本作は1983年から「週刊少年ジャンプ」で約5年連載されていた、ハードボイルドアクション漫画。 最強の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者・ ケンシロウが、最愛の女性・ ユリアを助けるため、不毛の大地と化した世界で戦いをくり広げるというストーリーです。 本作は名実ともに80年代を代表する大ヒット作品であり、アニメ・映画化もされました。 本編のテイストを引き継いだ真面目な外伝作品から、荒唐無稽なスピンオフまで多数存在し、今現在でも日本漫画界に多大な影響をおよぼす名作なのです。 そのなかで ラオウといえば、主人公に並ぶか、もしくはそれ以上に絶大な知名度と人気のある悪役。 彼は 「世紀末覇者拳王」を自称し、私設の拳王軍を率いて、暴力で人々を支配する暴虐の王でした。 彼は作中でも屈指の大きさを誇る巨体で、 身長210cm、 体重145kgほどだといわれています。 その凄まじい筋肉は、ただ立っているだけで圧倒的な存在感。 それに加えて、行軍中は兜とマントまで身につけて、さらに黒王号という名のいかつい馬に乗っていました。 威圧的すぎるその姿は、思わず見る者に恐怖を与えます。 隣に立たれただけで卒倒しそうです。 実は彼も、ケンシロウと同じく、かつては 北斗神拳の伝承者候補でした。 一子相伝の定めに則り、ケンシロウとは義兄弟の関係。 北斗4兄弟の長兄に当たり、次兄・ トキとは実の兄弟でもありました。 さらに「修羅の国編」で登場する強敵・ カイオウは、実の兄なのです。 そう考えると、『北斗の拳』は複雑に入り乱れた人間関係による、 壮絶な兄弟喧嘩といえるかもしれませんね。 彼の一人称は基本的に 「おれ」ですが、 「我」や 「このラオウ」といった言い回しも度々ありました。 他人に対して 「うぬ」と呼びつけることが多く、そこには尊大な人格が反映されています。 それ以外にも特徴的な話し方でキャラ付けがされており、 「ぬう(あるいは、ぬぅ)」や 「ぬん」といった言葉が感嘆符のように使われています。 こんな短い単語ですら、もはや語録のように扱われることもあり、そのインパクトと影響力の凄さを感じられるでしょう。 そのカリスマ性から、作品の内外を問わず憧れる読者も多く、著名人のなかにも彼を崇敬する人は少なくありません。 第72代横綱・稀勢の里は、ラオウの描かれた化粧回し(刺繍の施された前垂れ付きのまわし)で夏場所に挑みました。 アニメ版の声優は時期や媒体によって異なりますが、もっとも有名なのは、最初に役を務めた 内海賢二でしょう。 意外なところでは、アニメ映画 『真救世主伝説 北斗の拳』などで、俳優・ 宇梶剛士が演じたこともありました。 技が強すぎる!ラオウの実力 先述したように、彼は 北斗神拳伝承者候補でした。 しかし、北斗神拳が伝授されるのは師父が認めた、ただ1人のみ。 ケンシロウが伝承者になった、ということは彼の実力が認められなかったということで、従って彼が弱い……などいうことはありません。 むしろ逆です。 彼は、 あらゆる意味で強すぎたのです。 「剛の拳」と呼ばれる圧倒的な破壊力は、本能のみで生きる野生の虎すら死の恐怖に陥れてしまうほどでした。 相手に死を感じさせないのが、暗殺拳の本質。 その意味で、彼の強さは北斗神拳の真髄に向いていなかったのです。 あるいは北斗4兄弟の育ての親であり、厳しい先生でもあった師父・ リュウケンは、やがて歪んでいくであろう彼の未来も見通していたのかもしれません。 ラオウの得意とする剛の拳は、闘気を放射して破壊する技。 特に北斗剛掌波、奥義の 天将奔烈は彼を代表する必殺技として有名です。 剛の拳の冴えだけでいえば、彼は作中の誰よりも強いのです。 永遠のライバル・ケンシロウとの関係!実は家族!? 彼はご存知のように、 世紀末覇者です。 拳王軍を率いて、暴力による支配を目指していました。 暴力を肯定し、悪政を敷く暴君。 その目は海を越え、大陸「修羅の国」すら捉えていました。 それではなぜ、彼はこれほどまでに世界を掌中に収めようと行動していたのでしょうか? それはなんと、 平和のためだったのです。 え?嘘でしょ?という感じですが、本当です。 しかし、拳王としての彼の暴力と平和の間には、大きな隔たりがあるように思えます。 この乖離には、劇中世界におかれた「現実」に理由がありました。 