コロナ ウイルス nhk。 特設サイト 新型コロナウイルスと熱中症|NHK

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その主な内容です。 マスクの着用 マスクは飛沫の拡散予防に有効だが、着用していない場合と比べると心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど身体に負担がかかることがある。 高温や多湿といった環境下でのマスク着用は熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合にはマスクをはずすようにする。 マスクを着用する場合には強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がける。 また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要。 エアコンの使用 熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効。 ただし、一般的な家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気はしていない。 新型コロナウイルス対策のためには冷房時でも窓を開けたり換気扇を使ったりして換気を行う必要がある。 この場合、室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をする。 涼しい場所への移動 少しでも体調に異変を感じたら速やかに涼しい場所に移動することが熱中症予防に有効。 人数制限等により屋内の店舗等にすぐに入ることができない場合は屋外でも日陰や風通しのよい場所に移動する。 日頃の健康管理 毎朝など決まった時間の体温測定、健康チェックは熱中症予防にも有効。 平熱を知っておくことで発熱に早く気づくこともできる。 日頃から自分の身体を知り、健康管理を充実させ、体調が悪いと感じたら無理せず自宅で静養する。 マスクを着けると顔の温度がどう変化するのか、サーモグラフィーを使って実際に測ってみました。 正午前に渋谷の街中で測定したところ、マスクをしていない状態では口元の温度は36度前後になっていました。 マスクを着けると、温度はすぐに3度ほど上がり39度から40度を示しました。 マスクをしたまま5分ほどたつと、マスクの内側に熱がこもって、口の周りに汗をかき始めるのがわかりました。 マスクを着用していない時に比べてかなり暑さを感じ、時間がたつに連れて息苦しい感覚もありました。 専門家「マスクで熱中症リスク高まる」 熱中症に詳しい日本医科大学大学院の横堀將司教授は「マスクによって一概に熱中症になりやすいということではないが、マスクを着けると呼吸がしにくくなり、心拍数や呼吸数が1割ほど増えるというデータがある。 そこに運動や気温の急激な上昇が加わると、熱中症になるリスクが高まる」と指摘しています。 そのうえで「マスクで飛沫感染を防ぐことは重要だが、高齢者や1人暮らしの人は特に熱中症に注意が必要だ。 屋外であれば木陰などの人が少ない場所でマスクを外して休むことも心がけ、さらに汗で湿ると通気性が悪くなるので、マスクを適度に取り替えることもしてほしい」と話しています。 今回は、予防につながる有効な「換気」のしかた、そしてもし家庭内で感染者が出た場合や疑いがある時に「家庭内での隔離」について、簡単で有効な方法を専門家に聞きました。 上手な換気のポイントは 建物の空調に詳しい日本建築学会に所属する東京工芸大学の山本佳嗣准教授は、上手な換気のポイントは窓や扉を開けて空気の流れをつくることだといいます。 できれば1面の窓だけでなく、別の面の窓や扉も同時に空けて、外気を取り入れる「給気」と空気を外に出す「排気」のルートをつくります。 窓が1つしかない時は しかし、部屋に窓が1つしかない場合もあります。 この時に有効なのが扇風機です。 扇風機を窓の近くに置き、窓のほうに向けて回します。 そうすると、部屋の空気が扇風機によって窓の外に排気されやすくなります。 