝国軍と戦い、回廊の戦いを経てついに目標であった和解の道を開くも、その矢先に地球教のテロに遭い、暗殺される(第8巻)。 その後、その意思は被後見人のユリアンに引き継がれる。 銀河英雄伝説の用語については「」を、登場勢力については「」を、舞台については「」を参照 物語の舞台となる未来の宇宙、人類はワープ航法を実現させて外に進出し、の3分の1にまでその居住圏を広げている。 舞台設定 地理 銀河帝国と自由惑星同盟の間には航行不能な宙域が広がり、ワープ航法でも飛び越えることのできない障壁となっている。 両国の間はならびにと呼ばれる二つの狭隘な航行可能宙域を介してのみ往来できる。 イゼルローン回廊には要塞が置かれ民間船の往来を扼する一方、フェザーン回廊にはが存在し、両国間の交易の要衝として富を蓄積するとともに、その富を背景に帝国・同盟に対して政治力・経済力を及ぼして軍事行動を抑制している。 このため、帝国軍と同盟軍の衝突は専らイゼルローン回廊側で発生するのに対してフェザーン側には軍事行動が及ばず「フェザーン回廊は平和の海」であるという固定観念を人々に抱かせている。 地球 は帝国領内にあり「人類発祥の地」と認識されているが、人類社会の中では政治的な地位も経済力も喪失した辺境の忘れ去られた一惑星に零落し、歴史的・考古学的な存在として、また、の時代に宇宙に拡大しつつあった人類社会を資本と軍事力で統制・抑圧した強欲な歴史の記憶から負のイメージを伴って描かれている。 一方では人類社会に浸透しつつあるの総本山であり、宗教を媒介にして人類社会の裏側から隠然たる影響力を及ぼすカルト的活動の中枢となっている。 人口 は、かつてのの最盛期に3,000億人を数えるほどだったが、銀河帝国の圧政とその後の慢性的な戦乱の中で、帝国250億人・同盟130億人にまで減少している。 両国の社会が長期にわたる戦争により疲弊する一方で、フェザーンは一惑星でありながら20億人を擁し、帝国・同盟との交易によりも潤っている。 医療技術 医療技術は飛躍的に進歩し、などはすでに不治の病ではなくなったが 、不摂生な生活に起因する生活習慣病は健在である。 しかし、人工器官(・)やタンク・ベッド睡眠などの技術は戦争継続のために利用されており、多少の負傷では容易に死ぬ事はない。 ただし宇宙空間の戦闘では即死するケースがほとんどであるため、戦傷者より戦死者のほうが圧倒的に多い。 生活 人々の生活環境は居住する星系により様々で、フェザーンやハイネセンなど多数の住民を抱える惑星では、超高層建築なども発達し非常に未来的な生活環境を享受できる。 都市部では立体TVなどが普及し、低重力下で行われるフライングボールというスポーツが帝国・同盟問わず人気の娯楽となっている。 一方、辺境部などでは人口も少なく、帝国では領主である貴族の下で中世的な生活を強いられている人々も多いが、民主主義の概念が途絶えて何世代も経ており、領主に酷使される農奴として生きることに格別疑問を抱いていない者も多いようである。 普及以前に書かれた小説が原作なので、原作中に自由惑星同盟に於ける政治的意見の集約過程を含めてネットの影響はほぼなく、メディア展開時でもネットはレベルの描写に留まっている。 宗教 かつて地球上を覆った破滅的な戦争において、たる神がついに現れず、の概念が著しく衰退した時期があり、が滅んだことが間接的に記述されている。 そのため道徳的な規範が脆く社会の退廃が進みやすい側面を持つ。 なお、宗教自体は衰退しているが、それに由来する故事来歴やジンクスなどは幾分残っており、例えば13をとする概念がある。 本編開始後の時系列においては、銀河帝国での復権が進み、帝国では軍人がしばしばやの語を口にしている。 また、人類の発祥の地である地球を信仰の対象とした「地球教」が、社会に密やかながらも急速に浸透しているが、その本質と実態が、物語の展開にも大きく関わってくる。 言語 使用される言語については、帝国側ではドイツ語を基本とした言語(銀河帝国公用語)が想定されており 、人名や都市名などの固有名詞はドイツ語風に統一されている。 一方の同盟側は英語を基本とした言語が想定されており、が使われ、東洋風から西洋風まで様々な文化を引き継いだ名前が入りまじるなど、さながらののごとく雑多なものとなっている。 また、兵器の名称などには、帝国軍は専ら北欧神話やドイツ語圏の地名などから引用しているが、同盟軍は・・・など世界各地のからの引用が数多くみられる。 暦 作中では、西暦の延長にあたる「 ・・」という暦が使用されている。 宇宙暦はが成立した時、帝国暦はが成立した時、新帝国暦はが成立した時、をそれぞれの元年としている。 宇宙暦は帝国暦制定時に廃止されたが、自由惑星同盟成立時に復活している。 簡易な換算式を示すと、西暦3599年=宇宙暦799年=帝国暦490年=新帝国暦1年、となる。 1日を24時間とし、1年を365日、閏年は366日とする暦法を標準時として、地球を離れた今でも全人類社会で共通して使用されている。 自転時間が極端にずれている惑星においては、1日に太陽が複数回昇ったり、逆に数日にわたって昼や夜が続くという事になる。 中途半端に24時間に近い自転周期の惑星では、その惑星の自転時間にあわせた地方時を使う派と、不便をしのんであくまで標準時にあわせる派にわかれている。 なお、作中において舞台となった惑星においては、帝国・同盟を問わずして季節も全て同一となっているが、これは実際にあり得ない事を承知の上での、演出上のフィクションである。 戦争小説としての側面とその設定 [ ] 上記のように、この作品は未来のを舞台にしたのという体裁をとっている。 様々な登場人物が織り成す、政治や思想を絡めた人間ドラマが主体であるが、一方で異なる勢力による宇宙(銀河系の一部)を舞台にした戦争小説としての側面も持つ。 作品中では、銀河帝国と自由惑星同盟(あるいは勢力)の二大勢力による数々の戦闘が描かれており、主人公的存在であるラインハルトとヤンも(本人たちの望むと望まざるとは無関係に)として栄達してゆく人物である。 作品中における戦争描写は基本的に、宇宙空間での数千~数万隻の艦艇(戦闘用の武装宇宙船)同士による、ビームやミサイル兵器等を使用した艦隊決戦が中心である。 一度の会戦には概ね数百万人単位の将兵が動員され、司令官である提督は主に前線の旗艦級戦艦から指揮する。 個人・個艦を主体とする現代的な散兵戦法ではなく、近代以前の陣形を重視した集団戦法が用いられており、敵軍の陣形を崩す、もしくは統率を失わせることで実質的な戦力を損なわせる。 ワープ航法を戦闘に直接用いることはなく 、もっぱら目的地や戦場への移動手段としてのみ用いている。 局地的には小型戦闘艇同士による近接戦闘(作中では「」と称される)や、地上・屋内での人間同士によるも繰り広げられる。 白兵戦では、ミラーコーティングを施された装甲服は光学兵器を無効化し、さらに可燃性ガスのゼッフル粒子というアイテムによって火器を使用できない状況を作り、戦斧やナイフ、ボウガンなどの原始的な武器による戦闘がしばしば行われる。 かつて人類を滅亡の淵に追い込んだ地球時代の戦争の教訓から、有人上での熱の使用はとされている。 宇宙空間においても戦場は平面的に捉えられており、立体的な戦術・陣形は本編ではイゼルローン回廊を舞台とした戦い以外はほとんど登場せず、外伝などで追加されているにとどまる。 アニメ版では艦隊布陣や艦隊決戦等で、立体的な布陣・戦闘描写で描かれている(紡錘陣形は文字通り、旗艦を中心とした状の布陣を行っている)。 やなどのテクノロジーの成立が設定上の大前提となっているが、たとえば「」ののような高機能な人型機動兵器などは登場しない(作中では等身大を越えるが実用化されたものの、その後廃れたことが記述されている)。 また、を備えたアンドロイド、異星人や、神秘主義的な作用を伴う力も一切介在しない。 恒星間距離級の拠点間・拠点対移動体(艦船)間・移動体間の動画リアルタイム通信が可能になっているが、その妨害技術も常用されており、艦隊戦闘中は連絡船等の通信手段が使われる事もある。 暗号技術の発展は停滞中らしく、偽電作戦が成功したエピソードがある。 戦役 詳細は「」を参照 要塞 艦隊決戦が描かれるこの作品では、その軍事拠点となるが登場する。 特にイゼルローン要塞は、地理的に両国家の戦略全般に影響を及ぼす重要拠点であり、一党の根拠地ともなる事から、作品における主要な舞台の一つである。 詳しくはを参照。 星系、星域 この作品では、各恒星系、宙域を表す言葉として星系、星域という言葉で表現される。 一部例外として回廊という呼び名を使っているものもある。 主な星系、星域は、ティアマト星域、アスターテ星域、アムリッツァ星域など。 詳しくはを参照。 初出 [ ] 本編(本伝) [ ] 全てトクマ・ノベルズによる書き下ろし刊行(1982年-1987年)。 の項を参照。 外伝 [ ] 短篇 [ ] ダゴン星域会戦記 『』1984年9月号。 1984年9月1日発行。 銀河英雄伝説外伝としては初めて発表された作品。 白銀の谷 『SFアドベンチャー』1985年6月号。 1985年6月1日発行。 汚名 『SFアドベンチャー』1985年7月号。 1985年7月1日発行。 朝の夢、夜の歌 『SFアドベンチャー』1986年7月号。 