オニヤンマってどんなトンボ? オニヤンマといえば日本で一番大きなトンボで、トンボ好きの子供にはたまらなく憧れの昆虫です。 テレビの「香川照之の昆虫すごいぜ!」でも特集されていましたね! オニヤンマの「鬼(オニ)」の由来とは? 名前に鬼(オニ)の字を当てられたトンボ。 その由来は顔が怖いからだとも言われていますが、 鬼(オニ)が身につける虎柄から連想されて名付けられたとも言われています。 「大きい」の意味合いも多少はあるのではないかと思いますが、それだと他の昆虫にあまり「オニ」とつけられてはいないですし違うのでしょうね。 日本最大のトンボ 日本最大のトンボで「オニヤンマ科」のトンボです。 メスの体長は「98〜114mm」と10センチを超える大きさで、サイズに比例して羽ばたく力もとても強いです。 子供だとしっかり羽を持たずに、胸などを掴んでいると逃げられてしまうかもしれません。 美しいグリーンの複眼 オニヤンマの複眼はとても美しいグリーンカラーをしています。 死ぬと黒くなってしまうこの色は生きているときだけに見られるものなのですね。 黒と黄色のボディにグリーンの複眼が美しい大型のトンボ。 高い飛翔能力「ホバリング」 時速は70キロと言われ、高速で 飛翔から急旋回までできる上にホバリングと呼ばれる空中静止までできるのだから本当にすごいんです! 食べ物、餌(エサ)は? 成虫のオニヤンマ 他の昆虫を捕らえて食べます。 高い飛翔能力を持っているので、飛んでいるハエやアブ、ハチ、ガなどを空中で捕えます。 オニヤンマのヤゴ(幼虫) オニヤンマに限らずトンボの仲間の幼虫は「ヤゴ」と呼ばれます。 オニヤンマのヤゴは水中に生息し、孵化したての時にはミジンコやボウフラなどを捕食しますが、大きくなるとメダカやオタマジャクシを捕まえて食べるようになります。 オニヤンマに「天敵」はいるのか? 他の昆虫を捕えるオニヤンマですが、それでも昆虫を食べる動物からは狙われてしまいます。 鳥やコウモリなどが代表的で、昆虫の中では弱肉強食の強者でも、もっと大きな動物には敵わないのですね。 オニヤンマが見られる時期 7月や8月に多く見られますが、6月上旬から10月頃まで見ることができます。 生息している場所 国内では全国的に見られる昆虫で、平地から山地の水のきれいな小川や渓流などに生息しています。 大きな湖や河川ではなく小規模な水の環境を好むようです。 オニヤンマの寿命 オニヤンマの成虫は数ヶ月の命であるが、幼虫期間がとても長いんです。 幼虫の時期を3~4年過ごすと言われていて、冬の時期も幼虫の姿で越冬しています。 大きく育つのには時間がかかるんですね! 豪快な産卵にびっくり メスの産卵は空中でホバリングをしながら、お尻を水面に叩きつけるように産卵します。 その勢いで水底の砂の中に産卵するんですね。 体の大きさだけでなく長大な産卵弁を持っているので 「ドッ」「ドッ」という音がが聞こえるほど豪快な産卵です。 なんだか音が聞こえるなぁ、と思ってあたりを見渡すとオニヤンマが産卵していてびっくりした経験があります。 オニヤンマは水面に腹部を打ち付けるように産卵する。 オニヤンマ科とヤンマ科の違い トンボの科では「ヤンマ科」と「オニヤンマ科」が分かれています。 名前も似ているのでちょっと紛らわしいですね。 ヤンマ科のトンボとの違いは、複眼の接している部分に大きく現れています。 オニヤンマ科では左右の複眼が1点だけで接するのですが、ヤンマ科のトンボは左右の複眼がしっかりと接しているのです。 コオニヤンマとオニヤンマの違い コオニヤンマというトンボがいるのですが、 サナエトンボ科のトンボで違う種類になります。 配色が黒地に黄色と似ている点はあるのですが、コオニヤンマはサナエトンボ科の他のトンボのように複眼がしっかりと離れています。 正面から見ると全然似てないのですね。 オニヤンマの小さいバージョンというわけではないのです。 扇風機を見つけると動きが止まる?捕まえ方の参考にも これはオニヤンマの習性に由来するものです。 オニヤンマのオスはメスを見つけると数秒間動きを止めてホバリングをして狙いを定めます。 そこから一気に飛びかかって連結するのです。 その後はしばらく飛び回ってから樹上などで静止してオスとメスがつながります。 扇風機をオニヤンマのオスの前に持っていった場合、オスはそのくるくる回る羽の動きをメスと勘違いしてしまうのです。 オスは羽ばたくものを全てメスとみなすので、他のオスを見つけても飛びかかっていきます。 ですから、扇風機を見つけると動きが止まるというのは本当なのですね! 指をくるくる回しながら近づくとトンボを捕まえやすい、というものはこの習性からきているもので根拠のある話なんですよ。 オニヤンマ科まとめ トンボ図鑑.
