山中 伸弥 による 新型 コロナ ウイルス 情報 発信。 日本の状況

山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信

山中 伸弥 による 新型 コロナ ウイルス 情報 発信

厚労省が接触確認アプリをリリースしました。 感染者をいち早く同定することは、経済社会への影響を最小限にする上で非常に重要です。 他のアジア諸国で用いられているアプリ(GPS機能を用いて、個人の行動履歴を国家が管理する)ものとは全く違います。 Bluetooth機能によるスマートフォン同士の近接履歴がスマートフォンにのみ記憶され、国などに情報が伝わることはありませんし、行動履歴などの個人情報は残りません。 自分が感染者と接触があった場合に通知されますが、それがいつ、誰であったかは通知されません。 多くの人が社会貢献として利用されることを切に願います。 私も2台のスマホで利用を開始しました。 より積極的な広報が必要と思います。 (6月17日追記) 超過死亡という言葉の使用についても適切でないとのご指摘を頂き訂正しました。 有難うございます。 (6月15日追記)6月13日に下記の考察をしましたが、「過去4年は、4月末が休日であったため、その間の死者が5月に計上されているのではないか」「高齢化社会で、毎年、死者が増えるのは当然ではないか」「超過死亡を新型コロナウイルスに結びつけるのは不適切ではないか」等のご意見を頂きました。 重要なご指摘、有難うございます。 超過死亡については、今後も継続して注視したいと思います。 東京都の超過死亡に関する報道がありました。 大阪のデータも公開されていましたので、大阪府と大阪市について月別死者数をまとめてみました。 東京都と同様に大阪府、大阪市共に今年3月と4月は、過去4年間に比べて死者数が多かったことがわかります。 過去4年の平均値と比べた 超過死亡数 の増加は、大阪府では187名(3月)と865名(4月)、大阪市では67名(3月)と260名(4月)でした。 これらの 超過死亡 増加のうち、実際に何人が新型コロナウイルス感染症の結果であったかは不明ですが、新型コロナウイルスによる死者数は、大阪でも報告よりもかなり多い 可能性があります。 抗体検査は過去に感染したことがあるかを示す重要な指標です。 アメリカニューヨーク州では、 PCR検査で同定されている感染者数より、一桁以上多い人が抗体陽性であったと報告されています。 日本でも 4月下旬に、厚労省が日赤と協力し、献血サンプルを使って抗体検査の検証を行う、結果は 5月 1日頃に発表すると報道されていました。 その結果がようやく公表されました。 公表資料を見ると 5種類のキットが使われていました。 PCR陽性者が多い東京都の今年 4月の 500検体、 PCR陽性者が少ない東北地方の今年 4月の 500検体、さらには新型コロナウイルスが出現する前の去年 1月から 3月までの 500検体について調べています。 しかし結果は、なんとも判断に困るものでした。 5つキットで共通して、抗体が陽性であったのは東京の今年 4月の検体で 1人のみという結果でした。 キットによっては、新型コロナウイルス感染者がいないはずの去年 1月から 3月の検体でも陽性者が検出されていました。 抗体検査のようなイムノアッセイでは、陽性と陰性を区別する基準値の設定次第で、偽陽性や偽陰性の割合が大きく変動します。 各キットの結果を鵜呑みにするのは危険です。 キットの開発に携わった研究者、もしくはキットの性能を熟知した研究者の助言のもと、慎重に大規模検査のデザインや結果の解釈を行う必要があります。 残念ながらほとんどの抗体検査は中国など海外で生産されており、日本国内ではその全容にアクセスできることは少ないようです。 そのなかでも、日本人研究者が開発や性能評価に深くかかわっている検査もあります。 私が知っているのは以下の 2つです。 大阪市大 城戸先生のグループ 東京大学 川村先生のグループ 新型コロナウイルスに対する対策は微妙な手綱さばきが求められます。 緩めすぎると感染者の急増と医療崩壊を招きます。 締めすぎると、休業自粛をお願いしている方々の生活が崩壊し、また抗体を持つ人の数がなかなか増えないため、第3波、第4波に対して脆弱になります。 一人から何人に感染が広がるかを示す実効再生産数(Rt)を1未満で維持することが目安になります。 Rtは統計や公衆衛生の専門家でないと算出できないと思い込んでいましたが、昨日に紹介した論文でエクセルを使って算出する方法が報告されています。 そこで、専門外の科学者がRtを計算できるか試みてみました。 Rtは、国や自治体の対策方針を決める重要な指標です。 複数の研究者が独自に算出し、科学的議論に基づいた政策決定が健全と思われます。 問題提起のために、専門外ではありますがあえて計算してみました。 