この方法だと、窓の上のほうから外の空気が部屋の中に入ってくる風の流れも発生するといいます。 扇風機を使うと窓が1つでも、部屋の換気を進めることができます。 「エアコン」と「換気」の両立を この時期、気になるのがエアコンを使うときの換気だと思います。 そもそも、ほとんどの家庭用エアコンは室内の空気を循環させるだけで換気の働きはありません。 また多くの人はエアコンを使う時は部屋の窓を閉じていると思います。 暑い季節が近づき、エアコンを使う場合の換気について山本准教授は「両立」を提言しています。 暑くなりすぎたと感じた時は、一時的に窓を閉めたり、開口部を狭くしたりして部屋を冷やしてください。 室温は体感で調整するといいといいます。 このとき、窓は閉めていてもよいということです。 家は換気扇を使うと必ずどこからか空気が入るように設計されていて、自然に空気の流れが発生するようになっているといいます。 自宅内の「エリア分け」対策 続いて、もし家族の誰かに感染の疑いがでた場合や実際に感染が確認された場合にはどうしたらいいのでしょうか。 状況によっては自宅療養になることもあります。 このときに有効になるのが、自宅内の「エリア分け」の対策です。 日本環境感染学会の専門家もその重要性を指摘しています。 国際医療福祉大学 松本哲哉教授 「自宅に感染者がいる場合、物理的に離れることと、接触する可能性がある部分をきちんと消毒することがまず大切です。 そのうえで基本的にはどこか個室を与えて、そこから出ない対応が大事になってきます。 新型コロナウイルスは、接触か飛まつ感染のカテゴリーだが、エアロゾルなどの表現で、ウイルスが飛まつの範囲を超えて広範囲に広がっていくのではないかとも指摘されています。 感染者がいる部屋の空気が別の家族がいる部屋に流れるのは、リスクを高めることになるので、注意する必要があります」。 では、家庭内でどんなエリア分けの方法があるのか。 山本准教授によりますと空間を遮断し、隔離した形にする簡単な方法の1つがシートをつかう方法です。 自宅で実験をしてもらいました。 使ったのは透明のシートと養生テープ。 廊下に透明のシートを取り付けて、テープで隙間をふさぎます。 感染者の部屋と家族のゾーンを分離して、基本的にはほかの人が入らないようにします。 2階建ての住宅などトイレが2つあるような構造の家では、できれば1つのトイレを感染者用に専用とします。 そのうえで、トイレの換気扇を使うとさらに効果的に隔離の形ができるといいます。 シートで仕切ったうえでトイレの換気扇を回せば、部屋の外に比べて部屋の気圧が低くなる「陰圧」の状態となります。 陰圧にすることで、部屋に向かって空気の流れが発生し、逆に感染者のいる部屋の空気が仕切りの外へ漏れ出しにくくなります。 山本准教授の自宅の実験では、仕切りの内側と外側の圧力の数値の差は病院の隔離病棟で求められる基準の-2. 5パスカルに近い値になりました。 しかし、トイレを感染者の専用にできる家は限られています。 山本准教授は、そうした場合、ホームセンターなどで売っている「パイプファン」と呼ばれる小型の換気扇を使う方法があるとアドバイスします。 部屋の給気口にこのファンを取り付けます。 そして、廊下に先ほど説明したように透明のシートを取り付けたうえで、部屋のドアの隙間をテープなどでしっかりと塞ぎます。 ファンを回すと、部屋の中の空気が排出され、陰圧になるのです。 このとき、透明のシートが部屋の方向に膨らんでいれば、陰圧になっている証拠といいます。 もちろん夏場はエアコンを効かせながら、換気量を確実に増やすのにも有効です。 ただし、この方法は給気口の本来の使い方ではないため、体調が回復したあとは通常の状態に戻してほしいということです。 東京工芸大学 山本佳嗣准教授 「基本的には、政府の方針のとおり、軽症者でも陽性になった場合はホテルなどの宿泊療養が基本だがどうしても自宅療養を選ばないといけないケースもあります。 そうした際にこのような陰圧とか換気の工夫によって、家族間の感染リスクをなるべく減らすことが重要です。 お互いに予防措置をしていることが安心感につながり、ストレスを少しでも緩和することができると思います」。 