きのう、往復はがきが送られてきました。 伊藤園新俳句大賞の二次審査通過のお知らせです。 数年前に入選してから、ずっと落選続きでしたが。 今回は行けそうな気がします。 なお、はがきには「今後の審査で落選となる可能性もある」と書いてあるので、つかの間の喜びになってしまうかもしれません。 とりあえず、内容の確認をして返信しておきました。 最優秀賞とはいいませんが、お小遣いがもらえる賞に入選することを願ってます。 (前回はペットボトルのお茶1ケースでした) 最終発表は確か、7月7日だったかな。 期待して待つことにします。 そうそう、前回入選のときは、事務局から「作品を詠んだ経緯やシチュエーションを教えてください」っていう電話があったっけ。 今回もそんな電話があるのかな。 とにかく楽しみです。
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この作品は、田島さんが三重県志摩に住んでいた頃、安乗 あのり 神社のしめ切り神事の獅子舞がユーモラスに口を開けていて、そこに太平洋から吹いた風が流れ込み、胴ぶるいをする情景を詠んだ句です。 これまでの累計応募句数は、3,370万句を超えました。 二十九回目を迎えた今回は、俳人の安西篤さん、黒田杏子さん、星野恒彦さん、写真家の浅井愼平さん、作家・クリエイターのいとうせいこうさん、作家の宮部みゆきさん、日本語学者の金田一秀穂さん、ギタリストの村治佳織さん、女優の吉行和子さん、日本古典文学研究者のエイドリアン・ピニングトンさんといった各分野の第一人者である全 10名による最終審査会を開催し、最高位賞である文部科学大臣賞を選出しました。 入賞作品 2,000句の内訳は、文部科学大臣賞 1句、 6部門(小学生の部、中学生の部、高校生の部、一般の部 A、一般の部 B、英語俳句の部)の大賞6句、優秀賞 44句、審査員賞 10句、後援団体賞 11句、都道府県賞 240句、佳作特別賞 1,688句です。 本年8月下旬から順次、日本茶飲料「お~いお茶」シリーズのパッケージに掲載し、受賞者にプレゼントされます。 第二十九回伊藤園お~いお茶新俳句大賞 文部科学大臣賞 賞金: 50万円 賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」、受賞作品掲載額、入選作品集「自由語り」 獅子舞の口へ太平洋の風 田島 もり(たじま もり)さん 83歳 大阪府大阪市 (作者より) 志摩安乗神社の「しめ切り神事」の獅子舞は、とてものんびりとユーモラスです。 獅子が大口を開けると、太平洋からピューッと吹いた風が流れ込み、胴ぶるいをするのです。 その情景を詠みました。 (選評) 獅子舞が獅子頭を脱いで太平洋の彼方を見つめています。 一仕事終えて一息ついているところかもしれません。 獅子頭は口を開けたまま風に吹かれているのでしょう。 まるで獅子が太平洋の風をうまそうに吸っているかのように、英気を養っているところです。 壮大な風景に、地球規模のエネルギーが押し寄せているような力強さが感じられます。 獅子の目玉が、次第に輝きを帯びてくるようにも見えてきますね。 【作者プロフィール】 田島もり(たじま もり)さん 83歳 大阪府大阪市 田島もりさんは、俳句歴 55年。 新俳句大賞では、過去に 2度の入賞入選歴があります。 田島もりは俳号で、本名は田島博子さんです。 お菓子の神様「田道間守」から名付けたそうです。 ご主人が製菓会社に勤めていたこともあり、気に入って付けられたそうですが、ご主人は「神様の名前をつけるなんてけしからん」とおっしゃっているそうです。 この句は、三重県の志摩に住んでいた頃、安乗(あのり)神社の神事を見ていた際に詠んだ句。 安乗岬は、天気の良い日は富士山も見えて太平洋からの風が吹く気持ちの良いところで、そこで行われる神事を見に行かれたそうです。 