生理周期が28日前後の人は、生理がスタートしてから14日目頃に排卵が起こります。 そのため、生理から2週間経ったぐらいの時期に感じる下腹部の痛みは、排卵痛である可能性が高いと言えます。 とはいえ排卵日はそのときの体調によって多少は前後するものです。 本当に排卵痛かどうかを見極めるためには、日頃から基礎体温を測っておくとよいでしょう。 生理開始日からしばらくは低温期で低めの体温が続きますが、排卵を境に高温期に入り、基礎体温はグッと上昇します。 基礎体温が上がるのと同じ時期に起こる下腹部の痛みは、排卵痛であると思われるので安心しましょう。 ただし、あまりにも痛みが強かったり、1週間以上続いたりするときは念のため産婦人科で診察をしてください。 排卵日に起きるのが排卵痛です。 妊娠を望む方は、ご自分の排卵日をできるだけ正確に予測したい、と思われるかもしれません。 排卵痛があると「きょうが排卵日だ!」というサインを受け取れますよね。 ただし排卵日を前もって予測することは困難です。 基礎体温をつけている方は、低温期から高温期に変わった時を「排卵があった」と推定することができます。 ただ、それはあくまで「排卵があった日」を事後に測定すること。 事前に予測して妊娠にそなえたい方は、「排卵検査薬」を使ってみましょう。 排卵に伴うホルモンの変化で排卵日を予測することができます。 ちなみに「排卵日」と「妊娠」に関しては、卵子の生存期間が24時間程度であるのに対し精子が2~3日と言われていることから、「排卵日より1~2日ほど前」に性交渉をし、排卵に備えるのが良いとされています。 監修者プロフィール 成城松村クリニック院長 松村圭子 専門分野は婦人科。 日本産科婦人科学会専門医。 2010年、成城松村クリニックを開院。 婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポートする。 月経トラブル、性感染症、更年期障害など女性のあらゆる不調に対応するために、西洋医学だけでなく漢方薬やサプリメント、オゾン療法、高濃度ビタミンC点滴療法なども積極的に治療に取り入れている。 また女性の美と健康に関する知見を活かし、さまざまなメディアで活躍。 著書に『「女性ホルモン力」を高める簡単ごはん』(芸文社)、『女性ホルモンがつくる、キレイの秘密』(永岡書店)、『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『40歳からの女性の不調にやさしく効く漢方の本』(日東書院)など。 campaign注目のキャンペーン.
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排卵痛は病気ではありません。 それでも痛みがひどい場合は婦人科で相談を 排卵痛とは名前の通り排卵期に出現する下腹部の痛みのこと。 排卵期は排卵日を挟んで前後3日くらいのことを指すので、が28日の人であれば、月経から13~15日目くらいの時期が排卵期と考えられます。 この時期に、下腹部の張りや痛み・腰痛などの症状があれば「排卵痛」である可能性が高いといえます。 排卵痛かどうかをチェックするためには、基礎体温をつけながら症状が出る時期を記録することが大切。 毎月体温が低温期から高温期に移行する辺りで痛みの症状が出ていれば、明らかに排卵痛と診断されます。 排卵痛の原因・症状……激痛や吐き気の場合は救急受診を 排卵痛の原因として、主に以下の2つが考えられます。 これによってお腹の張りや痛みが出やすくなることがあります。 また、同時に卵巣から多量の女性ホルモンが出始めるので、この影響で腸の動きが悪くなり、お腹が張りやすくなるのではないかと考えられています。 毎月の排卵で、卵巣の壁は多少傷つきます。 その時少量の出血が起きるのは珍しくないことですが、卵巣からの出血量が多いとお腹の張りや痛みの原因となったり、卵巣の壁を突き破る時に強い痛みが生じることがあります。 排卵期は卵巣から出血しやすい時期なので、この時期にあまり激しい性交渉をすると、出血が多くなり「卵巣出血」という状態になることも。 卵巣出血になるとお腹に激痛が走り、歩いてもお腹の底に響くような感じの痛みを感じることが多いので、心配して救急受診する人も珍しくありません。 