ワンピース シャチ。 ワンピース第945話ネタバレ!「おリン」最新話考察!!

ONE PIECEの登場人物一覧

ワンピース シャチ

概要 [ ] 劇場版『ONE PIECE』4作目にして、初の長編映画。 麦わらの一味の7人目の仲間となったニコ・ロビンの映画デビュー作でもある。 監督はTVシリーズのシリーズディレクターを勤めていた。 キャラクターデザイン・作画監督は。 TVシリーズの音楽を担当しているが劇場版には参加していなかった音楽家、が映画初参加。 エンディングテーマにはが起用された。 の特別出演も試みられており、本作では女優のが参加した。 映像ソフトはが2003年7月21日発売。 『ONE PIECE』映画化10作を記念して版が2009年12月11日発売。 2009年12月12日に公開された『』の大ヒットを記念して、年末にかけて今作が全国のフジテレビ系列局で順次放送された。 2003年1月24日に行われた本作の製作発表会見では、当時の編集長・が突然倒れ、病院へ運ばれたが急逝している。 ストーリー [ ] ハンナバルという島の港町に立ち寄っていた麦わらの一味は、海賊だけで行われる何でもありのレース「デッドエンド」が行われると知る。 賞金と冒険を求めて、一味は「デッドエンド」に参加する。 登場人物 [ ] 麦わらの一味 [ ] 声 - 声 - 声 - 声 - 声 - 声 - 声 - オリジナルキャラクター [ ] 主要人物 [ ] シュライヤ・バスクード 声 - 一匹狼の賞金稼ぎ。 異名は「 海賊処刑人」。 黒帽子を被った細身の男。 整った顔立ちで家族想いな性格。 非常に身が軽く、その場にあるあらゆる物を武器に使う。 造船の町出身で、親は船大工だった。 8年前、妹と町に停まっていた蒸気船を見物していた際、ガスパーデの襲撃に遭い、家族や友人を殺された。 以降、道連れ覚悟でガスパーデに復讐を誓い、賞金稼ぎとなって技を磨きながら多くの海賊を仕留める旅を一人で送っていた。 ハンナバルの酒場で自分の食事を横取りしたルフィに八つ当たりし、ガスパーデの部下とひと悶着起こした。 そのことでガスパーデに実力を気に入られ、傘下としてサラマンダー号に乗り込む。 レース終盤にボイラーを破壊しようとしたが、ビエラに静止され自分の生い立ちを打ち明ける。 そのことを聞いていたガスパーデに呼び出され、船上に上がるとガスパーデに戦いを挑む。 シャベルを使いニードルスを死闘の末撃破する。 しかし、ガスパーデには全く歯が立たず、ルフィに獲物を横取りされ復讐に失敗し、自分の生きがいを失ったと意気消沈する。 しかし騒動の後、ビエラから死んだと思っていた妹アデルが生きていることを知らされ、妹と再会を果たす。 始めは目的を果たすため多くの血を浴び続けた自分に兄として振舞う資格はないとアデルから距離をとったが、ビエラから過去のことはこれから考え今は前を向いて進めばいいと説得されたことで、共に生きていく決意を固め麦わらの一味に別れを告げた。 ビエラ 声 - ガスパーデの「サラマンダー号」のボイラーマンをしている老人。 他の海賊団員からは「モグラ」と呼ばれる。 8年前、溺れかけていたアデルを救い保護したが、ガスパーデの部下に捕まってしまった。 以降、ボイラー室で大人しく働いていたが、反逆のチャンスを伺っていた。 麦わらの一味がサラマンダー号に攻め込んだ際、ボイラー室を爆破させ船を真っ二つにし、ゴール地点「パルティア」への本物の永久指針を奪い脱出した。 騒動の後、シュライヤ兄妹の間を取り持った。 アナグマ 声 - (特別出演) ビエラの助手を勤める少女。 11歳。 ビエラを「じっちゃん」と呼び慕っている。 「モグラ」と呼ばれるビエラの助手をしていることから、アナグマと呼ばれている。 