その中でもよく口にされている不安は「私たち(母と父)が高齢になって動けなくなったり死んでしまった場合、残された子供はどうなるの?」と言うものです。 今現在では医療技術の向上や、効果のある薬も増えたことで極端に寿命が短くなるということは無いようです。 また、様々な福祉施設や医療施設、サークルやボランティア団体なども多くあり利用できるサービスが増えているので、昔に比べると発達障害の人達も生活がしやすくなって寿命という意味でも伸びていると考えられます。 日本で公式に自閉症者や発達障害者の平均寿命を調べた調査報告や統計等は無いようですが、子供たちは少なくても両親よりも長生きします。 では逆に、発達障害であることで、寿命が短くなったりすることはあるのでしょうか? 自閉症や発達障害者の寿命が短くなると考えられる原因 自閉症や発達障害者の寿命が短くなると考えられる原因には様々なものが有ります。 必ずしも、これらの原因で寿命が短くなるわけではなく、逆に健常者でも以下の理由で寿命が短くなると思われるものも含まれます。 てんかん(癲癇)発作 てんかん発作での転倒による事故や、入浴中に発生した発作による溺死も多く有るようです。 お風呂ではお湯と外気の温度差で体温や血圧が急激に変動したりするため、てんかんの発作も発生しやすくなります。 てんかん発作の恐れが有る場合の入浴時は定期的に家族に呼びかけてもらったり、風呂の様子を確認してもらう必要が有ります。 また、重いてんかん発作の場合には嘔吐をしたり、呼吸機能が止まりチアノーゼが出てしまう事も有ります。 嘔吐をした場合には気管が詰まらない様な体位を取らせたり、呼吸が止まってしまった場合には速やかに応急処置を行ったり救急車などを呼ぶことが重要になります。 子供の頃にはてんかんの発作が無くても、思春期や青年期以降に発生する事も多く見られます。 予防するためには定期的な脳波の検査と、てんかんの脳波が見られる場合には、抗てんかん薬の使用が重要です。 服薬 自閉症や発達障害を持っている人は、てんかんの予防薬や気持ちを落ち着かせる薬など様々な種類の薬を利用している事が多いです。 服薬をすることも重要ですが、長期間に渡って利用する場合やたくさんの量を使用している場合には様々な副作用が出ることが有ります。 副作用が出た場合には直ぐに担当の医師へ相談する必要が有ります。 また、定期的に血液検査や尿検査を受け、血液の様子や、腎臓・肝臓などの内臓に負担がかかっていないかを確認する必要が有ります。 ストレス 自閉症や発達障害の人たちは生活する中で多くのストレスを抱えているといわれています。 代表的なストレスには、社会的な孤立、社会生活の難しさ、同調圧力、他人との関係、学業、就労などです。 ストレスが溜まってしまうと精神や身体の健康を損なうほか、パニックや自傷・他害行為の原因となったり、次の項目で挙げている二次障害の原因にもなります。 関連ページ 関連ページ 二次障害 発達障害の二次障害には「睡眠障害」「うつ病」「双極性障害(躁うつ病)」「不安障害」「パーソナリティ障害(人格障害)」「不安障害」「引きこもり」「社会不安障害」「パニック障害」「強迫性障害」「統合失調症」「反抗挑戦性障害」など様々なものが有ります。 二次障害は本人の特性と生活する中での、他人との摩擦や折り合いの困難、本人の気分の落ち込みや不安、対人への恐怖、情緒、反抗などの後天的な要因から発生します。 二次障害は主に精神的なものになりますが、これらが原因で精神的・肉体的にも負担となり体調を崩したり健康を損ねる原因になります。 関連ページ 睡眠障害 睡眠障害を抱えていると、規則正しい時間に眠ることが出来なかったり、長い時間眠っていることが難しくなってしまいます。 そのため、日常の生活のリズムが崩れてしまったり、体や精神が休まらず疲れやストレスが溜まってしまいます。 偏食 食べ物へのこだわりから偏食をしてしまう人も多いと思います。 極端な偏食になると「栄養が偏る」「免疫力が低下する」「肥満や太る」「痩せる」等が考えられます。 また、糖尿病や高血圧など生活習慣病に繋がる恐れも有ります。 関連ページ 運動不足 自閉症や発達障害の人は運動不足だと感じたり、自分から運動を行うのは難しい行動の一つになります。 運動不足になると「肥満」「生活習慣病」「疲れやストレスを感じやすくなる」「健康の維持」などに影響が出てしまいます。 学生のうちは走り回ったりして遊んだり、学校の体育の授業で体を動かすことができますが、大人になってしまうとなかなか運動をする機会に恵まれません。 特に子供のうちは教育の一環で多少強引にでも運動やお散歩をさせることが出来ますが、大人になってしまうと本人の意思を尊重させる必要がある為に、本人が運動を嫌がった場合には強引に運動をさせることが出来なくなってしまいます。 本人の為を思って無理やり運動をさせても意思に反すると場合によっては「虐待」ととらえられてしまう事も有ります。 関連ページ その他疾患や合併症 自閉症や発達障害以外に合併症としてその他の疾患を持っている事もごく稀に有ります。 合併症の疾患が重症な場合には適切な治療を行わないと、疾患としての症状により亡くなってしまう事も見られます。 