『北斗の拳』の世界は核戦争後、文明が崩壊して無秩序になった世界です。 そこではまさに、力だけが正義。 彼は、悪党が暴力を振るって、限られた資源を奪い合う現実に直面します。 当初は、その地獄のような状況を北斗神拳で是正しようとしました。 ところが暴力で暴力を打ち倒すうちに、彼のなかで手段が正当化されて、それがやがて、力による支配へと繋がっていったのです。 目指すところが平和であるにも関わらず、彼自身が暴力の化身となり、悪となってしまったのでした。 小物感!? ちょっと残念なラオウ! 拳王軍を率いる王であり、主人公の最大のライバル。 数々の言動・描写から、とてつもない大物感が醸し出されています。 ……ですが、ちょっと細かいところに目を向けると、首を捻るような行動がいくつか見られるのです。 彼はケンシロウと同じく、ユリアを愛しています。 2人は 恋愛においてもライバルでした。 しかし、ユリアとケンシロウは相思相愛。 ケンシロウを捨てろ!! そして今日からこのおれを愛するのだ!! (『北斗の拳』7巻より引用) 彼は嫌がるユリアに、このように無理矢理迫るのです。 せめて振り向かせる努力を……。 後述する「山のフドウ」との対決では、彼に忖度した部下の卑怯なおこないに対して怒りをぶつけます。 ある意味では忠心といえる部下に、ただただ八つ当たりしたようにも感じられる場面です。 サウザーには小物感溢れる態度を取っていましたが、辛うじて面目は保っていました。 そんな彼が、作中でほとんど唯一、はっきりと恐怖した相手がいます。 それが南斗五車星の1人、 「山のフドウ」です。 孤児を引き取って育てる心優しき巨人を、彼は恐れました。 今でこそ柔和なフドウですが、かつては 「鬼のフドウ」と呼ばれた凄まじい使い手だったのです。 まだラオウがリュウケンのもとで修行していたころ、彼はフドウの姿を見て震え上がりました。 これがトラウマになっていたのでした。 時は流れ、第1部最終章の15巻。 「南斗最後の将」に接近する彼は、フドウと直接対決をおこないます。 しかし、今やフドウよりも、彼の力量が遥かに上回っていました。 それでも、守るべきものを得たフドウの気迫が、 彼の心にかつての恐怖心を蘇らせたのです。 恐るべきは「山のフドウ」の覚悟、といったところでしょうか。 次のセクションでは、これぞ世紀末覇者!な一面をご紹介。 あまりにも鬼畜の所業すぎる!! ラオウが無抵抗の老人を…冷酷で理不尽すぎる!! 『北斗の拳』は見方を変えると、ユリアという1人の女性を軸にした恋愛物語といえるかもしれません。 それは彼女が南斗最後の将、 「慈母の星」の宿星を持つがゆえ。 作中の屈強な男達が、運命的に彼女へと惹かれていくのです。 ラオウも、またそうでした。 乱世を鎮める野望を抱く彼が、その野望と同じくらい、 たった1人の女性に固執したのです。 その計り知れない想いは、彼が 「無想転生」を体得したことからもわかります。 無想転生は深い哀しみによってのみ自発的に体得出来る、北斗神拳究極奥義です。 彼はそんな奥義を、あえてユリアを失うことで開眼しました。 つまり、 それだけ深く彼女を愛していたのです。 またケンシロウとの最終決戦後、自ら手を下して殺したかに見えたユリアが実は生きており、しかもラオウのおかげで余命数ヶ月の不治の病が延命していたと発覚します。 最期には愛する人のために、心憎いこともしていたのです。 冷徹な面が目立つ彼の、愛する人を一心に想う意外な一面でした。 「我が生涯に一片の悔い無し」!ラオウの最期 彼はユリアへの愛を貫いて、生涯独身でいた男……と思われていました。 しかし、実は彼には 実子が1人いるのです。 その名は、 リュウ。 原作では「修羅の国編」が終わってから登場します。 彼はケンシロウとの旅を通じて、北斗神拳や戦う男達について学んでいくのです。 それにしても、ラオウの面影がまったく見えない、キュートすぎる見た目です。 彼は父親がラオウだということ以外、一切が不明。 母親が誰なのか、いつどの時点で産まれたのか、本当はユリアが……?など、さまざまな憶測がなされています。 1つはっきりしているのは、ラオウの血を引く彼が、ラオウのように道を外さず正しく生きていくだろう、ということだけです。 次のセクションでは、ラオウの愛され具合がわかる、あのイベントについてご紹介! ラオウよ、永遠に……現実世界で葬式を開催!? 