帽子を被っていたことと男勝りな言動から、ゾロたちは少年と思い込んでいた。 病で倒れたビエラのために、海賊の首を捕って金に換えようとメリー号へ潜入するが、ゾロに気絶させられる。 当初は未来への希望が望めないことから自分の命を軽く考えていたが、ルフィ達と過ごす内に徐々に信念を変え、前向きに生きるようになる。 その正体は、死んだと思われたシュライヤの妹「 アデル・バスクード」。 騒動の後、兄と8年ぶりに再会する。 この時の服装はナミが幼少時代に着ていた古着を着用していた。 海賊船は「 サラマンダー号」。 船首はを象っている。 ガスパーデ 声 - ガスパーデ海賊団船長。 元本部海兵。 懸賞金9500万ベリー。 異名は「 将軍」。 「 海軍最大の汚点」とも呼ばれる大男。 冷酷非情だが、気に入った人間は誰問わず部下に誘おうとする豪胆な性格。 海を嫌い夢や冒険を追い求める海賊を蔑んでおり、本当に必要なものは「力」という考えを持つ。 権力を効率よく手に入れる手段として海賊を選び、自分が乗っていた海軍の軍艦を乗っ取り海賊となった。 8年前、シュライヤ兄妹がいた造船の町を襲い、住民を皆殺しにし修理のため停泊していた蒸気船を奪い、自分の海賊船にした。 悪魔の実「 アメアメの実」の能力者。 体をに変化させることができ、軟化させるとあらゆる物理攻撃を無効化し、硬化させると人体をも貫く武器になる。 今回行われた「デッドエンドレース」では胴元と手を組み、ゴール地点の「パルティア」と偽った偽の「永久指針」を自身以外の海賊達に渡るよう仕向けた。 そのため麦わらの一味以外の海賊達は、海軍要塞ナバロンの砲台で海へ沈められた。 賭けでは優勝候補の1番手に挙げられていた。 シュライヤを倒した後ルフィと対峙。 自らの能力でルフィを苦しめたが、麦わら帽子を串刺しにしたことでルフィの怒りを買う。 サンジから渡された小麦粉を体に振りかけられ、能力が無効化され反撃にあう。 全身を硬化したトゲで纏うも「ゴムゴムのバズーカ」によって吹き飛ばされ、サイクロンの中へと飲み込まれた。 ニードルス 声 - ガスパーデの側近。 身体中に刺青をしている男。 武器は両腕の鉄爪。 懸賞金5700万ベリー。 無口な性格で、ガスパーデの命令に無言で従っていたが、ガスパーデに仕える本当の理由は、彼の弱点を見つけ殺すことだった。 ガスパーデに挑んだシュライヤと最初に戦い、追い詰めるが、爪が船の動力に巻き込まれた隙を突かれて海に叩き落された。 魚人海賊団・ウィリー一味 [ ] 海賊旗はシャチのマーク。 海賊船は大型船「 ウェブ・パニック号」。 船首にドリルのような武器が付いている。 ウィリー 声 - 小杉十郎太 の魚人。 懸賞金2000万ベリー。 かつてののライバル。 賭けでは優勝候補の2番手に挙げられていた。 レース中にガスパーデの罠に気付き、ガスパーデに戦いを挑んだ。 詳しい戦いの様子は描かれていないが、ガスパーデに倒されたと思われる。 巨人族の二人組 [ ] 船は「 ビッグ・ランナー号」。 ボビー、ポーゴ 声 - 、 巨人族の漁師。 ドリーとブロギーを彷彿とさせる、豪快な二人組。 賭けでは優勝候補の3番手に挙げられていた。 川の急カーブに猛スピードで突っ込み、ジャンプで跳び越えようとしたが、距離が足りず墜落した。 ビガロ一味 [ ] 正式な海賊団名は不明。 海賊旗は辮髪をしたドクロマーク。 海賊船は「 ろくろん・ドクロン号」。 船首は2つあり、を象っている。 ビガロ 声 - の海賊。 異名は「 縛り首のビガロ」。 懸賞金1490万ベリー。 レース前に麦わらの一味に絡んだ。 レース中、麦わらの一味の後方に居たため、彼等にビリだと言われた事に腹を立て喧嘩を売るが、ウソップの狙撃を受ける。 詳しい戦いは描かれていないが、ゾロとサンジの活躍によって団員もろとも倒されたと思われる。 