「日本は米国に次ぐGDP 国内総生産 を誇る世界第2位の経済大国」といわれてきたが、それも今や昔で、気がつけば背後から急ピッチで追いかけてきた中国に追い越されている。 世界第2位の経済大国はすでに中国の代名詞と化しているわけだ。 1980年ごろから経済開放政策を推進し、積極的に外資系企業やその生産拠点の進出を受け入れ、中国は21世紀における「世界の工場」であると位置づけられてきた。 さらに、現代は経済成長に伴って国民の所得水準が向上したことから、米国に次ぐ世界有数の消費市場として注目されている。 こうしてグローバルに存在感を強めている中国だが、その法定通貨である中国元への投資にはどのような可能性が秘められているのだろうか? 一般的には、国力が強まればその国の通貨価値もおのずと高まっていくと考えられがちだ。 そこで、中国元への投資を検討する前に知っておきたい同国に関する基礎的な情報を解説する。 GDPで大きく日本を突き放し、世界1位の米国に迫る 総務省統計局が公表している「世界の統計2017」によれば、2015年における中国の名目GDPは11兆1,584億5,700万ドルに達し、世界3位の日本 4兆3,835億8,400万ドル を大きく突き放して、世界1位の米国 18兆366億4,800万ドル に迫ろうとしている。 そして、その人口も2020年には約14億人を突破する見通しとなっている。 かつて中国では人口抑制のために「一人っ子政策」が実施され、経済への悪影響が懸念されているのも確かだが、同国の人口は2030年まで増え続ける公算だ。 これに対し、少子高齢化が止まらない日本の人口は2030年に1億2,000万人を下回り、2050年には1億人の大台を割り込む見込みである。 経済をけん引する個別の企業においても、中国勢の存在感はグローバルに強まっている。 2018年1月時点でニューヨークの株式市場における時価総額上位10社の顔ぶれを見ると、その大半をアップルやアマゾンといった米国勢が占めている。 しかし、中国勢が2社もランクインしているのだ。 eコマースや電子決済サービスなどを展開するアリババがその1社で、もう1社はメッセンジャーアプリやオンラインゲーム、モバイル決済などといった多彩なプラットフォームを手掛けているテンセントだ。 ちなみに、日本勢でトップのトヨタ自動車でさえ、世界的には時価総額ランキング 独オンライン統計企業「Statista」より でようやく50位に食い込む程度にすぎない 2018年8月時点。 中国市場へのグローバルな評価も向上 中国企業や中国の株式市場に対する信頼が高まっていけば、同国の経済基盤が今まで以上に強固なものとなっていくことが見込まれる。 そうなれば、法定通貨である人民元への評価も高まっていく可能性が考えられる。 実際、中国の株式市場に対するグローバルな評価は向上している。 2018年6月には中国人民元建て株式 A株 の一部が世界的な株価指数であるMSCIに採用されるようになり、その前から期待感が高まって香港経由で中国株に大量の資金が流入した模様である。 同指数への採用は、中国の株式市場が投資に値するものだとグローバルに認められたことを意味するからだ。 こうして世界中から注目されることで、中国企業のコンプライアンス 企業統治 やディスクロージャー 情報開示 が向上するのではと期待も寄せられている。 政府の力が強大な中国元には特有のリスクも潜む 2005年7月、中国政府は中国元を管理フロート制 特殊な変動相場制 へと移行するとともに、通貨バスケット制を導入した。 通貨バスケット制とは、自国の通貨を複数の外貨に連動させるというもので、完全な固定相場制よりも変動性が生じる。 この措置に伴って通貨価値が上昇したことから、「中国元 人民元 切り上げ」とも呼ばれている。 1997年のアジア通貨危機発生以来、中国元は実質的に固定相場制に移行していただけに、海外からも大きな進展だと受け止められた。 そして、近年は中国元の変動幅が大きくなることを同国政府は容認してきていた。 もっとも、米国がトランプ政権に移行してから米中貿易戦争が勃発しているうえ、足元で中国元安が進んできたことから、中国元の切り上げに踏み切るとの観測も出ている。 それが現実となるかどうかはともかく、中国元の為替相場には同国政府の意向が反映されやすいということだ。 中国元への投資を考える際には、つねにそのことを念頭に置きたい。 加えて、まだまだ中国では法律の整備が進んでいないところがあるし、さまざまな規制が取引などの障害となっていることも確かだ。 急きょ規制が強化されることもあるので、つねに最新ニュースをチェックし、中国政府の動向を確認しておきたい。 しかし、今後もグローバルに中国経済の存在感はいっそう高まっていくのはまず必至と見られており、中長期的な視点で見れば、中国元のポテンシャルは高いといえそうだ。 提供:株式会社ZUU• また、今後予告なしに変更されることがあります。