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オニヤンマ羽化 現実に子どもの頃は、家の庭先や近所の公園などでたくさん見かけたトンボですが ここ最近は、あまり見かけなくなったように思っいますね。 特に、あの大型のオニヤンマには最近出会っていないような気がしたので どんな所に生息しているのか、自分でも調べてみましたよ! オニヤンマは、森や林の小川や日蔭で涼しい場所の近くに生息していて、 時たま風の流れに乗って住宅街や高速道路などに姿を現すことも度々あるみたいです。 幼虫のヤゴは流れの穏やかな水田近くの水路などにいて水底の泥の中に 住んでいるということがわかりました。 水中でヤゴの時に捕食するのはオタマジャクシが一番のごちそうのようです。 オニヤンマ自身個体的にデカイので、ヤゴの中でも相当よ大きいヤゴですよ! 日本であれば沖縄から北海道まで分布していて、大きさは9センチから 11センチくらいでメスのほうがオスよりも若干大き目です。 私は昔、山で採取したオニヤンマは16cmオーバーでしたよ! 小学校の夏の課題で、標本にしてみんなに提出したので、覚えています! 採ったときは、確かに、同じルートを通過したんですよ! ブーンとそれもでかい音で!スズメバチか?と思ったけど・・・ 何回も、同じルートを徘徊していたので、その時に、捕獲したことを覚えていますね! そして、成虫が採れる時期は6月から9月の3ヵ月間で、縄張りのパトロールをオスは 行っているので飛ぶコースがほぼ決まっているみたいですね! このようなことから、オニヤンマの成虫を捕まえる場合には、森や林の 小川近くや日蔭で涼しい場所に行くといいですよ! そして、私は子供と一緒に、このようなリサーチをした結果、自宅近くにある市民公園と 少し離れたところにある大き目な公園にオニヤンマ探しに出かけてみることにしました。 少し離れたところにある公園は、田んぼや畑、湿地などが点在している場所で 昔からある自然を大切にしている場所なのですが、そのWEBサイトでは オニヤンマの写真が掲載されていたので、ロケーションが似ているところを探して行ってみました! これは、かなり期待できるぞと思い探したところ・・・ すると、田んぼが一面に広がった場所で上空を飛んでいるトンボを発見! かなり高いところを飛んでいるのですが、あの大きさから考えると 絶対にオニヤンマだと、オニヤンマに間違いないと確信しましたね! そこで、そのトンボを目で追いながら少しづつ降りてくるのを待って、羽を休めるために、田んぼから出ている杭に止まった姿を見たところ まぎれもなくオニヤンマ! すごいね!と息子たち! 興奮気味に近づくと、紛れもない! オニヤンマ!緑の目と黄色の縞模様で大きさが半端ない! 13cmオーバーに見えます! 久しぶりに見たオニヤンマは、大きくて堂々としていてとても 美しい姿をしてて本当に、私も子供たちも興奮気味でしたよ! でも、取ることはしませんでした! オニヤンマを捕まえるには?生息地の特徴と捕獲のポイント! オニヤンマ捕獲! 少し離れたところにある公園でオニヤンマを見てから、 自分の家の周りでもトンボの姿を探すようになりましたね! 殆どがシオカラトンボだったので、住宅街ではシオカラトンボか 赤とんぼがせいぜいかなと諦めかけていた時に、何気なく 空を見上げたら、大き目なトンボの姿を発見することもありますよ! まさかのオニヤンマに遭遇です。 綺麗な水のあるところにしか現れないと思っていたので、とても驚きました。 何故ここにいるのかと、後から考えたところその場所の近くには 大きな家があって、そこの庭には池があるらしく多分その池でヤゴが 育って、オニヤンマが飛行しているのではないかと勝手に結論付けてみました。 それからは、その場所を散歩のルートにして何日か通ってみたところ やはり、オニヤンマが飛行しているのが見られます。 子どもの頃に捕獲を失敗していた自分としては、どうしても捕まえたい気持ちが 抑えきれなくなり、オニヤンマの捕獲についても調べて実行することにしました。 やはりリサーチしても、まず捕獲のポイントとしては、同じルートを通って飛行するという オニヤンマの習性を利用するのが一番良いようです。 そうなんですよ!同じところを行ったり来たりするんです!オニヤンマは・・・ 子どもの頃にオニヤンマを捕まえたくて必死になって追いかけていた時に むやみに追っかけても捕まらなかったのは、この習性をうまく利用していなかったからだったみたいですね! 縄張りのパトロールを行って同じ場所を行ったり来たりするのであれば そのルートで先回りして待機していれば捕獲しやすいですよ・・・ またオニヤンマを捕まえるのは後ろからではなく、飛んでくるのを前から 一気に捕まえるという方法がベストですよ! 大人が一人で虫取り網を持ってトンボを目で追っている姿は近所の人から 気持ち悪く思われてしまいそうなので、小学校の3年生になる息子を 一緒にトンボを捕ろうと誘って、不審者にならないようにしてました笑えるでしょ! 