ジェネリック医薬品 また、シングレア、キプレスでは、 ジェネリック医薬品が販売されています。 キプレス10mg(薬価1錠203. 5円)で比較すると、ジェネリック医薬品ですと、薬価1錠81. 4円〜101. 8円ですので、だいぶ価格が下がります。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - ジェネリック医薬品 先発品(新薬)の特許がきれたあと、他のメーカーが先発品(新薬)と同じ有効成分で効能・効果が原則同じで販売します。 開発コストを抑えて開発できるため、先発品(新薬)より価格が安くなります。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 2. シングレア、キプレスとは? 2-1. シングレア、キプレスの成分と作用 シングレア、キプレスの成分は、「 モンテルカスト」です。 アレルギー反応を引き起こす体内物質としては、ヒスタミンやロイコトリエンなどが知られています。 モンテルカストは、このロイコトリエンの作用を選択的に抑えることでアレルギー症状の改善に効果を示す「 抗ロイコトリエン薬」とよばれるタイプのお薬です。 具体的に説明すると、気管支や鼻の粘膜の壁細胞とよばれる場所には、「ロイコトリエン受容体」と呼ばれる受容体があり、そこに「ロイコトリエン」がくっつくことで、アレルギー症状(気管支の収縮や鼻炎症状など)を引き起こします。 抗ロイコトリエン薬と呼ばれるお薬は、ロイコトリエン受容体にロイコトリエンの代わりにくっつくことで、ロイコトリエンをブロック(邪魔)します。 このようにして、ロイコトリエンの作用を抑えることによって、喘息症状(気管支の収縮を和らげる)やアレルギー性鼻炎を改善する効果をもたらします。 同じように抗ロイコトリエン薬とよばれるタイプでは、オノン(成分:プランルカスト)というお薬もあります。 2-2. どんな場合に処方される? 効能・効果としては、「気管支喘息」「アレルギー性鼻炎」です。 気管支喘息の治療の基本は、吸入ステロイド薬です。 抗ロイコトリエン薬であるシングレア、キプレスは、補助的に追加で用いられることが一般的です。 また、緊急の発作を止めるような作用はなく、喘息が起こらないように予防的に用いるお薬です。 もともとは、気管支喘息に対する適応だけでしたが、アレルギー性鼻炎に対しても効果が期待できることから、2008年にはアレルギー性鼻炎の効能が追加になりました。 そのため、花粉症などに対しても用いられることがあります。 ただ、錠剤・OD錠は、気管支喘息、アレルギー性鼻炎が適応症となっていますが、小児向けのチュアブル錠・細粒においては、気管支喘息のみの適応など、剤型によって違いがあります。 2-3. シングレア、キプレスの様々な剤型(細粒、チュアブルなど) シングレア、キプレスの剤型としては、「 錠剤 5mg,10mg 」「 OD錠 10mg 」「 チュアブル錠 5mg 」「 細粒 4mg 」の4つのタイプがあり、症状やご年齢に合わせて処方されます。 それぞれの剤型も多様なメーカーからジェネリック医薬品が販売されています。 《錠剤》 いわゆる一般的で、水と一緒に服用するお薬の形です。 《OD錠》 口腔内崩壊錠といって、「口の中で溶けるお薬」です。 唾液程度の少量の水で溶けるように開発されており、水なしでも口に入れると、すぐに溶けるようになっています。 《チュアブル錠》 口の中で舐めて溶かす、又は、噛み砕いて溶かして飲むお薬です。 キプレス、シングレアはチェリー(さくらんぼ)味で、ジェネリック医薬品によって味は様々です。 《細粒》 白い粉状のお薬です。 特に香りはついていませんが、苦味はなくほのかに甘くできています。 2-4. 年齢・正しい飲み方・量 シングレア、キプレスは、作用が持続的であるため、 1日1回の寝る前の服用で効果が期待できます。 喘息の症状は夜間〜早朝に多いことからも寝る前の服用が推奨されています。 《錠剤・OD錠》 -気管支喘息- 成人:モンテルカストとして10mgを1日1回就寝前に服用 -アレルギー性鼻炎- 成人:モンテルカストとして5~10mgを1日1回就寝前に服用 《チュアブル錠》 -気管支喘息- 6歳以上の小児:モンテルカストとして5mgを1日1回就寝前に服用 《細粒》 -気管支喘息- 1歳以上6歳未満の小児:モンテルカストとして4mg 本剤1包 を1日1回就寝前に服用 3. シングレア、キプレスを服用する上での注意点 続いて、シングレア、キプレスを服用する上で注意すべき点について説明します。 3-1. 副作用について 比較的副作用の心配は少ない安全性の高いお薬ですが、稀に次のような副作用症状がでる可能性があります。 詳しくは、添付文書を確認していただくか、医師や薬剤師に確認するようにしましょう。 主な副作用としては、 ・下痢 ・腹痛 ・吐き気 ・胸やけ ・頭痛 ・眠気 ・口の渇き などがあります。 