1986年7月1日発行。 以上4篇の挿絵は。 その後、 編『』(徳間書店、1997年3月31日、)に初収録。 黄金の翼 1986年、の漫画用に原作として書き下ろされたもので、この漫画はアニメージュコミックスから発刊された(発行日:1986年8月10日)。 執筆当時は小説単体での発表予定がなかったため、1992年に本編シリーズの愛蔵版の購入者特典として配布されたのが初出と言える。 単行本では短篇集『夜への旅立ち』(トクマ・ノベルズ、1995年1月31日、)に初収録された。 長篇 [ ] 星を砕く者 『SFアドベンチャー』1985年11月号、12月号、1986年1月号に各3章ずつ掲載された。 挿絵は横山宏。 ユリアン・ミンツのイゼルローン日記 『SFアドベンチャー』1987年1月号、2月号、3月号に各3章ずつ掲載された。 挿絵は道原かつみと。 トクマ・ノベルズ収録時に『 ユリアンのイゼルローン日記』に改題されている。 千億の星、千億の光 『SFアドベンチャー』1987年12月増刊号・銀河英雄伝説特集号に一括掲載された。 挿絵はと。 螺旋迷宮(スパイラル・ラビリンス) 『SFアドベンチャー』1989年4月号、5月号、6月号、7月号に各3章ずつ掲載された。 挿絵は。 長篇としては最後の銀河英雄伝説外伝であることが、当時の『SFアドベンチャー』のフーズフー欄でも明記されている。 刊行リスト [ ] 2018年4月時点までに(実体物としての)書籍が、下記3社から6つの版で刊行されている(既に絶版したものを含む)。 徳間書店 - トクマ・ノベルズ版、愛蔵版、徳間文庫版、徳間デュアル文庫版• 東京創元社 - 創元SF文庫版• マッグガーデン - マッグガーデン・ノベルズ版 以下では、各版の刊行リストを掲載するとともに、各版の主な違いを述べる。 なお電子書籍版は2012年に「らいとすたっふ文庫」から「刊行」(配信)されている(詳細は後述)。 トクマ・ノベルズ(1982年 - 1989年) [ ] 最初に書籍となった新書版。 シリーズ本編は、書き下ろしで1982年から1987年にかけて刊行。 外伝シリーズは、SFアドベンチャー誌に先行掲載された作品を収録する形で、1986年から1989年にかけて発刊された。 5巻と10巻に作者あとがきが記載されている。 本編第1巻の初版は、巻数表記と副題が無く、2刷目以降でによる巻数表記と副題が付くようになり、6巻目刊行に前後して巻数表記が、に改められた。 第2巻から第5巻も当初はローマ数字による巻数表記であったが、同様に改められた。 印刷技術の向上により、初期の版に比べ後期の版は、最初の数巻はが改版され、より明瞭になり読みやすくなっている(装丁変更は無し)。 本編(本伝)• 銀河英雄伝説(I 黎明篇、1 黎明篇)(1982年11月30日発行)• 銀河英雄伝説 II 野望篇(2 野望篇)(1983年9月30日発行)• 銀河英雄伝説 III 雌伏篇(3 雌伏篇)(1984年4月30日発行)• 銀河英雄伝説 IV 策謀篇(4 策謀篇)(1984年10月31日発行)• 銀河英雄伝説 V 風雲篇(5 風雲篇)(1985年4月30日発行)• 銀河英雄伝説 6 飛翔篇(1985年10月31日発行)• 銀河英雄伝説 7 怒濤篇(1986年5月31日発行)• 銀河英雄伝説 8 乱離篇(1987年1月31日発行)• 銀河英雄伝説 9 回天篇(1987年5月31日発行)• 銀河英雄伝説 10 落日篇(1987年11月15日発行) カバーイラスト:(全巻)、本文挿絵:加藤直之(1 - 5巻)、(6 - 10巻) 外伝• 銀河英雄伝説 外伝1 星を砕く者(1986年4月30日発行)• 銀河英雄伝説 外伝2 ユリアンのイゼルローン日記(1987年3月31日発行)• 銀河英雄伝説 外伝3 千億の星、千億の光(1988年3月31日発行)• 銀河英雄伝説 外伝4 螺旋迷宮(スパイラル・ラビリンス)(1989年7月31日発行) カバーイラスト:道原かつみ(全巻)、(2巻以外)、本文挿絵:道原かつみ(全巻)、笠原彰(全巻) 愛蔵版(1992年、1998年) [ ] 1992年に、トクマ・ノベルズの第1巻発行10周年を記念した企画の一環として、徳間書店から箱入りハードカバーの愛蔵版として本編シリーズが全5巻で刊行された。 1998年には、ほぼ同装丁で外伝も刊行されている。 こちらは徳間文庫版の刊行に合わせたものである。 いずれも限定生産であり、現在は双方とも入手困難。 本編(本伝)• 愛蔵版 銀河英雄伝説 全5巻セット(1992年6月30日発行)• 愛蔵版 銀河英雄伝説 I(1992年6月30日発行)• 黎明篇と野望篇を合冊• 愛蔵版 銀河英雄伝説 II(1992年6月30日発行)• 雌伏篇と策謀篇を合冊• 愛蔵版 銀河英雄伝説 III(1992年6月30日発行)• 風雲篇と飛翔篇を合冊• 愛蔵版 銀河英雄伝説 IV(1992年6月30日発行)• 怒濤篇と乱離篇を合冊• 愛蔵版 銀河英雄伝説 V(1992年6月30日発行)• 回天篇と落日篇を合冊 外伝• 愛蔵版 銀河英雄伝説外伝 全2巻セット(1998年3月31日発行)• 愛蔵版 銀河英雄伝説外伝I(1998年3月31日発行)• 『星を砕く者』と『ユリアンのイゼルローン日記』を合冊• 愛蔵版 銀河英雄伝説外伝II(1998年3月31日発行)• 『千億の星、千億の光』と『螺旋迷宮』を合冊 徳間文庫(1988年、1996年 - 1998年) [ ] 1988年に、外伝第1巻である『星を砕く者』の文庫版が刊行された。 これはアニメ版『わが征くは星の大海』の上映に併せた「タイアップ企画」としての出版だったので、この巻のみであった。 1996年から1998年にかけて、本編の文庫版が刊行された。 これまでに出された版での誤字が修正され、後に出された版の底本となったが、未修正の誤字も依然多かった。 口絵には各巻毎、作品に縁のあるもしくは思い入れのあるイラストレーター、漫画家らを起用し、巻末解説を、 、、、といった作家たちが寄稿した。 本文中に挿絵はない。 いずれも現在は絶版となっており、入手は困難。 本編(本伝)• 銀河英雄伝説 1 黎明篇(1996年11月15日発行)• 銀河英雄伝説 2 野望篇(1997年1月15日発行)• 銀河英雄伝説 3 雌伏篇(1997年3月15日発行)• 銀河英雄伝説 4 策謀篇(1997年5月15日発行)• 銀河英雄伝説 5 風雲篇(1997年7月15日発行)• 銀河英雄伝説 6 飛翔篇(1997年9月15日発行)• 銀河英雄伝説 7 怒濤篇(1997年11月15日発行)• 銀河英雄伝説 8 乱離篇(1998年1月15日発行)• 銀河英雄伝説 9 回天篇(1998年3月15日発行)• 本文中の挿絵は廃し、ストイックな体裁をとっていた徳間文庫版と異なり、全巻に道原かつみの手になるイラストをふんだんに使ったほか、文字を大きくして難解な漢字を仮名に直すなど、より低い年齢層()向けになっている。 シリーズ偶数巻の巻末には、著者インタビューが掲載されているほか、外伝第1巻『黄金の翼』に、短篇「黄金の翼」も含めた既発表の短篇集が、初めて一括収録された。 本編(本伝)• 銀河英雄伝説 Vol. 1 [黎明篇・上](2000年8月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 2 [黎明篇・下](2000年8月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 3 [野望篇・上](2000年9月21日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 4 [野望篇・下](2000年9月21日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 5 [雌伏篇・上](2000年10月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 6 [雌伏篇・下](2000年11月30日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 7 [策謀篇・上](2000年12月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 8 [策謀篇・下](2001年1月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 9 [風雲篇・上](2001年2月28日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 10 [風雲篇・下](2001年3月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 11 [飛翔篇・上](2001年4月30日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 12 [飛翔篇・下](2001年5月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 13 [怒濤篇・上](2001年6月30日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 14 [怒濤篇・下](2001年7月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 15 [乱離篇・上](2001年8月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 16 [乱離篇・下](2001年9月30日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 17 [回天篇・上](2001年10月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 18 [回天篇・下](2001年11月30日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 19 [落日篇・上](2001年12月31日発行)• 銀河英雄伝説 Vol. 20 [落日篇・下](2002年1月31日発行) 外伝• 銀河英雄伝説外伝 Vol. 1 [黄金の翼](2002年3月31日発行)• 銀河英雄伝説外伝 Vol. 2 [星を砕く者・上](2002年4月30日発行)• 銀河英雄伝説外伝 Vol. 3 [星を砕く者・下](2002年5月31日発行)• 銀河英雄伝説外伝 Vol. 4 [ユリアンのイゼルローン日記・上](2002年6月30日発行)• 銀河英雄伝説外伝 Vol. 5 [ユリアンのイゼルローン日記・下](2002年7月31日発行)• 銀河英雄伝説外伝 Vol. 6 [千億の星、千億の光・上](2002年8月31日発行)• 銀河英雄伝説外伝 Vol. 7 [千億の星、千億の光・下](2002年9月30日発行)• 銀河英雄伝説外伝 Vol. 8 [螺旋迷宮・上](2002年10月31日発行)• 銀河英雄伝説外伝 Vol. 9 [螺旋迷宮・下](2002年11月30日発行) 創元SF文庫(2007年 - 2009年) [ ] 徳間デュアル文庫版の刊行に伴い、諸般の事情から徳間書店の従来の版は全て入手困難となっていた。 著者によると、「終の棲処」。 ハヤカワやと違い創元SF文庫は、これまで海外SF作品のみを刊行しており、本作第1巻と、同時に出された『バビロニア・ウェーブ』とが、同文庫から出された初めての日本SF作品となった。 カバーイラストはによる描き下ろしで、本文中に挿絵はない。 各篇とも分冊せず1巻1篇での装丁になっている。 本編(本伝)• 銀河英雄伝説 1 黎明篇(2007年2月23日発行)• 銀河英雄伝説 2 野望篇(2007年4月27日発行)• 銀河英雄伝説 3 雌伏篇(2007年6月29日発行)• 銀河英雄伝説 4 策謀篇(2007年8月24日発行)• 銀河英雄伝説 5 風雲篇(2007年10月31日発行)• 銀河英雄伝説 6 飛翔篇(2007年12月28日発行)• 銀河英雄伝説 7 怒涛篇(2008年2月29日発行)• 銀河英雄伝説 8 乱離篇(2008年4月25日発行)• 銀河英雄伝説 9 回天篇(2008年6月27日発行)• 銀河英雄伝説 10 落日篇(2008年8月29日発行) 外伝• 銀河英雄伝説外伝 1 星を砕く者(2008年10月31日発行)• 銀河英雄伝説外伝 2 ユリアンのイゼルローン日記(2008年12月26日発行)• 銀河英雄伝説外伝 3 千億の星、千億の光(2009年2月27日発行)• 銀河英雄伝説外伝 4 螺旋迷宮(2009年4月28日発行)• 銀河英雄伝説外伝 5 黄金の翼(2009年6月30日発行) マッグガーデン・ノベルズ(2018年 - 2019年) [ ] 後述する「」の展開の一環として、アニメを製作するProduction I. Gが所属するメディアグループ・の出版企業であるより刊行する版。 本のは青年・女性コミックなどで一般的なB6サイズとなっている。 文庫版より大きいサイズで通常出版された書籍としては限定販売された愛蔵版を除くとトクマ・ノベルズ以来(巻数表記もまた愛蔵版以来となるローマ字表記)。 ソフトカバーイラストの作画はDie Neue Theseでキャラクターデザインを担当するアニメーター・が担当(1巻と10巻では口絵も担当、2巻以降の口絵は藤城香菜が担当)。 口絵は「本」をテーマとしたイラストが各巻描き下ろされ、各巻々末には、作者への録りおろしインタビューが掲載。 なお外伝は今のところ刊行予定なし。 銀河英雄伝説I 黎明篇(2018年4月21日発行)• 銀河英雄伝説II 野望篇(2018年5月21日発行)• 銀河英雄伝説III 雌伏篇(2018年6月21日発行)• 銀河英雄伝説IV 策謀篇(2018年7月21日発行)• 銀河英雄伝説V 風雲篇(2018年8月21日発行)• 銀河英雄伝説VI 飛翔篇(2018年9月21日発行)• 銀河英雄伝説VII 怒涛篇(2018年10月20日発行)• 銀河英雄伝説VIII 乱離篇(2018年11月21日発行)• 銀河英雄伝説IX 回天篇(2018年12月21日発行)• 銀河英雄伝説X 落日篇(2019年1月21日発行) らいとすたっふ文庫(2012年 - ) [ ] 電子書籍版。 2010年代前後から始まった小説の化の潮流を受け、銀英伝もオフィシャルな電子書籍版刊行の要望が高まり、これを受けて田中が創作物著作権を委託管理している会社・ らいとすたっふが直接電子書籍事業「らいとすたっふ文庫」を立ち上げ、その第1弾として刊行された。 後に、、でも配信が開始された。 それぞれ、カバー絵や挿画は無い。 本編(本伝)• 銀河英雄伝説 1 黎明篇(MCBook版: 2012年3月1日発行)• 銀河英雄伝説 2 野望篇(MCBook版: 2012年4月2日発行)• 銀河英雄伝説 3 雌伏篇• 銀河英雄伝説 4 策謀篇• 銀河英雄伝説 5 風雲篇• 銀河英雄伝説 6 飛翔篇• 銀河英雄伝説 7 怒涛篇• 銀河英雄伝説 8 乱離篇• 銀河英雄伝説 9 回天篇• 銀河英雄伝説 10 落日篇 外伝• 銀河英雄伝説外伝 1 星を砕く者• 銀河英雄伝説外伝 2 ユリアンのイゼルローン日記• 銀河英雄伝説外伝 3 千億の星、千億の光• 銀河英雄伝説外伝 4 螺旋迷宮• 銀河英雄伝説外伝 5 短編集 外国語版 [ ] 日本語以外にも翻訳されて刊行されている。 創元SF文庫への移籍以降は、幾つかの国で同文庫版をベースとした翻訳版が刊行されている。 この節のが望まれています。 中国語版 [ ]• 中国語版[銀河英雄伝説]全20冊(台湾尖端出版社,1991)• 中国語の翻訳。 を採用している、右綴じ縦書き。 台湾と香港で流通。 愛稱「黑皮版」。 中国語版[銀河英雄伝説]全20冊(台湾尖端出版社,1996)• 中国語の翻訳の改版。 愛稱「銀皮版」。 中国語版[銀河英雄伝説]全10冊(台湾尖端出版社,2000)• 中国語の翻訳の再改版。 中国語版[銀河英雄伝説]全10冊(北京十月文芸出版社,2006)• 中国語の翻訳。 を採用している。 左綴じ横書き。 イラストはデュアル文庫版の道原かつみのものを採用。 韓国語版 [ ]• 韓国語版[銀河英雄伝説]全14冊(,2001)• 本編10冊、外伝4冊。 ハードカバー本。 本編10冊、外伝5冊。 英語版 [ ]• 英語版[銀河英雄伝説]既刊8冊(,2016-)• ペーバーバック。 2015年7月3日に本編3巻までの出版が発表され、4巻以降の続刊は既刊の売り上げによるとされていたが、最終的に本編全10巻が刊行された。 翻訳者は1~3及び7巻がDaniel Huddleston、4~6巻がTyran Grillo、8~10巻がMatt Treyvaud。 カバーイラストは創元SF文庫版の星野之宣のものを採用。 Legend of the Galactic Heroes, Vol. 1: Dawn(翻訳Daniel Huddleston)(2016年3月8日発行)• Legend of the Galactic Heroes, Vol. 2: Ambition(翻訳Daniel Huddleston) (2016年7月19日発行)• Legend of the Galactic Heroes, Vol. 3: Endurance (翻訳Daniel Huddleston)(2016年11月15日発行)• Legend of the Galactic Heroes, Vol. 4: Stratagem(翻訳Tyran Grillo) (2017年6月20日発行)• Legend of the Galactic Heroes, Vol. 5: Mobilization(翻訳Tyran Grillo) (2017年11月21日発行)• Legend of the Galactic Heroes, Vol. 6: Flight(翻訳Tyran Grillo) (2018年4月17日発行)• Legend of the Galactic Heroes, Vol. 7: Tempest(翻訳Daniel Huddleston) (2018年8月21日発行)• Legend of the Galactic Heroes, Vol. 8: Desolation(翻訳Matt Treyvaud) (2018年12月18日発行)• Legend of the Galactic Heroes, Vol. 9: Upheaval(翻訳Matt Treyvaud) (2019年7月16日発行)• Legend of the Galactic Heroes, Vol. 10: Sunset(翻訳Matt Treyvaud) (2019年11月19日発行) 関連書籍 [ ] 以下はすでに絶版になっている書籍も含む。 