偏食や運動不足などから「糖尿病」「高血圧」「メタボリックシンドローム」「高コレステロール血症」などの生活習慣病を発症し、それが原因で「心筋梗塞」「脳梗塞」などが引き起こされたり、体調を崩したり亡くなる事も有るので注意が必要となります。 体調不良を伝えられない 自閉症の人は、会話が出来なかったり意思の疎通が難しいなど、コミュニケーションが苦手という特徴が有ります。 自分の調子が悪かったり、体のどこかが痛いなどを感じていても周囲の人に伝えるのが出来ない事が有ります。 そのため、怪我や病気などが進行してしまい、周囲の人が気づいた際には手遅れになったり重症になってしまうという事も有ります。 痛みに鈍感 自閉症の場合には感覚が鈍く、痛みなどに鈍感であるという特徴が見られる事も有ります。 そのために、怪我や病気で痛みや不調が出ても中々気が付けず、気が付いたことには重症になってしまうという事も有ります。 関連ページ 関連ページ 体温調整 自閉症の人には温度や気温への感覚が鈍かったり、発汗作用が弱く体温調整が出来ないという場合が有ります。 さらには、衣類へのこだわりなどから暑い日でも長袖を着てしまったり、寒い日に半そでで過ごしてしまう事も有ります。 気温や体温に適切に対応ができない為、熱中症になったり低体温や風邪を引き起こす原因んの一つにもなるので注意が必要です。 関連ページ 事故などの突発的なもの 自閉症や発達障害の人は危険認識能力が低かったり、社会経験が少ないため行動を予測や対処するのが難しいというものが有ります。 そのため、交通事故などの突発的な事件や事故に巻き込まれてしまったり、巻き込まれた際に対処方法が分からず犠牲になってしまうという事もあるようです。 また、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの発達障害の場合は、注意力が欠如したり、突発的や衝動的に行動してしまう事があるため、怪我や交通事故などに巻き込まれてしまう確立が高くなります。 自殺 スウェーデンのカロリンスカ研究所が精神医学系論文誌・The British Journal of Psychiatryに発表した研究内容によると、自閉症スペクトラムの人は健康的な人に比べ平均的寿命が18年も短いというものがあります。 この研究で導き出された結果には、自閉症スペクトラムの人は若くして自殺をしてしまい平均寿命が短くなっているというものでした。 中でも自閉症スペクトラムのみの障害の人は健常者よりも平均寿命が12年短く、自閉症と学習障害の両障害を抱えている人の平均寿命はなんと30年も短いというものでした。 また、自閉症と学習障害の両障害をもつ人が自殺する可能性は一般平均の9倍近いものになるそうです。 この研究結果はスウェーデンのものになり、日本の社会状況などと違うためあまり参考にはならないかも知れませんが、福祉国家で知られるスウェーデンでこのような現状があるということは日本でも起こりうる問題だと思います。 その他の理由 その他の理由として、有る程度の年齢の知的障害者や自閉症などの発達障害者は施設に入所となってしまうことが多くなります。 そのため、日常生活で見かけることが少なくなり、「高齢の知的障害者や発達障害者を見かけない」=「高齢まで生きることが出来ない」と思い込まれているというものが有ります。 また、入所施設で生活していても高齢になると老人介護用の施設に移動する人も多く、障害者福祉の枠内から老人介護福祉の枠内に移動してしまうため、高齢障害者の状況が分からなくなってしまうという問題も有ります。 まとめ 一般的には自閉症や発達障害者の寿命が短いと思われがちですが、疾患や二次障害等が無ければ極端に短命という事は無く、健常者と同じように寿命を迎えることが出来ます。 しかし、様々な特徴や特性から精神や体への負担は多くなる傾向に見られ、場合によっては寿命を縮める原因にもなると思います。 自閉症や発達障害の人たちは、健常者が中心の生活では様々な苦労やストレスを抱えてしまうことが有ります。 我々周囲の人々がそれに気づき適切な方向に導いたりケアを行うことで、生活しやすい環境を作ってあげることが重要になります。
次のaspx? 単に物事を理解し考えるといった知的機能(IQ の低下だけではなく、社会生活に関わる適応機能にも障害があることで、自立して生活していくことに困難が生じる状態です。 知的障害は発達期の間に発症すると定義され、発達期以降に後天的な事故や認知症などの病気で知能が低下した場合は含みません。 この発達期とはおおむね18歳までを指しますが、知的障害は障害の状態を指すため、障害が現れる道筋は人によってさまざまで、具体的な発現時期も人により異なります。 知的障害は、知的機能および適応行動(概念的、社会的および実用的な適応スキルで表わされる)の双方の明らかな制約によって特徴づけられる能力障害である。 この能力障害は、18歳までに生じる。 (AAMR,2002)。 amazon. aspx? 脳障害を引き起こす疾患や要因すべてが、知的障害の原因となりうると考えられています。 また、知的障害を発症する道筋も一つではありません。 原因不明の知的障害の人も多いとされていましたが、最近になって少しずつ原因解明の研究が進んでいます。 2014年にも脳内タンパク質の遺伝子変異が知的障害の原因の一つとなるという研究が発表されました。 知的障害の原因は十分には解明されていない状況ですが、主な要因は病理的要因・生理的要因・環境要因の3つの面から分類できると考えられています。 病理的要因とは、病気や外傷など脳障害をきたす疾患のことで、これらの合併症として知的障害が一緒に起きることがあります。 この中にはてんかんや脳性まひなどのほか、ダウン症などの染色体異常による疾病も含まれます。 一方、特に疾病などがなくたまたま知能水準が知的障害の範囲内にあるといった場合、生理的要因と呼ばれます。