獅子舞がユーモラスに口を開けていて、そこにピューッと風が吹いていた情景を詠んだのですが、見たままを詠んだため俳句らしくないと、どこにも発表しなかったそうです。 その後、大阪に戻ってから、この俳句を改めて見直したところ、俳句の持つ情景のスケールの大きさやイメージの鮮明さが「良いな」と感じられ、応募されました。 所属する結社「かつらぎ」の大小の句会、月 3~ 4回の吟行会の他、自宅でも創作されており、毎月 200句くらい俳句を詠まれているそうです。 以前に出かけた思い出や、過去の俳句を見返して、季語を置き換えたりされての創作も行っているそうです。 1999年には三重県が主催する「祭の一句」で最優秀賞を獲得されています。 田島さんにとって、俳句は趣味を通り越して、生活の一部となっており、俳句を詠むことを健康の原動力にされていると感じました。 大賞 賞金: 20万円 賞品:賞状、受賞作品掲載「お~いお茶」、受賞作品掲載額、入選作品集「自由語り」 【小学生の部(幼児含む)】応募総数 558,854句 午後三時はちみつ色の犬眠る 伊賀 風香(いが ふうか)さん 12歳 東京都世田谷区 (選評) 午後三時といえばおやつの時間です。 学校から帰ってきたばかり。 ちょうどお腹も空いてきて、甘いものが無性に欲しくなって来たところです。 自宅の庭に暖かい陽射しがふりそそぎ、そこで愛犬が昼寝をきめこんでいます。 庭全体がとろ~としたはちみつ色に見えてきて、甘い香りが匂い立つようです。 お腹がかすかにクウ~と鳴いたような気がしました。 思わず、「お母さん」と呼んで、おやつの催促をしたくなった、そんな昼下り。 【中学生の部】応募総数 446,932句 この川の名前も知らずさけ上る 近藤 之武(こんどう ゆきと)さん 13歳 東京都練馬区 (選評) 鮭は、川で生れて海へ行き、数年後成長してから、秋に川に戻ってきて産卵し、その一生を終えます。 それは鮭の本能的な行動で、鮭にとって故郷の川とはいえ、その名前すら知りません。 ここでわざわざ「この川の名前も知らず」というのは、人間からみてはかない一生を、哀れとも思うからでしょう。 黙々と生き、黙々と使命を果たす鮭を、むしろ潔いとみたからかもしれません。 【高校生の部】応募総数 800,451句 年を越すわけのわからぬ達成感 田坂 岳(たさか がく)さん 16歳 東京都大田区 (選評) 旧年から年を越えて新しい年に移るとき、どうやら今年も無事に終わったなあという感じになりますね。 とはいえ、この一年何をやったのかとなると曖昧で、はっきりとはいえません。 作者はまだ十六歳ですからなおさらのことでしょう。 でもなんとなく「やったあ」という達成感だけはあって、その感じを「わけのわからぬ」と云ってみたのでしょう。 そしていつの間にか年を取る。 作者にはまだ遠い先のことかもしれませんが。 【一般の部A( 40歳未満)】応募総数 57,216句 聖なる夜息子に一つ嘘をつく 本間 一徳(ほんま かずのり)さん 34歳 北海道砂川市 (選評) この場合の「聖なる夜」とは、クリスマスイヴのこと。 聖母マリアがヨセフと結婚する前に、聖霊によって身ごもったことが明らかになった時とも言われています。 俗世界ではあり得ないことが出来ちゃったわけですから、そんなときには、日頃息子に正直であれと説教していても、一つぐらい嘘をついても許されようと思う。 隠しておきたい父親の秘密があるのでしょう。 【一般の部B( 40歳以上)】応募総数 69,955句 梟(ふくろう)よ星のない夜は退屈か 茂原 朱美(もはら あけみ)さん 68歳 埼玉県越谷市 (選評) 梟は夜行性で夜目が利きますから、昼間は眠っていても夜は活発に動いて、野鼠や小鳥、虫などを捕らえます。 だから星のない夜などは、かえって絶好の稼ぎ時のはずです。 そんな或る夜、梟独特の鳴き声が聞こえてきました。 あの「五郎助奉公、ぼろ着て奉公」と聞きなされている陰気な声です。 その時、ひょっとして梟は退屈なのかなと思ったのでしょう。 そこには作者自身の屈託のようなものがあったのかもしれません。 