川崎病は、4歳以下の乳幼児に多い。 うち5項目以上で診断され、それに満たない場合は不全型とされる。 川崎病は、小児科医の川崎 富作 ( とみさく ) さんが1960年代に世界で初めて発表し、この名がついた。 発症後、心臓の冠動脈に 瘤 ( こぶ ) ができやすいのが特徴で、患者の約2%に後遺症が出るといわれる。 瘤により将来的に血管が狭まったり、血栓が詰まったりして、心筋 梗塞 ( こうそく ) や狭心症になる危険がある。 患者は、医師や国民に認識が広がり数が増えた70~80年代にも、1万人以上となることがあったが、その後も増え続けている。 発症の原因がわからず、増加の理由も不明だ。 全国調査によると、冬に患者数が増加し、季節ごとに変動が大きい。 親子や兄弟で川崎病を経験するケースもある。 調査を行う自治医科大教授(公衆衛生学)の中村好一さんは、「何らかの感染が引き金となり、遺伝的に感受性の高い人が発症する可能性がある」と話す。 この男児は、当初、ロタウイルスに感染。 下痢などとともに川崎病の症状も出て、熱は40度を超えた。 病院で、炎症を抑える免疫グロブリン製剤の点滴を2回行ったが症状は治まらず、発症から10日目にステロイド薬を使うと熱が下がった。 その後、冠動脈に瘤ができ、10ミリまで大きくなった。 今は、血栓ができないように血を固まりにくくする薬を飲み、大きなけがをしないよう気をつけている。 瘤は、発症から10日以降も熱が下がらないと、できやすくなる。 早く炎症を止め、10日目までに熱を下げるのを目標に治療する。 治療には長短 免疫グロブリン製剤で8割程度の患者は熱が下がる。 下がらない場合、免疫グロブリン製剤の追加、ステロイド薬の使用、インフリキシマブの使用、血中の特定の成分を取り除く 血漿 ( けっしょう ) 交換などがある。 インフリキシマブは、「生物学的製剤」という種類の薬でリウマチ治療薬などとして知られるが、2015年に川崎病にも使えるようになった。 ただ、ステロイド薬は瘤ができてからでは悪化させる可能性があり、血漿交換を行うには数日かかるなど、どの治療も長短がある。 多くの患者を治療してきた横浜市立大学病院の小児科医、伊藤秀一さんは、「免疫グロブリンを使った治療が効かない場合、その患者に有効な治療法を迅速に見極め、10日目までに熱を下げることが数十年後の患者の健康につながる。 異常に気付いたら早めに受診してほしい」と語る。 男児は、両親とともに川崎病の勉強会に参加している。 母親は、「将来、病気のことを自分で医師に説明できて、薬も飲み続けられるよう、しっかり理解してもらいたい」と話す。
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子どもの難病といわれる「川崎病(急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)」は、毎年1万人以上がかかる病気ですが、発症してから急性期の治療が鍵を握り、その後いかに後遺症を残さないようにするかが大きな目的です。 ただし一旦完治すれば二度とかからないというわけではなく、子どもの時期の再発と、大人になってからの再発もあるため注意が必要です。 今回は川崎病の発症から再発、日常の注意点について見ていきましょう。 2、冠動脈障害を主として心疾患(後遺症) 川崎病の急性期に最も心配な合併症は、「冠動脈瘤(かんどうみゃくりゅう)」です。 冠動脈の血管壁に強い炎症が起きると、血圧に耐えられなくなり血管が広がって瘤(こぶ)ができることがあります。 川崎病の再発率と時期・症状 川崎病の 再発率は、全体の約3%にみられ、2回以上の再発の報告もされています。 再発する時期は、 約半数が1年以内です。 ただし成人してから再発する場合もあります。 子どもの場合、再発した際は、発熱や発疹をはじめとする急性期と同様の症状が現れます。 成人の症状の多くは、突然の激しい胸の痛みなど、心臓発作を起こすケースです。 心筋梗塞を起こすまで無症状のことが多い 治療後、炎症が完全に治まり冠動脈瘤などが無い場合は過度の心配は不要です。 一方で、冠動脈瘤ができた場合、瘤(こぶ)の大きさが、直径が4ミリ以下の場合は、1年ほどで自然に消えてしまうことがありますが、4ミリ以上、特に8ミリ以上の大きな動脈瘤が残った場合には、元気に過ごしながらも無症状のまま、突然、心筋梗塞をおこすことがあります。 後遺症のある人が、治療を中断し、成人になって突然、心臓発作を起こすケースが多く見られるのは、大人になって後遺症があると知りながらも、特に症状がないからと自己判断で治療を中断することです。 川崎病急性期カードの普及 川崎病にかかったことがある場合、体に異常や再発など、何かあった場合、小児期に川崎病にかかったことを伝えることと、その際の情報が必要になります。 「川崎病急性期カード」は、急性期の状態や治療法、心臓合併症などの医療情報をカードに記載し、その後の健康管理に役立てるためのものです。 再発予防は子どもから大人まで生活習慣病の予防を。 川崎病は、後遺症が残らなかった場合でも「冠動脈には炎症が起きた」と考えられています。 動脈硬化や血管の老化が早まる危険もあるとされているため、生活習慣病の予防が重要とされています。
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・自己負担の 全額を負担してくれるのか 一部なのか ・こどもの対象年齢は 何歳までか ・補助の対象は通院・入院・薬代など全て網羅しているのか ・入院時の個室の差額ベッド代、食事代等は含まれるのか ・住んでいる自治体 以外の病院での治療や入院も対象になるのか ・給付方法は 事前に申請できるのか、又は一旦窓口で支払い後に 払い戻しがあるのか ・申請期間の 期限は など、 名称もシステムも内容も各自治体によって異なります。 子育て世代の経済的負担を軽減してくれるありがたい制度です。 民間の医療保険・生命保険や共済などに加入しておられる方も多いと思いますが、 その前にこれらの制度をまずチェックしてみてくださいね。 いずれの制度も、 自分で申請手続きをしなければ貰うことはできませんので、 お住まいの都道府県や市町村のホームページ・窓口で確認して有効活用してください。 川崎病の患者数、死亡率は 川崎病の患者数は、 ・1980年代ごろから毎年6,000人 ・99年に7,000人 ・2000年に8,000人 次第に増えている傾向にあります。 1歳をピークとして、主に4歳以下の乳幼児がかかり 男子が女子の約1. 5倍です。 後遺症に発展してしまう確率は 患者のうち、冠動脈に大きなこぶができる巨大瘤 冠動脈径8ミリ以上 が出来てしまう例は 毎年約0. 5%、200人に1人 川崎病による死亡率は、最近では 約0. 05%、2,000人に1人 となっていて、毎年確実に幼い命が失われています。 まとめ 川崎病の発症原因は不明なものの、治療法はかなり進歩していることもあり、後遺症である冠動脈瘤になる可能性は低くなっています。 冠動脈瘤ができていなければ、治療後の経過は良好で、日常生活には特別な制限がないことがほとんどです。 しかし、治療後に心筋梗塞を起こしたり、川崎病を再発したりする可能性が全く無くなったわけではないので、しっかりとお子さんの様子を見るようにしてあげてください。 川崎病は早く治療を始めることがなにより大切ですので、• 高熱が何日も続いた• 舌に赤いブツブツができた など、少しでも様子がおかしい時はすぐに小児科へ。 経過良好であっても、医師から問題ないと診断されるまでは、必ず定期的な検査を受けてくださいね。 jskd. ncvc. jp 川崎病関連 ・ ・ ・ ・.
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