将棋のプロ棋士のなかで、段位が何段なのか、順位戦でどのクラスに所属しているのか、どのタイトルを持っているのか、などの属性をすべてとっぱらって、「今」、誰が強いのか、実力がわかるランキングなのだが、インターネットでは今のところ2種類ある。 両方の、トップ10を並べてみよう。 目安として、最大のタイトル(賞金額が多い)である竜王と名人、最も有名な羽生善治九段、そして渡辺二冠と藤井聡太七段を太字にしておく。 まず一つめ。 また、藤井聡太七段がすでに羽生善治九段よりも上位であることもわかる。 この順位は日々、目まぐるしく変わっているのだが、とりあえず、渡辺二冠が現在トップレベルの棋士であることは、よくわかる。 その渡辺二冠との会話。 適宜改行。 〈「最近は強い若手が大ぜい出てきて大変ですね」と私が言うと、真顔で「えっ、誰のことですか」。 私は次々と思いつくままに名前を挙げたのだが全然、納得してくれない。 渡辺さんにとって強いというのは10代でタイトルを取るくらいの人を指すようだ。 「 今の棋士は自分も含めて、歴史的には羽生と藤井の間、という位置づけになるんじゃないですかね」とニヒルに笑うのである。 つまり、大山康晴、中原誠、谷川浩司、羽生善治、藤井聡太、という名棋士がいて、その間の棋士。 しかし永世称号を持ち、25日に王将のタイトルを獲得して二冠となった渡辺明をして、そんな感じなんだなあと驚くとともに、藤井聡太という青年の器の大きさを今更ながら思い知る。 「二冠」というのは、現在の将棋界には8つのタイトルがあり、そのうちの2つを持っている、ということだ。 ほかにも永世竜王と永世棋王の称号をもっている。 タイトル獲得数は、歴代5位だ。 棋士人生のなかで、1つでもタイトルを取れる棋士は、ほとんどいない。 つまり、渡辺氏は間違いなく歴史に残る棋士の一人なのだが、その渡辺氏が「我々は羽生と藤井の間、という位置づけになる」と言うのだ。 羽生氏がこれまで獲得したタイトル数は、竜王7回、名人9回、棋聖16回、王位18回、王座24回、棋王13回、王将12回である。 同時に「七冠」を制覇するという、ほんとうに信じられない離れ業も成し遂げた。 こんなに強い棋士は二度と出てこないと思われていた。 藤井聡太氏が現れるまでは。 その彼らと、「羽生」「藤井」とを分けるものは何なのか。 厳然と存在するらしい「紙一重」の力の差が、素人にはまったくわからないし、想像もつかない。 しかし、たしかに冷酷な力の差があるから、勝てないわけだ。 渡辺氏は正直な人で、自分に見えているものを、素直に「見えている」と言っているだけなのだろう。 素人には、彼に「何か」が見えていることはわかる。 しかし、何が見えているのかはわからない。 おそらく、見えている人も、見えていない人に説明するのはとても難しいものなのだろう。 ちなみに、渡辺氏は羽生善治氏とこれまで76回対局し、36勝40敗。 ほぼ互角である。 繰り返すが、この力量をもっている渡辺氏をして、自分は「羽生と藤井の間」に埋もれる、と言わしめるわけだ。 信じがたいことだが、1日の対局で体重が2キロ落ちることもあるそうだ。 そんな長い時間を過ごすなかで、トッププロと言われる数少ない棋士たちには、どうしても敵わない相手との「差」や「大局観」の違いが「見えている」というのは、いったいどういう気持ちなのだろう。 筆者には、とても残酷な何かが見えていると感じられる。 局面はまったく変わった。 〈情報に振り回されることなく、スマートにそしていち早くコンピュータを導入した棋士が若手を中心に先頭を走ってきた感があるが、それも横並びになりつつある。 全員に過不足なく平等にいきわたったとき、将棋はどのような進展を見せるのだろうか。 平成後の最大の注目点なのではないかと私は思っている。 〉 この大崎氏の指摘には同感だ。 ここ10年で、どう変わるかはさっぱりわからないが、将棋界が激変することは間違いない。 しかし、一つだけわかっていることがある。 それは、人間同士の対局の面白さを、AIが創造することはできない、ということだ。 お金のかからない、いい趣味を持ったものだと思う。 (2019年3月20日).