専門の医師の学会が緊急の提言をまとめ、本格的な夏を迎える前の今のうちから体を暑さに慣らしておくよう呼びかけています。 新型コロナウイルスの感染を防ぐ「新しい生活様式」の一環としてマスクの着用が求められる中、日本救急医学会など専門の医師の4つの学会が熱中症を予防するための緊急の提言をまとめました。 提言では、マスクを着用していると呼吸の頻度や心拍数、それに体感温度が上昇し体に負担がかかるとして、人と距離をとったうえで適宜マスクを外して休憩し、こまめに水分をとるよう呼びかけています。 また、ウイルスへの感染を防ぐため室内を換気する際は気温が上がらないようカーテンなどで直射日光を避け、エアコンをこまめに使ってほしいとしています。 さらに、本格的な夏を迎える前の今の時期のうちに暑さに体を慣らしておくため、家の中で座ったまま過ごさず足踏みや体操など軽い運動をしたり、人ごみを避けて散歩したりすることなどを呼びかけています。 特に一人暮らしの高齢者などは屋内で熱中症になることが多いため、周囲の人が頻繁に声をかけてほしいとしています。 日本救急医学会の嶋津岳士代表理事は「ことしは熱中症で発熱した患者と新型コロナウイルスの患者とが区別できず、受け入れの搬送先が見つからず治療が遅れてしまうおそれもあるので、ぜひ対策を心がけてほしい」と話していました。 総務省消防庁によると、去年、5月から9月までに熱中症で病院に搬送された人は全国で7万1317人。 委員会は「新型コロナウイルスへの対応でキャパシティを超えつつある医療機関に例年通りの熱中症患者が搬送されたら、日本の医療機関の多くが機能しなくなるリスクがある」として、熱中症対策の徹底を強く呼びかけました。 マスクと外出自粛 熱中症リスク増加 提言でまず指摘しているのは、ことしはマスクの着用や外出の自粛で、熱中症のリスクが高まっているということです。 外出の自粛で運動不足になると汗をかいて体温を下げる体の準備が十分にできないほか、水分を貯める機能のある筋肉が減り脱水状態になりやすいからだといいます。 さらに、マスクをつけていると体内に熱がこもりやすく、のどの渇きも感じづらくなり、知らないうちに脱水が進んで熱中症になるリスクがあるとしています。 熱中症予防 7つのポイント 提言では予防のための7つのポイントを紹介しています。 ドラッグストアなどで販売されています。 のどがあまり乾かない人や、トイレに頻繁に行くのを気にして水分摂取を避けてしまう人もいるかもしれませんが、経口補水液は少量で効率よく、塩分補給ができます。 食欲がなく3食きちんと食べられないという状況でも、1日500ミリリットルの経口補水液を1時間くらいかけてゆっくり1本飲むことなどで、水分と塩分を補うことができるといいます。 市販のものが近くで手に入らない場合のために、「教えて!『かくれ脱水』委員会」は、ホームページで、家庭向けに経口補水液の作り方も紹介しています。 熱中症は十分に予防ができる病気なので医療を守り、自分自身を守るために、これからの季節はぜひ予防を徹底してもらいたいと思います」と呼びかけています。 大手の建材メーカーや空調機器メーカーは、効果的な換気方法を紹介し、感染拡大や熱中症の予防に役立ててほしいとしています。 ポイントは「窓の開け方」 大手建材メーカーの「YKK AP」は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、窓を活用した効果的な換気方法についてホームページなどで紹介しています。 それによりますと「開ける窓は1か所より2か所」で、「2方向の窓を開ける」こと、「部屋の対角線で通風するとさらに効果的」だということです。 引き違い窓は2か所開ける ただ、住宅の密集地のマンションなど窓が1か所しかないというケースもあります。 そんなときは、室内ドアやほかの部屋の窓を開けて風の通り道を作ったり、扇風機などで空気をかくはんしたりすれば、換気ができるということです。 特に横にスライドする引き違い窓では窓を真ん中に寄せて、両側を開けるようにすれば、2か所から空気を取り込めて効果的だということです。 