フィルムコミックなど、アニメ版とより関係が深いものについては、ここでは除外する。 括弧内は発行年月日と編著者などである。 登場人物 ほか 事典 [ ]• 『エンサイクロペディア銀河英雄伝説』(1992年7月31日発行、編著:らいとすたっふ)• 銀河英雄伝説の原作の登場人物を紹介した人物事典。 愛蔵版の刊行にあわせて刊行された。 この版において掲載された、物語中の登場人物は計614名となっている。 『新訂 エンサイクロペディア「銀河英雄伝説」』(1997年5月31日発行、編著:らいとすたっふ)• 大幅に加筆修正した新版。 徳間文庫版の刊行にあわせて刊行された。 以前の版に「OVAオリジナルキャラクターの紹介」、「用語解説」が追加され、「銀河メカニック列伝」、「大年表」が削除されている。 『銀河英雄伝説ハンドブック』(2003年1月31日発行、監修:田中芳樹、協力:らいとすたっふ)• さらに大幅に加筆修正した新版。 徳間デュアル文庫版の30巻目として掉尾を飾った。 主に人名事典、用語辞典からなり、「大年表」が復活。 徳間文庫版に収録されていた他作家の解説、田中芳樹の1980年代の対談なども収録されている。 人名事典については以前の版から長足の進歩を遂げている。 『銀河英雄伝説事典』(2018年3月22日発行、監修:田中芳樹、編集:らいとすたっふ)• 創元SF文庫版。 徳間版「ハンドブック」を底本とした内容だが、「艦船名事典」が追加された。 (「エンサイクロペディア」における「メカニック列伝」とは別もの) 副読本 [ ]• 『「銀河英雄伝説」読本』(1997年3月31日発行、編著:らいとすたっふ)• アニメ版の本編シリーズ終了に合わせて刊行。 原作者インタビューなどのほか、当時単行本未収録の外伝「ダゴン星域会戦記」など、「黄金の翼」以外の短篇の外伝が一括収録されていた。 による解説や対談のほか、の対談なども収録されている。 同人誌アンソロジー [ ]• 『全艦出撃!! 』シリーズ• 『全艦出撃!! 』(1992年2月18日発行、監修:田中芳樹事務所)• 『全艦出撃!! 2 出力全開』(1992年10月31日発行、監修:らいとすたっふ)• 『全艦出撃!! 3 凱旋勝利』(1993年9月30日発行、監修:らいとすたっふ) 『銀河英雄伝説』(原作小説)発刊10周年記念企画の一環 として、徳間書店より1992年 - 1993年に3巻発行された。 第3巻はそれに加えて同巻の作成に際して募集した作品及びゲストによる作品が収録されている。 『全艦出撃!! 』第1巻に収録された対談によると、『銀河英雄伝説』の同人誌が出現し始めたのは原作第5巻が出版された頃(1985年4月)であり、その後による『黄金の翼』の発表やアニメ化などによって拡大が起こった。 劇場版アニメ第1作公開 - OVA版第1期リリースの時期にあたる1988年から1989年には同人誌の即売会などでもそれが具現化しており、1989年8月に開催された第36回では『銀英伝』という名称でジャンルとして確立している(同カタログP277)。 『天下無敵あどりぶ銀英伝』(1994年9月30日発行、監修:らいとすたっふ)• 『あなたの知らない銀英伝』(、1994年、徳間書店、アニメージュコミックススペシャル、) 『』(みのり書房)で連載していたパロディ作品。 帝国、同盟がそれぞれ帝国町、同盟町という隣接した町にある高校となっており、ラインハルト、ヤンはそれぞれの高校の生徒会長となっている。 メディア展開・商品化 [ ] 出版元であるが各メディアへの進出を画策していたことから、徳間の人気作であった本作は漫画・アニメといった各娯楽メディアへの展開がなされた。 また、ゲーム・パチンコ・演劇なども製作されている。 漫画 に発行された書き下ろし原作による外伝『黄金の翼』を始め、一部が漫画化されている。 詳しくはを参照。 アニメ に公開された劇場版を始めとして、大部分のエピソードがアニメ化されている。 詳しくはを参照。 唯一、アニメ化がされていない原作小説、ユリアンのイゼルローン日記はアニメ出演声優が再集結し、キクボンにてオーディオブックで配信されている。 銀河英雄伝説公式ポータルサイト 事務所らいとすたっふと株式会社アールアールジェイの両社で運営されている銀河英雄伝説公式ポータルが開始された。 公式ポータルサイト「銀河英雄伝説」は、作家田中芳樹の書いたSF小説『銀河英雄伝説』ならびに、その関連商品の情報をファンにまとめて伝えるために開設。 田中芳樹もたびたび登場して動画などで直接、銀河英雄伝説について語っている。 ゲーム、パチンコ 詳細は「」を参照 携帯サイト 2008年10月より株式会社アールアールジェイより、いわゆる向けのキャリア公式サイトがオープン中。 待受け画像、FLASH、カレンダー、メール素材、動画、クイズや人物紹介、用語解説などの各テキストコンテンツを配信。 各キャリアのアクセス方法 【i-mode】 iMENU>メニューリスト>待受画面/フレーム>アニメーション総合>銀河英雄伝説 【EZweb】 EZトップメニュー>カテゴリで探す>待受・画像・キャラクター>アニメ・コミック>銀河英雄伝説 【Yahoo! ケータイ】 メニューリスト>壁紙・きせかえアレンジ>アニメ・マンガ>銀河英雄伝説 【URL】 演劇 から物語の一部が舞台劇化されている。 詳しくはを参照。 ミュージカル 詳細は「」を参照 実写 、中国の映像制作会社「稼軒環球映画会社」により3部作の実写として映像化されることが発表された。 関連グッズ ファンの年齢層がやや高めでもあることから、キャラクター商品としての関連グッズの販売は、あまり積極的には行われてこなかった。 特典的商品としてのやが存在する。 より、造形工房から、12,000分の1スケールの完成品戦艦「銀河英雄伝説フリート・ファイル・コレクション」が順次発売されている。 漫画版 [ ] 2015年10月現在、道原かつみ・鴨下幸久・の作画により、一部が漫画化されている。 作品はラインハルトの視点から描かれた帝国サイド、及びヤン・ウェンリーと彼の養子となったユリアンを主軸に置いた自由惑星同盟サイドの両面から描かれたもので、掲載誌およびは、藤崎の漫画が発行であることを除いて、徳間書店より発行。 この節のが望まれています。 1986年 外伝『黄金の翼』アニメージュコミックス書き下ろし• この漫画のために原作が書き下ろされたことはのとおり。 1992年にはOVAとしてアニメ化、劇場公開もされた。 このアニメ版は他のシリーズとは声優、キャラクターデザイン、メカデザインなどが全く異なり、道原の漫画を忠実に再現したものとなっている。 これは原作者田中芳樹が、元々道原の作画を前提に原作を書き下ろしたものであることから「道原コミック版のアニメ化」を希望した為と言われている。 1987年12月 外伝『白銀の谷』「SFアドベンチャー増刊」銀河英雄伝説特集号に掲載(鴨下幸久作画)• 表題作も田中芳樹の小説の漫画化作品である。 1988年 本編「」にて連載開始(1989年1月号-1992年3月号)• 以下、「Chara」連載分までに、本編野望篇までの内容が多少のアレンジ(やを女性とするなど)を交えつつ収められている。 時折言われる「月刊少年キャプテン休刊による同誌での連載終了」は誤り。 同誌の休刊は1997年である。 この漫画化前に、道原かつみにより全ての登場人物の性別を逆にしたものが製作発表風にまとめられ前述のアンソロジー本『全艦出撃!! 』に掲載されている。 ルビンスカヤ(女性版のルビンスキー)も、こちらが初出である。 1994年 本編「」にて連載開始(Vol. 1-2000年2月号)• 2006年 本編「」にて道原かつみの連載再開(2006年12月号(創刊2号)-2012年11月号)• 本編雌伏篇以降の内容での連載。 2015年 「」にて連載開始(藤崎竜作画、2015年45号-2020年8号)• 2020年 「」にて移籍連載開始(藤崎竜作画、2020年3月号-)• 本編策謀篇以降の内容での連載。 単行本リスト [ ] 道原かつみ作画の作品 掲載誌変更等の理由により、に劣らず多くの版が存在する。 冗長となるため、発行レーベルの一部について以下の略称を使用する。 SCS:少年キャプテンコミックススペシャル• ACC:アニメージュCharaコミックス• CC:Charaコミックス• ACS:アニメージュコミックススペシャル• RC:RYU COMICS 本編、外伝 [ ] 初期コミック 最初に単行本として発行されたもの。 B6サイズ。 『銀河英雄伝説外伝 黄金の翼』(1986年8月10日発行、アニメージュコミックス) 巻頭口絵はステッカーになっており、巻末には原作本編紹介の4コマ漫画や田中芳樹による解説文などが掲載されている。 