愛されすぎ!! その激しい生きざまから、読者で彼を慕う者は後を絶ちません。 架空の世界の人物だという範疇を超えて、ファンは彼を本気で慕っているのです。 そのあまりの熱狂振りに、ついには2007年に映画 『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章』の公開記念として、なんと ラオウの葬式が執りおこなわれました。 真言宗の高野山東京別院にて 「ラオウ昇魂式」と銘打たれて、実際の葬式同様に粛々と進行されたのです。 彼の命日は不明ですが、この昇魂式がおこなわれた 4月18日を 実質的な命日としている方もいらっしゃるよう。 悪役ながら、ここまで愛されるキャラクターもそうそういないでしょう。 ラオウの名言ランキングベスト5!これぞ最強の戦士!(だが意外と涙もろい) それでは最後に、世紀末を駆け抜けた熱き男・ラオウの印象的な名台詞をご紹介。 厳選した5つの台詞1つ1つには、語り尽くせないドラマがありました。 第5位 ぬう!! お……おれは拳王! 拳王は決してひざなど地につかぬ~!! (『北斗の拳』9巻より引用) 膝をついたケンシロウに対して、自身は堪えきった彼の言葉です。 拳王を名乗る猛者の誇りが感じられます。 かなり印象的な台詞なので2人の最終決戦時のイメージがあるのですが、ケンシロウとの初対決において出た名言でした。 第4位 このオレの枯れた涙を呼び戻した! (『北斗の拳』12巻より引用) かつては同じく頂点を目指した男・トキ。 限りなく肉薄したこの実弟が、命を磨り減らしてまで戦いを挑んできたこと、さらに力を失ったことを嘆くようなシーンです。 ラオウ、男泣き。 トキの攻撃に 「き……きかぬ。 きかぬのだ!! 」と吐露する姿も印象的でした。 しかし、意外にも彼は「これが最後の涙」と言いながら、その後もちゃっかり泣いちゃうなど、涙もろい一面も。 可愛いじゃないか、ラオウ。
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SS 「だれを愛そうがどんなに汚れようがかまわぬ最後にこのラオウの横におればよい!!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 拳王の壁 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 S 「どれだけヤリマンでも心が自分に向いてればいいさ」 A 「なに、処女じゃない? 関係ないさ」 B 「ファーストキスなんかいらないさ」 C 「前に誰が好きだったとしても、振り向かせてみせるさ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 男の壁 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 D 「本気の恋!?使い古しのくせによく言うよ! 一つ一つが真剣な恋だった!?知らねえよ!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 凡人の壁 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 E 「なんで非処女なんだよ! 処女膜無いくせに話しかけんな!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 処女厨の壁 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 F 「え!? はじめてのチューじゃないの!? ビッチ! 死ね! 中古!」 G 「これが初恋じゃねえのかよ! 身体が処女だからって精神が中古なら意味ねえんだよ!」 H 「他の男に事故でも裸見られちゃ駄目!下着姿見られちゃ駄目!!!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 独占厨の壁 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 I 「他の男に触っちゃだめ! 近づいちゃだめ! 同じ空気吸っちゃだめえええええ!!!!」• 407• 2397• 111• 124• 586• 391• 774• 248• 248.
