干支は、日本人の日常生活や習慣に馴染みのある動物で語られることが多いため、 日本人にとって身近な存在です。 目上の立場になったことがある方なら分かると思いますが、干支が同じだったりする と、なぜか年下の子に親近感を感じてしまいますよね。 また、会社・学校などで、四季折々の行事や風習に触れる事が多くなると、 自然と干支を意識してしまうものです。 読み方は覚えていても、それに対応する動物を連想できないこともよくあります。 「ね、うし、とら、う・・・うってなんだったかな?」こんな感じです(笑)。 この記事では、干支の順番やそれが決まった理由などに触れつつ、干支について図で わかりやすく解説していきます。 干支・十二支にまつわる物語 干支という言葉は、本来違う意味を持っているのですが、日本では先に挙げ た12種類の動物をもって 「干支」と称しています。 これは 「十二支(じゅうにし)」と呼ばれ、どちらかというと干支の発祥としての 物語というよりは、十二支発祥の物語として世界各国で語り継がれています。 日本でも地方ごとに言い伝えがあるほか、世界を見渡してみると、 中国・朝鮮半島・モンゴルがある中央アジア・ロシアなどに同様の物語が存在 しています。 大昔のこと、神様がこう言いました。 「1月1日元日の朝に挨拶に来た12番目までを、 毎年交代でリーダーにして仕事をしてもらう」 動物たちは、我こそが一番になろうと思い、前日の夜・当日の早朝から、 それぞれ神様のもとを目指します。 このとき、牛は自分が歩くのが遅い事を知っていたため、前日の夜から歩き はじめました。 賢いねずみは、牛が前日の夜から歩きはじめるだろうと予想していたので、 牛に乗って牛と一緒に出発します。 前日から出発をしていた牛は他の動物より先に神様の所にたどりついたのです が、到着寸前にねずみが飛び出して一番に挨拶をしたことから、最初にねずみ、 次に牛という順番となりました。 地域によって違いはありますが、概ね上記のようなあらすじです。 動物たちにまつわるエピソード 実は、物語はこれで終わりではなく、それぞれの動物同士でいくつかエピソードが あります。 最後に到着した猪ですが、実は順番としては最初に到 着していたはずでした。 しかし、まっすぐにしか走れなかったことから、神様のと ころを通り過ぎてしまい、結果的に12番目となってしま ったのです。 また、十二支に選ばれなかった動物たちにも、それぞれのエピソードがあります。 12番目までが十二支として認められたわけですが、それ以降に到着した動物たち にスポットが当たっている寓話もあります。 十二支それぞれの動物たちが持つ意味については、以下の記事を参考にしていただ ければ幸いです。 選ばれなかった動物たちの話とは このほか、13番目に到着した動物などについてもエピソードがあります。 こちらはカエル説・イタチ説などがあり、カエルはそのまま帰ったのですが、イタチは 何度も神様にお願いし、みんなに内緒で毎月1日を「つ・いたち」と呼んでもらうことで イタチに納得してもらったとも言われています。 有名なのは猫のエピソードです。 神様の伝言を聞く集まりに参加するのを忘れてしまい、ねずみに聞いたところ1月2日 だと教えてもらったのですが、実際に行ったらもう集会は終わっており、それ以降、 猫はねずみを見ると追いかけるようになった こちらはご存じの方もいるのではないでしょうか。 上記の他にも、動物の生態や神話に沿ったさまざまなエピソードが生まれています。 ・カエルは蛇に呑まれてしまったという説 ・龍より鶏(酉)が遅い理由として、鶏は昔あった角を龍に貸してしまったから説 ・鶏がムカデをつつくのは、角を龍に貸した際に証人になってもらったから説 (そしてムカデは知らないと言い張る) 歴史や国によっては猫や豚が十二支として扱われているケースもあることから、 地域性に富んだ寓話と言えるかもしれません。 