失敗すると賢いオニヤンマはルートを変えてしまうという話だったので、よく観察して何とか1匹捕まえることに成功! 息子は、喜んですぐに網の中に手を入れようとしたのですが オニヤンマの顎は物凄く強くて、人の皮膚も食いちぎって出血してしまうので 慌てて止めましたよ、優しく指で羽を挟んで虫かごに入れるように教えました。 気をつけてくださいね!顎の力が半端なく強いので! しかし、オニヤンマは肉食なので食料となる蛾やセミなどを捕まえなければなりません。 餓死させてしまうのは可愛そうなので、息子が納得するまで眺めて 自然に戻してあげました。 今回のオニヤンマの子どもが、また帰って来て姿をみせてくれると嬉しいですね! トンボは、人間にとって益虫なので、自然に戻した方が、人間にとってはいいですから・・・ オニヤンマの生息地!まとめ スポンサードリンク 最近の投稿• カテゴリー カテゴリー 人気の記事• 神棚に祀るお札って違う神社の物も一緒でいいの?お札の正しい祀り方 神社でお札を頂いた... カテゴリ:• 文字読める?疳の虫?(かんのむし)って読みます!何かわかる?みんな知らないだろうね! 疳の虫は?かんのむ... カテゴリ: ,• ペットボトル症候群とは何のこと?糖尿病になるって本当なの!? 清涼飲料水の飲み過ぎに注意喚起!... カテゴリ:• 日本のノーベル受賞者が世界を救うのか? 大げさでもなんでもなく そんなことが日々刻々と 研究されてい... カテゴリ: , , ,• ミニ盆栽の作り方!初心者さんにもできるかわいいミニ盆栽! ミニ盆栽とは、樹の高さが10セン... カテゴリ:• 2020年3月は新型コロナウイルスで首都・陥落するかもしれない。 そんなコロナ情報が各報道・NEWSで... カテゴリ: , ,• 潮干狩りに行こう!千葉の九十九里浜で美味しい貝をGETしよう! 残念ですが... カテゴリ:• 在宅ワークで困ったことが起きた! 今日マンションでエレベータに乗ったら よく、このマンションで会う人に... カテゴリ: ,• 赤ちゃんの頭が柔らかい!これって大丈夫?新生児の体の不思議! 赤... カテゴリ: ,• コーヒーを飲む身体の危険性ホントは怖い?ってホントなの? コーヒーを飲むことでの危険性って?コーヒーを飲... カテゴリ:• 幼稚園帽子はクリーニングに出す?出さない?帽子のお手入れ方法! 幼稚園帽子は毎日使うものですよね。... カテゴリ:• 50代から女性にモテる男性の特徴は何が必要なのか? モテる50代男性像! そんなことを考えてみた!... カテゴリ:• 冷やし中華発祥の地ってどこ?美味しさの秘密は?意外な検証結果が! 夏の定番と言える冷... カテゴリ:• 気になる白髪をサプリでケア!?女性の白髪に良いサプリはどれ! 正しい、サプリメントを... カテゴリ: ,• もととは収穫祭!ハロウィンと仮装の関係は?ハロウィンの意味 ハロウィンとは古代ケルト民族の収穫を祝い... カテゴリ:• 井戸水は危険って本当?水道水と何が違うの?井戸水の真実とは!? 水道水は行政が各浄水場でろ過を繰り返... カテゴリ:• 家事の効率化アイデア集!今どき主婦は時短家事で自分時間も確保する スケジュール管理で効率的に家事を... カテゴリ:• カテゴリ:• 生涯未婚率とは?生涯結婚しない人の事じゃない!?日本の未婚率問題 50歳の時点で結婚経験が... カテゴリ:• 働き方改革で有給休暇義務になるって本当?改革後にどう変わるの!? 有休休暇が義務化されることで、1年... カテゴリ: 最近のコメント.
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当時はインターネットなども無い時代で「スズメバチに刺されたら死ぬかも知れない」と言う都市伝説じみた噂が我々少年達の間で広まり(運が悪ければ死ぬこともありますが)、スズメバチには最大限の警戒心を持って、こちらに向かって来ようものなら全員猛ダッシュで退散するというのがスズメバチへのリスペクトに基づいた接し方でした。 オニヤンマは美しく威圧的なイメージの昆虫 一方で オニヤンマについても、今では高層マンションが立ち並ぶ実家の周辺にも私が子供の頃には野原も残っていた為、毎年夏になるとその美しく立派で、そしてまた妙に威嚇的に感じさせる風貌で子供たちを魅了してくれました。 当時は オニヤンマの主食が何であるかなど考えも及ばぬところでしたが、大人になってから実は オニヤンマは肉食で他の昆虫を捕まえて食べると言う事を知りました。 オニヤンマによるスズメバチの捕食シーン オニヤンマは見かけによらず(良く見ると見かけ通りなのですが)、意外と獰猛であり、最凶の昆虫スズメバチをも捕食する事があります。 