orbit-ltd. net 機械システム開発 FA・LA各種自動化機械設計 Since 1995 標準機械ユニット図面販売 検索用語を入力 検索フォームを送信 機械設計講座:機械設計者のための覚え書き 軸のねじり・断面二次極モーメント 材料力学の基礎 0. 概要 軸のねじり 軸のねじりのについて説明します。 機械設計においては、軸の設計は極めて重要です。 破断などを起こさず、安全な軸を設計するにはそれなりの設計の根拠が必要です。 その際、 軸のねじりと 断面二次極モーメントの関係を理解しておくことがとても大切です。 ただし、以下の説明は全て理解する必要はありません。 最大剪断応力を求めるには 断面二次極モーメントが関係してくるんだな、と言う理解で十分です。 ・軸の強度を考えた場合、 中空軸と 中実軸では、ほぼ同じ外径で保てる ことを覚えておけば十分でしょう。 この後、色々な説明(ねじの強度計算や伝達軸の径の決め方など)で突然断面二次極モーメントが出てくると思いますので、「これは何だ?」と思った時に見返して頂ければ結構かと。 このとき軸断面には剪断力の働かない点がありこの点を 中立点と呼ぶ。 (これは、はりの曲げを考えたときの 中立面と同様である) 中立点の位置は断面の重心に一致する。 ここで I pを 断面二次極モーメントと呼び、軸断面の形状により異なる。 すなわち、 軸の強度(破壊のしにくさ)は 軸径の3乗で効いてくるのがわかる。 1 ------------------- 7' と表せる。 この式は 強度(破壊のしにくさ)を基準にして軸径を求める式である。 すなわち、 ねじりに対する剛性(ねじり変形のしにくさ)は 軸径の4乗で効いてくるのがわかる。 軸径を決定するとき、単に強度だけでなく軸のねじり角もある一定の値以下に無いと色々と不都合が生じる。 (例えば軸のねじり振動の発生など) バッハ Bach 氏の説によるとそのねじり角は 1m当たり、0. 25度以下に抑えるのがよいとされている。 この式は 剛性(変形のしにくさ)を基準にして軸径を求める式である。 さて、中実軸の時と同様に、剛性(ねじり変形のしにくさ)で軸径を求めてみよう。 955 となり、 中空軸の外形はわずかに大きくなるのみで、同強度で中実軸に比して重量の軽減が出来ることが分かる。 断面二次極モーメントの概念について簡単に説明する。 断面二次極モーメント(polar morment of inertia of area)は、軸の中立点から距離 r の位置にある微小面積を d とすると、 ----- h1 と定義できる。 例えば円形断面の断面二次極モーメントを求めてみる。 ところで、単純な形状であれば簡単に求められるが、その他の断面、例えば異系形状材などはどのように求めたらよいだろうか? 実は、それは単にx軸に関する断面二次モーメントと、y軸に関する断面二次モーメントを足したものになることが分かっている。 CADを使えばX、Yについての断面二次モーメントは容易に求めることが出来るので、断面二次極モーメントも容易に求めることができるだろう。 上式を見て気づかれると思うが、実はこれが 断面二次極モーメントの定義そのものなのである。 10, Feb 2013 初出 16, Feb 2013 記事追加 21, Feb 2013 誤記訂正、 記事追加 15, Mar 2013 誤記訂正、 記事追加 参考 文献 理工学社刊 「JISにもとづく機械設計製図便覧」 大西 清(著) コロナ社刊 「改訂 材料力学要論」 S・ティモシェンコ D・H・ヤング(著) 前澤成一郎(訳) 日刊工業新聞社刊 「機械要素の設計基準」 宋 孝(著) copyright c 2011- orbit limited. 検索用語を入力 検索フォームを送信.