カレンダー・時刻・占いにも用いられる「干支」の概念 そもそも、どうして十二支は、1〜12番目までの動物としなければならなかったの でしょうか。 その理由は月の満ち欠けにあります。 現代の日本では四季の移り変わりを基準とした太陽暦が採用されていますが、 かつては月の満ち欠けの周期を基準にした太陰暦が主流でした。 基本的な考え方として、月の満ち欠けを12回繰り返すと季節が元に戻るという 発想から成り立っており、 ここから【1年は12カ月=モデルとなる動物が合計12匹必要】という考え方が 生まれました。 動物の種類に着目して十二支を見てみると、明らかに違和感があるのが「龍」 他の動物について言えば、確かに日本にいても動物園などで会えますから、 まったく縁のない動物とは言えなさそうです。 しかし、龍はおそらくどの国にも存在しません。 どうして、現代では架空の動物となっている龍が存在するのでしょうか。 それは、十二支という概念自体が、そもそも中国で考えられ日本に伝わった ものだからです。 龍は中国において重要な存在であり、さまざなな思想に応用されています。 中国における十二支は、主に以下のような目的で用いられます。 ・年月日を決めるカレンダーのような要素 ・昼夜を決める時刻としての役割 ・占いによる吉凶判断 現代の日本では、中国の考え方をアレンジした多くの流派において、 占いに応用されています。 文字・概念が先に生まれ、一般庶民でも覚えやすいように工夫されていった 結果、文字に近い動物を当てはめて覚えやすくしたのが十二支なのです。 具体的にどのような形で十二支が当てはめられていたのか 昔使われていた時刻・方位の考え方を図にまとめると、以下のようになります。 例えば「草木も眠る丑三つ時」などとよく日本で言いますが、表中で丑(うし) のいる場所を探してみると、時間的には午前2時あたりを指します。 そこに「三つ時」という言葉が追加されていますので、現在で言えば 午前2時〜午前2時30分あたりを指していることが分かります。 方位で言えば「艮(うしとら)」の方位が有名と言えるかもしれません。 艮うしとら)は北東を指し、陰陽道では鬼門とも呼ばれ、万事に忌むべき方位 として注意されてきました。 しかし、中国では必ずしもそのような認識ではなく、風水などでは貯蓄などを 示す方位として尊ばれることもあります。 方位・方角の応用については中国の方が詳しく、十二支よりもさらに細かく 方角を分けています。 干支とは何か この記事の冒頭で、干支とは本来十二支とは異なる意味を持っているものと お伝えしましたが、 実際の干支の意味は、 「十干(じっかん)」・「十二支(じゅうにし)」を加えたもの を指します。 十干の「干」と、十二支の「支」を合わせて「干支」です。 四柱推命などで既に干支についてご存じである方は、時々「丙午(ひのえうま)」 の性格はキツいなど、その人の性格について言い当てるのを聞いたことがあ ると思います。 十二支で言えば午年にあたるのですが、その午年にもいくつか種類があります。 「十干(じっかん)」とは何か 十干と十二支とを比べると、どうしても十干の方がマイナーなイメージです。 カレンダーなどでは取り上げられることも多いのですが、その本来の意味を 知る方はそれほど多くありません。 十干(じっかん)には「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10種類があります。 以下に、読み方や意味を示した図をご紹介します。 十干 音読み 訓読み 意味 十干 音読み 訓読み 意味 甲 こう きのえ 木の兄 己 き つちのと 土の弟 乙 おつ きのと 木の弟 庚 こう かのえ 金の兄 丙 へい ひのえ 火の兄 辛 しん つちのえ 金の弟 丁 てい ひのと 火の弟 壬 じん みずのえ 水の兄 戊 ぼ つちのえ 土の兄 癸 き みずのと 水の弟 十干(じっかん)を読む場合、日本では訓読みの方を使います。 十干の漢字と意味は植物の成長を意味し、そこに五行思想になる 「木・火・土・金・水」の象意が加えられます。 