看護師・助産師を免許を取得後、未熟児病棟、脳神経外科病棟、産科病棟で医療業務に従事。 その後、医療現場での経験を活かして、青年海外協力隊の看護職としてアフリカに2年間駐在し、現地の医療技術向上に貢献。 赤ちゃんを出産するときに起こる「陣痛(本陣痛)」とは別に、「前駆陣痛」というものがあります。 耳にしたことはあっても、実際にどんなものなのか想像しにくいですよね。 「前駆陣痛と本陣痛を見分けられるのか?」と不安に感じるかもしれません。 そこで今回は、前駆陣痛とはどういうものか、時期はいつから始まるのか、症状や痛み、間隔などについてご説明します。 前駆陣痛とは?なぜ起こるの? 前駆陣痛とは、出産前に起きる不規則な子宮収縮のことで、間隔や痛みの強弱も不安定で、規則的ではありません。 本陣痛に先駆けて起こるので、「前駆(ぜんく)」陣痛という読み方をします。 「偽陣痛」という言葉で呼ばれることからもわかる通り、お産につながる本陣痛とは異なります。 前駆陣痛は本陣痛の予行練習のようなもので、お産の準備に必要な過程です。 本陣痛が始まる前に子宮収縮を起こして、子宮の下の部分や子宮頸管を柔らかくするなどの作用があります。 前駆陣痛があれば出産が近いことを意味するので、これを合図に出産に向けた心の準備を始めましょう。 関連記事 前駆陣痛の症状は?生理痛のような痛みが出る? 前駆陣痛の痛みや症状は個人差が大きく、一概にはいえません。 お腹が痛くなったり、張りを感じたり、人によっては腰痛が現れたりするなど様々です。 また、「赤ちゃんがお腹の下を蹴っているような痛み」「生理痛のような痛み」「お腹を下したときのようなゴロゴロ、シクシクした痛み」など表現の仕方も人それぞれです。 そのため、前駆陣痛と気づかないことも多く、「臨月に入ってお腹に違和感を覚えたら、その翌日に突然本陣痛が始まった」ということもあります。 ただし、お腹の痛みと一緒におしるしなどの症状が現れた場合は「お産が始まるサイン」です。 じきに本陣痛が始まると思って、心の準備をしておきましょう。 関連記事 前駆陣痛の間隔はどれくらい?痛みの長さは? 前駆陣痛は、強さ、長さ、間隔などが不規則な子宮収縮で、痛みの感じ方もさまざまです。 本陣痛のように何分間隔で痛みが現れることや、間隔が徐々に短くなることはありません。 忘れた頃に痛みが戻ってきたり、息をつく暇もなくお腹が張り続けたりと、本人も予測できません。 夜遅くに前駆陣痛が始まって、なかなか眠れないこともあります。 1時間に6回以上、もしくは陣痛周期が10〜15分以内の、ある程度規則的な陣痛周期になったら本陣痛に移行したサインです。 つまり、その前の不規則な子宮収縮が前駆陣痛ということになります。 痛みは本陣痛に比べれば弱く、時間が経つごとに強くなっていくこともありません。 ほとんどの場合、しばらく安静にすると痛みがなくなります。 妊娠中の迷信の一つに「前駆陣痛がひどければ難産になる!」と聞いたことがある人もいるかもしれませんが、医学的な根拠はないので過度に心配しないでくださいね。 臨月に前駆陣痛が起きたらいつ受診すればいい? 臨月に前駆陣痛があったからといって急いで産婦人科を受診する必要はありません。 本陣痛が始まるまでは、安静に休んでください。 ただし、以下の症状が当てはまる場合には、かかりつけの産婦人科へ連絡してください。 お腹の痛みや張りが治まらない 前駆陣痛は間隔や長さ、痛みが不規則で、時間が経てば治まります。 ただし、激しい痛みを感じるときや、お腹がカチカチに張って治まらないときはなんらかのトラブルが起こっている可能性があります。 このような症状がみられたらすぐに産院に連絡し、いつから痛みがはじまったのか、また出血があるかどうかを伝え、指示を仰ぎましょう。
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出産日が近づくにつれて、いつ陣痛が始まるのかと気になりますね。 特に妊娠中期や後期に分娩につながらない陣痛のような痛みを経験されたママは混乱してしまうかもしれません。 これらの陣痛は前駆陣痛と呼ばれ、ママの身体が出産への準備をしていると言う合図なのです。 前駆陣痛とは? 偽陣痛や練習の陣痛とも呼ばれる前駆陣痛 この子宮緊縮について説明したイギリス人のお医者さんブラクストン・ヒックスから命名 は本陣痛ではないですが、本陣痛と同じように子宮の筋肉が収縮することで起こります。 前駆陣痛の特徴について知っておくと実際に陣痛が始まったときに前駆陣痛なのか本陣痛なのかを判断することができますね。 偽陣痛の場合、腹部の締め付けられるような痛みや生理痛のような痛みが特徴です。 前駆陣痛を感じたときに特に何もすることはありません。 個人差がありますが、歩いたり、休憩したり、姿勢を変えていくうちに痛みは収まっていくでしょう。 前駆陣痛と本陣痛 妊娠期間がまだ正産期に入っていなければ、陣痛の最初の兆候 を感じた時に早期陣痛 ではないかと不安に思うかも知れません。 さらに、ママが感じる陣痛が前駆陣痛なのか本陣痛なのかと疑問に思うかもしれないですね。 これらを区別するために 陣痛の兆候 をよく理解しておきましょう。 前駆陣痛と呼ばれる陣痛があることも覚えておきましょう。 前駆陣痛は不規則で時間の間隔はバラバラです。 陣痛と陣痛の間隔を記録するのも良い方法でしょう。 前駆陣痛は弱く、本陣痛のように強くなっていきません。 