感情移入できる・できないを語る前に まずはじめに言っておくことがある。 僕は今の今まで一度も「感情移入」を意識して小説を書いたことはない。 そして、僕が編集者と話をする中でも、「感情移入」という言葉も、それに類するようなキーワードも、一切出てこなかった。 なぜだろう。 僕が特殊だから? 別にそんなことはない。 共感とか感情移入というのは、物語が進んでいく中で、読者に生まれる「結果としての感情のうちの一つ」に過ぎないからだ。 常識的な行動をとり、キャラクターの性格を説明し、その上で行動を取らせる。 その結果、読者が「自分と近い、自分でもそうする、そうしたいと思う」と思えば、読者は主人公に共感をする。 自分と違うけれど「たしかに、このキャラならこう言うことを思いそうだな、こういう行動をしそうだな」と納得できるものであれば、共感は呼ばずとも、引っかかりなく物語を楽しんでもらうことができる。 感情移入をできなくても、物語はまかり通るのだ。 感情移入を採用する時の注意点 感情移入は、物語を次のような方法で組み立てていった結果として、読者の心の中に生まれるものである。 その本を手にするであろう読者のペルソナと近しい主人公像を用意する。 その読者たちの大部分が行うであろう行動を、納得できる理屈でとる。 この方法を採用して作品を作ると、ちょっとした注意点が生まれる。 物語も主人公も、より平凡なものになる傾向が出てくるのだ。 通常、非凡な物語は、非凡な主人公が舵を切る。 漫画「ドラゴンボール」の悟空が「おめえつええな、ワクワクすっぞ」と言う気持ちは共感を持って受け入れられているだろうか? 漫画「ONE PIECE」でルフィが「海賊王に俺はなる」と息巻いている姿に、誰が感情移入しているだろうか。 僕は村上春樹の小説の主人公に、共感などしない。 一ミリだってしない。 しかし作品は間違いなく面白い。 西尾維新の小説もそうだ。 一切の共感を寄せ付けない主人公たちだが、それでも彼らが紡ぎ出す物語は魅力に溢れている。 別に構わないのだ。 読者とシンクロなどしなくても、それで良い。 一つの結果としての感情移入 感情移入は、できるだけ読者に楽しんでもらうために小説家たちがあれこれ考えた末の、一つの結果にすぎない。 もう少し言うと、読者を楽しませる方法として、小説家が取る一つの生存戦略のうち、最も無難で反感を買わないマイルドなもの、と言えるだろう。 その生存戦略(=読者と近い主人公を用意して、多くの読者が考えるであろう思考をし、多くの読者が納得する理由で、現実的な行動を取るように、主人公に仕向ける)を採用した小説のうち、見事読者とシンクロした小説に、「共感できる」「感情移入できた」の称号が与えられるのだ。 それ以外の生存戦略を取っている小説家からすると、感情移入などハナから考えていない。 ダイナミックな物語展開やユニークなキャラクターを登場させた瞬間、「共感できる主人公を」なんて概念は吹き飛ぶ。 少なくともそれを求めて小説を書こうとは思わない。 僕もそうだが、大多数の小説家は、読者に共感など求めていない。 編集者でさえも、だ。 こと、少年向けラノベでは、特にそうだ。 逆に、少女漫画や少女向けラノベは「感情移入」を重視していそうな気もするけれど。 おわりに というわけで、感情移入に関する話を書いてみた。 もしキミが書いた小説に対して、誰かが「感情移入できない」と言ってきたとしても、それに悩む必要はないかもしれない。 感情移入なんて(多分多くの)プロの小説家は気にしていないし、そんなものがなくても面白いものはいくらでも書ける。 ただし、共感できる・感情移入できる小説を書きたいと思っているのであれば、そこは主人公と読者を徹底的にシンクロさせる努力をした方が良いだろう。 もっとも、残念ながら僕にはその努力をどうやって行えば良いか、答えはないのだけれど。 活用されたし。