一つひとつの漢字に込められた意味と時間の流れは、以下の通りです。 また、より強い意味を持つものを兄・柔らかい意味を持つものを弟と称しています。 このほか、木・火・土・金・水それぞれが持つ象意は、主に以下のようになります。 木:木の葉・幹・花 火:炎・太陽 土:植物の育つ場所・発芽 金:土中・土の中の鉱物 水:命の泉 現代の私たちにとっては、兄と弟という表現は、男兄弟の意味合いで使われます から、多少違和感があるかもしれません。 この考え方は、実は陰陽思想から通じているのです。 干支の概念を構成しているのは、五行思想の他に陰陽思想があります。 簡単に言えば、自然は相反する要因によって調和が保たれるという性質があり、 そのバランスを崩さないことが肝要であるという考え方です。 陰と陽、男と女、天と地、吉と凶といったように、それぞれ相反する性質があってこそ、 バランスが保たれると考えているのです。 陰陽師や陰陽道については、こちらの記事でご紹介しています。 ちなみに、兄と弟で言えば、兄という漢字は「え」と呼ばれており、男女の関係なく 年上の人を意味する単語でした。 その反対に、弟という漢字は「と」と呼ばれており、こちらも男女の関係なく 年下の人 を意味する単語として使われていました。 兄と弟の「えと」が「干支」の読み方になっているのは、上記がルーツとなっています。 ここで「120通りじゃないの?」という疑問を持ったあなたは賢いです。 単純に計算すれば、組み合わせは120通りになるはずなのです。 しかし、こちらは考え方として総当たりになるわけではないことから、 10・12の最小公倍数である60通りが正解になるのです。 よって、組み合わせとして11番目は甲戌、12番目は乙亥となります。 タイミングがずれるのは一巡の組み合わせの中で11・12番目になるので、 二巡目〜六巡目までの流れを追っていくと、以下の内容です。 21番目:甲申 22番目:乙酉 31番目:甲午 32番目:乙未 41番目:甲辰 42番目:乙巳 51番目:甲寅 52番目:乙卯 こうして順番を進めていくと、61番目(1番目)は「甲子」の順番となり、 ワンサイクルが完了するという流れです。 60歳をお祝いするのは還暦と言われますが、それは十干十二支のサイクルが 一巡し、生まれた年に戻ることの名残だと言われています。 ここまで、干支の順番とその理由についてお伝えしてきました。 先に文字・概念ありきで、後から動物に例えられた十二支ですが、それゆえに 比較的日本では目立たない動物があてがわれている点は否めません。 特に猫は、本来であれば十二支に参加する予定だったのに参加できず、選ばれ なかったとしても物語に描かれていることから、日本における存在感は目を見張 るものがあります。 あと千年も経てば、ひょっとしたら十二支の順番は、猫が一番になっているかも しれませんね。
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スポンサードリンク 干支の順番 干支の順番は、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」ですよね。 馴染み深い音にすると、「ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・い」 となります。 それぞれが表す動物は、「鼠・牛・虎・兎・龍・蛇・馬・羊・猿・鶏・犬・猪」です。 先程の音だけで覚えている場合、今ひとつ動物のイメージがわかないと思いませんか?たとえば「み」なんて言われて、すぐに蛇が思い浮かぶ人って稀だと思いますし、「い」なんて言われて即座に猪を思い浮かべる人っているんでしょうか? しかも実在する動物以外に龍なんて架空の生き物が入ってたりしますし、犬がいるのに猫がいなかったりと、統一性が無いというか規則性がないというか、とてもじゃないけど覚える気になりませんよね。 