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皆さんはいま最も強い棋士といえば誰が思い浮かびますか? 棋界最高峰のタイトルを有する佐藤名人や広瀬竜王でしょうか? 複数のタイトルを持つ豊島二冠や渡辺二冠を思い浮かべる人もいるでしょう。 タイトルを失ったとはいえ長年棋界の頂点に君臨した羽生九段や将棋界のニュースターとして驚異的な勝率を誇る藤井聡太七段の名が思い浮かぶ方もいるかもしれません。 およそ将棋界に限らず、 プロの世界において最も人の興味を引く話題は、誰が一番強いか?であることは疑いのようないところでしょう。 今回はその『 強さ』=『実力』にスポットライトを当て、将棋界において『実力』を示す指標の一つであるレーティングからタイトルホルダー、順位戦、竜王戦を分析していきたいと思います。 Contents• レーティングとは 将棋界におけるレーティングとは、 過去の対局成績によって各棋士の実力を数値化したもので、非公式の指標です。 まず対戦前の相互のレーティングに基づいて勝利確率(期待勝率)を計算し、これと実際の対戦結果との差異に基づいてレーティングを更新する。 これを試合のたびに繰り返すことで、いずれレーティングが各プレイヤーの真の勝利確率、すなわち強さを表す適正な値に収束するというわけである。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 数値に関しては、本ブログでは様のレーティングを引用させていただいております。 平均的な対局者のレートを1500とする• 2001年4月時点で全員のレートを1500とする• 新四段についても、レートは1500を初期値とする というルールに基づいて計算されています。 詳細な情報は上記のリンクからサイトをご一読ください。 様々な情報が網羅的にまとめられている将棋ファン必見の素晴らしいサイトなので、お気に入り登録をおススメしています! レーティングから見るタイトルホルダー それでは早速 2018年度の各タイトル戦における両者のレーティングとその結果を下表にまとめます。 レーティングはタイトル戦第一局開始時のものです。 タイトル戦の勝者は青マーカーで示しています。 なおレーティング順位はタイトル戦開始月初の順位です。 肩書・段位はタイトル戦開始時のものです。 タイトル タイトルホルダー 挑戦者 レーティング順位 竜王戦 羽生善治竜王(1828) 広瀬章人八段(1892) 4位 vs 1位 名人戦 佐藤天彦名人(1783) 羽生善治竜王(1853) 11位 vs 3位 叡王戦 高見泰地六段(1722) 金井恒太六段 1552 25位 vs 85位 王位戦 菅井竜也王位 1788) 豊島将之八段(1898) 10位 vs 1位 王座戦 中村太地王座 1730 斎藤慎太郎七段 1821 22位 vs 7位 棋王戦 渡辺明棋王(1894) 広瀬章人竜王(1911) 2位 vs 1位 王将戦 久保利明王将(1798) 渡辺明棋王(1884) 11位 vs 2位 棋聖戦 羽生善治棋聖(1820) 豊島将之八段(1894) 8位 vs 1位 こうして見ると、昨年度は 8大タイトルのうちレーティング通りの結果となったものが6タイトルという結果となりました。 タイトル戦の挑戦者は厳しい予選を勝ち抜いた事もあり、叡王戦を除きレーティングが1桁です。 タイトル挑戦のためにはレーティングが1桁であることが一つの目安となりそうですね。 レーティングから見る順位戦 順位戦の各組の平均レーティングを表にまとめてみました。 なお、こちらのレーティングは記事を作成した2019年4月21日現在のものです。 平均 中央値 上位5名平均 下位5名平均 名人・A級 1816 1795 1873 1763 B級1組 1750 1750 1832 1676 B級2組 1606 1601 1730 1493 C級1組 1568 1554 1744 1408 C級2組 1544 1537 1741 1373 この表から読み取れることとして• 各級・組の平均レーティングはA級からC級2組まで階段上になっている• B級2組以下は降級点累積での降級となるため、平均レーティングの差が小さくなる• B級2組以下は下位5名平均がどのクラスの中央値にも達しない• C級であっても上位5名の実力があればB級1組で十分に戦える実力を有する このような感じでしょうか。 