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最近、久しぶりに『北斗の拳』を最初から最後まで一気読みし、改めてその面白さに感嘆したマンガタリライターの神門です。 「おまえはもう死んでいる」 このセリフは日本国民なら誰しも一度くらいは耳にしたことがあるはずです。 ただ、『北斗の拳』自体は古い作品なので、• ラオウのあの一言以外の名言が思い出せない• 数々の名台詞がどんな場面で使われていたのか思い出せない• あのキャラのあの名言のシーンを振り返りたいけど、読み直すのはちょっとめんどくさい という方も多いのではないかと思います。 そこで、今回は『北斗の拳』の 定番の名言をのトップ10を紹介します。 名言の背景にある場面の解説もしていますので、 久しぶりに『北斗の拳』を楽しみたい方も、 名言くらいしか知らなくてまだ読んだことのない方にも楽しんで頂けるかと思います。 著者 原作:武論尊、作画:原哲夫 出版社 集英社 掲載雑誌 週刊少年ジャンプ 掲載期間 1983年~1988年 単行本巻数 全27巻 ジャンル ハードボイルドアクション 『北斗の拳』は199x年、核戦争により文明と秩序が失われ、暴力が支配する弱肉強食の世界が舞台です。 そんな世界に現れたのが、皆さんもご存知のケンシロウです。 北斗神拳伝承者であるケンシロウが、悪党どもを倒し、南斗六聖拳の伝承者達や、野望を抱くラオウなんかと戦っていく、世紀末ハードボイルドアクション漫画です。 胸に七つの傷を持つ男• 死兆星• あたたたたたたた、ほわたぁ! 北斗百裂拳! といった 数々の有名な単語やフレーズが鮮烈な印象を読む人の心に焼き付けてくれた名作です! 2、『北斗の拳』定番中の定番の名言TOP10 ここからは定番の名言をランキング形式で紹介していきます!• 「ああ、この名言あった!」• 「確かにこの台詞はランクインするよな」• 「こんな名言があったんだ!」 など、皆さん自身の思いと比べるなどして楽しんでもらえればと思います! どんな台詞ががあったか思い出せない方は、こちらで復習をしておくのも一興です。 その ラオウがかつて初めて恐怖した相手が南斗五車星の一人、山のフドウでした。 恐怖を克服するため、再びフドウと戦うことを望むラオウ。 今のラオウに対して、もはやフドウなんぞ相手になりません。 しかし、死を目前にしたはずのフドウがラオウを退かせます。 フドウの眼、そしてフドウが守ろうとする子供たちの眼がケンシロウを思い起こさせたのです。 無敵とも思われるラオウの体に恐怖を刻ませたフドウは、倒れながらもラオウに向かって言うのです。 「か……哀しみを知らぬ男に勝利はないのだ!!」 北斗の拳 第130話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 と。 ボロボロになって瀕死で、見た目では明らかにフドウが負けています。 でも、フドウは言い切るのです。 か、かっけぇ・・・・!! ただひたすらに突き進み、相手を恐怖させてきたラオウにも知らないものがあります。 それが 「愛」です! 愛を知らないからこそ哀しみを知らず、愛を知り哀しみを知る人の強さを知らない。 「ケンシロウを倒すことはできない。 」と告げて、フドウは倒れます。 命をかけたフドウの名言は、心に刻まれますね! 9位 「ならば神とも・・・」北斗神拳伝承者の決定に向け、師・リュウケンの言葉に対してラオウが放った神すら恐れぬ台詞 北斗神拳の継承者を決めねばならない日が近づいたある日のことです。 師であるリュウケンに、北斗神拳を何のために使うかと問われたラオウは、迷うことなく 「おのれのために使う」 と答えます。 それは、おのれのために北斗神拳を使い、天を目指し、 あらゆるものを自らの手に握ろうという決意の証です。 あまりに自分勝手なラオウに、師であるリュウケンは 「そんなことは神が許さぬ」と止めようとしますが、そんなリュウケンに放ったラオウの名言がこれです。 「ならば神とも戦うまで!!」 北斗の拳 第61話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 うーん、 凄まじい自信ですね! 