その他 [ ] ドレイク 声 - 海軍G-8支部少佐。 「 アレクサンドラ号」 の艦長として航海中、ハンナバル近海で麦わらの一味を発見した。 その後「パルティア」で待ち伏せて、麦わらの一味の捕縛を試みる。 詳細は「」を参照 店主 声 - ハンナバルでルフィ達が立ち寄った酒場の店主。 ルフィ達をデッドエンドレースに導いた。 A・A・A 店主にデッドエンドレースへ導かれた海賊船長。 懸賞金220万ベリー。 ルフィ達が食事していた店で店主とデッドエンドレースの取引きしたことで、ルフィ達がレースに参加する切っ掛けを作る。 ガスパーデの罠によって導かれた海軍要塞ナバロンの砲撃を受けて船ごと吹き飛ばされる。 胴元 声 - 郷里大輔 デッドエンドレースを取り仕切っている肥満体の大柄な男。 常に美女(声 - )を侍らせている。 レースの参加申し込みや賭けを受け付けていたが、実際はガスパーデと手を組んでおり、偽物のゴールを示す「永久指針」を海賊達に渡していた。 だが、自身もガスパーデに嵌められており、彼が持っていた「永久指針」も偽物で激しい嵐に遭い乗っていた船は沈没した。 実は、彼もガスパーデを嵌めようとしており、ゴールの「パルティア」にドレイク率いる海軍を配備していた模様。 キャッチコピー [ ]• メシより冒険。 生き残れるか!? 大海賊が競う史上最悪のレース!! 大海賊が集うレース・デッドエンド 最新情報は入手次第伝達する。 製作 - 岡田祐介、泊懋、、、宮内正喜、東聡• 原作 -• 企画 - 清水慎治• 脚本 -• 音楽 - 、• 色彩設計 - 塚田劭• 編集 - 福光伸一• 録音 - 市川修• 効果 -• デジタル撮影監督 - 若尾卓見• CG監督 - 西川和宏• 製作担当 - 隅幸二郎• 美術監督 - 吉池隆司• キャラクターデザイン・作画監督 -• 原作はもとより、アニメ・映画を通して前例の無い「哺乳類の魚人」である。 外部リンク [ ]•

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トラファルガー・ロー ハートの海賊団

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静寂の白。 しんしんと雪が降り積もる。 どれくらいその中を歩いたのだろう。 ふいに、小さい声が聞こえた。 助けて! 声のする方へ歩を進めると、人影が二つ見えた。 自分より少し背が高い男2人。 子どもだ。 どちらも目深に帽子を被っていて、片方はバットのようなものを担いでいる。 寄って集って誰を虐めてるんだか。 彼らが囲っているものの方へ視線を移す。 モフっ ローは言葉を無くし立ち尽くした。 白いモフモフ……白熊だ。 つぶらな瞳がこちらを向く。 「助けて!」 白熊が喋った。 驚いていると防寒帽の方が振り向く。 「何の用だチビ!」 バットを持った方も振り向く。 「やんのか?」 二人がこちらを睨みつけてきた。 小せえくせに立派にチンピラの真似っ子か。 ローはぐっと睨み返して言い放った。 「お前ら!モフモフ苛めんじゃねえよ!」 「ハア?」 無表情で突っ立っていると、二人はつかつかとこちらへやってくる。 歳の頃はさして変わらないだろうに、身長の差で見下ろされる状態になる。 ちょっと癪だ。 防寒帽の男がローの胸倉を掴んだ。 そのまま拳を振りおろしてくる。 白熊の慌てたような声が聞こえる。 ローは平然と殴りかかってきた拳を躱し、鳩尾に拳をお見舞いしてやった。 「っぐ、」 低く呻き防寒帽は 呆気なく倒れた。 チンピラ以下じゃねえか。 「てめえ!」 続いてバットの方の奴が、殴りかかってくる。 振られたバットを軽く流し、こちらも鳩尾に蹴りを1発。 ドサっ こちらも簡単に意識を失った。 