または、始めのうちは強い陣痛を感じても、やがて弱くなっていきます。 出産予定日が近づくにつれて、より強く頻繁に前駆陣痛 が現れることもあります。 前駆陣痛は歩いたり、休憩したり、姿勢を変えると痛みを感じなくなります。 陣痛の不快感をお腹の前のあたりで感じます。 本陣痛では後ろ側から痛くなり、お腹の前のほうに痛みが移っていきます。 前駆陣痛はいつまで続くの? 一般的に陣痛は30秒から2分ぐらい続きます。 午後や夕方の時間や激しい運動をしたあとに現れるようです。 どちらの陣痛なのか判らない時や以下の症状に気がついたときには、お医者さんに連絡をしましょう。 動きまわっていても陣痛が続く• 陣痛が規則的にあり、段々と強く頻繁になっている• 膣からの出血• 膣から粘液が出てくる 前駆陣痛は痛いの?と疑問に思われるかもしれませんね。 この偽の陣痛はよく起こる問題ないものですが、前駆陣痛には痛みを伴うものもあります。 痛みを感じたときはお医者さんに相談するようにしましょう。 いつ前駆陣痛は始まるの? 一般に前駆陣痛は に始まりますが、 に始まることもあります。 初産ではない場合、前駆陣痛はさらに少し早く始まる場合もあります。 前駆陣痛は不快感を伴いますが、よくある妊娠の症状の一つです。 本陣痛に備え、出産が近いママの身体を手助けしてくれているのです。 さらに心の準備をしておきたいと思うママは 陣痛を緩和する方法 を併せてお読みください。
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本陣痛との違い本陣痛との違いは、痛み周期の規則性があるかどうかだと言われます。 本陣痛の目安として、初めに2~3時間程度だった痛みの間隔が、徐々に5~10分間隔に狭まり、赤ちゃんが産道付近まで下がりきると3~5分間隔と規則的に変化する場合が多いと言われます。 とは言え、本陣痛でも痛み周期に規則性がなく、不規則のままお産するケースもあるようです。 前駆陣痛?それとも? 受診の目安痛みやお腹の張りが伴うため不安を感じることもありますが、前駆陣痛はお産準備症状であり、基本的には異常を示すものではありません。 とは言え、無事に赤ちゃんをお産するまで自己判断は危険です。 以下のような症状がある場合、トラブルを伴っている可能性も考えられます。 速やかに分娩施設に連絡し、助産師や分娩医の判断を仰ぎましょう。 ・ 規則的な痛みが続き、痛みが徐々に強くなる 本陣痛の可能性があります。 分娩施設を受診し、家族に連絡してお産準備を整えましょう。 今まで感じたことがないような強い痛みが突然起きたり、激痛が止まないなど異常だと感じられる痛みが発生した場合は、赤ちゃんの健康が害されていたり、子宮内外で何らかの異変が起きたサインという可能性があります。 ・ お腹の張りが規則的に訪れ、徐々に強くなる 本陣痛の可能性があります。 分娩施設を受診し、家族に連絡してお産準備を整えましょう。 今まで感じたことがないようなお腹の張りや、異常だと感じられる固さがあったりする場合、赤ちゃんの健康が害されていたり、子宮内外で何らかの異変が起きたサインという可能性もあります。 ・ おしるしがあった おしるし(血の混ざった、ピンク色のおりもの)があった場合は、子宮口が開き始めている証拠です。 前駆陣痛だと思われる症状が発生した前後であれば、さらに本陣痛である可能性が高くなります。 すぐに分娩施設を受診しましょう。 ・ 破水があった 前駆陣痛だと思われる症状が発生した前後に破水が起きた場合は、羊膜が破れたことで空気中の雑菌が産道を介して赤ちゃんに到達しやすくなり、赤ちゃんが感染症にかかる可能性が高まります。 場合によっては本陣痛の症状がなくても陣痛誘発剤などで早急にお産する必要があるため、すぐに分娩施設を受診しましょう。 特に逆子といわれている場合は、救急車を呼び、直ちに受診しましょう。 ・ 赤ちゃんの動き(胎動)が感じられない 胎動は分娩台の上に上がってからも続きます。 赤ちゃんが動いている気配が感じられなくなった場合や、普段より動きが少ない時は、赤ちゃんの健康が害されたり、子宮内外で何らかの異変が起きたたサインという可能性があります。 すぐに分娩施設を受診しましょう。 分娩施設は24時間365日開いており、ママと赤ちゃんが健やかなお産ができるよう待機しています。 症状が現れていなくても、不安な点があれば速やかに分娩施設に連絡し、相談をするように心がけましょう。 産科婦人科舘出張佐藤病院 院長/産婦人科医 NPO法人ラサーナ理事 医学博士 日本産婦人科学会専門医 日本生殖医学会生殖医療専門医 日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医 日本抗加齢学会専門医 日本体育協会公認スポーツドクター 他 多くの専門医資格を持つ立場から女性の心身の健康を支援するための診療を日々心がけている。 女性の生涯にわたるメディカルアドバイザーであることをライフワークとし、予防医療の観点から食事や栄養、運動など生活習慣の大切さを指導している。 東京オリンピックに向けて女性アスリートの健康支援やNPO法人ラサーナ理事として子宮頸がん、乳がん検診率向上や予防に向けた活動にも力を入れている。
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