次の本や映画などでよく物語に感情移入するという言葉が使われますよね。 同じように、共感するという言葉も登場人物の気持を同じようなときに使ったりします。 なんとなくだけれど知っている言葉の意味や文脈から読み取れる言葉の意味。 はっきりは分からないけど、ぼんやりと意味を知っている言葉がけっこう多い場合があります。 国語辞典でしらべないといけないほど意味がわからないわけでもないから、なんとなくの意味で理解してしまっているのではないでしょうか。 では「感情移入」と「共感」、この言葉の意味の違いは知っていますか。 同じようシチュエーションで使う機会があるこの2つの言葉。 実はちょっとした違いがあるのです。 そこで今回は、「感情移入」と「共感」の違いについてお伝えします。 人だけでなく「もの」も対象となるのが感情移入 自分の感情を相手が「こう思っているんだろうな」と自分と重ね合わせて、勝手に相手に移し入れることを感情移入といい、辞典には「自分の感情などを他の人や自然、芸術作品になどに投射し、それらと自分の融合を感じる意識作用」となっている。 つまり、 感情移入は人の感情だけでなく音楽や芸術作品、自然などに対してもできるということなのです。 例えば、音楽を聴いて「自分の恋の応援をしてくれている歌だ!」「失恋した気持ちを歌っている」と心酔して聞き入ったり、悲しくなったりすることがあるでしょう。 他にも小鳥のさえずりが楽しくお話をしているように聞こえたり、冬空の星がキラキラと切なく感じたりすることがありますが、それは自分の一方的な決めつけに過ぎず、自分が勝手に悲しくなったり、切なくなっているだけなのです。 ポイントは自分が勝手に投射すること。 これが感情移入なのです。 共感は「人」以外は対象にならない 「同感」と同じような意味になり、 他人と同じ感情を持つことを共感といいます。 つまり「人が楽しんでるのを見ると相手が楽しそうなことがわかり、自分も楽しくなる」ということです。 ポイントは「人が」というところで、 人と人との関わりの中で発生する感情のため、人間関係を築く鍵ともいえます。 そのため相手がなんの感情を持っていないのに「悲しそうだ」と推測して勝手に自分も悲しむのは共感とは言えません。 また、相手が悲しんでいても、自分が悲しんでいなければ共感とは言えません。 他人の考えや行動、感情を自分のもののように感じ取ることが共感なのです。 相手を理解し同じ感情になれたら、それは共感と呼べるでしょう。 感情移入は能動的 「こういう気持ちなんだろうな」と想像して勝手に自分に投射することなので、意識的に感情移入しようとしないとできないものなのです。 これは1人1人考え方や感じ方が違うために能動的になってしまうということ。 つまり、 自分が体験したことではないけれども、自分に起きたように想像して感情が生まれているのです。 人は、「自分」は「自分」、「人」は「人」という考えを持っています。 ですが、それでは人間関係もうまくいかない、ものに対しても感情がわかなくなってしまうので感情移入という能力が備わっているのかもしれません。 共感は本能的 思い出してみてください。 あなたが悲しんでいる友人から相談を受けていて、友人が悲しそうにしているのがわかると、自然と自分も悲しくなってきたということはありませんか。 悲しんでいる友人を前に、大笑いするなんてこと滅多にありません。 そう、その経験こそが「共感」です。 自然と悲しくなってくる・・というのは、もう生まれ持った本能なのです。 人との関係を良好にするために、人を理解して、人を思い、人と同じ気持ちになる。 これは喜怒哀楽どんな時も同じ。 相手から自分を認めてもらうために脳に作られた仕組みが共感なのです。 同じように、自分がしたことで相手が喜んでいる姿を見たら、自分も嬉しくなってもっともっと喜ばせてあげたいと思う気持ちが出てきますよね。 共感というのは本能であり、人を思いやる優しい気持ちなのです。 感情移入すると疲れやすくストレスがたまりやすい 感情移入は、体験していないけれども、体験したかのように想像して感情を生み出すことなので、度が過ぎると感情に巻き込まれる可能性があります。 例えば、友人から恋の相談を受けて、友人の様々な感情に感情移入し、相談が終わった頃には友人はスッキリしているのに、自分だけ悶々として気分が晴れないとき、それは感情に巻き込まれているのです。 ドラマや映画を見て、疑似体験した気持ちになり、ネガティブな場合だとそのまま引きずってしまう場合にも、気分が晴れないでいると、体が疲れやすく、度が過ぎるとストレスさえ感じるようになってしまいます。 もし、疲れやすくストレスを感じるのであれば、ネガティブなものは切り離し、心がリラックスできる状態を作って、ホッと一息ついて、頭を空っぽにすることをオススメします。 