「強い……!」 白熊がきらきらとした眼差しでこちらを見ている。 ローは近づくと白熊に触れた。 なんせモフモフである。 「お前、喋れるんだな。 」 「うん、!あの、あの、ありがとう!」 「別にただの気まぐれだ。 気にするな。 」 キラキラきらきら白熊からの視線をまともに受け、いたたまれなくなり俯く。 代わりに誤魔化すように言った。 「……手当て、しないとな。 」 「え?」 「手当てだ。 怪我してるだろう。 歩けるか?」 「うん、大丈夫。 」 白熊を立たせてやって、足元で伸びている二人を見やる。 一向に目を覚ます気配はない。 1歩踏み出して足を止める。 辺りは一面の雪。 このままだと凍死してしまうかもしれない。 別にこいつらが死のうが生きようが関係ない。 関係ないのだが。 脳内に忌まわしい笑い声が響く。 フッフッフッ あいつなら見捨てるだろう。 見知らぬ子ども二人、簡単に捨てるだろう。 防寒帽の奴をかつぎ上げる。 白熊が驚いた様にこちらを見る。 「白熊、こいつ運んでくれ」 白熊はにっこりと笑った。 「あいあい!あとね、俺の名前はベポだよ!」 「俺はロー。 トラファルガー・ローだ。 」 * いくらか歩くと、小屋を見つけた。 粗末な造りだが、充分誰かが生活している様子が見て取れる。 家主は留守のようだ。 鍵が壊れていたのも幸運だった。 早速見つけた救急箱を拝借する。 「ベポ、おいで。 消毒する。 軟膏を塗る。 ガーゼを貼る。 包帯を巻く。 簡単な治療だがどれもが鮮やかでプロの仕事のようだった。 「すごい……!」 「すごくもない。 簡単な治療だ。 」 ベッドに寝かせておいた二人の方も診てやる。 ローがやったものではない傷が多くある。 治療もめちゃくちゃだ。 チンピラの真似事も大概にしろよな。 内心呆れつつそれでもきっちり治療してやった。 次に台所を借りてスープを作ってやった。 家主には悪いが食糧も使わせてもらう。 料理なんていつぶりだろう。 あの人はドジだから火使うと大変だった。 自然と料理はローがするようになっていた。 慌ただしく携帯食糧やなんかで済ませることも多かったけど。 懐かしい思いに浸りながら作ったスープはいい出来だった。 「おう、お前ら起きたのか。 」 台所から戻ったら二人はベッドの上で正座をしていた。 ローの姿を見るとガバッと土下座する。 「すみませんでしたア!!」 「え?」 「あの、ローさん!あ、名前ベポから聞きました。 これ、ローさんが治療してくれたんですよね!」 「まあな。 」 「すげえ!かっけー!こんな綺麗に包帯巻いてあるの見たことないですよ!」 「ありがとうございます!!」 「……おう。 」 あまりの勢いにたじろぎ、ベポに視線で助けを求める。 「あのねー、二人共すごくキャプテンに感謝してるんだって!もちろん俺も!」 「は?キャプテン?」 「そうです!あんたは俺達のキャプテンです!」 ねー、とベポと二人が顔を合わせる。 なんだ?突然の展開についていけない。 「すっげえ強くて優しくて、しかも手当ても完璧!痺れました」 「俺達、キャプテンに一生ついてくって決めました!」 ぐっと防寒帽の方に右手を、バット野郎に左手を握られる。 ベポは間でぎゅっと2人の肩に手を回し、にこにこしている。 さっきまで敵だったというのに調子のいい奴らだ。 「なんだお前ら仲直りしたのか?」 「キャプテンのカッコ良さについて話してたら意気投合してさ! あ、名前、俺、ペンギンて言います。 」 「俺、シャチです!」 「「よろしくお願いします!」」 二人がキラキラとした目で見つめてくる。 ベポを助けた時も同じような目で見てきたな……。 また変なのに懐かれてしまったようだ。 「あー……まあ、とりあえずスープでも飲めよ。 さっき作ったんだ」 「ローさんのお手製?!!」 「料理も出来んのか。 