このためエアコンの使用時にも時々、窓を開けるなどして換気するよう呼びかけているといいます。 消費電力を抑えて換気するには エアコン使用中に窓を開けるのは電気代がもったいないと思う人もいるかもしれません。 担当者は消費電力を抑えながら換気する方法について教えてくれました。 それによりますと、エアコンで消費電力が多くなるのは電源を入れた時なので、使用中のエアコンは電源を切らず、つけたままの状態で窓を開けること。 また、外気が入って部屋の温度が上がるとエアコンの消費電力が増えるため、換気の前には温度設定を少し高くしてから窓を開けることが大切だということです。 「YKK AP」と「ダイキン工業」の担当者は、上手に換気して、感染拡大や熱中症の予防に役立ててほしいと話しています。 通常、体から熱を逃がすには汗をかく必要がありますが、上手に汗をかくには、暑さに徐々に慣れていく「暑熱順化」の必要があるということです。 例年は初夏の時期から少しずつ暑さに慣れて、汗をかきやすいいわば「夏の体」に変わるはずが、ことしは外出の機会が減っているため「暑熱順化」進まないというのです。 適度な運動・風呂も活用 自宅で「暑熱順化」を進める方法もあります。 適度に運動をしたり、時々お風呂につかったりして汗をかくことで、暑さに慣れることも有効だということです。 ただ、その際は水分補給を忘れないようにして、無理のない範囲で行ってください。 自宅でも高齢者など注意 一方で、暑い時期になると熱中症の搬送が最も多くなるのも自宅です。 暑いときは適切にエアコンを使い、水分補給を心がけてください。 特に外出自粛が広がる中、一人暮らしの高齢者などは人との交流が減り、熱中症への注意喚起をうける機会も減ります。 暑い日には離れて住む家族や近所の人が電話をかけて、体調は大丈夫か、適切にエアコンを使っているかなど、確認することも大切だということです。 マスクによる暑さにも注意 マスクをして買い物など外出する際にも注意が必要です。 吸い込む空気が暖かくなり、体から熱が逃げにくくなるほか、マスクをして呼吸することで多くのエネルギーを使い、体温が高くなりやすいからです。 外出している際にだるさや暑さを感じたら、日陰など涼しいところで休憩する、水分をしっかりとって体を冷ますことなどを心がけてほしいとしています。 経験のない夏 いつも以上に注意を 三宅センター長は「新型コロナウイルスと熱中症という両方の対策せざるをえない、誰も経験したことのない夏になる。 どんな影響が出るかデータがないのが現状であり、一人一人が熱中症に対していつも以上に注意をして、慎重になることが大事だと思う」と話しています。

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新型コロナウイルス いま知りたいこと|NHKあさイチ

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「ウイルスの生存戦略としては、一番正しい戦略なんでしょうね。 見えないようにして、あまり重症化しないようにして。 そうすると見つからない。 SARSとはまったく別物の、よくできたウイルスです。 」(押谷さん) 見えないまま感染を広げるウイルスに、どう対応すればいいのか。 中国が行った戦略は都市を丸ごと封鎖し、人の外出・接触を制限すること。 しかし日本では強制的に実行する法律上の仕組みはない。 もう一つ考えられる戦略はPCR検査の徹底。 しかし日本では検査体制は十分に整備されておらず、直ちにPCR検査の数を増やすことは困難だった。 さらに盤石とは言えない医療体制への不安。 「日本の選択肢を考えた時に、中国のようにできないし、シンガポールのようにできないし。 そうすると、このウイルスのどこかにある弱点をついて対策を考えざるを得ない。 」(押谷さん) 対策チームの戦略を緻密なデータ分析で支える、北海道大学大学院の西浦博教授。 感染症の流行を数理モデルで予測する第一人者の西浦さんが注目したのは、1人の感染者が何人に感染させるかを示す値「基本再生産数」。 それが、対策チームが打ち出した最初の戦略だった。 「全部見ようとすると、ものすごい労力が必要。 