オニヤンマが大好きです!! オニヤンマが大好きなんです! あのかっこ良い容姿、ジェット戦闘機のようなシルエット、黄色と黒と緑色の鮮やかな色合い、無類の力強さ、飛ぶときの滑空とそのスピード、王者の風格と威厳、獰猛な生態・・どこを取っても、昆虫界の最高傑作がオニヤンマだ!・・と、私は思っています。 昆虫少年を魅了したオニヤンマの衝撃! 私がオニヤンマを知ったのは、もちろん少年の頃です。 当時はカブトムシやクワガタムシの強さとそのたくましい形態に魅せられ、カマキリの獰猛さと最強の戦闘力に憧れ、ゲンゴロウやタガメの舞うような水中での動きに心を奪われ、これらを飼育しながらながめては、一人悦に浸っておりました。 そこに現れたのが輝く緑色の大きな複眼を持ち、すごいスピードで空を自由自在に飛び回るオニヤンマでした。 そのかっこう良さと威厳のある姿は、昆虫少年にはとても衝撃的でした。 翅を激しくばたつかせながら暴れるオニヤンマをその手につかむと、同じトンボであるアキアカネなどとは比べ物にならない重厚な質感に感動しました。 無駄のないキリっと締まったその身体の流れるような形態は、最新鋭のジェット戦闘機を思わせるほどかっこ良く、黄色と黒の鮮やかなコントラストは、美しさと同時に王者の風格をも感じさせる威厳に満ちたものです。 そりゃあ、カブトムシ、クワガタムシを始めとした甲虫類の戦車や軍艦のような機械的な力強いフォルムも素晴らしいですし、配色だとか光沢のある色合いなどについていえば、タマムシやモルフォチョウ、ニジイロクワガタなど、この世のものとは思えないようなものも存在します。 しかしオニヤンマの機能的な造形美は、それらに勝るとも劣らない、芸術を超越した、神が作り賜うたものと言えるのではないでしょうか。 昆虫少年たちの一番人気は・・ 当時の私の周りの少年たちの間では、ノコギリクワガタとミヤマクワガタが一番人気で、みんなが憧れており、それを飼うことが一種のステータスでした。 ミヤマクワガタは地方に行ったときに捕まえてくるのですが、東京では暑過ぎてなかなか長生きしませんでした。 ですから、たいてい飼っているのはノコギリクワガタでしたが・・。 もちろんカブトムシやオオクワガタはじめ、カミキリムシやタマムシなども人気がありました。 私は、これらの甲虫類はもちろん、別のゲージでカマキリを飼い、タガメとゲンゴロウも水槽で飼っていました。 オニヤンマ派?ギンヤンマ派? トンボ類の人気は、オニヤンマ派とギンヤンマ派に二分していました。 もちろん私はオニヤンマ派です。 なんと言っても、私にとってオニヤンマは昆虫ナンバーワンですから(笑) しかしギンヤンマもとても魅力的です。 オニヤンマに比べると一回りほど小さいのですが、その飛翔スピードは昆虫界ナンバーワンの時速100キロに達するほどなのです。 美しきギンヤンマ! オニヤンマの最高速度は、時速70キロ(90キロと謳っている文献もあります)といわれていますが、ギンヤンマはそれよりもさらに速いのですから、そのことだけでも少年の心をおおいに惹きつけます。 しかも、ギンヤンマは輝くばかりの色鮮やかな美しさをあわせ持っているのです。 水色がかった大きな複眼と、黄緑と水色の絶妙な色合いを呈するすらっとした身体は、夏の日差しに照らされるととてもよく映えるのです。 キラキラと虹色に光りながら猛スピードで飛び去っていくその姿は、まるで真昼の流れ星のような錯覚さえ覚えます。 楽しき昆虫論争! 少年たちの昆虫論争では、美しさはひとまず置いておき、いつでもこうしたスペックをもとにして、実際に戦ったらどちらが強いかということに集約されてしまいます。 あの強敵スズメバチを捕えて食べてしまうほど獰猛な大型のオニヤンマか、昆虫界ナンバーワンのスピードを誇るギンヤンマかは常に意見の分かれるところです。 捕まえたらオニヤンマの勝ちだ、飛んでいたらギンヤンマが逃げ切るなどと、いつも論争のタネになっており、それがいつまでも続くのです(笑) 私はスラっとした、いかにも速そうな空気抵抗の少ない流線型をしたギンヤンマの体型・・たとえるならばイタリアのスーパーカー・・よりも、複眼の後ろの肩というか背中というかがグッと盛り上がり、まるで闘牛のように前のめりに身構えているような姿勢を取り、ゴツゴツした感じでたくましいオニヤンマの体型・・たとえるなら大排気量のアメ車・・の方がより魅力的に思えたのですが、みなさんはいかがでしょうか? 少年ハンターを刺激する さて、オニヤンマもギンヤンマも魅力的な昆虫ですし、動きが早く捕獲の難易度はどちらもとても高いといえます。 だからこそ征服欲を刺激され、それを捕まえたい、飼いたいという思いを少年昆虫ハンターたちの胸にいだかせるのです。 何度も失敗を重ねながら、いろいろと工夫し、知恵を絞っては、追いこんでいく方法を考えて、何とか捕獲しようと試みるわけです。 ちなみに産卵後のメスは一気に弱ってしまうようで、河原の石などに止まったままほとんど動きませんので、ハンティングとしての価値はありません。 