でも何故そうなったかその裏事情を知ったらどうでしょう?裏事情というよりは、由来と言うべきかも知れません。 その 由来を聞い聞いて納得したら、たとえ覚えようとしていなくても、 いつの間にか順番が頭のなかに入っていると思いませんか? まずは一つだけ種明かしをしてしまうと、干支はもともと古代中国における天文学において天球を十二等分したことから始まります。 そのそれぞれの呼び名に十二支が当てられました。 「子(し)・丑(ちゅう)・寅(いん)・卯(ぼう)・辰(しん)・巳(し)・午(ご)・未(び)・申(しん)・酉(ゆう)・戌(じゅつ)・亥(がい)」と、漢字は同じですが読みは今とは違っていたんです。 ちょっと堅い話になってしまいましたね。 これを踏まえて、次章では十二支の物語ごご紹介します。 干支の順番が分かる物語 昔々のある年の暮れ、中国の神様が動物たちを集めてお触れを出したそうです。 「 元旦に私の元へ挨拶に来た者の中で、一番早く来たものから十二匹目までは、順番に一年の間、動物の大将としよう」 ところがその集まりに、猫と虎はうっかりして出席しませんでした。 猫がねずみに話の内容を尋ねたところ 「1月2日に神様へ挨拶に行ったものの中で、十二匹目までは動物の大将になれるんだ」 と一日ずらして教えました。 虎は誰にも聞いたりせず、ただみんなの噂から元旦に一番早く神様へ挨拶に行けばいいんだなと思いました。 さて元旦の暗い内から一番に出発したのは牛でした。 歩みがのろいからです。 それを見ていたねずみは牛の背中に飛び乗りました。 そして牛が神様の元へ着いて挨拶しようとした直前に飛び出し、先に挨拶をしてしまいました。 その結果、 ねずみが一番で 牛が二番となりました。 走るのが早い虎は日の出とともに神様のところへ向かいました。 ところが暗い内から向かっていたねずみと牛がすでに到着していたので 虎は三番でした。 実は、うさぎも龍も蛇も日の出とともに一緒に出発しましたが、うさぎは龍と蛇が休んでる間もぴょんぴょん進みました。 その結果、 うさぎが四番となりました。 龍と蛇は同時に神様の元へ着きましたが、龍が自分よりも優れた存在であることを知っていた蛇は龍に順番を譲りました。 そして、 龍が五番、 蛇が六番となりました。 うさぎと龍と蛇とは別に、馬と羊と猿と鶏と犬も一緒に出発していました。 ところが出発してすぐに猿と犬が大喧嘩をはじめました。 馬と羊はそんなのにお構いなく進みました。 そして足の早い馬が先に着き、 馬が七番で 羊が八番となりました。 猿と犬の喧嘩を見て仲裁に入ったのが鶏でした。 鶏が猿と犬の間に入って喧嘩が出来ないようにしたのです。 この順番で神様の元へたどり着き、 猿が九番、 鶏が十番、 犬が十一番となりました。 さて、日の出とともに出発して全速力で走っていた猪はどうなったのでしょう。 実は虎と同じくらいに着いていたのですが、神様の元で止まることが出来ず遥か彼方まで走り去ってしまいました。 どうにか戻って神様へ挨拶できたときには 猪は12番となっていたのです。 ねずみに嘘を教えられた猫は十二支の中に入ることは出来ませんでした。 干支の順番の覚え方 前章の物語いかがでしたか? 実は後付の物語なんですね。 十二支をたくさんの人たちに覚えてもらおうと、無理に動物に関連付けて作られた物語のようです。 そして大抵の場合、何故ねずみが一番で牛が二番なのか、何故猫が十二支に入っていないのかの解説はされているものの、その他の動物の順番に触れていることはまれです。 猿と鶏と犬の順番に若干不満を覚えるものの、この物語を読むことで十二支の順番はすでに頭の中に入っているのではありませんか? まず、一番最初に出発するのは一番のろい牛です。 でも牛が一番じゃありません。 牛の背中に乗っていて、 いち早く飛び出して挨拶したねずみが一番なんですね。 ずる賢いというかちゃっかりしているというか、まぁ憎めない存在ではあります。 で、牛は二番。 孤高の虎は、日の出とともに全速力で出発するものの、暗い内から向かっていた牛とねずみには負けて三番。 