次の
知的障害のある人の平均寿命が短いこと、そしてその結果は医療関係者がきちんと対応することで改善できることが研究で示されました。 2005年から2015年にかけて、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で障害者支援サービスを受けた42000人以上の知的障害のある人たちの記録を調査しました。 がんを患った知的障害の人は、がんを患っていない知的障害の人の死亡率に比べて8倍でした。 重度の精神疾患をかかえた知的障害の人はそうでない知的障害の人に比べて死亡率が4倍でした。 ダウン症であり知的障害をかかえる人はそうでない知的障害の人に比べて死亡率が3.5倍でした。 この研究結果から、知的障害のある人が受ける医療が不十分であるか、治療が手遅れになっていたことが示唆されます。 「死亡率が高い原因はがんを患っていることがもちろんありますが、がんに対する診断の遅れや不適切な診断により死亡リスクが高まっている可能性があります」 トロラー教授はそう言います。 「同じく、精神疾患、ダウン症、脳性まひ、てんかん、その他慢性疾患もかかえる知的障害の人が適切な治療が受けていない可能性があります」 母親のジュリー・ホイステッドは、低酸素脳症により知的障害をかかえた息子のジョシュアが、適切な治療が受けられないことを何度も経験してきました。 ジョシュアはグループホームに住んでいる、44歳のときに精巣がんと診断されました。 「もっと早く診断することができたはずです。 そうすれば早期治療が可能だったはずです。 かかった病院では、手術はすすめられませんでした。 それは、手術後に息子がじっと座っていることができないと考えたためです。 そのために化学療法しか選択しがありませんでした。 すべての医療関係者が知的障害の人についてもっと知ってほしいと思います。 知的障害に人に対する誤解は、医療サービスにあってはならないはずです」 そして、ジョシュアは45歳で命を落としました。 トロラー教授は、知的障害のある人ががんを患っても積極的な治療を行われない、治療が不十分であった同様のケースを他にも知っているといいます。 「多くの専門家が、知的障害のある人たちに対して正しい知識と接し方をもっていません。 これが、知的障害の人が必要な治療を受けるのを妨げている可能性があります」 医療関係者がもっと適切に対応できるようになれば、知的障害の人たちの死亡率は劇的に改善する可能性があるとトロラー教授は指摘します。 「知的障害人の死亡率の上昇は、知的障害に加えて、それに関連するふだんの健康管理の悪さも影響しています。 ライフスタイルの改善もさせることを考えなければなりません」 知的障害の人の死亡率を上げるものとして、てんかんや脳性まひもあります。 「てんかんは事故やケガのリスクを高めます。 突然の原因不明の死にも関連している可能性があります。 したがって、てんかんによる発作をうまく制御し事故のリスクを減らすように考えなければなりません。 脳性まひは、加齢により悪化する摂食、嚥下の問題をさらに悪化されることが考えられます。 ダウン症にかかわるリスクは、予防的なヘルスケアを積極的に行うことで軽減できると考えます」 この研究の主執筆者である、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学のトロール教授の同僚であるシモン・レッパムンド博士は、健康上の問題を改善しようとする前に知的障害の人が直面する障害を理解する必要があるといいます。 「コミュニケーションの難しさと健康リテラシーの欠如が、知的障害の人たちの健康管理の障壁になる可能性があります。 また医師が予防的ヘルスケアをうまく行うためには、知的障害の人に対する日常的な健康チェックの実施などを含む、訓練と時間を必要とする整備が必要です」 ニューサウスウェールズ大学ののジム・シンプソンはこの研究結果は知的障害のある人たちの健康についての政府の戦略に役立つものだといいます。 「知的障害のある人について、がんによる死亡率が8倍も高く、知的障害だけでなく精神障害などもかかえると若くして亡くなっている事実はとても恐ろしいことです。 この研究は、オーストラリア政府の知的障害のある人たちの健康改善のためのロードマップの作成にとても役にたつものとなります。 」 (出典:)(画像:) うちの子は重度の発達障害、自閉症で知的障害もあります。 親であっても、どうして泣いているのかわからないことがよくあります。 どこか痛いのか、苦しいのか、 わからないです。 難しいです。 親なのに情けなくなります。 本当に難しいので、医療関係の方もわかってくれるようになったら心強いです。 (チャーリー).
次の