本編の「月刊少年キャプテン」連載時に新装発行されたSCS版(カバー・表紙の絵柄が変更された)と「Chara」連載時に新装発行されたCC版(カバー等の絵柄はSCS版と同じ)があり、発行日やISBNコードもそれぞれ違う。 『銀河英雄伝説 1』(1990年2月25日発行、少年キャプテンスペシャル )• 『銀河英雄伝説 2』(1990年12月20日発行、SCS)• 『銀河英雄伝説 3』(1991年10月15日発行、SCS)• 『銀河英雄伝説 4』(1992年4月20日発行、SCS)• 『銀河英雄伝説 5』(1994年1月20日発行、SCS)• 『銀河英雄伝説 6』(1994年11月10日発行、SCS) ここまでに挙げた本編6冊には「Chara」連載時に新装発行されたACC版がある。 『銀河英雄伝説 7』(1995年9月25日発行、ACC)• 『銀河英雄伝説 8』(1996年9月25日発行、ACC)• 『銀河英雄伝説 9』(1998年3月25日発行、CC)• 『銀河英雄伝説 10』(1999年1月20日発行、CC)• 『銀河英雄伝説 11』(2000年3月25日発行、CC) 総集編 「月刊少年キャプテン」連載時には、コミックスが発売される前にまず雑誌の形で「総集編」の発行が行われていた。 B5サイズ。 『銀河英雄伝説 総集編 1』(1989年8月30日発行、少年キャプテン8月号増刊)• 『銀河英雄伝説 総集編 2』(1990年5月25日発行、少年キャプテン5月号増刊)• 『銀河英雄伝説 総集編 3』(1991年4月20日発行、少年キャプテン4月号増刊) コンビニコミック 「月刊COMICリュウ」での連載再開に合わせたコマーシャル的な発行。 B6サイズ。 の7巻の一部を再録。 愛蔵版 「月刊COMICリュウ」での連載再開を受けての発行。 A5サイズ。 『銀河英雄伝説 愛蔵版 1』(2007年3月発行、ACS) 上記1. の1・2巻の再録。 この巻ならびに同日発売の2巻には発行日が記載されていない。 『銀河英雄伝説 愛蔵版 2』(2007年3月発行、ACS) 上記1. の3・4巻の再録。 『銀河英雄伝説 愛蔵版 3』(2007年5月20日発行、ACS) 上記1. の5・6巻の再録。 『銀河英雄伝説 愛蔵版 4』(2007年6月20日発行、ACS) 上記1. の7・8巻の再録。 『銀河英雄伝説 愛蔵版 5』(2007年7月20日発行、ACS) 上記1. の9・10巻の再録。 『銀河英雄伝説 愛蔵版 6』(2007年8月20日発行、ACS) 上記1. の11巻および『黄金の翼』(本編紹介4コマ漫画や原作者による解説などは収録されていない)の再録。 英雄たちの肖像 [ ] 「月刊COMICリュウ」での連載分を収録した単行本。 B6サイズ。 なお、内容的には未完で、までである。 『銀河英雄伝説 英雄たちの肖像 1』(2008年1月1日発行、RC)• 『銀河英雄伝説 英雄たちの肖像 2』(2009年7月1日発行、RC)• 『銀河英雄伝説 英雄たちの肖像 3』(2011年4月1日発行、RC)• 『銀河英雄伝説 英雄たちの肖像 4』(2013年4月1日発行、RC) TOKUMA COMICS【文庫版】• 『銀河英雄伝説 英雄たちの肖像 1』(2014年3月15日発行、TC)• 『銀河英雄伝説 英雄たちの肖像 2』(2014年9月25日発行、TC)• 『銀河英雄伝説 英雄たちの肖像 3』(2015年3月25日発行、TC) 集英社発行 [ ] 過去のコミカライズとの差別化としてはストーリーがラインハルトの幼少期から始まり、外伝まで含めた原作の中で時系列順に展開されている。 また一部キャラクターも掘り下げて描写されている(ワイドボーン、ホーランドなど)• (原作)・(漫画) 『銀河英雄伝説』 〈〉、既刊17巻(2020年3月19日現在)• 2016年2月24日発行(2月19日発売 )、• 2016年5月24日発行(5月19日発売 )、• 2016年8月24日発行(8月19日発売 )、• 2016年11月14日発行(11月9日発売 )、• 2017年2月22日発行(2月17日発売 )、• 2017年5月24日発行(5月19日発売 )、• 2017年8月23日発行(8月18日発売 )、• 2017年11月22日発行(11月17日発売 )、• 2018年2月24日発行(2月19日発売 )、• 2018年4月24日発行(4月19日発売 )、• 2018年9月24日発行(9月19日発売 )、• 2018年12月24日発行(12月19日発売 )、• 2019年3月24日発行(3月19日発売 )、• 2019年6月24日発行(6月19日発売 )、• 2019年9月24日発行(9月19日発売 )、• 2019年12月24日発行(12月19日発売 )、• 2020年3月24日発行(3月19日発売 )、 アニメ版 [ ] アニメ『銀河英雄伝説』シリーズ(1988-2000) [ ] 詳細は「」を参照 1988年から2000年にかけて劇場公開アニメ3作、本伝(全110話)、外伝(全52話)が随時公開・リリースされた。 アニメーション制作は・ほか。 下記『銀河英雄伝説 Die Neue These』の始動後は、シリーズ総監督を務めた石黒昇からとってしばしば「石黒監督版」と総称されている。 2016年には株式会社アールアールジェイによる朗読・オーディオブック配信サイトにて、唯一アニメ化がされていなかった原作小説「ユリアンのイゼルローン日記」をアニメ出演声優が再集結して朗読制作・配信されている。 2017年6月21日に同社より、この朗読作品をCD化した「ユリアンのイゼルローン日記CDボックス」が発売された。 CDは15枚組で、田中芳樹、らいとすたっふ、徳間書店の協力のもと制作され、原作者田中芳樹のインタビュー音源だけではなく、100頁のブックレット等が付属。 ボックスの表紙にヤン・ウェンリー、裏面にはイゼルローン組のメンバーが描かれている。 このイラストはCDの為に修復されたものである。 またCDボックスのリリースイベントは渋谷、名古屋、大阪、秋葉原で開催され、セル画や田中芳樹直筆の原稿などの資料が展示された。 また、イゼルローン日記CDボックスには「ダゴン星域会戦記」「黄金の翼」「独唱版朗読『暁闇』」も収蔵されている。 このCDボックスによりがすべての銀河英雄伝説のナレーションを担当したことになり、アニメ化にあたり声優がすべて変更となった『黄金の翼』をとによるラインハルトとキルヒアイスで演じることになった。 イゼルローン日記のCDボックスで石黒版のカバーできなかった部分を補った。 アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』(2018-) [ ] 『 銀河英雄伝説 Die Neue These』(ぎんがえいゆうでんせつ ディ・ノイエ・テーゼ)は、2018年より(以下「I. G」)およびが共同製作・展開するアニメーション作品(I. Gはアニメーションを実制作する)。 前述した石黒版とは製作体制およびキャスト・スタッフを一新し、ほぼ関連性はない が、石黒監督版に関わった3社もスタッフに参与している。 副題の『Die Neue These』は「新論」、意訳で「新説」を意味する。 公式略称は「ノイエ銀英伝」 「銀英伝DNT」。 第1シーズン『 銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』(ぎんがえいゆうでんせつ ディ・ノイエ・テーゼ かいこう)は、テレビアニメシリーズとして2018年4月から6月まで各放送局で放送された。 3話でラインハルトの過去、4話でヤンの過去が描かれた。 第2シーズン『 銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱』(ぎんがえいゆうでんせつ ディ・ノイエ・テーゼ せいらん)は、2019年に全国の映画館でイベント上映された。 全12話を3章に分け、9月27日、10月25日、11月29日に上映されている。 2020年1月にはCS局・にてテレビ初放送された。 2020年4月より、にて『邂逅』・『星乱』を通して放送開始。 Eテレ版では楽曲および映像をOP・ED共に新規作成したものとなる。 原作からの変更点 [ ]• ローゼンリッターがイゼルローン要塞の司令室へ入室する際、様々なセキュリティーチェックを受けるシーンが追加された。 オフレッサーがリップシュタット盟約の前にミュッケンベルガーに会う。 製作略歴 [ ] 2015年、I. Gが2017年から「新アニメプロジェクト」を始動、自社がアニメを制作することを発表。 2017年5月には制作体制の概要を発表(下記参照)。 同年9月20日にはメインキャスト・スタッフの発表及び特別プロモーション映像が上映されるイベント『新アニメプロジェクト「銀河英雄伝説」イベント〜星々の邂逅〜』が開催 、ここで新アニメプロジェクト全体における副題「Die Neue These」と製作陣の詳細も公開され、I. Gはアニメだけではなく製作も松竹と共同担当する事が明らかとなった。 なお製作にはも「製作協力」名義で加わっており、日本国外での各種権利と日本国内の権がライセンス供与される。 