そういうキャパシティー(能力)は、日本にはない。 しかも効率よくつぶす戦略を作るしか、おそらく日本に残された道はない。 」(押谷さん) 東京で感染急増 そのとき対策チームは 3月中旬、東京の感染者は、じわじわと増え始めていた。 対策チームが懸念していたのは、感染経路が不明な「孤発例」と呼ばれる感染者の存在。 それは、クラスターの背後に未知のクラスターが潜んでいる可能性を意味する。 これを放置すると、2、3日で累計の感染者が倍増していくオーバーシュートを引き起こす恐れがある。 対策チームは東京都にも感染者数の予測データを提示し、人々の行動を変える強い措置を取るべきだと助言。 3月25日に都は感染爆発の重大局面として、週末の外出自粛を初めて呼びかけた。 浮かび上がってきたのは、繁華街で接客を伴う夜間営業を行っている飲食店。 感染者の属性や前後の行動などを分析し、3割がこうした飲食店に関係していたのでは、と推定した。 夜の繁華街でのウイルスの蔓延。 これを防ぐために西浦さんは東京都の担当者に、対策を直接訴えた。 「我々の戦略の目的は、いかにして社会的、経済的な影響を最小限にしながら、ウイルスの拡散を最大限抑えていくか、ということでした。 『クラスター対策』は、社会的、経済的なダメージが比較的少なくて(すむ)。 こういう場をできるだけ避けて頂くように要請していく。 これである程度、流行が抑制されるというふうに考えています。 」(押谷さん) 緊急事態宣言が出された現在。 ウイルスとの闘いは、新たな段階を迎えている。 今後の日本の対策について、押谷さんはある期待を口にする。 「皆さんの強い行動変容が起こると、いったん感染は急速に収束の方向に向かうことが期待できます。 そうなると、もう一度『クラスター対策』ができる状態になる。 現在のような強い外出の自粛がなくても、ある程度このウイルスを制御できるような状況になる、ということが期待されます。 」(押谷さん) これまでの日本のPCR検査のやり方について、押谷さんは次のように話す。 「このウイルスは、症状がない、あるいは非常に軽症の人が多いので、その状況ですべての感染者を見つけようと思うと、日本に住むすべての人を一斉にPCR検査にかけないといけない。 」(押谷さん) しかし、感染者が急増する今、PCR検査の課題も同時に指摘する。 「感染者が急増している状況の中で、PCR検査が増えていかないというのは明らかに大きな問題です。 行政もさまざまな形で取り組みを進めていることは承知していますが、十分なスピード感と実効性のある形での『検査センター』の立ち上げが進んでいないということが、今の状況を生んでいると理解しています。 しかしいくつかの地域では、自治体・医師会・病院などが連携をして、検査や患者の受け入れ態勢が急速に整備されている状況です。 そのような地域では事態は好転していくと、私は信じています。 」(押谷さん) 日本を襲うウイルスの第二波 3月下旬。 対策チームが恐れていた、欧米などからのウイルス第二波による感染拡大が、現実のものになろうとしていた。 対策チームが国に示した重篤な患者数の予測をあらわしたグラフ。 「僕らの大きなチャレンジは、いかにして社会経済活動を維持したまま、この流行を収束の方向に向かわせていくかということ。 都市の封鎖、再開。 また流行が起きて都市の封鎖ということを繰り返していくと、世界中が経済も社会も破綻します。 人の心も確実に破綻します。 若者は将来に希望を持てなくなる。 次々に若者が憧れていたような企業は倒産していきます。 中高年の人たちは安らぐ憩いの場が長期間にわたって失われます。 その先に何があるのか。 その先はもう闇の中しかないわけです。 その状態を作っちゃいけない。 」(押谷さん) さらに数理モデルが専門の西浦博さんは、自身が示すデータが人の命に直結するという重い責任を痛感しながら、その思いを語った。 「近未来っていうものが専門性のせいで、自分は定量的にある程度分かります。 (ウイルスの)流行がこんなに悲惨なものになりますよ。 集中治療、特に人工呼吸器が足らないです。 日本でも何十万人ぐらいの死亡者数が見込まれます、というお話をしっかりとお伝えする。 