窪田順生 [ノンフィクションライター] くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。 これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。 企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事象の背後にある「情報戦」を読み解く。 「政権がピンチとなると芸能人が薬物で逮捕される」というのである。 ご存じのように、ここ最近、安倍政権は「桜を見る会」について、「参加ツアーの金はどこから出てるんだ」「税金を投じる政府の行事を私物化しているじゃないか」なんて感じで野党や一部マスコミから叩かれていた。 しかし、それが今回の逮捕で、ニュースもワイドショーもエリカ様一色。 「桜を見る会?ああ、そんなのあったね」なんてムードになってきている。 これはつまり、警察や厚労省には、いつでも好きな時に検挙できる薬物芸能人リストのようなものが存在して、官邸から「誰か有名どころをパクちゃってよ」という非公式なホットラインを受けた上層部の命を受け、現場が逮捕状を請求する、というドラマ「相棒」で描かれるような権力の腐敗が現実に起きているというのだ。 もちろん、この主張に対しては冷ややかな見方も多い。 「頭は大丈夫か?」「いくら安倍首相憎しとはいえ妄想がすぎる」などと失笑している人たちもたくさんいる。 「政権がピンチになると、北朝鮮からミサイルが飛んでくる」説と同じような「陰謀論」だと吐き捨てる人も多いのだ。 が、ここにきてこの話を笑い飛ばすことができない展開になってきている。 なんと内閣総理大臣経験者、しかもちょっと前まで首相の椅子に座ってああだこうだと官僚に指示を与えていた御仁が、この陰謀論を「正しい」と断定したからだ。
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「まただよ」「誰かがゴーサイン出してるでしょ」 このニュースが流れた直後の16日夕方、石井さんはツイッターで、以下のようにつぶやいた。 「まただよ。 政府が問題を起こし、マスコミがネタにし始めると芸能人が逮捕される。 これもう冗談じゃなく、次期逮捕予定者リストがあって、誰かがゴーサイン出してるでしょ」 具体的な名前などは挙げていないものの、石井さんは前日15日にも「桜を見る会」問題について、「ちゃんとした政治案件だ」と厳しい見方を示していた。 石井さんのツイートを引用する形で、作家・コメンテーターの室井佑月さんも、「な〜んか、匂うよね」とつぶやいたほか、落語家の立川談四楼さんも、 「『逮捕者リストがあってしかもそれはランク付けされてて、政権に不都合が生じると順次ゴーサインが出るのさ』などと言う人がいて、都市伝説のようなものと思っていたが、近年もしかしたらと変化し、今回の件で確信するに至った。 あるんだよリストは。 そうでなきゃジャストタイミングが説明つかねえよ」 と同調する。 総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐる一連の問題に対しては、保守系も含めたメディア、また野党などから、厳しい批判が巻き起こっている。 政府は2020年度の開催を中止するなど対応に追われている。 百田尚樹「安倍政権にそんな力があるなら... 」 以前から、こうした政治問題がクローズアップされている時期と前後して、芸能人の結婚・逮捕といった大きなニュースが起きると、その「タイミングの良さ」を主張する声が、ネット上で飛び出すことが多い。 一方でこうした主張に対しては、いわゆる「陰謀論」的な見方であるとして、批判も少なくない。 今回の石井さんらの発言に対しても、安倍晋三首相との親密な関係で知られる作家・百田尚樹さんが、 「映画がドラマの見過ぎで頭の中が妄想が一杯なのだろうが、もうちょっと冷静になれよと言いたい。 安倍政権にそんな力があるなら、とっくにあんたらが逮捕されてるよ」 とかみついている。 なお、石井さんの発言は17日14時までに4万回リツイート、11万件を超える「いいね」を集め、17日朝にはツイッターの国内トレンドに「ラサール石井」がランクインするほどの反響となった。 石井さん自身は17日午後、「あんな普通のつぶやき」が上記のような反響を集めたことに「不思議」とツイートしている。
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窪田順生 [ノンフィクションライター] くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。 これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。 企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事象の背後にある「情報戦」を読み解く。 「政権がピンチとなると芸能人が薬物で逮捕される」というのである。 ご存じのように、ここ最近、安倍政権は「桜を見る会」について、「参加ツアーの金はどこから出てるんだ」「税金を投じる政府の行事を私物化しているじゃないか」なんて感じで野党や一部マスコミから叩かれていた。 しかし、それが今回の逮捕で、ニュースもワイドショーもエリカ様一色。 「桜を見る会?ああ、そんなのあったね」なんてムードになってきている。 これはつまり、警察や厚労省には、いつでも好きな時に検挙できる薬物芸能人リストのようなものが存在して、官邸から「誰か有名どころをパクちゃってよ」という非公式なホットラインを受けた上層部の命を受け、現場が逮捕状を請求する、というドラマ「相棒」で描かれるような権力の腐敗が現実に起きているというのだ。 もちろん、この主張に対しては冷ややかな見方も多い。 「頭は大丈夫か?」「いくら安倍首相憎しとはいえ妄想がすぎる」などと失笑している人たちもたくさんいる。 「政権がピンチになると、北朝鮮からミサイルが飛んでくる」説と同じような「陰謀論」だと吐き捨てる人も多いのだ。 が、ここにきてこの話を笑い飛ばすことができない展開になってきている。 なんと内閣総理大臣経験者、しかもちょっと前まで首相の椅子に座ってああだこうだと官僚に指示を与えていた御仁が、この陰謀論を「正しい」と断定したからだ。
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