社会人になると、敬語やあらたまった言い回しなども使いこなして、コミュニケーションを取る必要があります。 自分と立場や年齢が異なる人と会う機会も多く、基本的には自分よりも年齢や立場が上の人には、敬語を使うのがマナーとされているためです。 敬語やビジネスシーンならではの言い回しは、日常生活では使用する機会が少ないため、意味や使い方を正しく理解しきっていない方も、少なくないと予想できます。 時には、自分では敬語を話しているつもりでも、二重敬語などの誤った使い方をしている可能性もあるため、曖昧な理解のまま敬語を使ってしまわないよう、注意する必要があります。 今回は、ビジネスシーンで頻繁に使われる敬語ながらも、意味や使い方を間違いやすい敬語の1つである、「拝見いたしました」をテーマにして、意味や使い方について考えていきます。 「拝見いたしました」の意味・使い方 まず始めに、「拝見いたしました」という言い回しの、基本的な意味や使い方についてご紹介していきます。 「拝見いたしました」は、正しい意味や使い方を覚えておけば、目上の人に対しても使用できる言い回しなので、この機会にぜひ、意味や使い方を覚えて、使いこなせるようにしておきましょう。 「拝見いたしました」の意味 早速、「拝見いたしました」とはどのような言い回しなのか、基本的な意味について確認していきましょう。 「拝見」の意味 「拝見いたしました」の意味を考える際、「拝見」と「いたしました」にわけて考えることができます。 まずは、「拝見」の意味について、下記の解説を参考に考察していきます。 見ることをへりくだっていう語。 謹んで見ること。 上記の解説から、「拝見」という言葉は、「見る」の謙譲語だと予想できます。 「謙譲語」とは、自分の言動を謙って表現することで、相手への敬意をあらわす表現を意味します。 「いたしました」の意味 続いて、「いたしました」についても意味を確認していきましょう。 「いたしました」は、もとの形は「いたす」という言葉だと考えられます。 「いたす」の意味は、以下のようになっています。 「する」の謙譲語。 自己側の動作を低めて言ったり、改まった気持ちで言ったりすることで聞き手に対する敬意を表す。 多く「いたします」の形で用いる。 上記の解説から、「いたす」という言葉もまた、「する」の謙譲語だと読み取れます。 「いたしました」は、「いたす」より丁寧な形で表現した言葉だと言えそうです。 上記の見解から、「拝見いたしました」は、「見ました」などの言葉を謙って表現した言い回しだと言えるでしょう。 「拝見いたしました」の使い方【1】:メール 「拝見いたしました」という言葉は、見るものを対象に使われる言葉です。 メールの場合は、文章を読むものですが、場合によっては「拝見いたしました」という言葉が使われます。 「読む」の場合は、「拝見」とは異なる、「拝読」という謙譲語が存在しますが、「拝見」の方が使用頻度が高い言葉だと予想できます。 そのため、本来なら読むものであるメールに対しても、「先程のメールを拝見いたしました」といった形で使用されるケースがあります。 「拝見いたしました」の使い方【2】:拝見いたしましたところ 続いて、「拝見いたしました」を使用した言い回しの1つである、「拝見いたしましたところ」という言い回しについてご紹介していきます。 「拝見いたしましたところ」という言い回しは、単に資料などを見たり文章などを読んだりしたことを報告するだけでなく、資料などを見た上で何か気付いた点があった場合などに使われる言い回しだと予想できます。 具体的な使い方としても、「頂いた資料を拝見いたしましたところ、〇〇の数字について気になる点がございました」といった指摘をする際などに使用できると考えられます。 「拝見いたしました」の使い方【3】:拝見いたしましたが 上記で、「拝見いたしました」の意味についてご紹介しました。 「拝見いたしました」は、「見る」と「する」をそれぞれ謙譲語や丁寧な表現にしている言葉なので、一見するととても丁寧な敬語という印象を覚える方も多いでしょう。 しかし、文法としては、「拝見いたしました」は間違いだとする見解もあります。 冒頭でも触れましたが、敬語は何重にも重ねて使うと、「二重敬語」や「過剰敬語」と呼ばれる誤った使い方だと見做されるケースがあります。 そのため、「拝見いたしました」という言い回しも、「見る」と「する」の謙譲語が2つ使われていることから、「二重敬語」とする声も存在します。 文法的には間違いでも普及はしている 二重敬語になるという理由から、「拝見いたしました」という言い回しは、文法としては間違いということになります。 