自分自身の野望の為には神と戦うことすら一瞬もためらうことなく言い切ります。 それこそがラオウの強さであり魅力ではありますが、なんたる傲慢さ。 しかし、 傲慢と思わせながらも、ラオウならばさもありなんと、思わず頷き納得してしいました! 8位 「俺の名を・・・」継承者争いでケンシロウに敗れたジャギが、自分こそ北斗神拳伝承者と認めさせたいために言う台詞 北斗神拳伝承者の候補は4人いました。 ご存知、上から順にラオウ、トキ、ケンシロウ、そして、 ジャギです。 自分より劣ると思っていたケンシロウが伝承者に選ばれ、ジャギは激昂します。 ケンシロウなど認められないと、伝承者を辞退するようケンシロウに挑むのですが、これがまあ あっさりと返り討ちにあっちゃいます。 その後、ケンシロウが悪党どもを倒して北斗神拳伝承者として有名になっていくわけですが・・・・ なんとジャギは、ケンシロウの名をかたるようになります! ケンシロウの噂は「胸に七つの傷を持つ男」です。 そこで自らの胸につけた七つの傷を誇らしげに見せ、小悪党どもに問いかけるジャギの名台詞がこれです。 「俺の名をいってみろ!!」 北斗の拳 第38話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 もう、 愚か者の香りがぷんぷんとします。 これは、他の人の口から、「あなたこそが北斗神拳の伝承者なのだ」と言わせることで自らのプライドを守りたい、そんなジャギの心が言わせているわけですよ。 うわっ、小っちぇえ男! 小っちゃい男ですが、 なぜか誰の心にも残る名言(?)を放ってくれる、 愛すべき愚か者、それこそジャギなのです! 7位 「てめえらに今日を・・・」食料に困窮する貧しい村を守ろうとした老人を容赦なく殺した悪党に対し、ケンシロウの怒りの一言 初期の名言です。 貧しい村のため、文字通り必死の思いで爺さんはわずかな種もみを手に入れます。 「種もみさえあれば将来的に村の食料となる」という思いで、懸命に種もみを守ろうとした爺さんは、なんの躊躇もなく悪党どもに殺されます。 そこでケンシロウが放った怒りの一言が、、、 「てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!」 北斗の拳 第2話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 「今日を生きる資格」というのが格好良いなぁ。 人が今を生きるにあたって、決して踏み外してはならない道がある。 そのことを心にきちんと刻み込んでいるからこそ、出てくる言葉なのです。 普段、のほほんと過ごしている私には、とても出せる台詞ではないですよ。 「明日」ではない、「今日」の今現在。 今この瞬間、自分は生きるに値する行動を取れているだろうか。 そんなことを、耳にした人に考えさせることにもなります。 だからこそ心に響く名言となったのであろうと思います。 6位 「てめえらの血は・・・」拳王侵攻隊のリンに対する悪魔の所業にレイの怒りの一言 ラオウの手下、拳王侵攻隊に見つかりそうになったリンは、自らの身を犠牲にしてレイの妹アイリを守る 殺されそうになったリンを間一髪のところで助けたのはレイでした。 レイは、幼い子供にも関わらず自分の身よりもアイリのことを案じるリンに感嘆するとともに、 そんなリンに対してすら容赦ない拳王侵攻隊に心の底から怒りを覚えます。 そのレイが悪党どもを許さんと、心の底から叫んだ名言がこれ。 「てめえらの血はなに色だーーーーっ!!」 北斗の拳 第63話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 間違いなく赤ですが(笑) いや、そういうことではなく。 普通の人間は赤い血ですが、拳王侵攻隊は人間の所業とは思えないことをしています。 そんな奴らに対し、 お前らの血は人間らしい赤い血のはずがない、人間でなければどんな色の血をしているのかと、そういっているのです。 単に怒るのではなく、 血の色を問うことで尋常ではない怒りを表現しているわけです。 そのような表現をしていることから、レイの名言となっているのです。 同時に、 ネタとしても扱われやすいのは、どんな悪党でも血の色は同じだからですね。 