ナックの子会社レオハウスを買収するヤマダ電機 親会社ナックも苦戦 レオハウスの業績は、ここ3年赤字が続いている。 直近の2019年3月期の売上高は344億1700万円、営業損失は6億5200万円、経常損失は6億5200万円、当期純損失は7億5500万円。 同期から純資産も3億500万円の赤字に転落している。 親会社のナックは同日、2020年3月期通期業績の下方修正を発表。 19年5月に発表した売上高は、12. 2%減(122億円減)の880億円になる見込み。 レオハウスによる受注数の伸び悩みに加えて、新型コロナウイルスの影響で住宅設備の納品が滞り引き渡しの遅れが発生しているという。 また、ナックの美容・健康事業では子会社の化粧品通販サイトでサーバーへの不正アクセスが発覚。 19年8~12月までECサイトが停止した影響で売上高が計画を下回る見込み。 新型コロナの影響では、ナックの建築コンサルティング事業でも、セミナーをきっかけにした営業活動に支障をきたし、セミナーの参加者数や開催数が減ったことで売上高が減少する見込み。 また、レオハウス同様に、建築・資材部門で商材の納品に遅れが生じていることも売上高の減少につながる見込みだという。 宅配水のクリクラ事業やダスキンのレンタル事業は、除菌関連商品の販売で大幅に伸長しているものの、売り上げの減少をカバーするには至っていない。 この結果、レオハウスの不採算店舗の減損損失3億7000万円など、合計6億5000万円の特別損失を計上。 営業利益は4億円下振れし、親会社株主に帰属する当期純利益は87%減(8億7000万円減)の1億3000万円になる予定だという。 住宅設備やリフォームでは、パナソニックやTOTO、LIXILなどが2月中旬から3月初旬にかけてトイレやシステムキッチン、ビルトイン食洗機、洗面化粧台、ユニット・システムバスなどの新規受注の停止や納品の遅れを順次発表している。 リフォーム事業を手掛ける家電量販店でも、これらの商品の欠品や工事の遅れなどが生じている。 中国の新型コロナウイルスの感染拡大が、生産や供給に影響を及ぼしているためだ。 ヤマダ電機によるレオハウスの買収は、新型コロナの影響が住設やリフォーム業界の再編にも及んでいることの一端を示しているといえるだろう。 (BCN・細田 立圭志).
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レオパレス21本社(「」より/Rotatebot) 施工不良問題で苦境に立つ賃貸アパート大手 レオパレス21の株価が6月5日、前日比34円(14. 4%)高の270円まで一時、上げた。 年初来高値は5月29日の284円だ。 大株主の村上世彰氏が「数百億円規模の増資を引き受ける」と、テレビのニュース番組が報じたことから買いが集まった。 例年、6月下旬に開いていた株主総会を7月以降に延期した。 新型コロナウイルスの終息が見通せないなか、多くの株主や会社関係者が参集する株主総会は感染リスクが高いための措置だ。 株主総会の日取りは未定である。 株主総会が開かれれば、村上氏と会社側の攻防の第2ラウンドになる。 2月27日に開いた臨時株主総会で、大株主の投資会社レノなどによる株主提案を否決した。 レノは村上氏が関与するファンド。 有料老人ホームを運営するシティインデックスホスピタリティ社長で村上氏の側近の大村将裕氏の取締役選任を求めた。 結果は賛成比率44. 48%で過半数に達しなかった。 20年3月期末時点の大株主は次の通り。 筆頭株主は国内投資会社、アルデシアインベストメントで持ち株比率は18. 36%。 第2位がシティインデックスイレブンスで8. 95%。 3位は投資用高級ワンルームマンション開発会社エスグラントコーポレーションの6. 43%。 2、3位の両社はレノグループだ。 「村上氏は巨額増資を引き受けて、経営の主導権を握った暁には、レオパレス21を売却するとみられている」(関係者) 3月期の最終損益は過去最大の802億円の赤字 新型コロナの感染拡大を受け、決算業務や監査法人による会計監査を含む決算確定に遅れが生じているとして、5月13日に予定していた20年3月期の決算発表を延期。 6月5日、やっと発表にこぎつけた。 売上高は前期比14. 2%減の4335億円、営業損益は364億円の赤字(19年3月期は73億円の黒字)、最終損益は802億円の赤字(同686億円の赤字)だった。 当初、1億円の純利益を見込んでいたが、昨年11月に304億円の赤字へと大幅に下方修正した。 建築基準法の基準に合わないアパートの調査が長引き、改修工事が進まず、入居者の募集を再開できなかったことが響いた。 施工不良問題を引きずっているところに新型コロナウイルスの感染拡大が追い討ちをかけた。 土地所有者にアパートを建てさせて全室を一括で借り上げ、入居者に転貸する サブリースを手がける。 契約者の6割が法人で、新人研修や期間従業員の宿舎として活用していたが、新型コロナの影響で利用が急減した。 20年3月期の入居率は年間平均で85%弱を見込んでいたが、実際の入居率は80. 78%。 19年3月期より7. 6ポイント悪化した。 本来なら就職・進学シーズンで繁忙期となる3月に十分な営業ができず、入居者を増やすことができなかった。
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家電量販最大手のは、の対策として実施していた営業時間の短縮を、北海道内の店舗を除いて3月16日に解除し、通常営業に戻した。 北海道内の店舗も20日に通常営業に戻す予定だ。 ヤマダ電機は、社内の特別有給休暇制度の構築と、政府による「保護者の休暇支援制度等」の助成金が創設されたことから全店舗で通常営業に戻すことにした。 「3月10日に政府が発表した新型コロナウイルス感染症の緊急対応策の第2弾に対応した。 (1人当たり日額)8330円の助成金の支給を受けながら、臨時休校の子どもを世話する社員は特別有休を取得することで、通常のオペレーションに戻すことができる」と広報担当者は語る。 厚生労働省は3月18日、新型コロナウイルス感染症による小学校の臨時休校に合わせて仕事を休んだ保護者を支援する目的で、事業者向けの正規雇用・非正規雇用を問わない助成金制度と、個人で業務委託契約で仕事をしている人(フリーランス)向けの支援金制度を創設。 3月18日〜6月30日の期間で申請受付を開始している。 この制度は、2月27日〜3月31日までの間に臨時休校した小学校などに通う子どもを、保護者として世話する必要があった労働者に対し、賃金全額支給の有休を取得させた事業主に対して助成金を支給する制度。 事業主は助成金を活用しながら有休制度を設けて、年休の有無にかかわらず利用できるようにすることで、保護者が希望に応じて休暇を取得できる環境を整える必要がある。 対象となる労働者1人につき日額最大8330円、フリーランスには4100円が支給される。 ヤマダ電機は新型コロナや臨時休校の対策で北海道内の店舗で3月2日から、それ以外の店舗は一部店舗を除いて3月3日から営業時間を短縮していた。 家電量販各社では、安倍晋三首相が2月27日発表した小学校などの臨時休校の要請を踏まえて、従業員が早く帰られるようにしたり、オフピーク出勤を促したりするなど営業時間を短縮する動きが広がった。 助成金制度の創設で、年次の有休とは別の特別有休の取得で対応することで、通常営業に戻すケースが増えそうだ。 (BCN・細田 立圭志).
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