立っていられないほどの激痛や吐き気などがある場合は救急受診した方がよいですが、下腹部の鈍痛程度なら様子を見てもよいでしょう。 いずれにしても、本人が自覚症状だけで「これは卵巣出血だ」と判断はできないので、不安な症状が残り正しい診断を受けたい人は、受診が必要です。 排卵痛の治療法・対処法 排卵痛はそもそも「病気」ではないため、排卵期に多少お腹が痛くなる程度なら必ずしも治療の必要はありません。 毎月強い痛みが出たり、たびたび卵巣出血になるような場合には、低用量ピルで排卵を止めて症状が改善するかどうかを見ていきます。 低用量ピルについては、「」をあわせてご覧下さい。 卵巣出血で強い腹痛がある場合は、入院して様子を見ることも。 また、卵巣からの出血が止まらず、お腹の中に血液がたまってきているような場合には、手術で卵巣を確認し、出血部分を止血することもあります。 排卵痛の受診の目安は痛みの強さと期間で考える 排卵痛かな?と思ったら、まずは基礎体温をつけて痛みが出るタイミングが排卵の時期と合っているかどうかを見てみましょう。 明らかに排卵痛であっても、それが1~2日の軽い腹痛程度なら受診や治療の必要はあまりありません。 受診の目安としては、毎月痛み止めが必要なほどの痛みが排卵期にも出現したり、痛みが3日以上続いたりする場合。 毎月症状が辛いようであれば、まずは2~3ヶ月低用量ピルで排卵を止めて症状が改善するかどうかを見てみた方がいいでしょう。 また、いつもは軽い排卵痛程度ですぐに治まっていたのに、今回は立ち上がれないほど痛いあるいは痛みが1週間以上続くという場合は、すぐに受診した方が安全です。 通常の排卵痛は1~2日ですぐ治まるのに、1週間以上痛みが続く場合は、卵巣出血や黄体出血の可能性が考えられるからです。 「」「」などの卵巣の病気もあるので、普段と違う気になる症状がある場合は、上記リンク先の記事も参考にされてください。
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排卵日とは? 排卵日とは成熟した卵子が卵巣から飛び出す日を意味します。 卵子として飛び出すのは数十個の原子卵胞のうちたったひとつです。 排卵によって飛び出した卵子と精子が結びついたものを受精卵と呼び、受精卵が子宮内膜に着床することで妊娠が成立します。 妊娠を望んでいる人は排卵日を見極めたうえで性行為に臨むことが重要です。 一般的に排卵日は妊娠しやすいといわれていますが、精子は女性の体内で数日間生きることが可能なので、実際には排卵日の数日前から妊娠の確率は上昇します。 排卵日の症状 排卵日は生理の2週間前に来るのが一般的です。 また、排卵日には腹痛や腰痛などの体調不良に襲われることもあります。 卵巣は身体の左右に存在しており、どちらの卵巣から排卵されるかは決まっていません。 排卵時の体調不良の一例について詳しく見ていきましょう。 排卵による腹痛 排卵の際に起こる症状としてよく知られているのが腹痛です。 これは胃や腸といった内臓が痛んでいるのではなく、 卵子を排出するのに合わせて卵巣の表面に炎症が起きていることが原因といわれています。 子宮周辺に痛みを覚えたときは、排卵が行われていると認識しましょう。 基本的にはお腹の辺り、つまり身体の前側が痛む傾向にありますが、人によっては背中や腰にも痛みを感じることがあります。 排卵の伴う腹痛が酷い場合には解熱剤や漢方で痛みを取り除くのもひとつの手段です。 眠気やだるさ 排卵に伴う体調不良としては眠気や気だるさも挙げられます。 眠気と深く関わっているのが黄体ホルモンです。 プロゲステロンとも呼ばれる黄体ホルモンは排卵日に分泌が開始されます。 黄体ホルモンには眠気を引き起こす作用と身体を温める作用を持っている点に注目です。 眠気が生じる期間は人によりますが、排卵日の5日ほど前から生理の直前まで眠気に襲われる人が多い傾向にあります。 眠気を少しでも抑えるにはバランスの取れた食生活や身体の冷えへの対処が有効です。 頭痛やめまい 頭痛やめまいといった症状も排卵日に起きる体調不良の一種です。 普段から頭痛やめまいを感じることがある人は排卵の際に症状が重くなることもあります。 