【番外編】北斗神拳の餌食となった雑魚キャラ達の素敵な断末魔5選を紹介 名言ランキングも残すところトップ5となりましたが、ここで『北斗の拳』の代名詞とも言える断末魔をご紹介します。 『北斗の拳』が 半分はギャグ漫画としてもとらえられているのは、雑魚キャラ達のなんとも笑える断末魔のせいです。 間違いありません。 悲惨な最期を迎えているのに、口から発せられる間抜けな悲鳴。 「あべし」 北斗の拳 第20話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 おそらく 最も有名と思われるこの断末魔を放った栄誉あるキャラは、バットの村を襲ったジャッカル一味の一人。 元プロボクサーと自慢げに拳をふるうが、当然ながらケンシロウに通じるはずもなく、あっさりとやられちゃいました。 「ひでぶ」 北斗の拳 第7話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 「あべし」とならぶ、 断末魔の双璧。 雑魚キャラとしては有名な、肉の鎧を持つ ハート様が最期に放った言葉でした。 「たわば」 北斗の拳 第14話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 ややランクは落ちますが、こちらも有名です。 元陸戦隊のレッドベレー生き残りで作られた軍団の中ボス的存在、マッド軍曹の断末魔でした。 「うわらば」 北斗の拳 第51話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 作品内でも 指折りの有名な雑魚キャラ、トキの名を騙ったアミバの断末魔です。 アミバは、出番はそこまで多くなかったですが、台詞も性格も非常に印象を残してくれました。 「ぱっぴっぶっぺっぽぉっ」 北斗の拳 第39話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 ケンシロウに頭をノコギリで切られながら男が叫んだ悲鳴。 すごく残酷な描写の場面なのに、なぜか笑えてしまうのはこの断末魔のせいですね。 いや、何度見ても素晴らしいです。 5位 「ケンシロウ この魂は・・・」実兄であるラオウとの最後の決戦前にトキが残した言葉 トキが、ラオウとの決戦の前にケンシロウに対し言い残した言葉がこれです。 「ケンシロウ この魂はおまえに残そう。 そしてこの肉体はラオウとの死闘に捨てよう!」 北斗の拳 第99話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 最強の敵であり、 最愛の兄であるラオウを、自らの命をもって止めようとしているだけに、重い言葉です。 病に侵された体であり、死期も近いことをトキは悟っています。 そんな体でも、やらねばならない、実の兄をこの手で止めなければならない。 文字通り、 ケンシロウに思いを遺すと共に、決戦に向けて自分の甘く優しい心を切り離し置いていく、そういった意味もあったはずです。 こんなことを言われたら、もう何も言うことなどできなくなってしまいます。 トキの決意を胸に、戦いを見守ることしかできないケンシロウ。 静かなれど、 トキの熱い魂の込められた台詞でした。 4位 「おれは雲!」ラオウに敗れるも決して屈することのなかった、ジュウザの生き様を示す一言 南斗最後の将を守るために立ち上がったのが、南斗五車星です。 その5人のうちでもおそらく 最強かつ最大の人気を誇るのが、雲のジュウザです。 命を賭してラオウの進撃の歩を止めようとするジュウザでしたが、やはりラオウには敵わずその前に倒れてしまいます。 それでも、 最後までラオウに屈することなかったジュウザの名言がこれです。 「おれは雲! おれはおれの意志で動く ざまあ見たかラオウ!!」 北斗の拳 第120話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 続く、 「おれは最期の最期まで雲のジュウザ!!」まで含めて、生き様を示して死すジュウザ。 あまりに格好良く、だからこそ非常に人気のあるキャラクターなのです。 3位 「おれは聖帝サウザー!!」ケンシロウに秘密を見破られ敗北寸前も、南斗の将・帝王サウザーらしい台詞 南斗最強、南斗鳳凰拳の使い手であるサウザーが残した言葉です。 その戦いぶりであり生き様を3語で表した名言がこれ。 