その上で、いま行動を変えなくていいんですか。 長期持続可能な行動に変えませんか、と呼びかける義務が僕にはあるんだろうと。 さらに強固な防止策を提示した。 『人と人との接触を通常より8割減らす』 西浦さんが数理分析した、新たな感染者数のシミュレーション。 「今までの生活が返ってくるかどうか。 その保証はすぐ近くの未来、1年以内にはありません。 ただし、ものすごく自粛をしないといけないような緊急事態宣言下の生活が、ずっと続くということでもない。 社会経済活動が停止しない範囲。 一方で二次感染が起こるハイリスクな環境、特に屋内環境を避ける手段をみんなで可能な限り考えた上で、クラスター対策の第2弾みたいなものを感染者が減ったところでスタートする。 それができれば、この流行とうまく付き合いながら、ゴールが見えてくると思っている。 」(西浦さん) 最後に押谷さんは、現状への危機感と、この未知のウイルスを克服するために重要なポイントを語った。 「非常に厳しい状況にあると思っています。 特に集中治療の限界を超えて、救える命が救えなくなる、そういうことが東京などの地域では現実のものとなりつつあります。 緊急事態宣言が出て対策の効果が見えてくるのは、まだ10日以上先です。 その間に感染者はまだ増えるという可能性が非常に高い。 そういった地域では早急に医療体制をどう整備していくか、ということが非常に大きな課題になってくると思います。 一方で、日本がこのウイルスを急速に収束させる方向に向かう(のではないか)という希望も出てきています。 実際にいくつかの地域では、医師会・医療機関・自治体・一般の人たちが連携して、このウイルスを克服しようという動きも出てきています。 ただし自治体の連携に時間がかかるとか、国からの指示がないと動けないというようなことを言っていると、時間が浪費されていって手遅れになる可能性がある。 平時の考え方からいち早く脱却して、この未知のウイルスにいかに立ち向かうのか、ということが必要だと思います。 」(押谷さん) NHKスペシャルでは、今後も「新型コロナウイルス」に関する番組を放送予定です。

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冒頭企画 新型コロナウイルスに立ち向かう!~おでかけの極意~|NHKあさイチ

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時を同じくして、番組制作会社の経営者がナレーターやイラストレーターに呼びかけ原稿をもとにした動画を制作し、投稿サイトで公開しました。 【作】眞鍋葉子(内科医)【絵】藤井次郎 【語り】田口トモロヲ 【編集】片山正貴 【MA】山本宗太 【制作】木藤憲治(カルペディエム・エンタテインメント) 医師の思い 今回の記事とテレビで放送しているVTRは、動画制作にあたった人たちの御協力を得て再構成したものです。 新型コロナウイルスの感染の拡大防止を呼びかけに、多くの人が共感した結果と言えます。 眞鍋医師は、最初の原稿を書いたときの思いをこう語っています。 (眞鍋医師) 恐怖を取り除きたいという思いがあります。 コロナに感染してしまった後の治療法は未知です。 しかし、コロナを予防するための方法は、実は未知でもなんでもない、何十年も前から実践されてきた既知の知識です。 「知識があれば、リスクを着実に下げることができる」ということを伝えたいと思いました。 単に感染のリスクを伝えるのではなく、身を守るにあたって何がゴールで、それを達成するにはどうすればいいのかを提示することで、恐怖を取り除いて、否認から前向きな行動へと移れる方が1人でも多くなればいいと思います。 感染者への差別や風評被害などの話題にも心を痛めています。 差別を行う人の心の中には、意地悪な気持ちよりも前に、恐怖があると思います。 「こんなに怖いから、気をつけなさい!」ではなく、「気をつければリスクが下がるんだよ、怖くないよ、だからあきらめないで!」というメッセージを込めたつもりです。

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