また、稀に下記のような副作用症状がでることがあります。 このような副作用症状が出た場合は、使用を止め、直ぐに医療機関を受診しましょう。 ・アナフィラキシー症状 お薬に対するアレルギー症状で、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹などの症状が起こる可能性があります。 ・血管浮腫 血管浮腫があらわれることがあるので、観察を十分に行いましょう。 ・劇症肝炎など重篤な肝障害 だるい、吐き気、発熱、皮膚や白目が黄色くなるなどの初期症状があります。 長期でシングレア・キプレスを服用する場合には定期的に肝機能の検査を受けるようにしましょう。 ・中毒性表皮壊死融解症 高熱や倦怠感等を伴い、全身に紅斑や水ぶくれ、ただれなどの皮膚症状を伴う病気。 ・血小板減少 3-2. 他のお薬との飲み合わせ 注意が必要なお薬としては、てんかんのけいれん発作予防や鎮静作用に対して用いられることがあるフェノバルビタール(成分名)があります。 フェノバルビタールのお薬と併用すると、シングレア・キプレスの作用を弱めてしまう可能性があります。 併用しているお薬がある場合には、必ず事前に相談するようにしましょう。 3-3. その他の注意点 安全性が高く安心して服用できるお薬ですが、指示量を超えるような服用は厳禁です。 特に、年齢によって適量に違いがありますので、親子間、兄弟間などで、同じお薬だからといって飲ませないようにしましょう。 また、シングレア、キプレス、その他、モンテルカストという名のつくジェネリック医薬品はすべて類似のお薬です。 そのため、名が違うからといって、重複して飲まないように注意しましょう。 過量投与によって、副作用のリスクが高まります。 4. シングレア、キプレスと同じ成分の市販薬はある? 現状では、シングレア、キプレスの成分モンテルカストを含む市販薬は販売されていません。 同様に、抗ロイコトリエン薬であるオノンと同じ成分の市販薬も販売されていません。 そのため、シングレア、キプレスを服用する場合には、必ず、病院を受診し、診断を受けた上で、処方せんを出してもらわなければなりません。 また、喘息に用いる抗ロイコトリエン薬のタイプではありませんが、同じようにアレルギー症状(花粉症など)を改善する効果のある市販薬(抗ヒスタミン薬のタイプなど)は販売されています。 詳しくは、薬剤師や登録販売者に相談しましょう。 喘息治療においては、抗炎症作用をもつ吸入ステロイドによる治療が基本ですが、市販では吸入ステロイドは販売されていません。 喘息発作は命に関わることもあるので、咳症状が続く場合や、お薬を服用しても発作が治まらない場合には早めに医療機関を受診し、診察してもらうことが大切です。 5. おわりに 今回は、シングレア、キプレスの作用について解説するとともに、副作用など服用する上での注意点についても合わせて説明しました。 シングレア、キプレスは、成分モンテルカストを含む同じお薬です。 また、ジェネリック医薬品も販売されています。 シングレア、キプレスは、小さなお子さんの喘息治療で処方されることも多く、持続的に作用し1日1回の服用で効果が期待できるお薬です。 錠剤、OD錠、チュアブル錠、細粒など多様な剤型があります。 比較的副作用は少なく安全性が高いお薬ですが、注意すべきこともあります。 また、喘息発作は命に関わることもあるため、咳症状が続く場合や、お薬を服用しても発作が悪化しているような場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
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モンテルカストチュアブルは噛んだり溶かしたりしてから飲んだほうが、効果が良く出ます。 モンテルカストチュアブルはどれもそれなりに美味しい味ですが、どうしても味が嫌な場合は噛まずに飲んでも良いと考えています。 できるだけ、ジェネリックの種類を変えてもらうなどして、噛んでも嫌でない味のものを探してみましょう。 モンテルカストチュアブルの味については、以下の記事の後半で紹介しています。 モンテルカストは光に不安定です。 モンテルカスト細粒は開封後15 分以内に飲むようにして下さい。 モンテルカスト細粒の味については、この記事の後半で紹介しています。 モンテルカストの副作用は眠気など。 長期の安全性は? モンテルカストの副作用としては、眠気やのどの渇きなどが知られています。 国内で実施された特定使用成績調査における安全性評価対象 1,406 例中 6 例(0. 4%)に 7 件(臨床検査値異常を含む)の副作用が認めら れ、副作用は、動悸、胃腸炎、蛋白尿、咽喉乾燥、口腔咽頭不快感、紫斑、蕁麻疹各 1 件(0. 1%)であった。 (再審査終了時) 参考:シングレア細粒の副作用(シングレアインタビューフォームより) 眠気に関しては、成人には多く報告がありますが、子どもでの報告はありません。 そもそも小さい子どもの場合、特別に眠気を感じているかどうかの判定も難しい気もします。 モンテルカストを長期間続けた場合の安全性も高く、大きな問題になることはまずないと考えます。 気になることがあるようなら、かかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。 本剤とフェノバルビタール等 CYP3A4 を誘導する薬剤を併用する場合は、本剤の代謝が促進されるおそれがあるので注意すること。 参考:シングレアインタビューフォーム CYPとは、体内で薬物などの代謝に関わる酵素です。 グレープフルーツと薬の飲みあわせにも、関わってくる酵素です。 モンテルカストは飲んでから数時間で効き始めます。 続けることで効果が増していくというわけではないので、今日から効果は出てくると言えます。 ただし、今日からすぐにぜんそく発作がなくなるというものではありません。 続けることでゆっくりとぜんそくの症状が軽くなっていくイメージです。 目に見えて効果が出始めるのは少し時間がかかるかもしれませんが、ぜんそくは発作を予防することが大切です。 しっかりと続けるようにしましょう。 モンテルカストを飲みすぎたけど大丈夫? 「間違えて2回飲ませてしまった。 」という状況はまれにあるかもしれません。 過量投与のデータとしては、以下のようなものがあります。 主訴は口渇のみで、胃洗浄を行いほとんどの錠剤を取り除き、18 時間後に無症状で退院した。 参考:シングレアインタビューフォーム 通常量の10倍以上服用しても、子どもに口の渇きがが出たぐらいという例しか内容です。 間違えて2回飲んでしまったとしても、すぐに受診をしないといけないというような状況ではないと考えます。 自分の子が2倍飲んでも受診させないでしょう。 さすがに10倍も飲んでしまったのであれば、念のため受診させます。 ものによっては、誤飲した場合に絶対に吐かせない方が良いものもあるので、ご注意ください。 モンテルカスト細粒の味情報(チュアブルの味は別記事) モンテルカスト細粒はメーカーによって味が違います。 どれも美味しいと言える範囲の味ですが、お子さんによっては食べてくれないものもあります。 参考までに、いくつかのメーカーの味をまとめます。 先発品シングレア細粒、キプレス細粒 甘みが強く、印象としてはほぼ砂糖。 口の中の水分を取られる感がある。 モンテルカスト細粒4mg「トーワ」 先発品よりも甘さは控えめで、さっと溶ける感じがある。 薬のパッケージがスティック状ではないので、ジェネリック変更時に違和感を感じる方が多い。 モンテルカスト細粒4mg「タカタ」 バナナ味で、個人的には一番美味しいです。 バナナ味が嫌いな子は嫌がりそうな味なので、万人受けとはいきません。 患者さんから「他社の製品より水に溶けやすい」と聞いたことがあります。 モンテルカスト細粒4mg「明治」もバナナ味のようですが、こちらは味見したことはありません。 他社のジェネリックは味がついていなかったと記憶していますが、違っていたらごめんなさい。 モンテルカストは授乳婦や妊婦にも安心して使えるか? モンテルカストの授乳婦への安全性 動物実験(ラット)で本剤が乳汁中に移行することが報告されています。 ヒト乳汁中に移行するか否かは不明です。 仮に移行したとしても、問題になるような量は移行しないと考えています。 モンテルカストの妊婦(胎児)への安全性について 日本の添付文書上では、「妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。 」とされています。 対して、海外の添付文書では比較的安全性が高いとされています。 アメリカのFDAの分類 B:Animal reproduction studies have failed to demonstrate a risk to the fetus and there are no adequate and well-controlled studies in pregnant women OR Animal studies have shown an adverse effect, but adequate and well-controlled studies in pregnant women have failed to demonstrate a risk to the fetus in any trimester. オーストラリアの分類 B1:Drugs which have been teken by only a limited number of pregnant women and women of childbearing age, without an increase in the frequency of malformation or other direct or indirect harmful effects on the human fetus having been observed. Studies in animals have not shown evidence of an increased occurrence of fetal damage. アメリカは5段階、オーストラリアは7段階で妊婦(胎児)への安全性を分けていますが、どちらの基準でも比較的安全性が高い分類です。 