「おれは聖帝サウザー!! 南斗六星の帝王!! 退かぬ、媚びぬ、省みぬ!! 帝王に逃走はないのだーー!!」 北斗の拳 第97話 武論尊・原哲夫/集英社より引用• 退かぬ 退く(後ろにさがる。 退却する。 また、やり始めたことを途中でやめる)• 媚びぬ 媚びる(人に気に入られるために卑屈な行動をとること)• 省みぬ 省みる(自身の言動などを、振り返ってじっくりと考えること。 反省する) ということをしない、と言い切っているのが 潔いです 最初の二つは良いとして、最後のは周囲にいる人がそうだと困りますね 帝王は決して背中を向けることはない、過去を見ることなく反省もせずただ前に進むのみという、 傲慢なまでの物言いがむしろ格好良いと聞いた人に思わせます また、3語でテンポよく言うことが出来て耳に残るのも高ポイントです。 2位 「俺の墓標に・・・」全てを終えバットとリンとも別れ再び一人荒野に旅立つケンシロウの一言 「俺の墓標に名はいらぬ 死すならば戦いの荒野で!!」 北斗の拳 第245話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 墓標とは、埋葬箇所に建てる目印の石や木の柱。 はかじるしのことです。 墓標に名はいらぬ。 すなわち、目印の石や木の柱に自分の名を刻む必要はない、ということです。 また続けて、荒野に死すと言っていることから、 ケンシロウは決して定住することなく、今までと同じように荒野をさすらい、悪党どもと戦い続けるということ。 そして戦いの果て、荒野で命を失うだろうと言っています 「名はいらぬ」とは、北斗神拳伝承者として、また英雄として行動するのではなく、 一人の男として戦い続けるという意志なのですよ どこまでも格好良いですよね! ケンシロウの今後の生き様を示した一言です。 大きな戦いは終わり、愛する者はいなくなり、弟分たち(バットとリン)も独り立ちした。 あとは自由に、あるいは楽に余生を送ることもできるはずです。 だけど、 あくまで戦い続けるという意志の込められた一言にしびれるのです! 1位 「わが生涯に・・・」ケンシロウに敗れたラオウが死ぬ前に放つ不朽の名台詞 もはや説明不要とも思えるほど有名な、ラオウが死を目前にして放った台詞です。 「わが生涯に一片の悔いなし!!」 北斗の拳 第136話 武論尊・原哲夫/集英社より引用 なぜ、この台詞がこんなにも多くの人に知られ、そして名言として扱われているのでしょうか? それは、 誰もがこのような台詞を言い残して生涯を終える人生に憧れているからに他ならない。 そして同時に、 簡単に叶えられることのない望みだとも理解しているからでもあります。 世紀末覇王として君臨し、地上を、全てを手にしようと望んだ男、ラオウ。 彼の人生は決して順風満帆なものではありませんでした。 実弟をその手で倒し、愛する女を手に入れられず、最後にはケンシロウの前に屈する。 それでもラオウはこの言葉を言い放ち、仁王立ちで絶命するのです。 最後に敗北し野望を果たせずとも、言い切るラオウの生き様に心震わされる• おそらく絶対に出来ないであろうが、自分も悔いなき人生を送りたいと憧れる 男の、いや 漢の生き様とはここにあり。 そう示すような一言だからこそ、長くに渡り愛され、心に残り続ける台詞となったのです。 いや、 こんな台詞を放って人生終わりたいなぁ!! 3、まとめ 今回は『北斗の拳』の定番の名言TOP10を紹介させて頂きました。 俺の名をいってみろ!!• てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!• 退かぬ、媚びぬ、省みぬ!!• わが生涯に一片の悔いなし!! などなど、読んでいた当時を思い出すのはもちろん、アニメを思い出した方もいるのではないでしょうか? 改めて台詞を見ていくと、 登場人物たちの背負ってきた過去、生き様が分かります。 数々の名言が『北斗の拳』という作品の魅力を際立たせていますが、他にも 様々な名言が山のようにあります。 名言はもちろん、作品としても非常に面白いことは言うまでもありませんので、気になった方はこの機会に読み返してみて下さい! マンガタリライター 神門 手元にない方は、こちらなど。
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