次の
似た用語に断面二次モーメントがあります。 これは直交座標であるx軸またはy軸に対する値です。 今回は断面二次極モーメントの意味、長方形の公式と計算方法、単位、断面二次モーメントとの関係について説明します。 断面二次モーメントの公式、計算方法は下記が参考になります。 断面二次極モーメントとは? 断面二次極モーメントとは、半径rに関する(極座標)断面二次モーメントです。 下式で計算します。 下図をみてください。 上式を示しました。 さらに、半径rはxとyによる変換が可能です。 円の半径の公式を思い出してください。 よって、断面二次極モーメントは下式と同じことです。 x軸、y軸に関する断面二次モーメントの公式、求め方は下記が参考になります。 長方形の断面二次極モーメントの公式と計算方法 長方形の断面二次極モーメントの公式を計算しましょう。 まず、断面二次極モーメントの公式は、 でした。 よって、x軸とy軸に関する断面二次モーメントを足し合わせた値です。 今回、下図に示す長方形の「図心」を起点に断面二次極モーメントを求めます。 断面二次極モーメントの単位 断面二次極モーメントの単位は、 cm 4 mm 4 m 4 等を使います。 建築で扱う断面二次モーメントは数値の桁が大きいのでcm 4が一般的です。 断面二次極モーメントと断面二次モーメントの関係 前述したように、断面二次極モーメントは直交座標におけるx軸とy軸の断面二次モーメントを足し合わせた値です。 是非覚えてくださいね。 まとめ 今回は断面二次極モーメントについて説明しました。 意味が理解頂けたと思います。 断面二次極モーメントは、半径rに関する断面二次モーメントです。 公式の意味、計算方法、断面二次モーメントとの関係を覚えましょう。 下記も併せて勉強してくださいね。
次の
断面二次モーメントとは 断面二次モーメントは、「部材の断面形状がもつ固さ」というイメージでしょうか。 感覚的に部材の形状によって固い方向があるのは想像できると思います。 (例えば、垂直下向きの荷重に対して、板を横向きにした場合と縦向きの場合でどちらが強いでしょうか。 ) この強さを数値化したものが断面二次モーメントです。 (この記事では細かな理論は割愛します。 ) 長方形梁の断面二次モーメント 長方形梁の断面二次モーメントは以下の式で表せます。 幅30mm、高さ50mmであれば、 高さに3乗がかかってるので、縦の長さが固さに影響が大きいということがわかります。 H形鋼の断面二次モーメント H型鋼の断面係数については下記の記事を参照ください。 断面係数から応力値を求める計算例を載せています。 パイプの断面二次モーメント パイプの断面二次モーメントは以下の式で表せます。 例えば、外径114. 3mm、厚さ4. 5mmの100A SGP管であれば、 尚、断面係数は以下の式です。 参考に各サイズにおける断面二次モーメントを少し載せておきます。 曲げ剛性とは 曲げ剛性はその名前のとおり、 曲げにくさを表します。 下の式でいうところの、 EIが曲げにくさを表しています。 つまり、EIが曲げ剛性と考えてよさそうです。 曲率半径は曲がりが急であるほど小さく、緩やかであるほど大きくなります。 つまり、 半径が小さいほど曲がっている=曲がりやすい 半径が大きいほど曲げが緩やか=曲がりにくい と考えればイメージしやすいかと思います。 つまり、ここまで紹介してきた断面二次モーメントと材料の持つヤング率(縦弾性係数)の積が曲げ剛性です。 剛性が大きいほど変形しにくいというイメージとも一致します。 (部材の持つ形状と材質の持つ強さで、固さが決まることを示しています。 ) まとめ 今回は断面二次モーメントや剛性の概念・イメージについて紹介しました。 断面二次モーメントを求める理論については触れてはいませんが、実際の実務でも断面二次モーメントを計算して求めることは少ない気がします。 (CADや解析ツールが主流ですね。 ) 応力値を計算する際の参考程度になっていれば幸いです。 (もちろんばりばりと手計算ででも断面二次モーメントを算出できるくらいになるに越したことはありません。
次の