それと同じくらいに猪も全速力で向かいますが、神様の元で止まることが出来ず、どうにか戻ってきたときには十二番。 その他の動物たちは2グループに分かれて出発ですね。 うさぎと龍と蛇グループと、馬と羊と猿と鶏と犬グループです。 どちらも同時に出発しますが、馬と羊と猿と鶏と犬グループは喧嘩が始まったため、うさぎと龍と蛇グループより遅れます。 喧嘩なんかせずに進んでいたうさぎと龍と蛇グループは、途中休憩を挟んだときにうさぎが先にぴょんぴょん飛び跳ねて進み、結果うさぎが四番。 龍と蛇はその後同時に到着するものの、風格の差で龍が五番、蛇が六番。 喧嘩で出遅れたグループですが、馬と羊は仲裁なんかせずに神様のものへ向かうことにしたので、足の早い馬が七番、次に羊が八番。 喧嘩の仲裁で猿と犬の間に鶏が入ってその順番で神様の元へ着いたので、猿が九番、鶏が十番、犬が十一番。 どうです?こうして振り返ってみると、もう自然と覚えてしまってませんか? 音で覚えてもすぐ忘れてしまっていた私が、この物語形式で忘れること無く思い出すことが出来るようになりましたので、とてもおすすめ出来る秘密の方法なのです。 ご満足いただけたでしょうか? まとめ 十二支って年賀状を送るときくらいしか気にしませんよね。 それ以外だと、「何年生まれ?」って聞かれた時くらいでしょうか。
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毎年、年末年始になるとクローズアップされるのが干支です。 大阪の通天閣などでも年末の風物詩として、本物の動物を使った干支の引き継ぎ式が行われています。 また、自分の干支と、今年の干支が一緒になると年男・年女としたり、丙午生まれの女性は気性が激しく夫の命を縮めるなどの迷信があったりします。 それから干支による性格診断や、相性診断など占いにも活用されています。 このように私たちの日常生活から切り離せない干支ですが、古くは中国の殷時代まで遡ることができるそうです。 それも最初は日順をあらわす暦法でしたが、後に年月や時刻・方角もあらわすようになりました。 干支の順番は、子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)辰(たつ)・(み)・午(うま)・未(ひつじ)申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)ですが、なぜこのような順番になったのか、なぜ本来の動物とは違う字を当てているのか解説していきます。 動物たちによるレース 干支の順番がどうやって決まったか、次のようなお話があります。 昔々、神様が動物たちに「次の元旦に挨拶にきた先着12番までを、毎年1年間動物の大将にする」といいました。 このレースに足の遅い牛は誰よりも早く出発しますが、そこにネズミがやってきて、牛の頭に乗せてくれないかと頼みます。 人のいい牛は快諾して、ネズミを乗せてあげますが、ゴール直前、ネズミは牛の頭から飛び下り1等になりました。 すぐ後に牛がゴールし、2等です。 それから、半信半疑で参加した虎が3等、休憩も取らずひたすら走り続けた兎が4等になりました。 龍と蛇は同時に到着しましたが、蛇が龍に5等を譲りました。 それから馬、羊が到着し、猿、鶏、犬、がそれに続きますが、途中、猿と犬が大喧嘩をして、鶏が仲裁に入ったので、猿と犬の間に鶏が入っているそうです。 猪は本来誰よりも先にゴールしていましたが、止まることができずに、最後になってしまったということです。 お釈迦様の物語 干支の順番決めには動物たちのレースにによるお話のほかに、お釈迦様の見舞にかけつけた順番というお話があります。 お釈迦様が病に附し、寝込んでいるところに動物たちが心配してお見舞いにいくことにしました。 ネズミは一番に駆けつけようと一生懸命走りました。 でも体が小さいため、なかなか着きません。 そうすると、前方に牛が見えました。 