しかし、「拝見いたしました」という言い回しは、ビジネスシーンでは使用する方も多く、一般的にも普及している言い回しとなっています。 そのため、相手や状況によっては、文法上間違いとされていても、「拝見いたしました」という言い回しを使用しても問題ないという見解も存在します。 ですから、「拝見いたしました」という言葉については、そこまで意識せず使用しても問題のないケースが多いと予想できます。 「拝見いたしました」と「拝見させていただきました」の違い 上記でも何度か触れていますが、「拝見いたしました」は、二重敬語となるため文法上は誤っていると見做されるものの、ビジネスシーンなどでは普及している言葉でもあります。 そのため、上司などに対して、「拝見いたしました」という言い回しを使っても良いものか、頭を悩ませる方も少なくないでしょう。 一般的には、「拝見いたしました」は、文法としては正しくない言い回しですが、普及している点や言われて不快に感じる人が少ないと予想される点から、目上の人に対して使用しても問題ないと言われています。 しかし、言葉遣いに厳しい上司などの場合は、「拝見いたしました」を使うと、指摘される可能性があります。 ですから、「拝見しました」などと上手く使い分けるのも1つの方法と言えるでしょう。 「拝見いたしました」の敬語 続いて、「拝見いたしました」の敬語表現について考察していきます。 結論から申し上げると、「拝見いたしました」は、「二重敬語」に分類されるほどの言い回しなので、すでに十分丁寧な敬語となっていると言えるでしょう。 上記でご紹介したように、「拝見」という言葉は「見る」の謙譲語となっており、「いたしました」の原型となる言葉も「する」の謙譲語の「いたす」だと言われています。 ですから、「二重敬語」にならないように言い回しを変えるケースはありますが、「拝見いたしました」をさらに丁寧な言い回しにする必要はないと言えるでしょう。 「拝見いたしました」の状態で、既に十分な敬語表現となっています。 文法上正しい敬語は「拝見しました」 一般的に普及しているため、問題なく使えると言われている「拝見いたしました」という言い回しですが、正しい言葉遣いにこだわりたい場合は、「拝見しました」という言い回しにすることをおすすめします。 「拝見しました」は、「見る」の謙譲語の「拝見」に、「する」を丁寧に表現した「しました」を加えたシンプルな言い回しとなっており、「拝見いたしました」のような「二重敬語」ではありません。 ですから、正しい言葉遣いで話したい場合は、「拝見しました」という言い回しを選んだ方が確実だと言えるでしょう。 「拝見いたしました」のビジネスメールでの使い方 最後に、「拝見いたしました」のビジネスメールでの使い方についてご紹介していきます。 これまでご紹介してきた「拝見いたしました」の意味などから考えると、ビジネスメールで「拝見いたしました」を使用する際の基本的な使い方は、何かを見たり目を通したりしたことを報告する使い方だと言えるでしょう。 例えば「先日お送りしていただいた資料を拝見いたしました」「新しいプロジェクトの企画書を拝見いたしました」といった形で使用します。 また、「拝見いたしましたところ」「拝見いたしましたが」という表現を用いることで、見たものや目を通したものに対して、指摘を入れたり質問をしたりすることが可能になります。 「先日お送りいただいた資料を拝見いたしましたが、〇〇の数値についてお尋ねしたい点がございます」といった言い回しで使用することもできます。 いかがでしたでしょうか。 今回は、「拝見いたしました」という言葉をテーマにして、意味や使い方、敬語表現などを考察・ご紹介しました。 「拝見いたしました」という言い回しは、文法としては誤っているという説もあります。 「拝見」と「いたしました」が、それぞれ謙譲語となっており、「二重敬語」となってしまうためです。 しかし、「拝見いたしました」は、既にビジネスシーンなどでも多くの方々が使用しています。 「拝見いたしました」は一般的に普及している言い回しとなっており、文法上は誤っていても、ビジネスシーンなどで使用しても問題ない言葉であるとも言われています。 ですから、「拝見いたしました」は、ビジネスシーンで使用しても良い言葉となっています。 しかし、言葉遣いにこだわりを持っている上司などに対しては、「拝見しました」などの言い回しを使った方が良いこともあります。 意味や使い方を覚え、場面ごとに適切に使用できるようにしておきましょう。 ドライバーの仕事情報を探す 現在転職先にトラックドライバーを考えている方は豊富なドライバー求人を案件を持つドライバーワークスへ!.