上位2名昇級、下位2名降級とすぐに級が入れ替わるA級とB級1組は高いレベルを維持していますが、B級2組以降は停滞・渋滞の感が強いですね。 適性なラインの見極めは難しいですが、レーティングのねじれ現象が解消されるよう、昇級枠の拡大、降級点の枠の拡大が望まれます。 レーティングから見る竜王戦 竜王戦の各組の平均レーティングを表にまとめてみました。 なお、こちらのレーティングは記事を作成した2019年4月21日現在のものです。 平均 中央値 上位5名平均 下位5名平均 竜王・1組 1786 1770 1896 1703 2組 1659 1655 1757 1562 3組 1635 1629 1 733 1533 4組 1584 1567 1798 1427 5組 1524 1514 1710 1363 6組 1440 1428 1644 1268 この表から読み取れることとして• 各組の平均レーティングは1組から6組まで一応階段上になっている• 1組と2組以下のレーティング差が激しい• 3組~6組の上位5名は2組で十分優勝を狙える実力を有している• 4組の上位5名平均が竜王・1組の平均レーティングを超えるなどねじれ減少が大きい こちらでも 1組の実力は圧倒的ですが、2組以下ではかなりねじれ減少が見られます。 特に若手実力者が集中している4組での優勝は2組以上の難易度となっています。 昇級・降級枠が大きい竜王戦でも全くねじれ減少が是正されていないところを見ると、完全に実力を反映したシステムというのはかえって恣意的で不自然なものであるともいえそうです。 特に竜王戦は賞金も高く総当たりでもないため一戦の重みが大きいという特性から、ここ一番のとっておきの作戦や勝負強さにより上位の組をキープする勝負術を発揮しやすいのかもしれませんね。 現状のレーティングと組の相関関係を見ると、昇級枠・降級枠が大きいことが必ずしもベテラン不利、若手有利にならないことが分かり、面白い結果です。 まとめ ここまで見てきたレーティングとタイトル戦、順位戦、竜王戦の関係性をまとめると レーティングまとめ• タイトル戦でもレーティングが高い側が有利な傾向がみられる• タイトル戦挑戦者となるためにはレーティング1桁が一つの目安となる• 順位戦・竜王戦ともにトップカテゴリーの実力は圧倒的• 順位戦・竜王戦ともに上位カテゴリーの中央値よりも下位カテゴリーの上位5名レーティングの方が高いというねじれ減少が生じている• ねじれ減少の発生は昇級枠・降級枠の問題だけでなく、棋戦の仕組み全体で関わってくる。 (総当たりの順位戦で昇級枠・降級枠の大幅な拡大を行えばかなり是正される?) このような所でしょうか。 個人的にはレーティング上位によるトーナメント棋戦が見てみたいのですが、そのためにはレーティングが公式の指標となることが先ですね。 私も勉強不足でまだレーティングの事をしっかり理解できていない部分も大きいので、これからも定期的に記事にすることで理解を深めていきたいと思います。 次回もレーティングに関わる小ネタをご紹介したいと思いますので、是非ご覧ください。
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将棋会館• 鳩やぐら:26• ほそ島や:17• 紫金飯店:8• 千寿司:7• 大阪王将:5• Le Carre:2• ふじもと:2• 関西将棋会館• やまがそば:5• イレブン:4• みんみん:1 種類• 肉料理、肉定食:22• そば:12• 中華:10• 寿司:9• うどん:6• その他麺料理:4• 定食:4• 魚定食:3• カレーライス:2• ラーメン:2• 和定食:2• 弁当:2• ご飯もの:2• うなぎ:2• 丼:1• 麺定食:1• 揚げ物、揚げ物定食:1.
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