しかし、手に乗せたり肩に止まらせたりすることは可能なので、触れ合うことについては十分楽しめます。 トンボを飼うことは至難の業! しかしそういった努力の結果、実際に捕えてみると、今度はオニヤンマを始めトンボ類を飼うことは、さらに難しいということに気付くのです。 トンボ類はカマキリ同様、生きた昆虫しか食べませんので、エサやりは不可能に近いと言えます。 ムシカゴに入れておいたら、せいぜい1~2日しか生きられないでしょう。 狭苦しいゲージの中に入れてしまうと、満足に飛ぶこともできず、時速70キロだ100キロだといったところで、本来のスペックを発揮しようもありません。 トンボは大空を飛びまわるのが似合う! ゲージの壁にバタバタと翅を打ちつけ、それでも大空を飛ぶことを諦めないその姿を見ているうちに、なんとも切なく、かわいそうな気持ちになってしまいました。 ですから私はオニヤンマ、ギンヤンマなどを捕えると、仲の良い友人に捕えた証拠としてその実物を見せると、すぐに放してやるようにしていました。 オニヤンマもギンヤンマも、グングンとスピードをあげて飛びまわってこそ、その魅力を発揮するものだと、気付いたのです。 少年の征服欲やヒロイズムは、その猛烈に速く飛び回る昆虫を自分の力で捕えたことだけで、十分満足できたのです。 昆虫のスピードって!? さて実際にオニヤンマは時速70キロ、ギンヤンマは時速100キロものスピードが出せるのでしょうか?そしてそれをどうやって計測したのでしょうか? 伝書バトがおこなう公式レースなどでは、距離も時間も正確に測定できますので、きちっとした数字を出すことは可能です。 しかし野生生物を、自然のままの状態で、その動きを捉えて正確に計測することが可能なのでしょうか。 おそらく、スピードガンのような機器を使用したのか、あるいは目測などによる推定ということになるのかもしれません。 人類の最高速度は!? ウサイン・ボルトの100メートル走9秒58の世界記録から、人類が出し得る最高速度は時速約37.58キロということになります。 ただしこれはほんの一瞬の、最高の条件の下で叩きだしたスピード記録です。 野生生物のような自然の状態とはいえません。 長距離の巡航速度ということになると、ハーフマラソンでは58分23秒が最高記録ですので時速約21.68キロ、フルマラソンなら2時間02分57秒が最高記録ですから時速約20.59キロということになります。 こちらなら渡り鳥が休むことなく海を越えていく巡航速度と十分比較対象になります。 野生動物のスピードは? チーターは時速120キロで走るなどといわれていますが、動物の出すスピードは記録に挑戦しているわけではありません。 あくまで獲物を捕えたり、敵から逃げ切るために一瞬間だけ全力を出すということがほとんどです。 ヨーイ、ドンで同時にスタートするわけではありませんから、不意を突かれたり、スタートが遅れてしまえば、たとえ潜在能力が上回っていようとも、命を賭けた競争に負けてしまいます。 どちらが速いかということにあまりこだわらず、参考記録程度で考えた方がよいのではないかと思います。 日本はトンボの国! オニヤンマは蜻蛉(せいれい)目=トンボ目オニヤンマ科に属する日本最大のトンボです。 トンボとは、諸説あり「飛ぶ羽」「飛ぶ棒」「飛ぶ穂」などから派生した言葉のようですが、古くは、秋津(あきつ、またはあきづ)と呼んでいたようです。 「日本書紀」にもその記載があります。 神武天皇は国見をして日本列島はトンボが交尾をしているような形をしていると言われ、本州を「大日本豊秋津州(おおやまととよあきつしま)」と呼んだというのです。 また「古事記」にも日本を「大倭豊秋津島」と表し、「倭の国を蜻蛉島(あきつしま)と呼んだ」という記載があります。 トンボは勝ちムシ! トンボは前にしか飛ぶことがないので、「勝ちムシ」と呼ばれ、縁起の良いムシとしてとても尊ばれていたのです。 敵を前にしても不退転の決意で戦に臨むように武士たちはそれにあやかりました。 そのためヨロイカブトや刀などの武具にトンボのモチーフを入れた装飾を施したり、その柄を用いたりすることがよく見られました。 そのほか紀元前2世紀頃に作られたとされる銅鐸にもトンボの絵が刻まれていました。 昔から日本人とはとてもなじみのある昆虫でもあったのです。 ただし西洋では「ドラゴンフライ(龍のようなハエ)」と呼ばれて忌み嫌う傾向があり、ネガティブなイメージがあるようです。 トンボなのかカゲロウなのか・・ 現在、トンボを漢字では蜻蛉と書き表しています。 昔の文献にもこの蜻蛉という言葉がよく登場しますが、一概にトンボだけを指すのではないようです。 もっとも有名なものは、平安時代中期に藤原道綱母によって書かれた蜻蛉日記(かげろうと読む)です。 蜻蛉日記では、その書名の由来として命のはかなさを掲げていますので、このことから蜻蛉とはトンボのことではなく、カゲロウ(蜉蝣)=カゲロウ目に属する昆虫のことを指しているようです。 