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こんにちは。 楽天銀行です。 2013年7月30日より取扱い開始をし、ご好評の中国人民元預金。 さらなる投資を検討されているお客さま、まだ投資をされていないお客さまへ、中国人民元への投資検討の材料になればと「中国特集レポート」をご用意いたしました。 レポートの製作は、中国・香港に上場する企業のデータブック「中国株二季法」を出版するDZHフィナンシャルリサーチ社様にお願いをいたしました。 中国に関する情報収集に強みのある企業が製作したレポートをぜひお楽しみください。 また、本レポートの内容の正確性を楽天銀行は保証いたしません。 中国人民元預金への投資にあたっては、ご自身の判断の元に投資いただきますようお願いいたします。 中国の為替制度において1994年1月と2005年7月の大規模な改革は人民元へ大きな影響を与えました。 1994年1月、大規模な制度改革によって中国の為替制度は大きな変革を成し遂げました。 以前の為替制度における為替レートは貿易取引で用いられる「実勢レート」と貿易以外で用いられる「公定レート」という二重レートの構造になっていましたが、1994年1月の為替制度改革の実現によって前者の「実勢レート」に一本化されました。 さらに、上海に「外貨取引センター」を設立し、中国内におけるすべての為替取引を一点集中させるシステムの構築により、市場で為替レートが決定する仕組みが作られました。 しかしながら、現在においても中国人民銀行が為替介入を実施し為替レートを誘導する仕組みは残っていますので、市場が為替レートを完全に決定する「変動相場制」への移行には至っていません。 したがって、管理される部分が多いことから「管理フロート制」と呼ばれています。 そして、2005年7月には中国人民銀行が、これまでの為替レートを実質的にドルとペッグしてきた状態とし徹底的に管理してきた制度を改め「通貨バスケットを参考とする管理フロート制」を導入、約2. 1%の人民元切り上げを発表しました。 この発表は世界を驚かせることとなり「人民元ショック」と呼ばれるほどのインパクトを市場に与えました。 (3)現在の為替制度・人民元相場は?~人民元安批判を回避しながらの緩やかな人民元『高』が進行中~ (2)のように中国人民銀行は為替制度改革を実施し、「通貨バスケットを参考とする管理フロート制」を導入してから8年が経過しています。 しかしながら、「管理フロート制」の枠からは脱しておらず、中国人民銀行による厳しい管理体制が続いており、為替政策の根本的な部分に関しては変わっていない現状もあります。 ただし2005年7月以降の動きとしては、米国からの「人民元が不当に安く(人民元安)操作されている」との批判もあり、2010年6月に中国は人民元の弾力化を発表。 発表以降は緩やかながら人民元は対ドルで「人民元『高』・ドル『安』」に進んでいます。 中国の為替レートには様々な規制がかけられています。 順を追って説明していくと、中国人民銀行は毎日、取引の初値となる「中間値(基準値)」を発表します。 その後は市場の動向に任せるのですが、1日のうちで上下1%の範囲に収めなければならないという制限があり、仮に人民元の上昇が続いていても、中国人民銀行が「中間値(基準値)」を低く(人民元安)設定した場合、さらなる人民元の上昇は抑制されますし、その「中間値(基準値)」の動向を見れば、中国人民銀行の人民元への方向性もある程度把握することが可能となります。