キャスト [ ] キャスト記載は公式サイトにおける順(出典については基本的に右記を参照 )。 主要人物• - 銀河帝国• - 自由惑星同盟• ジャン・ロベール・ラップ -• - フェザーン自治領• アドリアン・ルビンスキー - その他• 原作 -• 監修 - らいとすたっふ Eテレ版では、らいとすたっふ代表である安達裕彰の名前も併記されている)• 企画協力 - キティエンターテインメント(Eテレ版ではキティ社長であるの名前に置き換わっている)• 監督 -• 助監督 - 森山悠二郎• シリーズ構成 -• キャラクターデザイン - 、寺岡巌、津島桂• 総作画監督 - 、菊地洋子• 特技監督 -• メカデザイン - 竹内敦志、臼井伸二、常木志伸• オリジナルメカデザイン -• プロップデザイン - 太田恵子• プロップ・紋章デザイン - 秋篠Denforword日和• 3D - I. G3D• 3D監督 - 森本シグマ• 美術 - Bamboo• 美術監督 - 竹田悠介• 美術設定 - 塩澤良憲、曽野由大、藤井一志• 美術デザイン - 渡部隆• 色彩設計 - 竹田由香• 音響監督 -• 撮影監督 - 荒井栄児• 編集 - 植松淳一• 音楽 - sin 、井上泰久• 音楽制作 - ROOFTOP• エグゼクティブプロデューサー - 郡司幹雄• プロデューサー - 田坂秀将• ゼネラルアニメーションプロデューサー - 黒木類• アニメーションプロデューサー - 磯部真彩• アニメーション制作 -• 制作協力 - (Eテレ版では徳間書店社員である・石田潤一郎・林真の名前も併記されている)• 製作協力 - 、• 製作 - 、Production I. 佐光幸恵• 後藤隆幸• 窪田康高• 蘇武裕子• 民放系では最速放送となるファミリー劇場では本放送前週にあたる3月31日の土曜21時 - 21時30分に特別番組『 銀河の歩き方』を放送し、その直後21時30分 - 22時に第1話が先行放送された。 登場した声優は宮野真守(ラインハルト役)、梅原裕一郎(キルヒアイス役)。 本放送においては、第8話と第9話の合間に『 キルヒアイスのイゼルローン訪問記』と題した特別番組を放送。 キルヒアイス役である梅原裕一郎がホストとなり、特別ゲストである広中雅志 (OVA版キルヒアイス役)、田中芳樹(原作者)と歓談した。 Eテレ版では放送開始の前週である2020年3月30日の月曜22時50分 - 23時15分に「銀河英雄伝説Die Neue These 放送開始スペシャル」を放送。 本作ナレーターである下山吉光がナビゲーターとして顔出し出演した。 (MCはの、ゲストは)ヤン役の鈴村健一とラインハルト役の宮野真守もビデオ出演した。 舞台 銀河英雄伝説 [ ] 第一章から第四章まで、外伝を含めて11作品が上演された。 第一章では銀河帝国側を、第二章では自由惑星同盟をメインにした物語が描かれた。 舞台 銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編(2011年1月7日 - 1月16日、)。 キャスト - ラインハルト: - キルヒアイス: - アンネローゼ: - マリーンドルフ: - ロイエンタール: - ミッターマイヤー: - オーベルシュタイン: - メルカッツ: - フリードリヒ4世: - ラインハルト父:(特別出演) ほか• スタッフ - 脚本:// - 演出:堀江慶 - 音楽: - 総合監修: - 総合プロデュース: - 企画・製作:舞台「銀河英雄伝説」実行委員会(木下工務店/キティ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/ニッポン放送/イープラス) ほか 舞台 銀河英雄伝説 外伝 ミッターマイヤー・ロイエンタール篇(2011年6月22日 - 6月26日、) 初演に続き、ミッターマイヤー役は中河内雅貴、ロイエンタール役は東山義久が務めた。 舞台 銀河英雄伝説 外伝 オーベルシュタイン篇(2011年11月3日 - 11月23日、渋谷区文化総合センター さくらホール) 初演に続き、オーベルシュタイン役は貴水博之が務めた。 スタッフ - 脚本:村上桃子 - 演出: - 音楽:三枝成彰// - 振付: - アクション殺陣: - 舞台監督: - 総合監修:田原正利 - 総合プロデュース:多賀英典 - 企画:キティ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ - 製作:舞台「銀河英雄伝説」実行委員会(キティ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/ニッポン放送/イープラス) ほか• テーマソング「Searching for the light」 アーティスト:河村隆一 with 銀河英雄伝説 舞台 銀河英雄伝説 撃墜王篇 angel of battlefield(2012年8月3日 - 12日、)。 撃墜王のオリビエ・ポプランを主役とした物語で、自由惑星同盟篇に引き続き、がポプラン役を務めた。 キャスト - ポプラン: - キルヒアイス: - コールドウェル: - コーネフ: - シェイクリ: - ヒューズ: - シェーンコップ: - モランビル: - ナオミ: - ミンツ: - クラフト: - ブルームハルト: - リンツ: - ザムチェフスキー: - ローエングラム: - リンチ: - ルビンスキー: - レムシャイド: - ロボス: - ハンナ: - ケイト: - ムライ: - キャゼルヌ:• スタッフ - 脚本: - 演出: - スーパーバイザー:田原正利 - 総合プロデュース:多賀英典 - 企画:キティ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ - 製作:舞台「銀河英雄伝説」実行委員会(キティ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/ニッポン放送/イープラス) ほか 舞台 銀河英雄伝説 輝く星 闇を裂いて(2012年11月15日 - 18日、東京国際フォーラム ホールC)。 キルヒアイスとオリジナルキャラクターであるロイスをメインとした物語。 キャスト - キルヒアイス: - ロイス:(舞台版オリジナルキャラクター) - リューネブルク: - シェーンコップ: - ハルテンベルク: - ミューゼル: - ケスラー: - デッケン: - リンツ: - オフレッサー: - ビュコック: - ホーランド: - ブルームハルト: - グリンメルスハウゼン: - セレブレッゼ: - リューネブルク: - フィッツシモンズ: - ミュッケンベルガー: - ロボス: - ヴァーンシャッフェ: - アルベルト: - サムウェル:• スタッフ - 脚本:ヨリコジュン - 演出:ヨリコジュン - スーパーバイザー:田原正利 - 製作・プロデューサー:多賀英典 - 企画:キティ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ - 舞台「銀河英雄伝説」実行委員会(キティ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/ニッポン放送/イープラス) ほか 舞台 銀河英雄伝説 第三章 内乱(2013年3月31日 - 4月13日、青山劇場)。 スタッフ - 脚本:村上桃子 - 脚色:ヨリコジュン - 演出:西田大輔 - ステージプロデューサー:ヨリコジュン - 製作/プロデューサー:多賀英典 - 企画:キティエンターテインメント/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ - 舞台「銀河英雄伝説」実行委員会(キティ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/ニッポン放送/イープラス) ほか 舞台 銀河英雄伝説 初陣 もうひとつの敵(2013年8月1日 - 8月6日、 大ホール)• キャスト - ラインハルト: - キルヒアイス: - アンネローゼ: - ミッターマイヤー: - ロイエンタール: - シトレ: - クルムバッハ: - ラップ: - グレーザー: - ベーネミュンデ: - ヤン:• スタッフ - 脚本: - 演出: - ステージプロデューサー:ヨリコジュン - 製作/プロデューサー:多賀英典 - 企画:キティエンターテインメント/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ - 舞台「銀河英雄伝説」実行委員会(キティ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/ニッポン放送/イープラス) ほか 舞台 銀河英雄伝説 第四章 前篇 激突前夜(2013年11月29日 - 12月2日、東京国際フォーラム) 舞台 銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突(2014年2月12日 - 3月2日、青山劇場) 舞台 特別公演 銀河英雄伝説 星々の軌跡(2015年6月10日 - 6月21日、)。 