牛は足が遅いため、早くから出発していました。 ネズミは牛に飛び乗り、牛の背中で休みながらゆうゆうと進んでいきましたが、お釈迦様のうちの前に来たとたん頭からぴょんと飛び降り、1番にお見舞いに駆けつけました。 その後は、動物たちのレースのお話同様、虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪の順に到着し、お釈迦様を見舞ったそうです。 干支に猫はなぜいない? 干支には、身近な動物がたくさん選ばれていますが、その中になぜ猫が含まれていないのか、疑問に思ったことはありませんか。 実は動物のレースのお話にも、お釈迦様のお話にも猫が登場しています。 動物のレースの話では、猫はレースの日時を忘れて、ネズミに尋ねました。 ところがネズミは嘘をつき、1日遅い日付を教えます。 1日遅れで猫が到着した時にはすでにレースは終わっていました。 騙されたことに気づいた猫はたいそう怒って、いまだに猫はネズミを見かけるとを追いかけるのだそうです。 また、お釈迦様を見舞った話では、動物たちがお見舞いに集まりましたが、お釈迦様の容態は悪くなる一方です。 そこでお釈迦様のお母さんが、薬を届けるため家に向かって投げましたが、木に引っかかってしまいました。 それをネズミが取りに行きましたが、猫が邪魔をして薬が取れずとうとうお釈迦様は亡くなってしまいました。 その罰で、猫は干支から外されたそうです。 干支の順番の理由は? これまで物語で干支の順番の理由を説明してきましたが、実際はどうなのでしょうか。 干支の順番には理由があるのか、またあるとしたらどうして現在の形になったのか解説していきます。 まずは、干支の起源ですが中国殷時代にまで遡ります。 当初、十干のみによる日順が用いられました。 十干とは「甲・乙・丙・丁・戌・己・庚・辛・壬・癸」の順で1日1日来る日の順番を表したものです。 つまり10日を一組として一巡させるとこで、日を表していました。 それに対し、十二支は本来天体の周りを十二等分してそれぞれの方角を定めたことかが始まりです。 これによって星座の移動を調べ、季節を確かめました。 その方角を表す言葉が子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥です。 その後、漢の時代に鼠・牛・虎などの動物が擬せられるようになりました。 干支とは本来、十干と十二支を合わせたものですが、現在では一般的に動物そのものを指すようになりました。 干支が占いに使われる理由は? 殷の時代から周の時代にかけて、十干十二支をあわせた干支は、主に暦や方角を表すものでした。 では、干支を用いた占いはどのようして起こったのでしょうか。 それには、時代をぐっとさかのぼりますが、戦国時代から漢の始めにかけての陰陽五行説という名前の中国特有の哲学が始まりです。 陰陽五行説とは、すべてのものは「木・火・土・金・水」からできているという説で、それに十干と陰陽の思想が組み合わさり、甲は木の陽とされ、日本では木の兄(きのえ)と呼ばれ、乙は木の陰、日本では木の弟(きのと)とよばれました。 以下、丙は火の陽すなわち火の兄(ひのえ)丁は火の陰すなわち火の弟(ひのと)つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと、と続きます。 そしてこれら十干十二支の組合せは、極めて神秘化され、すべての吉凶を支配するものとなっていきました。 それが、易占いや四柱推命などに受け継がれ現在まで続いていると考えられます。 干支の順番に意味はあるの? 先で述べたように、十干は甲からはじまる10文字、また十二支は子からはじまる12文字で、日付や方位を表す記号です。 そのため、順番が狂っては全てが滅茶苦茶になってしまいますので、これらの順番が入れ替わることがあってはなりません。 十干は、甲が1日、乙が2日と続いて癸が10日になることは先に述べましたが、これは殷の遺跡から発掘された甲骨文字から知ることができました。 