以上、感情移入と共感の5つの違いをお伝えしました。 同じように使っていたけど実は全然違った意味でしたよね。 共感は「共感力」とも呼ばれ、人とのコミュニケーションをとる上で、相手を理解して大きな視点で物事を見ることができ、人に優しく接することができるとされる能力と言われています。 本能的にある共感する力ですが、それをより高めることで学校や仕事の人間関係がより良好になるとされています。 また感情移入は自分が体験したわけでもないのに、勝手に想像して同じような感情になってしまうこと。 そのため、ポジティブなことはいいですが、ネガティブなことでその感情に巻き込まれてしまいストレスや疲れを感じやすくなってしまいます。 人との関係でもそうですが、感情移入は芸術作品や自然などのものも対象になるので、すぐに心の切り替えができない人は悲しく寂しい作品などは見たり聞いたりするのを避けるようにするのがオススメです。 ですが、感情移入もいいように考えれば、相手の立場になってどっぷり考えることができるので、人との関係を良好にするきっかけになるかもしれません。 まとめ 感情移入と共感の違いは ・感情移入は人だけでなく「もの」も対象になる ・共感は人と人との間での感情 ・感情移入は能動的 ・共感は本能的 ・感情移入すると疲れやすくストレスがたまりやすい.
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映画やドラマを見てもらい泣き。 友達の悩みや相談を聞いて一緒に落ち込み、嬉しいことも自分のことのように喜び。 感情移入しやすい人は、とても共感性が高い人情派と言えます。 ただ、どんな性格や考え方のクセでも、メリットとデメリットがあります。 メリットとしては相手に共感して、人の気持ちをくみ取って行動できる、とても優しい人となります。 デメリットとしては、何もかも自分のことのように感情移入しているため疲れてしまう。 感情的になって正常な判断ができないなどがあります。 自分のことのようにということですから、人の何倍もの感情を感じ続けているといったところでしょうか?特に、悲しい・苦しいなどのネガティブな感情に巻き込まれ、いつまでも引きずってしまうところではないでしょうか?すぐに共感して振り回されないようにするにはどうしたらいいでしょう? 感情移入しやすくて困るときがある。 簡単な5つの改善方法 自分の感情とそれ以外の感情を切り離す 感情移入とは、「こう思っているんだろうな」「こういう気持ちなんだろうな」と、想像して自分もそう感じるということです。 しかし、少し考えてみればわかりますが「共感」することは出来ますが、本当の意味での「理解」をすることはできません。 なぜならば、違う人間だからです。 1人1人、考え方も感じ方も違います。 だけど相手のことを考える力がないと集団でやっていけないため、感情移入という能力が出来たのだと思います。 感情移入とは、人の感情に共感して自分で作り出したもの。 自分が体験したわけではないのに、想像力を駆使して生まれた感情なのです。 自分の体験ではないのに、感情が生まれた瞬間、脳が自分に起きたことのように錯覚して、苦しいし、悲しいのです。 だから「自分」は「自分」。 「人」は「人」。 冷たいようですが、自分と感情移入する対象を分けて考えるクセを付けることが大事だと思います。 やり方としては、ドラマや映画などの物語に引きずられた場合「これはドラマ。 私が体験したわけではない」。 友人の相談事にずっと考え込んでしまった場合「これは自分が悲しいんじゃ無くて、相手の悲しみを読み取っているだけだ」「これは感情移入しすぎて自分のものと勘違いしているだけ」などと、自分に言い聞かせましょう。 感情と距離をとる 感情移入しやすい人は、一歩引いて状況を判断するということが、苦手な場合が多いと思います。 友人から彼氏の相談を受けた場合、友人にどっぷり感情移入して悲しんだり・怒ったりして解散した後、友人は話してさっぱりしたのに、あなたはなぜか、悲しみ・怒りが収まらないなんてことあるかもしれません。 これが感情に巻き込まれた状態です。 悲しいのはなぜ?怒りが収まらないのはなぜ?そう自分に問いかけてみてください。 感情が湧くには、その原因となった出来事があると思います。 