スタッフ - 演出: - 脚本: - 音楽:三枝成彰 - 企画・制作:キティエンターテインメント - プロデューサー:多賀英典 舞台「銀河英雄伝説 Die Neue These」 [ ] 2018年にアニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」の放映に合わせ、新シリーズとして上演がスタートした。 舞台「銀河英雄伝説 Die Neue These」(2018年10月25日 - 28日、)• キャスト - ラインハルト・フォン・ローエングラム: - ジークフリード・キルヒアイス: - オスカー・フォン・ロイエンタール: - ウォルフガング・ミッターマイヤー: - ヤン・ウェンリー: - アレックス・キャゼルヌ: - ダスティ・アッテンボロー: - ユリアン・ミンツ: - ジャン・ロベール・ラップ: - ジェシカ・エドワーズ: ほか• キャスト - ラインハルト・フォン・ローエングラム:永田聖一朗 - ジークフリード・キルヒアイス:加藤将 - オスカー・フォン・ロイエンタール:畠山遼 - ウォルフガング・ミッターマイヤー:釣本南 - アンネローゼ・フォン・グリューネワルト: - パウル・フォン・オーベルシュタイン: - ヤン・ウェンリー:小早川俊輔 - アレックス・キャゼルヌ:米原幸佑 - ダスティ・アッテンボロー:伊勢大貴 - ユリアン・ミンツ:小西成弥 - ワルター・フォン・シェーンコップ:大高雄一郎 - フレデリカ・グリーンヒル: ほか• キャスト - ヤン・ウェンリー:小早川俊輔 - アレックス・キャゼルヌ:米原幸佑 - ダスティ・アッテンボロー:伊勢大貴 - ユリアン・ミンツ:小西成弥 - オロビエ・ポプラン:碕理人 - ジェシカ・エドワーズ:汐月しゅう - ワルター・フォン・シェーンコップ:大高雄一郎 - フレデリカ・グリーンヒル:福永マリカ - ラインハルト・フォン・ローエングラム:永田聖一朗 - ジークフリード・キルヒアイス:加藤将 - オスカー・フォン・ロイエンタール:畠山遼 - ウォルフガング・ミッターマイヤー:釣本南 - フレデリカ・グリーンヒル:福永マリカ - パウル・フォン・オーベルシュタイン:藤原祐規 ほか• スタッフ - 脚本:米内山陽子 - 演出:大岩美智子 - 構成・監修:高木登 ほか 宝塚版 [ ] 2012年、2013年にによるミュージカル歌劇として『』が公演されている。 詳細は「」を参照 実写版 [ ] 2017年、中国の映像制作会社「稼軒環球映画会社」により3部作の実写として映像化されることが発表された。 第1作の公開は2020年を予定している。 朗読・オーディオブック版 [ ] 株式会社アールアールジェイより『銀河英雄伝説 -朗読-』のタイトルで、2013年6月よりAndroid・iOSインストール機器向けとして本伝・外伝をすべてアプリ化して順次リリース(現在ではキクボンという朗読配信サイトにて配信中)。 こちらは、田中芳樹事務所より公認を受けた朗読音源となる。 株式会社アールアールジェイ代表橋満克文により企画が立ち上がった当時、有限会社らいとすたっふ代表の安達裕章はブログにて『「本気ですか? 」というよりは「正気ですか? 」と聞きたくなった』と記している。 2014年11月19日に外伝5巻の朗読アプリのリリースが終わり、とアプリ共に配信が完了して朗読版は完結した。 独唱形の朗読は、声優であるが行い、約8000分の朗読時間となった。 全部聞くのに5日半かかる大作である。 一通りオーディオブック化が完了した後は、OVA・アニメにて制作できていなかった原作の音源化に取り掛かり、3つの企画に取り組み完成させた。 朗読は1章100円から聞くことができる。 朗読を行った下山吉光は『銀河英雄伝説 DIe Neue These』のナレーションも担当している。 銀河英雄伝説 下山吉光独唱版 本伝・外伝 [ ]• 下山吉光の独唱版として全15冊を朗読化した。 総朗読時間は約8000分といわれている。 朗読というものが認知される前から作品つくりに取り組んでおり、現在、更にクオリティを上げるために再収録版の制作を開始している。 「ダゴン星域会戦記」の初音源化はkikubonでの朗読にて実現した。 朗読者の下山吉光は、21世紀アニメ版『銀河英雄伝説 Die Neue These』ナレーションにキャスティングされている。 ユリアンのイゼルローン日記 キクボン オーディオブックCDボックス [ ]• アニメ化されていない小説作品の「銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記」をアニメのキャストが再集結して朗読化した。 アニメ製作時に声優変更となった「黄金の翼」をラインハルト役:、ジークフリード・キルヒアイス役:、アンネローゼ役:、アレクサンドル・ビュコック役:にて朗読化を行った。 アニメではキャストさえ定められていなかった「ダゴン星域会戦記」をアニメのナレーションを担当したにて制作。 キャラクターの声は新規でキャスティングした。 銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記 アニメ声優出演版 2015年12月20日、にて配信。 キクボン(株式会社アールアールジェイ運営の声優による朗読やオーディオブック配信サービス)は唯一アニメ化されていない長編作品である「ユリアンのイゼルローン日記」を、OVAのオリジナルキャストを再集結して丸々1冊、音源化した。 2015年12月20日よりオリジナルフルキャスト版として販売が開始されている(全九章を朗読して完結)。 その模様を安達裕章は「伊達と酔狂きわまれり」と賛辞を贈っている。 亡くなったキャスト以外の声優は全て収録し、一言だけのキャラクターも含めて全てに声を充てている。 また、とイワン・コーネフ、ムライのセリフ部についてはユリアンのモノローグ処理とした。 2017年6月21日に全15枚組となる『銀河英雄伝説 ユリアンのイゼルローン日記』キクボン!オーディオブック版CDボックスが発売された。 CDボックスのイラストにはOVA銀河英雄伝説のヤン・ウェンリー、イゼルローン組のメンバーのイラストを使用している、 特典として、インタビューや対談音源、二次創作品などを含んだブックレットが同梱されている。 出演者• ユリアン・ミンツ:• アレックス・キャゼルヌ:• ワルター・フォン・シェーンコップ:• ダスティ・アッテンボロー:• オリヴィエ・ポプラン:• フレデリカ・グリーンヒル:• ライナー・ブルームハルト:• オルタンス・キャゼルヌ:• フョードル・パトリチェフ:• ラインハルト:• ジークフリード・キルヒアイス:• カスパー・リンツ:• アレクサンドル・ビュコック役:• ブッシュ先生、誘拐犯、某議員:• 校長、テレビの宗教家、サックス少将・士官役:• ブルース・アッシュビー元夫人:• 政治家、ラン・ホー少佐役:• 捕虜の男、民間人役:• ポプランの女役:• ローゼンリッター下士官、パーカスト大尉、兵士役: 銀河英雄伝説 黄金の翼 スペシャルキャスト版(広中雅志キルヒアイス ナレーション) OVA版ではキャスト変更になった作品である、黄金の翼をラインハルト役:、ジークフリード・キルヒアイス役:、アンネローゼ役:、アレクサンドル・ビュコック役:で配信。 ナレーションはが担当。 銀河英雄伝説 ダゴン星域会戦記 オリジナルキャスト版 をアニメでナレーションを担当したを朗読版でも起用した。 その他キャストは独自キャストで制作された。 本作はダゴン星域会戦記の初音源化という事になり、キクボンにて配信されている。 ナレーション:• [ ]:• : 脚注 [ ] []• 道原かつみによるコミック『黄金の翼』p205• については未だ克服されず時に登場人物がこれに苦しむ描写がある。 長年にわたって酒におぼれる生活を続けた末肝硬変で死亡したセバスティアンや、27歳で皇帝へ即位した時点で既に大酒や度を越えた美食によって「溶けかけたラードの如き巨体」と評された、過度の肥満のアウグスト2世が該当する。 アニメに見えるテロップなどではドイツ語を基にした表記が添えられている。 同盟側の英語を基にした表示についても同様。 たとえば『』では、で戦闘機を敵の近傍にワープアウトさせるドメル戦法や、艦ごと敵の近傍にワープアウトして奇襲をかけるデスラー戦法がある。 また、の作品『』や『』では形勢不利になると跳躍で逃げたり、跳躍を連続で行って行方を晦ます展開がある。 但しDie Neue Theseでは、で同盟補給艦隊近傍にキルヒアイス艦隊がワープアウトして奇襲を行っている例がある。 本作設定における装甲服は、重火器ミサイルなどの武装は行わず、打撃系武器の威力を高めるためのパワーアシストを行っている様子。 のように無人惑星においてはタブーとはされていない。 ただしこれは本編の開始時の数値。 第二次ティアマト会戦の頃は帝国・同盟とも平均8000隻である(詳細は)。 例外はシドニー・シトレとヤン・ウェンリーだが、前者は宇宙艦隊司令長官、後者はイゼルローン要塞司令官との兼務である。 時に「少将」が指揮した分艦隊の戦力は2200隻。 