さすが俺達のキャプテン!」 「……。 」 こいつらのノリはなんなんだ。 黙ってスープを押し付ける。 黙って飲んでると思ったらまたキラキラきらきらと目を向けてきた。 「おいしい…!」 「俺、胃袋掴まれた!!」 「きゃぷてーん、おかわりー!」 「うるせえ、口も目もうるせえ。 」 でも、嫌じゃない。 ずっとぽっかりと空いていた穴が少し埋まった気がした。 * 粗末な暖炉の前で4人 正確には3人と1匹 で暖まっていると、ペンギンが口を開いた。 「そういや、キャプテンよく俺達の家が分かりましたね。 」 言われて少し驚く。 「ここ、お前らの家だったのか?俺はただ休めるとこがあればいいと思って入っただけだ。 」 「え!偶然で俺達の家に運んでくれたの?」 「さすがキャプテン……!」 きらきらビームを送るシャチとペンギン。 慣れてきてしまった。 いいから話を続けろ、と視線を送る。 「まあ、住み始めたのはつい数ヶ月前なんですけど。 」 「元はとんでもねえボロ屋でさ、まともに住めるようになるまで大変だったよなー。 」 見れば確かにこの家はあちこちに接ぎ板を施してある。 これを二人でやったのなら相当だ。 チリチリと炎が揺らめく。 二人の話す声のトーンが下がった。 「俺達さ、孤児院で育ったんだよ。 」 「へえ」 なんか、意外だ。 それで?と先を促す。 「そんで、その孤児院のルールで、16歳になると就職することになってんだ。 」 「俺はずっと16になるのを夢見てた。 そうなりゃ自由になれるって思ってな。 孤児院なんてさ、窮屈でどうしようもなかったんだ。 早く出ていきたくて堪んなかった。 そんでも、いつか自由になれるって思ってたから耐えてた。 」 「なのによお、ひっでえの。 」 ぐっとシャチが唇を噛み締めた。 「就職って名目上だけで、俺達は、16になったら、売られるって決まってたんだ。 」 「それ知ったのは随分と最近の話だ。 」 「たまたま取引先の役人と孤児院の長が話してるの聞いちゃったんですよ。 」 「俺達の孤児院は、ヒューマンショップの商品を定期的に出す施設でしかなかったんだ。 子どもを売った金で子どもを育てる。 めちゃくちゃだ。 」 ヒューマンショップ。 あいつのビジネスのひとつだ。 胸くそ悪い。 フッフッフ…… 脳内に笑い声が響くのを頭を振って追い出す。 「孤児院の中だって散々な生活なのに、日の目を見ることも無く買われて奴隷生活なんてさ、まっぴらでしょう?」 「だから逃げ出した。 他の奴らもけしかけて、全員で。 いわゆるボイコットみたいなもんだな。 」 「長がポンコツだったからな、チョロかったですよ。 」 ハハハ、とペンギンとシャチは軽快に笑った。 タフな奴らだと思った。 ドフラミンゴと提携してた孤児院なのならその長はもう殺されてるだろうな、とぼんやり考えた。 「だから、俺達はね、もう自由なんです!」 「……自由か。 」 あの人の言葉が浮かぶ。 俺は今、自由だろうか。 分からない。 ただ一つ明確な、生きるべき目的がある。 俺はあの人の敵を打つ。 「ねえ、ローさんは此処らに住んでるんじゃないでしょう?旅かなんかですか?」 「…ああ、そんなもんだ。 」 尋ねにくそうにシャチが目線をよこしてきた。 何を訊きたいのかは何となく分かった。 子ども1人でこんな辺鄙な街うろついてんだ。 そうある事では無いだろう。 別に誤魔化すこともない。 真っ直ぐ目を見返す。 「俺も家族はいない。 行くあてもないし、帰る場所もない。 」 淀みなく答えたローの目はどこまでも暗いのに不思議な程澄んでいた。 憂いも悲しみも感じさせない瞳だった。 ただただ強い意志が宿っていた。 「でも、同情なんてすんなよ。 」 ローは言葉を続けた。 「俺には生きる目的がある。 」 暖炉の炎が揺らめきローの目が光って見えた。 