感情に巻き込まれる前になんでそう思ったのか?と考え、感情と距離を取ることで巻き込まれにくくなります。 心が不安定になるものに近づかない 自分が引きずられそうなもの(ドラマ・映画・ネット上のネガティブな記事など)を見ない(避ける)ということです。 感情移入はその人の性格の特徴のひとつで、本来は改善する必要のないものだと思います。 ただ、度が過ぎると生活に支障をきたす場合があるので、コントロール方法を覚えることが大事になってきます。 自分の心の安定を守るため、嫌な時はその場から席を外す。 感情移入し易い人は、ドラマが現実のように感じられてしまうものですが、それは決して悪い事ではありません。 見ても見終わった後、すぐ切り替えられる人は見ればいいのですが、引きずって辛い思いをするような人は、見なくてもいいのです。 そんな思いをしてまで「娯楽作品」に近づく必要はないのです。 何も考えない時間を持つ 感情移入しやすい人は、感情に巻き込まれて疲れやすいと書きました。 どうしても避けられない場合、疲れてしまったという時には瞑想がオススメです。 本格的な宗教的なものでなくて、リラックスする音楽をかけ一人部屋でぼーっとする時間を持つということです。 自分本来の立ち位置に戻る。 自分は今・これからどう感じていたいか?と自分が感情を取捨選択するために、いったん頭を空っぽにする時間を設けることは、心の安定にとてもいい効果を発揮すると思います。 長所として生かす 人が誰かに悩み事を相談する場合、もうすでに自分の中に「答え」を出している場合が多いものです。 感情移入しやすい人は、相手の気持ちに立ってアドバイスが出来ます。 相手が意識もしくは無意識に出している「答え」に辿り着くようなアドバイスができるため感謝されることが多いでしょう。 今まで疲れていた事、困っていた事が、人の役に立って感謝されるという事で長所として生きてくるのです。 人の役に立つ、感謝されるという体験は考え方が変わり、疲れ方が違ってきます。 短所は考え方ひとつで長所になります。 自分の性格の特徴を知り、うまく付き合っていくことが一番大事なんではないでしょうか。 まとめ 感情移入しやすくて困るときがある。 簡単な5つの改善方法• 自分の感情とそれ以外の感情を切り離す• 感情と距離を取る• 心が不安定になるものに近づかない• 何も考えない時間を持つ• 長所として生かす 最近の人気記事TOP10• 「隣の芝生は青く見える」、英語のことわざ"The gra... カテゴリ:• おっちょこちょいな性格は、軽い程度なら保護欲が出て、まわ... カテゴリ:• 頑固な性格というと、周りから敬遠されることが多いです。... カテゴリ:• 会社の上司や先輩、両親に祖父母など、見渡せば多くの目上の... カテゴリ:• 自分の失敗を人のせいにして、自分を守ろうとする人っていま... カテゴリ:• 始めにみなさんに1つ質問です!あなたは気分屋ですか?... カテゴリ:• まずはじめに、みなさんに1つ質問です。 人間関係を... カテゴリ:• 家族や友人・職場の人など、あなたの身の周りの人に、最近「... カテゴリ:• 歯が抜ける夢を見た人、意外と世の中に多いんです。 カテゴリ:• 「あなたは素直ですか?」、また「素直だね」と周りの人から... カテゴリ: 人気記事TOP10• 歯が抜ける夢を見た人、意外と世の中に多いんです。 カテゴリ:• 突然ですが、あなたは精神的に強い方ですか? アスリ... カテゴリ:• 好意を持っている男性が、自分に好意を持っている事がわかれ... カテゴリ:• 他人の発言や行動の瑣末な点を、いちいち取り上げて責めてく... カテゴリ:• みなさん、一期一会を大切にしていますか?私たち社会人が、... カテゴリ:• 感情が顔に出るというのは、自然な現象であるのですが、ネガ... カテゴリ:• 初対面の人が苦手・人付き合いが苦手・人前で自分を表現でき... カテゴリ:• 映画やドラマを見てもらい泣き。 友達の悩みや相談を聞いて一... カテゴリ:• 会社の上司や先輩、両親に祖父母など、見渡せば多くの目上の... カテゴリ:• 「隣の芝生は青く見える」、英語のことわざ"The gra... カテゴリ:.
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