私の理解不足等による計算ミスもあり得ますので、あくまでも参考値としてお示しします。 (方法) 1.からRtを計算するためのエクセルシートをダウンロード 2.からSerial intervalの平均を6. 3日、標準偏差を4. 2日と仮定 3.、およびのホームページから感染者数の推移をダウンロード 4.エクセルに感染者数を入力し、Rtを計算。 (コメント) この結果は、あくまでも専門外の私が1つの論文で報告された方法に基づき計算したものであり、専門家の方から見るとお叱りを受ける点も多いと思います。 しかし、大阪府民である私から見ると、大阪府のRtが4月21日に1を下まわり、5月1日現在で0. 6程度という計算結果は、府民の努力が報われているようで嬉しく思います。 この値が続くようであれば、経済活動等を少し緩和出来る可能性を期待します。 しかし油断は禁物で、緩めすぎるとRtはあっという間に1を超えると思います。 京都市も市民の努力で4月16日以降、Rtの平均値は1未満とい結果です。 北海道は、4月11日の段階で2. 7という計算結果でしたが、道民の皆様の頑張りで、5月2日には1. 12という計算結果です。 まだ1を超えていますので、引き続きの頑張りが必要と思われます。 東京では、新規感染者を見つけるための検査数の実態を知ることが出来なかったため、Rtの計算は断念しました。 私は、分子の陽性人数からも健康保険適用分は除外されているに違いないと思い込み、この陽性率を紹介しましたが、データを確認すると除外されていないことがわかりました。 ご指摘の通り、厚労省の発表している東京の陽性率は真の値より高くなっていると思われます。 再び、お詫びして訂正いたします。 公表されている検査陽性者数と、保険適用分も入れた検査件数が公表されている4月22日までのデータから、1週間ごとの仮の陽性率を自分で計算してみました 図1)。 仮とする理由はこの後に説明します。 多くの方の外出自粛の効果が出ていると期待したいです。 ただ、厚労省の公表データとは逆に、この仮の陽性率は、真の陽性率より間違いなく小さな値となっています。 検査件数には、同じ人に複数回、検査した件数も含まれているからです。 図2のようなモデルケースで考察しました。 Aさんが発熱・咳で病院を受診し、医師の判断でPCR検査(保険適用)で陽性になったとします。 この患者さんは入院し、症状は回復しましたが、退院できるのは2回連続でPCRが陰性になってからです(これも保険適用)。 Aさんには家族が3名おられ、保健所の指示で健康安全研究センターで検査を受け、Bさんのみが陽性となり入院したとします。 やはり退院は陰性が2回続いてからです(保険適用)。 残りのCさんとDさんは、健康安全研究センターの検査で陰性だったとします。 しかし、保険適用分の検査については検査件数のみが公表されており、検査人数は公表されていません。 PCR検査は、新たな感染者を同定する検査と、感染した人の陰性化を調べるための検査の2種類があります。 感染者が増加するに従い、後者の検査が増えていることが予想されます。 真の陽性率を知るためには、新たな感染者を同定するための検査がどれくらい行われているかを知る必要があります。 厚労省の発表している都道府県別PCR検査に関するデータから4月24日から27日まで4日間の東京での陽性率を計算してみると、28. 一方、大阪府での4月24日から27日までの陽性率を厚生省のデータから計算すると10. 大阪では保険適用の有無は区別していないようです。 また重複した検査は除外しているとされています。 日本の中で最も感染者の爆発的増加が心配されるのは首都東京です。 図1は東京都が発表している日ごとの感染者数です。 これを見ると4月7日の緊急事態宣言発令以降も、1日100以上の感染者報告が続いています。 一方、図2の検査件数を見ると、 4月に入って伸び悩んでいます。 検査数が増えないと、感染者の増加を見逃す可能性があります。 大阪では感染者数は減少傾向にあるように見えます(図3)。 一方、検査数は少しずつ増加しています(図4)。 注目すべきは検査件数に対する陽性者の割合(陽性率)です。 これは危険領域です。 非常に多くの陽性者を見逃している可能性が高いと推定されます。 アメリカは日本よりはるかに多くの検査を行っていますが陽性率は20%程度で、専門家は、まだまだ陽性率が高すぎるので検査数を3倍は増やす必要があると訴えています。 それが社会活動再開の最低条件だと主張しています。 十分に検査をしているドイツは陽性率7%、韓国は3%です。 感染者数のみで一喜一憂するのではなく、真の姿をとらえる必要があります。 (検査数、陽性率に関するNew York Times誌の記事) (東京都のデーター) (大阪府のデータ) (厚生労働省のデータ).