綺麗だ、とシャチは思った。 生きている目だ。 今まで出会った誰よりも生きた目をしていた。 ペンギンはにっこりと笑った。 「ねえ、ローさん。 行くあてがないってなら、此所にいて下さい。 」 「いいのか?」 「いいも何も俺らのキャプテンじゃないですか!大歓迎!むしろご褒美!」 「その代わり、あんたがここを出てく時は俺達も出てく。 キャプテンが目的のために動くってならその時も一緒だ!それから、ベポ!」 「あい!」 「お前も故郷に帰れないんだろう? 一緒に住もうぜ!」 「いいの?いいの?うわーい!」 ベポがペンギンに飛びつく。 モッフモッフと動くのをローは穏やかな気持ちで見ていた。 * 事が起こったのはその夜のことだった。 「風呂、空いたぞー……って、どうした?!!」 ペンギンが風呂から上がると、うわあああだのうおおおおだの、とにかくピーピー泣きわめくベポとシャチの姿があった。 シャチがすごい勢いで飛びついてきた。 「うわあああんペンギンーー!どうしよう!キャプテンがあああ!!!」 「落ち着け!お前ら!」 シャチを宥めつつ、ベポに抱えられたローの姿を見てサッと体温が下がるのを感じた。 ぐったりとして荒い息を吐いている。 発熱による赤い頬は所々にある白い肌の異様さを際立たせていた。 額に手をやり、あまりの熱さに驚く。 「お、おい。 いつからだ?」 「ヒック……ぇグっ、3人で、遊んでたらっ急に倒れて……グスッ…」 「ガクガク震えてて!なんかの発作みたいな感じで……」 「グスッ…触ったらすごい熱でっ!……ヒック…どうしようペンギン!助けて!」 普通の風邪でこのような症状はないだろう。 所々に散らばる痣のような異様に白い肌。 これが原因なのか? シャチが言った発作と言うのはあながち間違いではないのかもしれない。 どうすればいい。 分からない。 どうすればいい。 グルグルと思考が高速回転する。 「そうだ、医者!病院で診てもら……」 刹那、ガッと腕を掴まれた。 ローだ。 額の熱さに対する手先の冷たさにさらに動揺する。 「……だ、めだ……びょ、ぃ……は」 荒い息遣いの合間に紡がれた声に懸命に耳を傾ける。 「キャプテン!」 「ぅ、はぁ……びょういんは……いや、だっ……」 「で、でもこんな熱あんのに!」 「だ、めだ!」 腕を掴む手に一層力が込められた。 金の眼光とかち合う。 その目を見たら何も言えなくなった。 なんだか泣きそうに見えたのだ。 いつも強く意思を灯していた。 それがこんな風に揺れることもあるんだ。 少なからず衝撃を受けた。 何故それらを拒むのかは分からない。 でも、あんたがそんな顔するって、よっぽどでしょう。 「分かった。 ただあんまり熱が続くなら考えますからね。 」 金の瞳が安堵した様に緩んだ。 「もんだいない……ハァ…ひと、ばんで、ぅ……おさまる……」 こんな高い熱一晩で治まるもんだろうか。 不安になったが、とにかくやることやるだけだ。 ペンギンはテキパキと指示を飛ばした。 「ベポ、キャプテンベッドに運べ。 シャチはタオル濡らして持ってこい。 」 「あいあい!」 「了解!」 ベポがローをそっと抱え、シャチがバタバタとタオルを取りに行った。 ペンギンはありったけの毛布を持ってくる。 「キャプテン、苦しそう……死なないで!」 ぎゅっとベポがしがみつく。 シャチがぺしん、と小突く。 「バカくま、縁起でもねえこと言うな。 」 「ごめんなさい……」 「打たれ弱っ!そういうとこが嫌なんだ!」 「えええ!」 「うるせえ!お前ら!キャプテンが眠れないだろ!」 「ハッ!ごべんなざい……」 「悪い……」 「ほら、ベポ泣くな。 今日は寒いからな。 キャプテンにくっついててやれ。 」 「アイアイ!きゃぷてーん」 ぎゅっとベポの手が身体にまわされる。 なんだか安心する。 あったかい 誰かの温もりが隣にある。 