モンテルカストはぜんそくの予防薬なので、はっきりとした効果が出るまでにどうしても時間がかかると思いますが、悪化を防ぐために適切に使っていただきたいと思います。
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モンテルカストは、気管支喘息、花粉症やハウスダスト症候群・風邪などからくるアレルギー性鼻炎に対して効果を発揮する薬です。 モンテルカストは抗ロイコトリエン薬に分類される薬で、ロイコトリエンと呼ばれる物質の受容体を抑えて気管支の収縮や、アレルギー反応を抑えます。 剤形は、錠剤、口の中に含むと溶け出すチュアブル錠、水がなくても噛んで使用できるOD錠、粉状になっている細粒の4種類があります。 チュアブル錠と細粒は、6歳未満の子どもにも使いやすい形状です。 なお、モンテルカストは、キプレス・シングレアのジェネリック医薬品です。 また、モンテルカストを成分とした市販薬は販売されていません。 (2017年7月現在) モンテルカストの効果 モンテルカストは剤形によって効果に違いがあります。 剤形 効能・効果 普通錠 気管支喘息、アレルギー性鼻炎 OD錠 チュアブル錠 気管支喘息 細粒 オーソライズドジェネリック オーソライズドジェネリック(AG)とは、原薬、添加物、製法など、材料から製造される過程において、先発品とまったく同じジェネリックのことをいいます。 モンテルカストは、2016年の9月にオーソライズドジェネリックとしてモンテルカスト錠10mg「KM」が発売されました。 通常のジェネリックは先発薬と添加物が異なることもあり、体質などによっては効果の出方が先発薬とは若干異なることもあります。 しかし、オーソライズドジェネリックは先発薬とまったく同じにも関わらず、安価に購入できる大変便利な薬です。 モンテルカストは比較的、安全に使用できる薬です。 ただし、副作用が全くでないというわけではありません。 万が一、副作用と思われる体調の変化があらわれた場合は、医師や薬剤師に相談してください。 なお、症状によってあらわれる副作用の特徴が異なります。 【気管支喘息に使用した場合の主な副作用】 下痢、腹痛、吐き気、胸やけ、頭痛など 【アレルギー性鼻炎に使用した場合の主な副作用】 口の渇き、眠気、胃の不快感、頭痛、下痢、倦怠感など 他の薬との飲み合わせ モンテルカストを飲んでいる時はフェノバルビタール成分の薬に注意が必要です。 フェノバルビタールがモンテルカストの効果を弱めてしまったり、薬が効く時間に影響を与えてしまいます。 なお、抗てんかん薬の中にフェノバルビタール成分の薬があります。 フェノバルビタール、フェノバールなどの名前で販売されています。 モンテルカストを使用できない方 過去にモンテルカストナトリウムに対して過敏症を起こしたことのある方は使用できません。 モンテルカストはキプレス・シングレアのジェネリックとして、多くの製薬会社から販売されています。 ジェネリックは先発薬に比べると安く購入することが可能です。 ジェネリックは先発薬と同じ成分の薬であり、効果はほとんど稲地ということができます。 値段が安いからと言って効果が変わるわけではありません。 剤型及び規格 モンテルカスト の薬価(円) 先発品薬価(円) キプレス シングレア 錠5mg 61. 40〜76. 80 153. 80 153. 20 錠10mg 81. 40〜101. 80 203. 50 203. 50 OD錠5mg 61. 40 規格なし OD錠10mg 81. 40 203. 50 203. 50 チュアブル錠5mg 76. 30 190. 70 190. 90 細粒4mg 77. 80 194. 40 194. 50 (薬価は2017年7月現在) おわりに モンテルカストは、花粉症が流行する時期をはじめ、風邪をひいて鼻炎になった場合などによく処方される薬です。 1日1回の使用でよいため、飲み忘れの心配も少ないといえます。 また、1歳以上の子どもから使用できる安全な薬です。 薬を使用するときは医師や薬剤師の指示を守り、正しく使用しましょう。
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