カゲロウの仲間は、短いものでは成虫になって数時間ほどの寿命しかありません。 トンボとカゲロウでは、その姿かたちや生態は、誰が見てもはっきりと異なりますので、どうやら文字あるいは呼び方として、蜻蛉(トンボ)と蜉蝣(カゲロウ)が混同されてきたようです。 トンボはゴキブリよりも古い! そもそもトンボは、このカゲロウ(蜉蝣)とともにその翅の特徴から古代昆虫からの生き残りだといわれています。 原始的な昆虫は翅が出しっぱなしで、しまうことができません。 トンボが登場するのはおよそ3億2千万年前の古生代石炭紀であり、ゴキブリ(2億8千万年前)よりも、恐竜(1億6千万年前)よりも古くから存在しているのです。 当時はメガネウラ(通称ゴキブリトンボ)という翅を拡げると70センチ以上にもなる大型の種も存在して、その化石も残されています。 ただしすべてのトンボ類が大型であったわけではないようです。 発掘された化石からみると、ごく一部を除き、現存する種と変わらない大きさのものがほとんどだったと考えられています。 トンボ目は3つに分類される 世界におよそ5千種、日本だけでも200種いるといわれるトンボ目の種は、翅の型と休憩時など止まった時の翅の状態でさらに三つの亜目に分けています。 均翅亜目(イトトンボ亜目)は、前後の翅がほぼ同じ大きさで、休むときには翅を閉じている、イトトンボなどの種が属しています。 不均翅目(トンボ亜目)は、いわゆる一般にトンボといわれる種が属しており、前翅に比べて後翅が大きく、休むときには翅を拡げたままです。 均翅不均翅亜目(ムカシトンボ亜目)は、両者の中間の性質を取り、休むときには翅を閉じます。 1科1属2種のみ存在しています。 オニヤンマはヤンマの仲間ではない! ヤンマとは、本来ヤンマ科に属するギンヤンマなどの種を指します。 他のトンボ類に比べ大型で腹部が長いのが特徴です。 オニヤンマやウチワヤンマは、形態がヤンマ科のトンボに似ているので一応ヤンマと名乗っているのですが、それぞれヤンマ科とは別のオニヤンマ科、サナエトンボ科に属していますので、正確にはヤンマ類ではありません。 オニヤンマの特徴! オニヤンマは、オスよりメスの方が大きくなります。 トンボの大きさでよく使う腹長はオスで7センチ、メスで8センチほどにもなります。 頭から尾の先端までの体長は10〜11センチほどになります。 特にメスには尾部に産卵管(弁)が突き出しているので見分けがつきやすいと言えます。 翅の長さ(身体からみると横幅ですね)は、大きな方の後翅で55〜65ミリほどになりますので、翅を広げた横幅は11~13センチにもなります。 左右にある大きな鮮やか緑色の複眼は頭部正中でわずかに接します。 ヤンマ類は左右が完全に接触しているので、この点が大きく異なります。 北は北海道から、南は八重山諸島まで日本列島に広く分布しています。 ただし地域によって大きさや体色・模様に差があります。 北海道や伊豆諸島などでは8センチほどの小型の個体が主流であり、奄美大島では、オスの複眼が青緑色を呈し、またオス・メスともに腹部がオレンジ色を帯びています。 オニヤンマの翅のすごさ! 4枚の翅は薄く、オニヤンマは後翅の方がやや大きくなっています。 翅を横から見ると折れ曲がって凹凸がありますが、実はこの構造が空気の渦を作り、空気抵抗を減らしてより速く飛ぶヒミツでもあるのです。 薄い翅は破れやすいのですが、1枚消失しても、また一部が欠損しても飛ぶことは可能です。 このことは、私自身がよくアキアカネで実験をしていました(笑) トンボの脚は毛だらけ! トンボ類の脚は細く、主に獲物の確保に使われます。 脚には太い毛が密生しており、6本の脚をカゴ状に丸めて獲物を捕らえるので、つかまったらまず逃げられません。 この細い脚は、何かにつかまってぶら下がることは可能ですが、歩くことには適していません。 したがってトンボはわずかな距離でも歩くことなくスっと飛び立って移動します。 オニヤンマは益虫! オニヤンマに限らず、トンボ類は肉食性で、ガ、ハエ、ハチ、蚊などの昆虫類を空中で補食します。 これらはヒトにとって害虫であるので、トンボ類はそうした害虫を退治する益虫として考えられています。 大型のヤンマ類になるとさらに大きなセミやバッタ類なども補食の対象になります。 これらの大型の昆虫にかぶりつくオニヤンマの姿もまた、獰猛で精悍な感じがして思わず見とれてしまいます。 オニヤンマの天敵! 天敵としては、鳥類やコウモリが挙げられます。 スズメバチやシオヤアブについては、補食の対象であるとともに、被補食されることもありますので油断できない相手でもあります。 また大アゴの力はとても強いので、オニヤンマを捕まえたときに、頭部をヘタに触ってしまうと、ガブリと咬まれて出血することがあります。 毒はありませんが、注意が必要です。 