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iPS研究所の山中教授「最低1年は我慢を」 新型コロナ終息へ「専門外」でも情報発信続ける|社会|地域のニュース|京都新聞

山中 伸弥 による 新型 コロナ ウイルス 情報 発信

オンラインで新型コロナウイルスに関する質問に答える山中教授(13日、京都市内) 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えようと、京都大の山中伸弥教授がインターネットで情報発信を続けている。 海外発の科学論文や報道に関するまとめ、自らの提言を次々に自身のホームページにアップ。 所長を務めるiPS細胞研究所とは関係なく、あくまで個人の発信という位置付けだ。 感染症や公衆衛生の専門家ではないにもかかわらず積極的に行動している理由は何か。 京都新聞社の取材に山中氏が社会に伝えたい思いを語った。 政府の緊急事態宣言から14日で1週間。 -約1カ月前から、ホームページで積極的に情報発信をしている。 どのような思いで始めたのか。 「日本では2月末というかなり早い時期から、政府による休校要請などの対策を打ち出した。 しかし3月中旬になると街に人があふれるようになった。 身近な知人も大規模な集会をしようとした。 これは大変なことになると思い、情報発信を始めた」 -自身は2月末の時点でどのように事態を捉えていたのか。 「1、2週間がヤマ場というのはものすごく誤解されると思った。 緊急事態宣言も1カ月頑張ろうというニュアンスで発信されていると思うが、心配している。 1カ月だけの辛抱だと多くの人が思っている気がする。 僕は専門家ではないが、かなりの確率で1カ月では元通りにならないと確信を持って言える。 継続して我慢していかないと駄目だ。 中国や米国の状況を見ていてもそう思う」 -感染者数の拡大が収まるにはどのようなケースがあり得るか。 「三つしかない。 一つは季節性インフルエンザのように気温などの理由でコロナウイルスが勢いをなくすこと。 だが気温にかかわらず世界中でまん延していることからすれば、そうでない可能性は高い。 そうなると後は二つ。 ほとんどの人が感染して集団免疫という状態になるか、ワクチンや治療薬ができることだ。 ワクチンや治療薬は1年ではできないのではないか。 最低1年は覚悟しないといけない。 ダッシュと思って全力疾走すると、まだ(ウイルスが社会に)残っているのに力尽きることになってしまう」 -覚悟を決めるには専門家からの情報が重要だが、さまざまな意見もある。 例えばPCR検査についてはもっとやるべきという意見があった一方、十分な数を行っているという専門家もいた。 「医療現場の関係者へのPCRが不十分だと言う人は多い。 さまざまな病院で院内感染が起こるようになり、フェイズ(段階)が変わった。 医療現場では徹底的にPCRで調べ、誰が働き続けられてどの病棟を閉めるべきか判断しないといけない。 そのためには医療機関のクラスターをきちっと調べることが必要だが、それができていない。 確かに以前はいろいろな意見があったが、だいぶ一致してきているのではないか」 -とはいえ一般の人々からすれば、専門家が議論する過程をリアルタイムで追うのは難しい。 「なるほど。 それはそうだ」 -専門外の人間がどのように情報を取って、どうやって1年間を頑張ればよいのだろうか。 「僕の方が聞きたい面もある。 情報発信でも試行錯誤を続けている。 正解を知っている訳ではまったくない。 僕も含めてどんなペースで走ったらいいのか分かっていない。 しかし最初が大事。 いいペースを見つけて走りだすとうまくいく」.

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山中伸弥教授が抱く新型コロナウイルスへの“二つの危機感”<サワコの朝> (1/2)

山中 伸弥 による 新型 コロナ ウイルス 情報 発信

サイトは「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」()で、13日に開設。 新型コロナをめぐる社会の様々な動きや対策にも言及し、「個人の責任で」独自の分析を交えて解説している。 「甲子園(選抜高校野球大会)中止の本当の理由」と題した項目では、高校生は感染しても大半は風邪程度の症状だと説明。 「中止は周囲の高齢者を守り、感染者が急増して医療や社会が破綻するのを防ぐため。 選手は周囲や社会のために夢を犠牲にしてくれている」と思いやった。 中国の商業施設で発生したクラスター(感染集団)の論文に対しては、「日本での感染防止を考える上で貴重な情報。 潜伏期間も1日から17日と患者によって大きく異なる点にも注意」とコメントした。 山中教授は読売新聞の取材に、「国難とも言える状況を本当に心配している。 医学研究者として、論文などから分かる正しい情報を発信していきたい」と強調した。 あわせて読みたい•

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