もともと頭痛に悩まされていない人でも、排卵の際には頭が痛くなるケースが見られるため注意しましょう。 排卵日の前後に頭痛薬を飲むと、頭痛が軽減されることがあります。 あまりに頭痛が酷い人は薬を服用することも考えてください。 ストレスの発散や食生活の改善といった方法で頭痛を予防することも可能です。 排卵日に腰痛が起きる原因 排卵日に発生する体調不良の中でも腰痛は多くの女性を悩ませる症状です。 腰の痛みのせいで仕事や勉強に集中できないといった事態を避けるためにも、排卵に伴う腰痛のメカニズムを知っておきましょう。 排卵日に起きる腰痛の原因を3つ紹介します。 ホルモンバランスの変化による腰痛 腰痛の最初の原因として押さえておきたいのがホルモンバランスです。 排卵は女性の身体のホルモンバランスを大きく変化させる現象といえます。 ホルモンバランスが変化するのは、身体が妊娠の準備をするためです。 ホルモンは体内にある複数の部位に影響を与えます。 排卵において重要な役割を果たす子宮や卵巣、骨盤もホルモンによって変化する部位です。 ホルモンバランスが変化した結果、骨盤が普段と異なる状態になり、腰痛が生じることもあります。 身体の冷えからくる腰痛 排卵日の腰痛は排卵に伴う身体の冷えによって引き起こされる可能性があることを覚えておきましょう。 なぜ排卵日に身体が冷えるのかというと、骨盤の周囲にある筋肉が深く関係しています。 排卵日はホルモンバランスが変化し、骨盤が普段とは違う位置関係を取るのが一般的です。 普段と違った状態の骨盤は周囲の筋肉を引っ張る傾向にあります。 引っ張られた筋肉は緊張し、冷えに伴う血行不良に陥るというわけです。 腰痛を事前に予防したいのであれば、骨盤周りの筋肉の冷えに注意しましょう。 月経前症候群 月経前症候群とは月経前に3~10日間続く体調不良です。 腰痛の原因になり得る月経前症候群はホルモンのバランスが変化することが原因といわれています。 月経が開始すると快方に向かうのが特徴です。 体調不良の症状としては腰痛やめまい、腹痛といった身体的症状だけでなく、情緒不安定や苛立ち、食欲不振といった精神的症状が発生することもあります。 あまりにも月経前症候群が酷い場合には、医師に相談するのもひとつの手段です。 排卵日に腰痛をやわらげる対処法 排卵日の腰痛を和らげるには原因の見極めたうえで対策を施すことが重要です。 手軽に試すことができる腰痛対策としては身体を温めること が挙げられます。 排卵日の腰痛の原因のひとつが骨盤周りの筋肉が冷えることなので、筋肉を温めて腰痛に対処しましょう。 温めるには湯たんぽやカイロ、腹巻といった方法があります。 起きているときだけでなく、寝ているときにも身体を温めることが重要です。 骨盤周りの筋肉をストレッチで伸ばすのも、冷えによる腰痛の予防や改善に効果的といえます。 身体の内側から身体を温めるには根菜類やアーモンドといった食材を摂取してみましょう。 湯船にじっくりと浸かる行為は肉体だけでなく精神面から腰痛に対処する方法といえます。 排卵に伴う腰痛は、ホルモンバランスの変化も原因のひとつです。 ストレスを感じるとホルモンバランスを整えることが難しくなります。 ぬるま湯にじっくりと浸かると副交感神経が優位になり、身体が少しずつリラックスした状態に変化するのです。 身体の冷えとストレスを意識しながら排卵に伴う腰痛と向き合っていきましょう。 まとめ 排卵と腰痛に関する今回の記事の内容を以下の3点にまとめました。 最後に振り返っておきましょう。 排卵とは月に1度卵巣から卵子が飛び出す現象のことです。 排卵の数日前から性行為に臨むことで妊娠の確立を挙げることができます。 排卵に伴う症状のひとつが腰痛です。 排卵に伴う腰痛の原因としてはホルモンバランスの乱れや骨盤周りの筋肉の冷え、月経前症候群が考えられます。 排卵日に生じる腰痛の予防や改善には身体を温めるのが有効です。 ストレスがホルモンに悪影響を及ぼさないために、リラックスした状態で過ごすように心がけることも腰痛対策になります。 合わせて読みたい!•
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