ひどく久しい感覚だった。 ふっと笑みが溢れた。 え!!! 2人と1匹は一斉に固まる。 キャプテン、笑った……! 2人と1匹の動揺をよそにローはゆるゆると目をつぶった。 あの日から雪が降り積もる音でさえ煩くて眠れなかった。 ずっとずっと煩かった。 そして、寒かった。 毎晩身体の震えが止まらなかった。 でも、今日は煩くない。 ペンギンの声もシャチの声もベポの声もちっともうるさいと思わなかった。 今日は寒くない。 なんだか胸の内まであったかい。 コラさんがいなくなってから一番うるさい夜なのに一番よく眠れた。 * 「眠ったみたい。 」 ベポは肉球で優しくローを撫でていた。 「キャプテンの寝顔可愛いね……」 ベポが呟いた言葉にシャチが反応する。 「っしろくまが何言ってんだ!…俺も同意だけど!」 「まあ寝顔も可愛いけどさー。 やっぱ笑顔は格別だったなー。 」 ペンギンが口を挟む。 2人と1匹の脳内に寝る間際ふわりと微笑んだローの顔が浮かんだ。 「あれは反則!」 「天使!」 「キャプテン、好き!」 「やばいにやけてきた……。 」 「ペンギン顔変」 「そういうシャチもにやけてんじゃねえか」 「だってしょうがないだろ!なんだろう、なんか、すげえ嬉しいんだ。 キャプテンもあんな風に笑うんだなって思ってさ。 」 「そうだねえ。 」 「うん。 」 部屋に一時の静寂が落ちる。 「もっと、笑わせたいなあ。 」 あんたのためならなんだってやるよ、キャプテン。 二人と1匹の心はひとつだった。 * 翌朝、ローの熱は微熱程度まで落ち着いた。 「昨日は世話掛けたな。 」 「いやいやとんでもない!あ、水飲みます?」 「ん」 「キャプテーンよかったあああ。 」 ベポが飛び付いた。 ローはモフモフと背中を撫でてやる。 「おいベポ、キャプテンに負担かけるなよ」 そう言いつつ、何となくローが嬉しそうに見えたのでいいことにする。 無表情のままなのだが周囲に花が飛んでいるように見えた。 「なあペンギン……」 シャチはこしょこしょと小さな声でペンギンに話しかけた。 「キャプテンてさ、モフモフしたもん好きだよな。 」 「そうだな。 昨日ぶっ飛ばされたのも、モフモフ虐めてたからだし。 」 「キャプテンすげえ嬉しそう……くっそ、俺もモフモフに生まれてくりゃよかった……」 ギリィ…!と悔しがっていると、「なあ」と声を掛けられた。 「なんですか!キャプテン!」 二人はくるりとローの方を向く。 視線がお前らうるせえ、と言っている。 「昨日お前らに話してなかったんだけどな、俺は能力者なんだ。 」 軽く告げられた内容に目をむく。 「え!」 「の、能力者?!初めて見た!」 「まじでいるんだ……」 「なんの能力なんですか?」 「オペオペ。 」 「「おぺおぺ?」」 二人は揃って首を捻った。 「改造自在人間だ。 正直まだ使いこなせてはねえ。 が、ある程度は分かってきたつもりだ。 説明するのもめんどくせえしな、見てろ。 ……『room』」 ブゥン……と音がして青い小さなドームが現れた。 丁度ローを包み込むほどの大きさだ。 「な、なんだ……?」 「よく分かんないけどすげえ……」 「『スキャン』……」 同時にローは懐からメスを取り出し、ざくりと腹部へ切り込んだ。 「ぎぃやあああああああ!!!」 「きゃぷてええーーん!!!」 「せっぷくううううう?!!なにやってんすかあーーーー?!!」 「黙れ、お前ら。 」 「ご、ご無事で……?」 ローは黙々と腹を切り開き、固まった白い塊を取り除いていく。 ペンギン、シャチ、ベポはその様子を固唾を飲んで見守っていた。 いくらかそうして作業し、ローは切った腹部をくっつけた。 青いドームも消える。 腹部は先程までメスを入れていたとは思えない程に綺麗だった。 ローはいくらか息を乱し、仰向けに寝転がる。 