オニヤンマの好きな場所! オニヤンマの成虫は、水のきれいな川の周囲や林のはずれの比較的涼しい場所を好んで生息しています。 ヤンマ科の種は湖や池などのあまり流れのない水辺を好みますので、これらの種とは生活環境が異なります。 オニヤンマは、きれいな水がある環境なら山間部から郊外の都市部まで、かなり広い範囲で見かけることができます。 オニヤンマのテリトリー オニヤンマの成虫は夏に羽化すると、成熟に伴い流水域へと移動をしていきます。 オスは繁殖期になると、主に川の流れに沿った特定の区域を自分のテリトリーに定め、終日その区域を何度も往復して見回りをするように活動します。 そして、テリトリーの端まで来るとそこでUターンをして、また戻っていくのです。 このことから目的地に着くとすぐに戻ることを『とんぼ返り』と言うようになりました。 この往復活動を巡回とかパトロールと称することがあります。 これは主に自分のテリトリーに入ってくるメスを見つける為でもあるのです。 自分のテリトリーをパトロール! こういったパトロール活動では、オニヤンマは、ほぼ一定のゆっくりした速度で飛行しています。 平常時の巡航速度は秒速2メートル(時速7.2キロ)ほどで、このとき水面から20センチ程度の高さを飛んでいます。 気温が高いときにはそのスピードは遅めで、気温が低いときには多少速めに飛び、体温調節とエネルギー消費のバランスを取りながら活動しています。 ホバリング(空中停止飛行)をして、空中の一点でかなり長い時間静止し続けることも可能です。 そしてその状態から一気に加速して、一瞬で最高速まで到達することも可能なのです 空中で捕食! オニヤンマの最高速度は、時速70キロといわれ、これは宿敵スズメバチの時速40キロを大きく上回ります。 飛んでいる獲物である昆虫を見つけると猛スピードで追いかけていき、一気に捕えます。 そして空中で飛行を続けながらそのままガブリとかぶりつきます。 大型の獲物であると、さすがに着地して食べるようですが、大アゴの力が強いので、自分の体重分の獲物も30分ほどで完食してしまいます。 大食いで早食いなのです。 オニヤンマは昼行性ですので、昼間はほとんど休みなく飛び続けています。 夜間や休憩時には他のヤンマ類と同様に、脚を草木にかけてぶらさがるようにします。 このとき翅は広げたままで、すぐに飛び立てるような体勢を取っています。 オニヤンマの性質~回転するものに反応する! オニヤンマのオスはナワバリ意識が強いとされてきましたが、最近の研究では、オスは羽ばたくものをすべてメスだと認識して近寄る傾向があるようです。 回転しているもの(扇風機など)やキラキラ光るものに特に強く反応することが判ってきました。 この性質を利用した回転円盤を利用した実験では、特に緑色に強い反応を示し、また大きい円板により強く反応したことから、オニヤンマのオスは大きな活発なメスを求める傾向が強いことが判ってきました。 トンボの捕まえ方! トンボ類を素手などで捕まえるときに、トンボの目の前に人差し指を立ててグルグル回すというちょっと原始的な方法があります。 これでトンボが目を回すので捕まえやすいなどといわれていますが、実はこれは理に適った捕獲法なのです。 オスのトンボは、回転するものをメスだと認識してしまいますので、それを待ち構えたり、向かっていくという習性を利用しているのです。 止まっているトンボはこうすることで意外と簡単に捕獲することができてしまうのです。 ただし、この方法はオスには有効ですが、メスにはまったく効果がありません。 メスは動くものが近付けばかえって警戒してしまい、すぐに逃げてしまいます。 二つの眼、三つの眼! 昆虫には単眼と複眼という2種類の眼があります。 オニヤンマでは複眼が発達してとても目立ちますが、左右の大きな複眼の間・・ヒトで言う鼻に相当する位置に3つの小さな単眼があります。 単眼を持つ種の多くでは、背単眼といわれる独立した三個の単眼を持ちます。 これは頭部にある正三角形に近い3つの眼のことです。 主に光の感知に使われており、画像を見るのではなく、明暗を見分けるのが役割です。 ピントの調節等が不要なのでその情報は瞬時に脳に伝達されます。 伝達時間は複眼の3分の1しか掛からないといわれています。 単眼は空間識のために重要! 単眼が三つあるのは空間識をつかさどるためです。 二つの眼では左右または上下を見分けることができますが、より立体的に捉えるためには、三方からの情報が必要になります。 飛行機の操縦士がアクロバット飛行などをしたとき、上下左右が認識できなくなり墜落してしまうことがあるのは、ヒトの目が2つしかなく、空間識を失調してしまうからだといわれています。 単眼が三つあることで、昼間なら太陽、夜なら月や星と自身の位置を認識して飛行時の空間識を把握することができるのです。 またセミでは外の明るさを認識することでオスが鳴く時間帯を調節しているようです。 