しかしなぜ、甲が1日目、癸が10日目になるのかまではわかっていません。 ただ、一、二、三というような単純な文字では、占いの際に甲羅や骨を焙った時、読み誤り等を防ぐため字画を多くしたのではと考えられています。 十二支ははじめ方角を表すために用いられた12文字ですが、十干と組み合わせることによって60通りの組ができ、日順をあらわすのにとても便利になりました。 しかし、十干と同様になぜ子、丑、寅などの字が当てられたかはわかっていません。 干支の順番の理由はこじつけ? さきほど干支に使われた文字や順番は、理由がわかっていないと説明しましたが、「史記」や「漢書」などの書物を通じて、当時の学者たちは順番に次のような理屈をつけました。 まず、十干ですが、甲(こう)は甲(よろい)で、万物が初めて種の甲を破って出ること、乙(おつ)は軋(あつ)と韻通で、万物が軋々然と伸び出ること、丙(へい)は炳(へい)で万物が生じて炳然とあらわれること、丁(てい)は万物が丁荘になること、戊(ぼ)は茂(も)で万物が盛んに茂ること、己(き)は起(き)で今まで屈していたものが盛んに起こることです。 さらに、庚(こう)は更(こう)で万物が粛然として更(あら)たまること、辛(しん)は新(しん)で、陰気が新たになって収成すること、壬(じん)は任(じん)で陽気が万物を下に任養すること、癸(き)は揆(き)で万物が揆然として萌芽することとなっています。 いずれも音や、韻に合わせたこじつけといえそうです。 干支の前半は陽気が徐々に盛んになりゆくさま 次に、十二支の順番を見ていきましょう。 こちらも十干と同じく「史記」や「漢書」によって、理屈が説明されています。 十二支の場合は、子(し)は滋(し)であり、この時節には万物が滋(しげ)り芽生えること、丑(ちゅう)は紐(ちゅう)、つまりヒモでせっかく芽生えたものが紐にしばられまだ十分に伸びないこと、寅(いん)は演(えん)で万物が演然としてはじめて地中に出ること、卯(ぼう)は茂(もう)で、万物の茂ることです。 辰(しん)は伸(しん)で万物の伸びること、巳(し)は已(い)で万物が已(すで)に盛りを極めて、これから実を結ぶ時期であるということです。 つまり、季節で言えば春から夏にかけて、芽吹いた種がどんどん大きくなって葉が茂り大きく成長してゆく様をあらわしていると、説明されています。 干支の後半は陰気が下からおこってくるさま 次に、干支の後半ですが、午(ご)は仵(ご)で陰気が下からあがって、陽気と相逆らい交わること、未(み)は味(み)で万物ができあがって滋味の生じること、申(しん)は身(しん)で万物の身体ができあがること、酉(ゆう)は老(ろう)と韻通で、万物が十分育って老いることです。 戌(しゅつ)は脱(だつ)または滅(めつ)と韻通で、万物が脱落し、尽滅すること、亥(がい)は核(かく)で万物が次の種となること、とされています。 つまり、干支の12文字の順番は、季節に従って、万物が春から冬にいたるまでの変化の状態をあらわしていて、年々繰り返されたと説明されています。 しかし、これらも音や韻を無理やり合わせただけのこじつけであり、根本的な理由付けにはなっていません。 十二支は方角を指す記号 はじめの方で、干支の12文字はそれぞれ方角を示す記号と説明しました。 なぜこの字を当てているか、それも本当の理由はわかっていません。 これを北と南を指す基準の記号にしたと考えられます。 次に卯と酉ですが、古い字形で卯は門が空いている形、酉は門が閉まっている形を示しています。 つまり一方は戸が開くことが夜明け(東)を示し、それの反対の側が門が閉まることで日暮れ(西)を指しています。 これで子午と卯酉で南北と東西を示すことができ、東西南北が決まります。 あとは、右回りに順番通りに丑、寅、辰、巳、未、申、戌、亥を当てはめ、方角を示す記号になったと考えられます。 子はなぜ鼠なの? これまで、干支の順番の理由や、方角を表す理由を述べてきましたが、なぜ子は鼠なのでしょうか。 