衣服や靴が寸足らずで体に合わなくなるのは、誰でも気づき、平凡なことです。 だが、踏み台の必要だった高い棚に、ある日手が届いたのは、本人の驚きと喜びが伴う発見です。 誇らし気に物を取る様子も目に浮かび、若々しい希望に満ちています。 英米人なら違うスタイルの英語になるかもしれませんが、いかにも日本人が真面目に勉強している英語表現で、好感がもてます。 金子先生は、新俳句大賞を、「俳句という日本人にとって一番馴染みある形式で表現できる場を提供したことで、人々が潜在的に持っていた文化感覚を掘り起こし、その文化感覚の広がりが応募数に表れている」と評価いただいておりました。 また、新俳句大賞を通じて俳句文化の継承と、人々の文化感覚をより一層高めたい、その一端を担って欲しいというお気持ちを持ち続けられ、新俳句大賞の審査に最後まで携わっていただきました。 そこで、新俳句大賞としては、今年 11月からスタートする記念すべき第三十回より、金子先生の御遺志を引き継ぐ賞として「金子兜太賞」を新設することにいたしました。 【新俳句大賞に対する金子兜太先生語録】 <第十二回懇親会> 新俳句大賞は、国民文芸として俳句が持っている文化性とお茶の持っている市民の生活に浸透している文化性が、うまく溶け合っているのが非常に強い力だと思います。 <第十六回懇親会> いよいよ伊藤園の俳句は、本物になってきていると私は思います。 現代俳句というのは、伊藤園を軸にできている。 <第十七回懇親会> 新俳句大賞は日本の文化感覚を広めたと思います。 俳句という一番馴染みやすい形式を通じて、今まで潜んでいてなかなか日常生活では出せなかった、一般の人の感覚を掘り起こした、俳句で表現できるようにしたと。 <第二十二回講評> あとしばらくすると、「俳句の現在の姿は新俳句だよ」と、確信を持って言われるようになるだろう。 <第二十八回最終審査会> 私の長い俳句人生を顧みても、これだけ本当の意味で影響力のある俳句イベントは、他にないと思います。 審査員を務めている他の大会は、季節が過ぎるように忘れてしまいますが、新俳句大賞は違いますね、思い入れがあります。 新俳句大賞は、森澄雄もそうだったが、生きているうちは審査員をやり続けたいと思います。 【 参考】 伊藤園お~いお茶新俳句大賞について 企画誕生の背景 伊藤園が世界で初めて緑茶の缶飲料化に成功し、発売5年目にあたる1989 平成元 年は、松尾芭蕉の「奥の細道」300周年ということもあり、俳句が静かなブームを呼んでいました。 また前年には俵万智氏の「サラダ記念日」の販売部数が260万部になり、カルチャーセンターでもこの頃から俳句、短歌の人気が高まり、伝統的な短詩形文学の世界に新たな関心が寄せられました。 しかし、多くの方々は初心者ということもあって作品発表の機会がほとんどなく、発表したいという想いが強まっていました。 そこで日本文化が育んだ緑茶を扱っている伊藤園が、伝統的な日本文化である俳句の一般愛好者に貢献できないか…ということで企画の検討が始まりました。 企画のコンセプト1 俳句は、独自の細かい約束ごと(季語、定型など)が重んじられます。 しかし、この約束ごとを満たさなくても素晴らしい句はたくさんあります。 約束ごとにとらわれない表現は初心者が取り組みやすいと同時に、ベテランと同じ土俵で「表現力」を競い合うことが出来ます。 こうして、創作上の制限をできるだけ省き、五・七・五のリズムで自由に表現する「伊藤園お~いお茶新俳句大賞」が誕生しました。 従来の俳句の作風にとらわれず、広く新しい視点で審査を行うために、俳句の第一人者に加え、写真、演劇、文学…といった様々な分野の方々に審査をお願いしております。 企画のコンセプト2 伊藤園の「お~いお茶」は、全国で多くの方々に愛飲されており、そのパッケージは、メディアとしても活用できます。 