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「日本は米国に次ぐGDP 国内総生産 を誇る世界第2位の経済大国」といわれてきたが、それも今や昔で、気がつけば背後から急ピッチで追いかけてきた中国に追い越されている。 世界第2位の経済大国はすでに中国の代名詞と化しているわけだ。 1980年ごろから経済開放政策を推進し、積極的に外資系企業やその生産拠点の進出を受け入れ、中国は21世紀における「世界の工場」であると位置づけられてきた。 さらに、現代は経済成長に伴って国民の所得水準が向上したことから、米国に次ぐ世界有数の消費市場として注目されている。 こうしてグローバルに存在感を強めている中国だが、その法定通貨である中国元への投資にはどのような可能性が秘められているのだろうか? 一般的には、国力が強まればその国の通貨価値もおのずと高まっていくと考えられがちだ。 そこで、中国元への投資を検討する前に知っておきたい同国に関する基礎的な情報を解説する。 GDPで大きく日本を突き放し、世界1位の米国に迫る 総務省統計局が公表している「世界の統計2017」によれば、2015年における中国の名目GDPは11兆1,584億5,700万ドルに達し、世界3位の日本 4兆3,835億8,400万ドル を大きく突き放して、世界1位の米国 18兆366億4,800万ドル に迫ろうとしている。 そして、その人口も2020年には約14億人を突破する見通しとなっている。 かつて中国では人口抑制のために「一人っ子政策」が実施され、経済への悪影響が懸念されているのも確かだが、同国の人口は2030年まで増え続ける公算だ。 これに対し、少子高齢化が止まらない日本の人口は2030年に1億2,000万人を下回り、2050年には1億人の大台を割り込む見込みである。 経済をけん引する個別の企業においても、中国勢の存在感はグローバルに強まっている。 2018年1月時点でニューヨークの株式市場における時価総額上位10社の顔ぶれを見ると、その大半をアップルやアマゾンといった米国勢が占めている。 しかし、中国勢が2社もランクインしているのだ。 eコマースや電子決済サービスなどを展開するアリババがその1社で、もう1社はメッセンジャーアプリやオンラインゲーム、モバイル決済などといった多彩なプラットフォームを手掛けているテンセントだ。 ちなみに、日本勢でトップのトヨタ自動車でさえ、世界的には時価総額ランキング 独オンライン統計企業「Statista」より でようやく50位に食い込む程度にすぎない 2018年8月時点。 中国市場へのグローバルな評価も向上 中国企業や中国の株式市場に対する信頼が高まっていけば、同国の経済基盤が今まで以上に強固なものとなっていくことが見込まれる。 そうなれば、法定通貨である人民元への評価も高まっていく可能性が考えられる。 実際、中国の株式市場に対するグローバルな評価は向上している。 2018年6月には中国人民元建て株式 A株 の一部が世界的な株価指数であるMSCIに採用されるようになり、その前から期待感が高まって香港経由で中国株に大量の資金が流入した模様である。 同指数への採用は、中国の株式市場が投資に値するものだとグローバルに認められたことを意味するからだ。 こうして世界中から注目されることで、中国企業のコンプライアンス 企業統治 やディスクロージャー 情報開示 が向上するのではと期待も寄せられている。 政府の力が強大な中国元には特有のリスクも潜む 2005年7月、中国政府は中国元を管理フロート制 特殊な変動相場制 へと移行するとともに、通貨バスケット制を導入した。 通貨バスケット制とは、自国の通貨を複数の外貨に連動させるというもので、完全な固定相場制よりも変動性が生じる。 この措置に伴って通貨価値が上昇したことから、「中国元 人民元 切り上げ」とも呼ばれている。 1997年のアジア通貨危機発生以来、中国元は実質的に固定相場制に移行していただけに、海外からも大きな進展だと受け止められた。 そして、近年は中国元の変動幅が大きくなることを同国政府は容認してきていた。 もっとも、米国がトランプ政権に移行してから米中貿易戦争が勃発しているうえ、足元で中国元安が進んできたことから、中国元の切り上げに踏み切るとの観測も出ている。 それが現実となるかどうかはともかく、中国元の為替相場には同国政府の意向が反映されやすいということだ。 中国元への投資を考える際には、つねにそのことを念頭に置きたい。 加えて、まだまだ中国では法律の整備が進んでいないところがあるし、さまざまな規制が取引などの障害となっていることも確かだ。 急きょ規制が強化されることもあるので、つねに最新ニュースをチェックし、中国政府の動向を確認しておきたい。 しかし、今後もグローバルに中国経済の存在感はいっそう高まっていくのはまず必至と見られており、中長期的な視点で見れば、中国元のポテンシャルは高いといえそうだ。 提供:株式会社ZUU• また、今後予告なしに変更されることがあります。
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