「は……分かったか。 これが、俺の能力だ。 ……便利だが体力の消費が並じゃねえ。 でもこの能力があれば俺の病気は治せる。 」 「病気ってその、白いやつ……?」 「ああ。 この肌が白くなってるとこはその病気のせいだ。 ただ病院では扱ってもらえねえ。 存在しちゃいけない病気なんだ。 」 「……。 」 『…びょういんは……いや、だっ……』 必死に紡がれた声を思い出す。 存在しちゃいけない病気。 どんな理由があるのかは分からないが、暗く暗く沈んだ瞳を見て悲しくなった。 「これだけは覚えとけ。 これは中毒病だ。 感染はしねえ。 」 二人と1匹はしっかり頷いた。 「よし。 俺の場合、結構この病気の進行が進んでる。 昨日のはこの病気の発作だ。 ああいう状態になるのは稀じゃねえ。 完治するまで何度かあると思うが、気にするな。 」 「分かりました!全力でお世話させていただきます!!」 「なんでそうなる……」 「なんでって当たり前でしょー!」 「俺達キャプテンのこと大好きなんですから!」 「…好きにしろ。 」 こうして賑やかな3人と1匹の日々は続いていく。

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ワンピース

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ワンピース945話より引用 ゾロやサンジ達がそう簡単に捕まるとは思えないのですが、今後一味の誰かが捕まってしまう展開もありえるかもしれませんね〜。 もしも、麦わらの一味の誰かが捕まってしまうとしたら…。 因縁あるお庭番衆が狙ってくる可能性は高いです。 また、福ロクジュが海外の手配書を持っているということは、ロビンがポーネグリフを解読できる事も知ってしまったかもしれません。 オロチ城の地下室にはポーネグリフが隠されていましたし、カイドウも 「ロードポーネグリフ」を所有しているはずです! 今後ロビンが捕まってしまうとしたら、情報を引き出すための拷問にかけられるだけでなく、 カイドウ達が無理やりポーネグリフを読ませようとする気がします…!! この大ピンチをローがどのように打開するのかも、楽しみですなァ。 幸いローの 「オペオペ」の能力でぶった斬れば、ベポ達を傷つけることはないのですが、 それだけではホーキンスを倒すこともできませんし…。 以前、ローは 「海楼石の釘」を打ち込まれてしまったことがありましたが、もしもその時の釘を持っているとしたら…。 見せてェモンがある…!!』と言い放ちましたね…。 アシュラの見せたい物とは、一体なんなのでしょうか?? アシュラ童子といえば、20年間国を捨てていた錦えもん達を許すことができず、仲間になることを拒否していましたが、 彼が怒っていた理由にも関係あるのかもしれません…。 錦えもん達が未来のワノ国に飛ばされてから20年、アシュラ達残された家臣の身に何が起きたのか、 判明しそうですね。 流石のクイーンも一撃で粉砕されてしまいましたね…。 笑 しかし、ゾオン系の能力者は 「人獣型」が一番強いはずなので、クイーンもまだまだ本気を出していないはずです! 次回、人獣化したクイーンがビッグマムに一矢報いる展開もありえると思います…!! 「疫災」という異名から、敵を病死させるような技を使うのかもしれませんし、 クイーンの 「機械の腕」にも何か仕掛けがありそうですよね! さらに、クイーンは四皇幹部ということで、悪魔の実の 「覚醒」を使える可能性も高いです。 覚醒したゾオン系の能力者は 「異常なタフさと回復力」が売りなので、今回受けたダメージも一瞬で回復してしまうかもしれませんね…!!.

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