また側単眼と呼ばれるものは、おもに昆虫の幼虫の頭部側面にある単純な視覚器官で、色や物の形態をある程度感じることができるといわれています。 270度もの広い視野! これに対して複眼は、孤立した多数の個眼が集合してできています。 六角形や円形の個眼がびっしりと隙間なく並んでいます。 個眼には像を結ぶ網膜はなく、色を識別する視細胞だけがあります。 したがって複数集まることで情報を統括し、複眼全体で像を認識していると考えられていますので、視力や解像度はかなり低いといえます。 複眼の利点は視野の広さです。 トンボの大きな複眼では、その視野が270度にも達します。 したがって少し頭をずらすだけでほぼ全周が見渡せてしまうのです。 また複眼では時間の分解能がとても高く、ヒトの眼では1秒間に60回が限界だといわれる光の点滅も150回ほど見分けられるといわれています。 高速連写が可能な超精密なカメラのような目というわけです。 2万個の眼が見つめるのは・・ トンボの複眼はおよそ2万個の個眼が集合しています。 したがって物の動きを見極める動体視力は抜群によいと言えるのですが、視力自体は低く、回転する物体が何かを見分けることができないのです。 ヒトの眼は赤、青、緑の三原色を強く感じ取りますが、トンボの複眼では紫外線と青緑を特に強く感じ取るようです。 その一方、赤色の認識は弱いといわれています。 リング状の交尾! オニヤンマのオスはメスを見つけると追いかけていき、捕まえて交尾をします。 このとき背中から近づき、まず首を確保して腹部の先端で押さえ込みます。 覚悟したメスは腹部を折り曲げてオスの腹部前端(胸)に回すので、二匹のオニヤンマはリング状になってつながります。 この状態ではさすがに飛び続けることは難しいようで、枝などに止まっている姿を良く見かけます。 一見すると、オスとメスがお互いの尾を咬み合っているようにも見えるのです。 けっして咬み合っているわけではありませんが、「交尾」というより「咬尾」といった感じに思えてしまいます(笑) 交尾したまま産卵する種もいますが、オニヤンマでは、交尾を終えたメスは、すぐにオスから離れて単独で産卵場所を探します。 メスは幼虫が活動しやすい小川や水たまりなどの流れの穏やかな場所を見つけ、そこに産卵します。 比較的浅い泥地や砂地の中に産卵管(弁)を突っ込んで、一瞬のうちにおこなわれます。 オニヤンマの幼虫も獰猛! 卵は一月ほどで孵化し、幼虫=ヤゴになります。 孵化したてのヤゴは半透明で翅はなく、腹部も短い体型をしています。 オニヤンマのヤゴはヤンマ類のヤゴと異なり、くびれがなく、脚が太く、ずんぐりむっくりとした体型で全身に細かい毛が生えています。 ヤゴは水底の土中に潜み、獲物を待ち伏せて捕獲します。 齢によりますが、最初はミジンコやボウフラなど小さなムシを食べ、齢を重ねるとオタマジャクシや小魚などの自分よりも大型のものまで選り好みなく補食します。 オニヤンマのヤゴは非常に食欲旺盛で、近付くものはほとんどなんでも食べてしまいます。 また、成虫同様にナワバリ意識が強いので、他種のヤゴはもちろん同種のヤゴと共存することはなく、共食いを繰り返します。 幼虫期間はセミ並みの5年! オニヤンマの幼虫期間は5年といわれ、越冬しながら成長し、10回ほど脱皮します。 トンボ類はさなぎの時期のない不完全変態の昆虫ですので、終齢幼虫は5センチほどの大きさにまで成長して羽化の時期を待ちます。 夏の夜に、幼虫は羽化するために水中を出ます。 木の枝や岩などにしっかりと脚を固定すると羽化が始まります。 オニヤンマの羽化! セミなどと同様に背中が破れて中から成虫が顔を出します。 そのままのけぞるように頭を下にして体重をかけて、逆さのまま長い尾部をゆっくりと抜いていきます。 そして限界まで下がると今度は起き上がるように向きを変えながら尾を完全に抜き出し、その後は翅を伸ばして乾かします。 明け方までに翅が伸びて身体が固まり羽化は完了というわけです。 成虫の寿命はおよそ1〜2ヶ月ほどです。 その間にオニヤンマは自由に大空を飛びまわりながら成熟していき、テリトリーを確保して、メスを求めて生殖活動を行うのです。 オニヤンマの名の付く会社!? 前述したように、トンボは日本人に親しみがある昆虫であり、それをモチーフにした意匠や装飾も大変多く存在します。 また「勝ち虫」にあやかることもよくあります。 ちなみにトラクターなどで有名な「ヤンマー」という会社も、その社名の由来はオニヤンマから取られたそうです。 当初は豊作のシンボルとして「トンボ」そのものを考えていたそうですが、すでに商標権が他社に取られていたので、最大のトンボであるオニヤンマを選んだとのことです。 (ライター:オニヤンマ).
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