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ビジネスシーンでは、尊敬語・謙譲語・丁寧語といった「敬語」の使い方が重要です。 例えば何か資料を見るときでも、「拝見する」と、一言述べてから見るでしょう。 では、この「拝見します」は、尊敬語・謙譲語・丁寧語のどれに該当するのか、みなさんはわかりますか? 今回は、「拝見する」の使い方を例文つきで解説します。 そもそも謙譲語というのは、へりくだる、つまり「自分を一歩引かせた言い方」をすることで、相手を立てるために使う敬語です。 ですので、「拝見する」という表現は、自分がへりくだる場合か、取引先などに対して、自社の人間 身内 をへりくだらせる場合に使います。 ビジネスシーンでは、何か資料を渡されて、それを見る際に述べることが多いでしょう。 その場合は、「拝見します」と述べます。 よく「拝見いたします」と述べる人がいますが、「拝見」がすでに謙譲語ですので、「いたします」にすると二重敬語になってしまいます。 「拝見させていただきます」も、くどい表現ですので避けましょう。 また、ビジネスメールでも「拝見します」はよく使うことがあります。 といった書き方になります。 といった形で「拝見します」を使い、取引先に対して上司をへりくだらせる表現にします。 間違っても、「ご覧いただきます」など、尊敬語を使わないようにしましょう。
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「拝見いたしました」は二重敬語か 「拝見いたしました」は文法的に正しい使い方ではありません。 「拝見」は「見る」の謙譲語であり敬語の1つです。 さらに「いたしました」も「する」の謙譲語であるため、2つを重ねてしまうと二重敬語になります。 二重敬語は、相手に丁寧すぎる印象を与えることや回りくどい表現になることから良くないとされています。 同じ理由で「拝見いたします」、「拝見させていただきます」も当てはまります。 文法上正しいのは「拝見します」になります。 しかし、実際のビジネスの現場では「拝見いたしました」も「拝見いたします」も日常的に使われています。 文法的には正しくはありませんが、受け手が不快に感じることは少なく、ビジネスシーンで使用する上で問題はありません。 「拝聴」「拝読」の意味 「拝見」との使い分け 「拝」がつく熟語には、自分のことをへりくだる意味が含まれています。 「拝見」とともによく使われる、「拝聴」「拝読」も同様です。 「拝聴」は「つつしんで聴く」という意味です。 ビジネスの場では、目上の人のプレゼンテーションや講演会、取引先からの話を聴くときなどに使われます。 使い方は、「拝聴します」、「拝聴しました」となります。 「拝読」は「つつしんで読む」という意味です。 ビジネスの場では、「拝見」と同じく、メールや資料などを読んだり確認したことを伝えるときに使われます。 「拝見」と「拝読」の使い分けとしては、「拝見」は文字や文章だけでなく、絵や図、写真、物、出来事などを見たときにも対しても使えます。 一方「拝読」は、読む行為を表す言葉なので、文字や文章に対してしか使うことができません。 また、大事なメールや資料などをしっかりと確認したことを相手に伝えたい場合には、「拝見」よりも「拝読」が適切です。 「拝読」の方が、「じっくり読んで目を通しました」という意味を表すことができるためです。 「見る」の尊敬語はご覧になる 目上の方が見るときに「拝見」を使ってしまっている人はいないでしょうか。 たとえば、「部長、このメールを拝見されましたか?」といった形です。 謙譲語は行為をする側の立場を低める表現なので、これは正しくありません。 「(私のものを)謹んで見ましたか?」とった意味になってしまうので注意です。 「見る」の尊敬語は、「ご覧になる」です。 ですから、目上の人に対しては「ご覧くださいましたか?」や「ご覧ください」が正しい表現となります。
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