同じように、丑は牛、寅は虎、卯は兎、辰は龍、巳は蛇、午は馬、未は羊、申は猿、酉は鶏、戌は犬、亥は猪となったのはなぜなのでしょうか。 中国で初めて12匹の動物たちが登場するのは、漢の王充が「論衡」のなかで「子の獣は鼠である」というように書いたものですが、理由までは書かれていません。 では、もともとどこからきたものでしょうか。 その答えは、インドのお経によるものと考えられています。 この12匹の動物は、中国だけではなく、インドやペルシアでも使用されています。 そしてそのインドに「大方等大集教」というお教があるのですが、これに干支の12種類の動物が登場し、東西南北の海に浮かぶそれぞれの島に所属しているという内容です。 これは、中国の子、丑、寅、卯で表す東西南北と合致しています。 日本に伝わったときは子は鼠だった? 「大方等大集教」によれば、まず鼠が7月1日にはじめて巡行して鼠族を教化し、2日は牛が同様に巡行して牛族を教化しというように、干支の順番で巡行と同種族の教化を繰り返すとなっています。 同じように8月1日は牛から始まり、9月は虎から始まります。 7月1日から始まるということは、インドでは歳首の月は7月ということになります。 中国で歳首は子の月で1月です。 それぞれを対応させると丑の月は牛の月、寅の月は虎というように全て合致しますので、子は鼠、丑は牛、寅は虎、卯は兎、辰は龍、巳は蛇、午は馬、未は羊、申は猿、酉は鶏、戌は犬、亥は猪となったと考えられます。 このようにインドで行われていた月の区別が中国に伝わり、日本へ伝えられたと考えられます。 日本に伝来した際には子、丑、寅等十二支をわかりやすい動物の名前で呼ぶようになっていました。 干支の順番の読み方 干支が12匹の動物に配当されると、もともとの子、丑、寅、卯等に鼠、牛、虎、兎等の動物そのものがそれぞれの文字の内容として付加され、一般の人々にとてもわかりやすく、通用しやすい言葉となりました。 日本に伝わった時も、順番に子をネ、丑をウシ、寅をトラ、兎をウ、辰をタツ、巳をミ、午をウマ、未をヒツジ、申をサル、酉をトリ、戌をイヌ、亥をイと呼びました。 動物と組合せたおかげで、人々に馴染みやすく、現在にも続く干支となったと考えられます。 干支の順番の覚え方 五味太郎さんの絵がとてもかわいい、干支の本です。 1冊につき干支の動物1匹が主人公の絵本で、12冊のシリーズものです。 例えば、イノシシ年の人は、なんでもしっかり見ている人、サル年はチャレンジ精神が旺盛など、それぞれのいいところを引き出してくれる絵本です。 ペーパークラフトの付録も付いており、プレゼントにも大変喜ばれています。 ことばあそびや間違い探しなど順番を覚えたら次はこのような絵本で楽しんではいかがですか。 トリでスタートし、イヌが引き継いで、3番走者のイノシシが登場。 このシリーズを軌道に乗せるためにも、イノシシくんの役割は大きいが その大役をしっかりと果たしてくれた。 1:猪突猛進する姿を期待していい 2:キミの動体視力があきらかにされる 干支の順番の本当の意味とは? ここまで、干支の歴史や、順番の理由などを述べてきましたが、実際のところはよくわかっていません。 しかし、子、丑、寅、卯などあまり馴染みのない漢字の羅列で方角や時間を表すよりは、身近な動物たちを当てはめることによって、馴染みやすいものにしたことで、一般的にも広く浸透するようになりました。 また、干支の順番を意味付けるために、昔から物語という形で語り継いできていることは、干支を大事にしていたからに違いありません。 年始に当たってはその年の干支にちなんで、一年の目標を立ててみてはいかがでしょうか。 ドライバーの仕事情報を探す 現在転職先にトラックドライバーを考えている方は豊富なドライバー求人を案件を持つドライバーワークスへ!.
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