1989(平成元)年に誕生した「お~いお茶」は、いつでもどこでもおいしい緑茶を飲んでいただこうと開発した、伊藤園の日本茶飲料ブランドであり、創作上の制限を設けない「新俳句」は「お~いお茶」にふさわしいものだと考えました。 短文表現の発表の場として、自社製品のパッケージを開放することは現代にマッチした新しい文化活動であると考えております。 新俳句大賞の反響と貢献 第一回に41,373句であった応募作品数は、今回で累計応募総数が3,370万句を突破いたしました。 新俳句の大きな特徴の一つに、初めて俳句を創作した方からの応募が多いことが挙げられます。 同時にベテラン俳人にとっても、新俳句大賞は、「俳句の新しい楽しみ方ができる場」として定着してきたようです。 最近では、俳句を取り上げたテレビ番組が人気になるなど、これまで俳句との接点が少なかった中高生や、若い世代の俳句への関心が高まっているほか、教育現場でも日本文化の継承として俳句創作が定着しつつあります。 第二十九回は、国内の小学校 932校、中学校 831校、高校 1,036校、合わせて 2,799校からご応募を頂きました。 ちなみに、全国の高校のうち、 5校に 1校以上の学校が新俳句大賞に取り組んでいただいていることになります。 さらに、「お~いお茶」は、日本のみならず世界の方々に愛飲されております。 今後、世界のティーカンパニーを目指す伊藤園は、海外において日本の伝統飲料・緑茶の発展と、同じく日本の伝統文化である俳句を通して日本文化を守り、広く社会につたえていきたいと考えております。
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1965年、日本広告写真家協会賞受賞後、1966年、写真集「ビートルズ東京」でメジャーデビュー。 写真に留まらず、映画制作、文芸、工芸、音楽プロデュース等、幅広く活躍。 1962年、「海程」入会。 1991年海程賞、2014年現代俳句協会賞受賞。 結社「海原」代表、現代俳句協会顧問、国際俳句交流協会副会長。 句集に「多摩蘭坂」「秋の道(あきのタオ)」、著書に「秀句の条件」「金子兜太」などがある。 1988年、処女小説「ノーライフキング」が三島由紀夫賞候補作となる。 俳優、小説家、タレント、作詞家、ラッパー、ベランダーとして幅広く活躍するクリエイター。 ハーバード大学客員研究員を経て杏林大学外国語学部教授。 「世界一受けたい授業」など、テレビ出演も多く、ことばに関わる情報をわかりやすく紹介している。 祖父は言語学者の金田一京助氏、父は国語学者の金田一春彦氏。 結社「藍生」の主宰。 日経俳壇選者。 夏草賞、現代俳句女流賞、俳人協会賞などを受賞。 2011年、句集「日光月光」で、蛇笏賞を受賞。 松山市在住。 俳句集団「いつき組」組長、藍生俳句会会員。 第8回俳壇賞受賞。 俳句甲子園の創設にも携わる。 松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」等選者。 2015年より初代俳都松山大使。 句集『伊月集 龍』、『おウチde俳句』『夏井いつきの俳句ことはじめ』等著書多数。 1987年、「我らが隣人の犯罪」で作家デビュー。 1999年、「理由」で直木賞を受賞。 推理小説だけでなく、時代小説でも人気作家となる。 現代の日本を代表する作家の一人。 作品のドラマ化、映画化多数。 1992年、ブローウェル国際ギター・コンクールで優勝など、数々のコンクールで受賞。 これまでに20タイトルのCDをリリース。 モントリオール世界映画祭審査員特別賞グランプリ受賞作「ふしぎな岬の物語」のメインテーマを演奏。 女優としてテレビ、映画、舞台で活躍。 2002年「折り梅」で毎日映画コンクール田中絹代賞を受賞。 1979年「愛の亡霊」、2014年「東京家族」で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。
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