帝国軍のアイヘンドルフ少将が指揮した艦隊は同盟側の最大推定値が1790隻。 が准将の地位でグリンメルスハウゼン艦隊所属士官としてに参加した時の指揮下の戦力は、巡航艦40隻、駆逐艦130隻、砲艦25隻、ミサイル艦10隻。 第2巻・第1刷のオビの記載より。 ねとらぼ アイティメディア. 2017年11月2日. 2017年11月2日閲覧。 「Chara」創刊から「Charaコミックス」レーベル発刊までの極一時期存在したコミックレーベル。 等から判断すると「アニメージュコミックス」にカウントされている模様。 多くは重刷時などに「Charaコミックス」に変更されている。 初期の少年キャプテンコミックススペシャルには誌面上にこのように記されているものがある。 多くは重刷時などに「少年キャプテンコミックススペシャル」に表記が変更されている。 、新アニメプロジェクト「銀河英雄伝説」公式サイト、2017年5月10日• 参加声優が別のキャラクターを演じる例は存在する。 また監督である多田は石黒監督版において、外伝『朝の夢、夜の歌』第3話の演出を担当した経験がある。 UtaTen. 2020年5月11日閲覧。 Inc, Natasha. コミックナタリー. 2020年5月11日閲覧。 MANTANWEB. 2017年9月20日. 2017年9月20日閲覧。 アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」公式サイト. 2018年7月7日時点のよりアーカイブ。 2018年2月28日閲覧。 MANTANWEB. 2019年5月13日. 2019年5月13日閲覧。 、新アニメプロジェクト「銀河英雄伝説」公式サイト、2017年5月10日• アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」公式サイト. 2020年4月7日閲覧。 ORICON NEWS 2018年8月17日. 2019年11月26日閲覧。 アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」公式サイト. 2020年4月7日閲覧。 2018年2月5日. 2018年2月5日閲覧。 2018年4月4日. 2018年4月5日閲覧。 2018年2月5日. 2018年2月5日閲覧。 2009年10月9日. 2018年10月24日閲覧。 告示第六百六十号. 1988年10月1日. 2018年10月24日閲覧。 2018年10月24日閲覧。 ファミリー劇場. 2019年12月21日閲覧。 アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」公式サイト. 2018年6月14日閲覧。 、2013年6月8日 出典 [ ] 以下の出典は『』(集英社)内のページ。 書誌情報の発売日の出典としている。 2016年2月19日閲覧。 2016年5月19日閲覧。 2016年8月19日閲覧。 2016年11月9日閲覧。 2017年2月17日閲覧。 2017年5月19日閲覧。 2017年8月18日閲覧。 2017年11月19日閲覧。 2018年2月19日閲覧。 2018年4月19日閲覧。 2018年9月19日閲覧。 2018年12月19日閲覧。 2019年3月19日閲覧。 2019年6月19日閲覧。 2019年9月19日閲覧。 2019年12月19日閲覧。 2020年4月19日閲覧。 関連項目 [ ]• - 本作完結後に執筆が開始されたSF小説• - 構想のきっかけが本作であった旨、著者(小野不由美)が文庫版の解説で明らかにしている。 - 本作の構想するに当たって参考にした歴史書。 主に列伝を参考にしている。 (著)「ウロボロス」、(著)「」 - 著者である田中芳樹が本作を読んだ読者に推薦するファンタジー小説。 外部リンク [ ] 原作・総合関連• - 田中芳樹事務所並びにRRJが運営する公式サイト。 オリジナル商品なども企画している。 - 携帯公式サイト、待ち受け画像や動画の配信など携帯ならではのコンテンツの配信を行っている。 - 田中芳樹のマネージメント、及び作品の著作権管理会社。 電子書籍アプリへのリンクはここから。 - ウェブマガジン掲載のオリジナル記事。 gineiclub - アカウント 石黒監督版アニメ関連• - 石黒監督版アニメ公式サイト。 - 石黒監督版アニメのプロデューサーである田原正利(正聖)の製作会社。 当時のエピソードを紹介するページもある。 - 石黒監督版アニメ音源を一括収録したキングアミューズメントクリエイティブ(旧・スターチャイルド)版CD-BOX情報ページ。 劇中使用楽曲情報もある。 アニメ『Die Neue These』関連• - ノイエ銀英伝公式ポータルサイト• - Eテレ版の番組情報ページ• gineidenanime - - アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」の公式情報を発信するアカウント。 その他の媒体関連• - RRJ。 『銀河英雄伝説』公式ポータルサイト運営に携わる会社。 朗読版『銀河英雄伝説』、『ユリアンのイゼルローン日記 アニメ出演声優出演版』も製作。
次の
「銀河英雄伝説」概要 田中芳樹著作によるSF小説及び、これを原作としたアニメ。 略称は『銀英伝』。 原作である小説は累計発行部数が1500万部を超えるベストセラーであり、1982年から2009年までに複数の版で刊行され、発行部数を伸ばし続けている。 遠い未来の銀河系を舞台としたスペースオペラであり、ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーの二人を主人公を軸に、数多くの英雄たちの攻防や権謀術数が描かれており、銀河帝国と自由惑星同盟という対立する勢力のイデオロギーや人物像、歴史など群像劇としての色を全面に押し出し、「後世の歴史家」の観点から語ることで架空の歴史小説の体裁をとっている。 アニメの他にも、ゲームやミュージカルなど様々な展開を広げており、2017年に再アニメ化プロジェクトが本格始動している。 著名人のファンとして、漫画家・平野耕太や芸人・内村光良がいる。 特に内村光良は主人公の一人であるヤン・ウェンリーを演じてみたいとテレビで語っているほか、バラエティ番組で『銀英伝』を元ネタにした『銀河放浪伝説』というコントを作り、「ラインテルト」というキャラを演じるほどである。 「銀河英雄伝説」の名言・名セリフ ん?頭をかいて誤魔化すさ ああ。 私たちの仕事は戦争だった。 そうなんだよな。 アスターテ星域会戦で戦死した同期の友人、ジャン・ロベール・ラップの墓参りへとやってきたヤンとアッテンボロー。 そこにはラップの婚約者であるジェシカ・エドワーズの姿があった。 ヤンは彼女に対し、慰めの言葉をかけようとするがジェシカはヤンの言葉を遮ると、「ジャンは戦争に殺された。 そしてあなたの仕事はその戦争だ」と悲痛な声で告げるとその場を去ってしまう。 そんなジェシカを見送り、ラップの墓前に花を供えたヤンが悲しそうにぽつりと漏らしたセリフである。 あなたのご家族はどこにいます?私は婚約者を犠牲に捧げました。 それなのに国民に犠牲の必要を説くあなたのご家族はどこにいるの?あなたの演説はそれらしく聞こえるけどご自分はそれを実行しているのですか? ヤン・ウェンリー率いる第十三艦隊に所属する部隊、薔薇の騎士(ローゼンリッター)の隊長ワルター・フォン・シェーンコップのセリフ。 先のアスターテ会戦の功績で、新設された第十三艦隊の司令官となったヤン。 彼に下された新たな任務は過去6回に渡り攻略戦を仕掛けるもことごとく失敗してきた難攻不落と言われた要塞、イゼルローン要塞の攻略だった。 ヤンは要塞攻略の一手として、帝国からの亡命者で組織されている部隊、薔薇の騎士(ローゼンリッター)を部下に招くと、彼らを要塞内へと潜入させたのだった。 要塞内に潜入した薔薇の騎士(ローゼンリッター)が、敵の警備隊との戦闘時に「叛乱か!?」と聞かれたシェーンコップの言葉である。 泣いているさ。 墓の下でね。 自由惑星同盟軍の中将、アレクサンドル・ビュコックのセリフ。 自由惑星同盟議会によって決定された帝国領侵攻作戦の会議で、作戦の概要を求められた発案者であるアンドリュー・フォーク准将の「高度な柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処する」という説明に皮肉を持って答えた言葉である。 貴官は自己の才能を示すのに弁舌でなく実績をもってすべきだろう。 他人に命令するようなことが自分にできるかどうか、やってみたらどうだ。 同盟軍中将、アレクサンドル・ビュコックのセリフ。 帝国領侵攻作戦の失敗を確信したヤンは第十艦隊司令のウランフ中将と示し合わせ撤退の準備を行うことを決めると、ビュコック中将に撤退を進言するよう要請した。 要請を受けたビュコックが総司令部へ通信を行うと、対応したのは作戦の発案者であるフォーク准将だった。 ビュコックの撤退の具申に対し「自分なら撤退しない」というフォークの答えにビュコックは、「安全な場所で命令するだけではなく、その命令が実行できるが自分でやってみろ」と一喝した。
次の